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- 2019夏、Georgiaほか(24) 、アルメニア(4) ガルニ遠望のあとはうどん経由で出国-



心の綺麗な人にはこの平原の奥にアララト山が見える‥はず。

さて駆け足で回ったアルメニア(の2温泉だけ)でしたが、この日の午後の便で早くも出国です。というわけでまずは朝ごはん。



さすがに高級ホテル、朝食ビュッフェからして美味しかったのです。



まずは近隣のショッピング街(おみやげ街)へと歩いていきます。ホテルとメインロードとの出入りには別の建物をトンネルで抜けていくしかないのですが、このあたりの許認可関係ってどうなっているのかなぁ、日本ではたぶん建築許可そのものが下りないのでは?ま、壁には絵も描かれていてほのぼのトンネルですが(和やか系)。



エレバン市内の街並みはなかなかおしゃれ。中心部しか歩いていないのですが。



可愛いトレーラーを横目に観光マーケットにやってきました。実は前夜渡辺さんに「明日はマーケットに行きたいんです」と申し上げていたからなのですが、いざやってきてみて「あれ?」と。

というのも、われわれは「マーケット=地元生鮮系市場」をイメージしていたのです。でもまぁ、お土産も買いたいし(おしんこどん)ちょうどいいかな。早い時間だったので開店しているお店がまだ少なかったのですが、まぁ目的は果たせたようでした。でも「市場」にも行きたかったなぁ。



このあとはしばしの街歩き。中心部ということもあり街並みはお洒落で、旧ソビエトの一国というよりは西側ヨーロッパのどこかというイメージかも。もっとも、ヨーロッパ諸国はイギリスとアイスランドしか訪問したことがないTakemaですのでそのイメージたるや実にいい加減です。

いわゆる西ヨーロッパ諸国、今のところ北欧以外にはあまり興味が無いので、もしかしたらフランスとかには足を踏み入れることのないまま人生を終えるかもしれません(笑)。でもセントヘレナ島とかには興味がありますが(大笑)。

それにしても、地震が多いと聞いているコーカサス諸国なのに、煉瓦を積んだだけの古い建物が多いことが気になります(ジョージアも同様)。木造ベースの日本とは違い、石積みだと建物自体は長持ちするからなのでしょうが、いざという時には大きな被害を生む可能性がありそうな気がして心配。



さてこのあとはエレバン南東側のガルニ神殿方面へ。途中の展望台からは首都エレバンや秀峰アララト山(5137m)を遠望できるのですが、この日は全体が霞んでいて見え方はかなりイマイチでした。そうそう、「アルメニアといえばアララト山」というイメージが強いのですが、かつての「大アルメニア時代」はともかくとして、現在のアララキ山そのものはトルコ領内にあるんですね。知らなかった。なお前にも書いたようにこの山にも氷河があるようですが、やはり減少ペースに拍車が掛かりつつあるとか‥。

さてガルニ神殿なのですが、もともとはローマ時代の太陽神信仰の建物として建築されたものらしく、キリスト教が広まる前の遺跡としてはかなり貴重なものらしい。ただし17世紀に地震で倒壊し、現在の神殿は1970年代に再建されたゆえに、世界文化遺産の指定は受けていないのだとか。ん?でも2019年の火事で焼けた首里城は1992年再建ながら「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして世界文化遺産登録されていたんじゃなかったっけ?斎場御嶽(せいふぁうたき)などが登録されているのはわかりますが、新しく再建したものがどこまでOKなのかなぁ(何だか好きになれない世界かも)。



で、われわれですが、あまりたっぷりと時間が取れない(エレバン15:30発のアエロスヴィート(ウクライナ)航空でキエフに移動)ことを当然ご存じの渡辺さん、何やら左上画像のレストラン(まだ営業時間前)にずんずんと進み、何やら交渉というか話しかけた上でわれわれを奥に招きます。どうやら顔なじみだったようですが、そのまま進んでいくと‥。









いや今回、実はアザット谷には下りる気満々だったのですが、道路状況が悪くて(土砂崩れか落石か?)下まで車で行かれなかったんです(だったら歩けという選択肢は時間的にキビシイ)。



そんなわけで来た道を戻ります。このあたりは標高も高いからあまり有効な土地利用もされていないようです。一部で牧畜(夏場の放牧)かな?なお高度補正はしていないのであくまで参考高度ね。



というわけでドライバーのサロさんと記念写真、この後エレバンへと戻りましたが、そういえばエレバンも標高的には約1000mある高原都市なんですよね。冬場は寒そうだぁ(前にも書きましたが夏場のこの時は暑かった)。

さてミニショップでクルミ関係のお土産買い出しをしたあとは、アルメニア最後のご飯とまいりましょう。え、ええ?





しかしジョージア在住20年、アルメニアにもちょくちょくお越しになる渡辺さんのセレクションですから、少なくとも中韓系の方々が経営する「なんちゃってジャパレス」でないことは間違いないでしょう。よし、期待して入店です!



うわー何だかスゴイ!壁に直書きで等身大以上のアニメイラストが!オーナーの櫻田さんによると、地元の美術大学生に書いてもらったのだとか。その他にも半紙に「志」「覚醒」「独立」などの字が額に入れて飾られていました。伺いませんでしたがこれらの字は櫻田さんの手によるものなのかな?




(3人での乾杯画像がボケボケだったので単独画像になってますが)。

1アルメニアドルは交換レートだと約0.25円、つまりは日本円換算では「÷4」で換算すればだいたいの相場がわかります。ハイ、お店でもこのワインの安さ、そして日本酒の高さがわかりますね(笑)。で、肝心の食事はというと‥







店主がちゃんと目の前で打つうどんですよ、これがある意味日本よりも安くもいただけるとは!

なおグーグル上のこちらのお店「櫻田評」の中には「最近はご主人が出ていない」とかの記載も見かけました。自分が思うに「たまに出ていない日はある」のだと思いますが(だって年中無休だし)、問題があるとすればうどん他の職人技の伝授が円滑に引き継がれなかったタイミングなのかも?だって「教えても辞められたらまた1からやりなおし」の世界なのですから‥。

ちょうどわれわれがおじゃました時も、セカンドにあたる方?が腕を骨折しておられたようです。もちろんそういう時でも料理の質がぶれないのが何よりですが、その維持環境レベルをジョージアやアルメニアにおける個人営業系日本食レストランに求めるのは酷であるような気がします。



うどんのコシは十分そのもの、冷やし中華うどんもウマウマでしたし、



グーグルでドイツの方が「海がない国で!」と酷評しておられた鉄火巻きも美味しい!

その昔であれば「山奥の宿で色黒のマグロ刺身ですか‥」というのもありましたが、今は運び方も保存の仕方もどんどん進化していますから、ここ櫻田さんも独自のルートを確保しているはず。「内陸国だから‥」という前提で口に入れてしまうと、美味しいものも眉唾バイアスのために美味しく感じなくなってしまうのでは?(ただし店員さんの接客云々は不明です。自分は櫻田さんといろいろ話せたので楽しかったなぁ)。

なおこの他にも鶏の照り焼きやお好み焼きや一品料理もたくさんありますのでお楽しみに。

さてこのあとは歩いて宿に戻り、荷物をピックアップまではよかったのですが‥。





一時はどうなることかと思いましたが、何とか邪魔だろ系駐車ドライバーが出てきてくれて移動OK、おかげでわれわれの出国もOKです。というわけでエレバン市内を移動しつつ空港へ。



この丘には来なかったけれどまぁいいや。瓶のオブジェはジョージア同様ワインの故郷をイメージしているのかと。



そんなわけでサロさんと渡辺さんのツーショット。サロさんにも2日間お世話になりましたが、渡辺さんとは11日間もの長きにわたり、ガイドはもちろんのこと朝食以外は必ずビールかワインで乾杯しておりました。いやぁ実にありがとうございました(何のこっちゃ)。息子のSくんにはお会いできませんでしたが、彼がどんどん輝いていくことを願っております!また亡き奥さまも幸せな場所に行かれておりますように。そしてもちろん渡辺さんご自身も今後長くお元気でいてくださいませ!(また乾杯させて下さい!)。



というわけでエレバン空港に入ってからは久々に夫婦バックパッカーとなりました。はい元気に機内持ち込み不可のPB水を飲み干してますねおしんこどん(笑)。時間的には早めに着いたのでチェックインも荷物検査も早めに通過し、搭乗口でのんびりすることにしました。



左上画像はレバノン航空でしょう。2020/1初頭、カルロス ゴーン被告の今後が気になります。

「IQOS=アイコス=加熱式タバコ」の直売店がありましたんで、待ち時間を利用して店員さんと話しておりました。店員さんいわく「売れ行きはそれほどよくもないんですけれど、ここはある意味サテライト店なので、何が売れるかをチェックしていますよ」とのこと。

で、自分はクラシック煙草(セブンスター)の愛煙者なのでそのことを伝えると「それはそれでいいね、でも価格は?」と聞かれました。でもアルメニアやジョージアではそもそも煙草やアルコール類が安いからねとも伝えましたが。

彼は「僕も日本には行きたいんだ、京都とか」とおっしゃっていましたので、天の邪鬼的な自分は「京都は行かなくてもいいから北海道とか青森、そうだ鹿児島もいいね」などとアドバイスしておりました。で、お別れに撮った画像が右上画像というわけです。



そんなわけでアエロスヴィート(ウクライナ)航空へと乗り込みました。旧ソビエトの航空会社とはいえいろいろと西寄りになっているのかなと思ったのですが‥





さてこの後はウクライナのキエフへと向かいますが、われわれ(というかTakema)の目的はキエフから120km北に上がった「チェルノブイリ」にあります。しかしその分野が苦手な(見たくない)方もおられると思いますので、次ページにはキエフ徒歩観光編へのリンクも張っておきますよ(2020/2現在キエフ観光ページがまだアップ出来ていませんが)。

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