(あまり意味はありませんが上ロゴマウスオンで英語表記に変わります)

− 2013 カムチャッカ旅行記その25 ウラジオストック乗り換えで帰ります −



いよいよ帰ります。空港の正面にはそれこそ「空港(аэропорт)」とだけ表示されておりいたってシンプル♪

そんなわけで最終日です。この日はPカムチャッキーからウラジオストック経由で成田に向かうのですが、そもそも直行便なら3:30で行かれる距離ですから経由便とてもそんなに時間はかかりませんし、そもそもPカム発のフライトが13:25なので、11:00のピックアップまでは暇なのです。

でも最終日となればやっぱり何だかいとおしいのですよ。この日は霧こそ低く垂れ込めてはいませんでしたが気温は低めでひんやりしていました(もう夏も終わりなんでしょうか)。それでもお散歩をぐるぐると。特に左上画像の奥にあったという旧中央市場は今どうなっているのかというところをメインテーマにして進んでいくと‥



ええっと、上2枚の画像だけを見れば確かにそんなふうに見えますよね(そもそも右上画像はたぶん昔からそういう造りだったろうし)。しかしこれは真実を伝える画像ではありません。というのも‥「まだ時間的に早過ぎるたのですこの衣料マーケットエリアのオープンには!」。

後から気付いたのですが、この時間のこのエリアは「開店準備を始めたお店がようやくちらほら」というタイミングだったのです。そのことは各ブースにそれぞれしっかり現役系の鍵が付けられていたこと、そしてどんどんいろんなお店のカバーが開けられ始めていたことからも明らかでした。というわけで旧市場‥



というのも、たとえば同宿&同じ飛行機で帰る日本人ツアーの皆さんもこちらの存在は知りませんでした。アバチャホテルの向かいの裏なのに‥。いろんな事情があるのでしょうが、アバチャホテルに泊まるのであればこの市場に行くのはかなりおすすめかと思います。確認はしませんでしたがたぶん今は新マーケットよりも安いんじゃないかな?(でも見た限り真空パックのスモークサーモンが売られていなかったのが残念=右上画像マウスオン)。

生鮮品以外にも衣料品とか、お店はエリアごとに分かれています。こういう市場とかはとかく治安が悪かったりするのですが、少なくともわれわれが歩いた限りではアヤシイ感じはありませんでした。

さてそうこうしているうちにいよいよ出発のお時間となりまして、9連泊してきたアバチャホテルともお別れです。何回通ったかもうわからないほど慣れ親しんだ空港への道をずんずん進み、そして無事に空港到着。ターニャさんともこれでお別れです。



長らくありがとうございましたっ!またいつか日本へ来てくださいね。

到着が早めだったからかカウンターはあまり混んでおらず拍子抜けでしたが、1つしかない搭乗待合室は狭くてかなり混んでます。どうやら自分たちの乗るウラジオストック行きの前に大型機のモスクワ行きが出るようです。見たところ喫煙室もないし、あーしばらくは忍耐タイムだなと思っていたところで‥

勝手に外に出ちゃっていいのか?でも誰も係員にとがめられていないみたいだし?というわけで自分も外に出てみると‥



ハバロフスクの空港では「空港施設はすべて撮影禁止」という厳戒モードだったのに(1枚撮ったらどなられた)、ここでは皆さんカメラやスマホ等でパチパチパチ、空港職員もなーんも言わず見ているだけで、同じ国際空港なのにどうしてこんなに基準が違うのでしょう?(笑)。

そんなわけでのんびりと時間をつぶすことが出来ました。搭乗待合室のキャパシティが少ないため苦肉の策として開放されているのでしょう。もし室内スペースに全員を押し込んでいたらある意味満員電車状態になっていたと思います。あ、でも雨の日とか真冬とかはやっぱりそうなのかな?

そうこうしているうちにモスクワ行きの搭乗バスが発車し、あたりは一気にガラガラになりました。で、上画像はウラジオ行きの搭乗バスがスタンバイしている時のものですが、バスは新しくて立派です(もっとも右上画像の奥には古いバスもちらりと見えていたりしますが)。

やがてずいぶん早めに搭乗開始のアナウンスがあり(放送ではなく係員氏の肉声で)、バスに乗り込んでいざ機内へ。またもエアバスA320型機です。

定刻に飛び立ち、カムチャッカ半島ともこれでお別れ(右上画像)。しばらくすると眼下にうっすらと海岸線が見えてきましたがどうやらサハリンのようで(右上画像マウスオン)、これまたしばらくすると再び眼下に海が広がりましたっけ。

なお途中機内食が出ましたが、今回4区間利用したウラジオストック航空のうち一番ましな感じでした(左上画像マウスオン)。味についてはまぁ特に言いますまい(笑)。

そんなわけでウラジオストック空港に到着。ん?何だかこの空港、ピカピカで新しい!どうやら2012年にこの地で開かれたAPECに合わせ市内のさまざまなインフラが一気呵成に整備されたのだとか。と同時にロシア初の「オープン・スカイ」空港となり、極東地域のハブ空港の一翼を担うことを目的としているのだとか。1992年まではウラジオストック市自体が閉鎖都市でしたから国際線のフライトなど考えられなかったわけで、変われば変わるものですねぇ。

今のところはオーバースペックにも思えるターミナル内ですが、成田の到着ロビーみたいにぐっちゃぐちゃになっているよりははるかにマシでしょう。というか成田の到着ロビーはホントに何とか再整備してほしいぞ。初めて来る外国人にとって最初の日本の印象があのカオスなのはどうにもなりませんわ。

それはともかくとして、Pカムチャッキーでは成田までのスルーチェックインができなかったのでここで再びチェックインをすることになります。しかし乗り換え待ち時間が3時間45分もあるのでカウンターが開いていませんしトランスファーカウンターはそもそも存在せず。こんなことじゃ国際ハブ空港といえないぞと思いつつカウンター&人々の動向を常時チェックできる場所にあった軽食レストランへ行きしばしの待機となりました。

なお同宿だった団体さんも同じ行程で成田まで帰るわけだったのですが、この日の朝アバチャホテルの朝食会場でツアーガイド氏が説明していたところによると「荷物は成田までスルーで預けられますが、人間の方はウラジオでもう一度チェックインすることになります」ということでした。小さな違いだけれどいいなーうらやましいなと思っていたのですが、でもウラジオでかのガイド氏に聞くと「結局荷物のスルーもできなかった」とのこと。日によって(or カウンター係員によって)対応が違うというのはやっぱりまだまだだなぁと思った次第です。

さて、暇だ!

となればもちろんビール!(必然性の有無とか細かなことは言いっこなしね)。手持ちのルーブルもあと少し残っていたので現金で買いましたが、聞けば各種国際カードの取り扱いはやっていないのだとか。そんなことじゃじぇんじぇん国際ハブ空港とはいえないぞ(笑)、Pカムチャッキーのスーパーだって今やカード払いOKになり始めているんだから!

さて、2012年7月に供用を開始したというこのターミナルなのですが、右上画像のように「荒っぽい仕上げ」があちこちで見受けられました。右上画像のようなコーキングの仕上げはその一例で、実はこの窓際沿いのコーキングたるや「いい加減な施工状態が延々と続いている」という悲惨なモノで、星工務店さんがこれを見たら唖然とすることでしょう(笑)。

確かこのターミナルの工事には韓国か中国のどちらかが関係していたという記憶がありますが、それがどちらの国であるとしても、こういう仕事ぶりを許容して納入しちゃいけませんよね(職人は現地ウラジオ人でしょうが、仕事ぶり=出来ばえをきっちりチェック確認するという姿勢が大切でしょ?)。少なくともこの窓際は「お客が必ず目にする」場所であり、ここでこうということは見えない場所ではさらに‥とつい勘ぐってしまいます。

それでも退屈なので表に出てきました。うーん確かに立派だ‥でも、実用的な問題として「建物を出るといきなり屋根なしで雨や雪にさらされる」という造りはどんなものなんでしょう。特に冬の寒さを考えればこの造りはイマ123かもしれません(プロデザイナーがデザインするとしばしばこうなるという感じの見本みたい)。ただしこの日のウラジオストックはそこそこ蒸し暑さを感じるほどでした。そりゃそうだ緯度がぐんと下がっているんですから(東京は連日猛暑日だったそうだし)。

なお右上画像に見えているのは空港に乗り入れる列車の駅でして、ウラジオストック市内まで44kmを48分で結んでいるそうです。この駅へは連絡通路でつながっていますから旅行者はこちらを利用すればいいのでしょう。ただし空港の発着数からか1時間に1本しかないのだとか。道理で見ていた限り列車の出入りがなかったはずだ‥。

やがてカウンターもオープンし、チェックインを終えた上でイミグレーションを無事通過し搭乗フロアへ。こちらもかなり広くて余裕ありですが喫煙所はなかったぞ。で、ハバロフスクにもPカムチャッキーにもなかったボーディングブリッジがあることに感動(笑)。おしんこどんはコーヒーとケーキを注文(そこそこ美味しかったそうです)。

しかし出国前のターミナルビルを含め、「空港で最後のお土産を」という需要に対応しようという概念は最新施設であるここウラジオストック空港においてもまだまだのようで、冷凍の海産品を売るお店があるくらい。ロシアの(できればロシア極東の)お土産屋がないのはどんなものなのかなと。

そんなわけで乗り込みます。チェックイン時に「一番後ろの席」をリクエストしておきましたがどうなることやらと思っていたら‥



事前の予約状況によりカウンターには「本日のおおまかな搭乗人数」がわかっていたわけで(もちろん飛び込み客もドタキャン客もいるでしょうが)、おそらくカウンター係員氏(複数)には「とにかく前からきっちり詰めこんでいく」という共通理解というか配席のイロハ系マニュアルがあったのでしょう(想像)。

そしてそこにTakemaの「一番うしろリクエスト」。ホントの最後部席をあてがうことは「イロハ」に抵触する‥となれば、ということでこういう配席になったのではないでしょうか?ちなみに左上画像ではお互い窓際に座った状態で撮影していますがもちろん本来の席は並んでます(でも機体が動き出す前にさっさと移動したわけです)。

ところでこの機体には「その古さ」を想像するに十分な「ある設備」がありました。それは(左上画像マウスオン)。

ただしTakemaは喫煙者ではありますが、別に「機内喫煙に関して何でもありの時代に戻してほしい」とは思っていません。というか「テロなきよき時代だったんだぁ」とノスタルジーに浸るレベルですから(笑)。

眼下にはウラジオストック市内に続く高速道路(これもAPEC関連で整備されたらしい)が見えています。なお空港から市内中心部までは約45kmあるそうでやっぱり遠いのね。でも成田の比じゃないですが(都心まで車で約60kmちょいあります)。ただ、たとえばバンコクもクアラルンプールもインチョンもみんな遠くなったし、以前のような「成田の遠さは異常」という意見は通用しなくなったようにも思えます。

右上画像に見えているのは国際空港の滑走路ではなく別の空港だそうです(もっと小規模)。考えてみれば東京近辺にも成田と羽田以外の空港がたくさんありますよね。調布もそうだし横田も百里(茨城空港)もそうだし‥。

さてこの旅行最後のお酒はなぜだか全然関係ないのですがオーストラリアのフォーエックス。いやもちろんこだわりがあるわけでも何でもなく搭乗ロビー内にあったお店で買っただけなんですが、夕日に染まる翼を眺めながらプシュっとね(ちなみに機内食はやっぱりチンケでしたが=右上画像マウスオン)。

あーこの旅も終わっちゃったなぁ、かなりお金もかかっちゃったのでこの冬の海外旅行はあり得ない財政状態になりましたが(苦笑)、「一度は行ってみたかった」カムチャッカ、やっぱり行ってよかったです!

ところで、たまたまこんなページを見つけたので念のため。やっぱりカムチャッカの冬から春は豪快です=大変だぁ。
[戻る]