− ルアンパバーン、変わる古都、変わらぬ古都(4) 最後の最後まで市内うろうろ −

さてそんなこんなで9:30に宿に戻ってきました。おしんこどんは先にシャワーを浴びることにして、Takemaはさーてサンドを食べようかと中庭のテーブルでくつろいでいると、従業員さんから思いがけずこんな質問が。

し、し、しもうた中山法華経寺!(前にもどこかで使ったネタですな)。昨日のチェックイン時、朝食はないものと勝手に思いこんでいて質問もしなかったぁ!だ、だ、大失敗!

ポーンサワンの宿の朝食が実はしょぼかったということは前にも書きましたがそれでも完食。しかしここ「Lotus Villa」は何たって$52もする、上流社会に手が届く宿だったんだぞ!ここの朝ご飯が不味いはずがない!(コーヒーだって美味しかったもん)。

しかし目の前には出来たてのカオチーが(笑)。しかもすでに朝一番でカオソーイを食べてるし(大笑)、うわーこれこそお腹のピーンチっ!(大食の方々笑わば笑いなさいこのへたれ胃袋を)。‥というわけで朝食のメインディッシュはパスし(悔しい)、先ほどのカオチーサイクアンをメインにしてそこにフルーツサラダとコーヒー(おしんこどんは紅茶)をサーブしてもらうことにしたわけです。うわー大失敗だぁ‥(涙目)。



宿のメインディッシュの代わりとして、皿の上にはカオチーサイクアンが‥

コーヒーはもちろんフルーツもしっかり完熟で美味しかっただけに悔しい‥でも今になって考えてみれば、あのカオソーイとカオチーサイクアンは「あそこでしか食べられなかったご飯」だったんだからまぁよかったかなとも思えます。でもこの時は悔しくて仕方がなかったのです。バイキンマンに水を掛けられ顔がびしょびしょになって力が出ないアンパンマンの気持ちが心の底からよく分かりました(うそつけ)。

とりあえずTakemaは完食。もともとカオチーは半分にカットされていましたから、おしんこどんはそれに手をつけずに「おやつ」としてこのあとどこかのタイミングで食べるということにいたしました。

チェックアウトタイムは11:00でしたが、われわれがアウトしたのは10:55くらい。さすがに従業員さんが「ご存じですよね?」的に確認しに来ました。わかってますって朝食のことは忘れていてもチェックアウトの時間はしっかり聞いていたんですから(苦笑)。このあとは荷物を預けてさらに市内をうろうろするんです!



というわけでチェックアウト。おしんこどんは自慢のバッグ(昨日購入)とともに写ってますが、案外ここで働いていても違和感がないような?(笑)。

というわけで再び散歩となりました。今度はナムカーン川沿いへ。こちらはローカル色たっぷりのエリアなので、やっぱりこっち側の宿を探した方がよかったかな?(安そうだし)

交通量も少ない道を歩いていくと、ナムカーン川に降りていく階段の入口になぜか狛犬(こまいぬ)?しかもよく見ると口には蜜柑がくわえられています(笑)。場所柄といい信仰の問題もあり観光客が遊び半分でやるとは思えませんから(やるかもしれませんが)、これは地元の人による「お供え」でしょうかね。

そこから歩いていくとナムカーン川沿いに橋が見えてきました。で、その降り口まで来てみると、そのすぐ横は5年前に泊まったサイナムカーンGH(右上画像)じゃないですか!前回はあまりこだわりもなく「ここにしようか?」的に選んだ記憶がありますが、こうして界隈をぐるぐると歩いてみると、その立地のよさにあらためて感激!(笑)。自分の選択はほぼ間違っていなかった!

じゃあなぜ今回もこの宿にしなかったのかといわれれば、この宿はT字路に面しているのでちょっとバイクの音がうるさかった記憶があったからというわけなんですが、でもまぁここでもよかったのかも。このナムカーン川沿いに点在する宿は案外お勧めかもしれませんね。あとサッカリン通りの先の方とか、静かに過ごしたい方にはいいかも。便利優先の人にはお勧めできませんが(笑)。

とにかく、(暇なので)この橋を渡ってみようということに相成りました!



籠の中のニワトリだって向こう岸で餌をついばみたいはずです、えぇたぶん。

というわけで急な階段を下りていきます。下りた先には小屋@料金所があって、外国人の場合は4000Kipを支払うと対岸の村に行くことができるというわけです。地元の人の場合は‥確認はしていませんが顔パスなのかな?でもそうとも言い切れない微妙な構造が?というわけでいざ橋を渡ってみましょ。

ご覧の通りこの橋は竹を編んだ手作り橋。当然雨期には撤去されるものと思われます。ナムカーン川の流れはゆったりしているように見えますが、こう見えても結構流れは速いです。泳ぎに関しては一家言すら持てないTakemaとしてはじぇったい落ちたくないぞという感じです。死ぬことはないでしょうが岸までたどり着くまでにはいくつもの走馬燈をのぞみ見ることになるでしょうから(笑)。

この橋は夜間通行禁止となっているようですが、左上画像にマウスオンすると、この橋の「時間外のヒミツ」を垣間見ることができます。なぜか橋の真ん中にゲートが。わかりにくいですがこの部分だけが跳ね上げ式になっているんです。跳ね上げられる橋の部分はせいぜい2.5mくらいですがジャンプは不可能。だって片側は上がった橋の裏側が壁になっているわけですし、その2.5m区間は川の流れが一番強く深い場所。うーむよく考えられています(笑)。

右上画像の家族は「密航」を試みたわけではなく単純に水遊びから帰る途中でした。で、反対側に渡ってみると、川岸近くには畑が連なっております。これはメコン川沿いにも同じものが見られましたが、たぶん乾期限定の野菜畑なんでしょうね。どう見ても雨期には沈んでしまいそう(だから木も生えていないし)。しかしそのぶん川の恵みを得た土は肥沃なんでしょうね。というわけで対岸の畑エリアに行ってみました。

市内とはうってかわって静かな時間が流れています。おしんこどんは昨日購入したバッグを嬉しそうにひけらかしております(笑)。このまま道を上がっていくと別の村に通じているのですが、勝手もわかりませんから村に入りこむのはやめて、川べりでしばしのんびりすることといたしました。例のカオチーサイクアンもここで無事食べ終わることができました。ちなみにおしんこどんメモによると、この畑に植えられていた作物はブロッコリー、いんげん、キャベツ、ニンジン、サラダ菜、カボチャ等であります。

と、上流の方から網を手にした少年2人が歩いてきました。どうやら何度も網を入れながら移動してきたようです。このあとも何度か網を入れていましたが、見ていた限り何も獲れていなかったような気がしますね(笑)。



残念、もう1回やろう!次はうまくいくはずだぜ!といった感じのお兄ちゃん。



川の流れはそれなりに速いんですが、二人とも全然動じてません、立派です。



ちなみにこちらの一本釣りのオジサンも釣果ゼロのようでした(笑)。


「というわけでナムカーン川橋周辺の風景」

道路から階段を下りてきただけなのに、ゆったりのんびりした風景が広がっておりました。

Wmv形式、1.61MB、42秒

さて、ここからはしばらく街の中をぶらーりぶらり。結局プーシーの縁を一回りするような感じでお散歩終了!汗もかいたし喉も渇いたというわけで、割高なのは知っているけれどまたもやメコン川沿いのレストランへ。展望代と思えばいいか、ビールも冷えているしね。

とにかくこれが最後のビアラオですから心して飲まなくちゃ‥と思ったら、1本飲み干してもまだ時間があることがわかりもう1本追加(笑)。ポーンサワンで8000kipだったビアラオ、ここでは12000kipもするけれどまぁ場所柄しょうがない。ちなみにこの時点でKipの持ち合わせがなくなりUS$払いにしたのですが、近年のドル安のせいか、1$=9000kip計算になってました。ドルにつられる形で日本円も随分安くなっちゃったのね。

「最後のビアラオ、味わって飲みます!」

ほとんど無意味な動画といえるでしょう。

Wmv形式、757KB、18秒

荷物を預けてあるLotus Villaに向かってラストウォーク、ほんの3-4分ですが。14:00にトゥクトゥクを予約していたのですが、5分前にしてすでにお兄ちゃんが待機中。$4=36000kipということで話はついていたのですぐに荷物を載せて発進です。あーもう終わりなのね。



宿の近くで最後の記念写真(奥にトゥクトゥクが見えてます)。というわけでいざ空港へ!


「バイバイラオス、バイバイルアンパバーン!」

たぶん少なくとも5年以内に再訪することはないでしょう。今度来るときにはどんな変貌を遂げているのか‥うーん、見るのがコワイかもしれない(笑)。

Wmv形式、1.50MB、39秒

ちなみにミラー越しに見るとちょっとこわい感じのお兄ちゃんに見えましたが、空港ゲートのすぐ外で一緒に写真に入ってくれるように頼むと、右上のように穏和な顔のお兄ちゃんでした。ドルでぴったり払うことができなかったのでどうしようかと思っていたら、タイバーツ払いでもいいとのこと。ビエンチャンでバーツが普通に使えるのはともかくとして、このあたりまで来るとバーツはもう外国通貨扱いかと思っていたらそんなことなかったのね。別れ際に「日本語でバイバイはなんていうの?」と聞いてきたので「さようなら、だよ」と答えると、そのまま「さようなら」と言って去っていったお兄ちゃん、ありがとう!

さてルアンパバーンからはバンコクエアウェイズでバンコク直行です。しかもバンコクではそのまま国際線(シンガポール航空)に乗り換えちゃいますから、ホントにここが「旅の終わり」なんですよね。

建物の入口で荷物その他のチェックを受け、チケットレスゆえちょっとビビリつつも問題なくチェックイン、カウンターで荷物を成田までスルーで預けてしまえば(まさかスルー可能とは思いませんでした!)、もうあとは何もすることがありません。と、トイレに行きたくなってきたんですが、搭乗待合室以外にトイレはなし、どうしようかと思ってセキュリティ関係の人に聞いてみたら、「ここから外に出て到着ロビーのトイレへどうぞ」とのこと。いいのかなーと思いつつそのままトイレへ直行。コトを終えたあとまっすぐ戻ってもよかったんだけれど、ここでついつい煙欲が(笑)。同じ係員さんに「表でタバコ吸ってきていい?」とジェスチャーで示すと「いいよいいよ」と笑顔で対応。それにしても噂では「ルアンパバーン=All No Smoking Areaを宣言」したということでちょっとビビってたんですが、やはり難しいよね。ちなみにわれわれが訪問した後「禁煙国宣言」をしたブータン王国はどうなっているんだろう?

バンコク行きのヒコーキは30分ほど遅れて出発。搭乗口から歩いていくと、あれま期待には「シェムリアップエア」の文字が!ん?ということはこの機体はカンボジアから飛んできたの?(調べてみたらそうではないみたいでした)。

機体に仏様が描かれているくらいですから安全なフライトは保障されているはずですね。いや、別の見方をすれば「もし事故があっても御仏の導きにより搭乗客全員極楽浄土に行かれる」とも考えられるか(笑)。

まぁとにかく2007年もこれでおしまい、来年は海外に出ることはあるのでしょうか?
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