− その41 いよいよ帰るよぉ! −
明けて翌朝です。目が覚めて起きようとした瞬間、Takemaは「本日の体調状況」のすべてを察知しました。それは‥
「これは風邪かなぁ‥」とも一瞬疑ったのですが、ただ筋が痛いわけでもないしなあ。それでも朝食後にゆっくり散歩に出かけたのですが、ここで突然の腰痛&脱力感!草原の真ん中で突然動けなくなってしまいました(これホントの話ね)。
モンゴル編 動画ライブラリー(53) |
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もともと「タルバガンを探しに行こう!」というサブ目標を抱きつつのお散歩だったのですが、いい天気なのにもかかわらず朝起きてから身体の具合はどんどん悪くなる一方。ついには筋肉痛&めまい&厳しい腰痛で動けなくなったっやたわけです(ここ数日たいした運動はしてないのになぁ)。
もっとも「身体をうごかさなけりゃ何とかなる」ということで、おしんこどんに「丘の上に(意味ないけど)斥候として行きなさい!」と命令。‥いや違った、「頼むし行きたけりゃ行ってきて」というへらへら状態なんだったっけ。大風邪の初期症状にも似ているけれど、Takemaの風邪の場合腰痛はないんだけれどなぁ。
というわけで、「斥候」おしんこどんがはるか丘の上から撮った写真が上の2枚というわけです。左上の写真はわれわれが泊まっているTキャンプ、まぁ他に何もないしね。
で、右写真の中央やや左下部に黒い点のようなものが見えるでしょうか?あれが「Takema」、その人であります(腰痛でほとんど動けない)。いやぁ、あの時はホントに苦しかったんだからもう。このあと宿までは、気分的には80を越えたおじいさんよろしく背中を丸めて帰りましたとさ。いやさ、ホントに原因不明の痛みだったんです。
ゲルに戻って一休みし(もちろんTakemaはベッドに横になったわけですが)、昼食後UBへ。あれま、2h半で着いちゃったのね。やっぱり近かったんだぁ。
一応身体をいたわってきたTakemaは、もう5回目の宿泊となるフラワーホテルの大浴場湯船に身体を横たえることになりました。でも、もうこの頃には‥
という感じになっていたのです。だって、UB市内に入ってからスーパーで買いだし(要はチンギスビール=お土産用ね)をしたときはもう普通だったもの。薬も飲んでいないのに(あれ、念のため風邪薬は飲んだかも??)、とにかく不思議なこと。というわけで今振り返ってみて病因を何かに押しつけるとなれば‥
‥そう思います。というかそれしかない!とTakemaとしては信じています。だって、あの身体症状の感覚&一過性は本当に風邪とは全然違ったもん!
明けて翌日、いよいよ日本に向けて帰る日です。ところでいよいよ最後の最後、空港近くにある看板が気になっていたので聞いてみると、
こちら、旭鷲山のボードだそうです。
聞けば、やはりモンゴル出身の力士さんたちは日本で稼いだお金でかなりのリッチ階級になっているのだとか。それはともかく(あくまで実力で得た収入なのですから文句があるはずはありません)、「では、モンゴル出身の力士の中で、モンゴル人に一番人気があるのはどなたでしょ?」とゾルさんにお聞きしたら、やはりこの看板の「旭鷲山」なのだとか。
その理由はと聞けば、「旭鷲山は日本で得たお金をもとにしてこの国で会社を興しています。でもそれだけじゃなく、彼はモンゴルの貧困層に対するケアを彼のお金でやろうとしている、だからこそ彼はモンゴル人の中で一番人気があるんです。」
大草原の中でそれぞれ「大地を生活の基盤にしつつ一匹狼スタイルで生活している」遊牧民の国モンゴル、でも「誰しもが一匹狼」であるからこそ助け合いの気持ちが日本以上に芽生えるモンゴル(だからこそ「個人のゲルに見ず知らずの他人が入ることを許す」という生活の基本スタイルが維持されているのでしょうしね)。
環境が違えば、そのそれぞれの環境に根ざした別々の価値観が成立するというのはあたりまえのことでしょう。ただ、自分たちの所属する社会の価値観にのみ知らず知らずのうちに縛られて生きるというのは果たして幸せなのかなぁ。そしてまたその中間で宙ぶらりんで生きるということも。さらにはその二面社会に生きる者がそれぞれの社会に気を配るということの困難さも‥。
旭鷲山が人気を保持している理由の一端が見えてきたような気がしました(ほんとかいな)。
続いてゾルさんに最後の質問です。「じゃ、朝青龍は?」
ゾルさんは答えました。「彼は、モンゴルでは『これからの人』でしょうね。」
実際、朝青龍も「この国の人々のために役立つべき組織」を設立しつつあるそうです。ただ、まだそれが軌道に乗るところまでは進んでいないということなのでしょう(これは日本でのスタート時期の違いがあるでしょうから一概に比較すべきではないと思います)。
ただし現在のところ彼は日本ではまごうことなき「横綱」。でもモンゴルではまだ「人としての横綱」として認められてはいないのかもしれません。だからこそ、これからはモンゴルでもがんばれ朝青龍!
ということで好き勝手に書いたところで、このモンゴル編も〆とさせていただきたいと思います。次回訪問時は‥もっと西にも行きたいなぁ。
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さよなら、モンゴル!