− 旅行記その23 「お会計」&ヤスール北斜面で遊んじゃえ! −

今日でサンライズバンガローともお別れ。食事もなかなか美味しかったし、結局3泊もの間終始貸し切りで(!)ゆっくり落ち着けたし、宿の人たち(ピーターソンさん以外の人も)みな親切だったしで大満足でありました。となれば何となく名残りも尽きないのではありますが、まあそれはそれということで、朝食前後の時間をゆったりと過ごしたのでありました(この日の出発は9:30とやや遅めだったので)。



猫とたわむれるおしんこどんと、ためてしまった昨日までの日記書きにいそしむTakema。

そしていよいよ恐ろしい「お会計」の時がやってきました(笑)。宿泊そのものについては、最初の2泊分はビラのSPTにすでに支払っていたので除くとして、Extraの1泊及び食事や、あとは必要不可欠とはいえタンナでは貴重な「車」をチャーターしてのツアーは1訪問いくらと決まっていますから、積み上がったツアー手配料金に追加の一泊分を含めるといくらになるのか?ピーターソンさんが持参した明細書を見てみると‥



とはいえ明細を見ると一つとして無駄な出費はありませんし、ましてや意味不明の内容もありませんからこれはわれわれが当然支払うべき正当な請求なのですが、それにしてもやはり滞在費としてはなかなかにお高い。バヌアツ旅行の難点である「滞在費が高い」ということを実証しているレシートとも言えます。とはいえ地元の人のように「歩いて回る」のにも限界はありますし‥。そして、ま、覚悟はできてたし(笑)。

この日の午前中ツアーが終わればお別れとなるピーターソンさんに、お礼として日本手ぬぐいを差し上げました。



ちなみにこのあとさっそく使ってくださっていたので正解?

部屋を引き払い、荷物を倉庫に入れてもらった上で出発です。で、最初はカスタムビレッジ(前回とは別の場所)を訪問したわけですが‥

どうやら打ち合わせ通りにいっていなかったらしく、ここはピーターソンさんがあとで話をして、明日の予定の中に組み込むということで一件落着。まあ実はこの頃になるとカスタムビレッジ訪問にはさほどの重きを置いていなかったのであまり気にはしませんでした(笑)。

車はさらにヤスール山の裾野を巻いて、いよいよ「バヌアツ第三の温泉&第二の野湯」目指してひた走る‥予定でした。



最初は森の中、そして山頂への道の分岐を通過してしばらく行くと、初日に通った「ハイウェイ」エリアに出てきます。

で、ここで「せっかくなのでヤスールの砂を採取したい」というリクエストを出すと、ちょうど何となく尾根めいたところで車を止めてくれたわけです。すると、ピーターソンさんが先頭を切って歩き出し、いや、ヤスール山頂に向けて登り出します。え、登っていい‥いや、いけないというわけじゃないでしょうが、大きい爆発が起きればこの麓エリアにだって火山灰が降るっとことは初日このエリアを車で通過したときに体験したんですよね、大丈夫なのかなぁ‥。

というような心配は全くしていなかったわれわれでありました。Takemaとしては「おお、ヤスールにこちら側からアプローチできるとは何ともラッキーくらいの軽い気持ちだったんですよね。何という脳天気でしょ。だって、この場所から直線距離で数百mの向こう側ではマグマが煮えたぎっているんですから!



というわけで、中腹まで登っちゃったところでポーズ(Takemaのジャンプは失敗=上中央&右画像にマウスオン)。



自分たちの最高到達地点より上にも踏み跡の痕跡は残っていましたが、さすがに頂上には行かれないのでこの辺でパス。

と、ここでピーターソンさんが大斜面にシュプールを描くようにジグザグで駆け下りて行ったと思ったら(途中まで)、再び登ってきました。と、今度はもっと大きく弧を描いて大斜面の真ん中に行ったかと思ったら、そのあたりで何やら足で何かを踏み固めるような作業を始めたのであります。



どうしたんだろう、何やってるんだろう?

しばらく見ていて、どうやら斜面に大きな文字を書いていることが判明。文字そのものは自分たちのいる場所からは判別できませんが、何を書いているんでしょう?ここから斜面を好き勝手に「シュプールを描くかのように」駆け下りて、そして車が走り出してしばらく行った場所で見てみると‥



すっかりヤスールの北斜面を遊び尽くしましたが、足文字はどこに?(右画像マウスオンで拡大)

あれま、はるかヤスールの北大斜面のど真ん中に、「Take」の文字が!(右上画像マウスオン)。というわけで、ヤスール火山にTakemaは「永遠の足跡(というか落書き)」を残したのであります!‥って、「どうせ数十分か数時間で消えたでしょ」というような現実的なツッコミはなしね(笑)。

さて、上記の「しばらく行った場所」とは、今から十数年前に湖が大決壊して出来た滝(車が川を渡る地点、初日にも通過)の場所だったんですが、

すっかり安全圏まで移動したわれわれが目にしたのは、かなり大きめの噴火でありました。うっはー、この時あの下にいたら火山灰の砂雨に打たれたでしょうな(笑)。危ないところでした(笑)。

このあとは無意味に岩山に登ったりしつつ(なぜか一番やる気を見せたのはドライバーさんだった)、いよいよ午前中のメインイベントである野湯へ‥いやそこに行く前に「ガソリン補充のため」というわけでローカルの村へと立ち寄ることになりました。そうそう、こういう村訪問の方がカスタムビレッジよりも何だか楽しみになってきていたわれわれなのであります!


ではでは、いざその村へと、車は「ハイウェイ」を快調にぶっ飛ばすのでありました。
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