「キツイ&楽勝 in 北アルプス」
(注)北アルプス三大急登といえば、烏帽子の登りのブナ立尾根、燕岳の合戦尾根、えーっと、もう一つどこだっけなぁ、ま、ともかく三大急登というのは山のガイドブックによく載っております。ただ、楽勝登りというのはなかなか載せてくれない(笑)。そこで、突然ですが、Takemaの主観によるキツイ登りと楽な登り」をお届けしたいと思います。でもこれって、知らない&興味ない人には何の役にも立たないな。あ、でも、Takema自身は北アは随分歩いてますんで、一応信用してね(稜線上で登ってない頂上は、餓鬼岳、焼岳くらいです。ちゃんと日本海まで栂海新道も歩いてます)。
【急登編】 (北部から順に。キツサ順ではありません。その時の体調もあるので。)
イブリ尾根(朝日岳〜北又小屋)
ここは下ったことしかないんですが、なぜか結構登ってくる人がいるのが不思議なくらい長い登り。下りきったらもういやになっちゃって、温泉に泊まっちゃいました(爆)。
遠見尾根(テレキャビン使っても)
ここはちょっと割り引いて考えなきゃいけないですが、とにかくここに行った時、荷物が重かったんです。最後の登りで完全に屍状態。30m登って10分休憩って感じでしたね。あれだけ疲れたのは南アルプスの大樺沢を一人で(あ、いつも一人か)40kgオーバーで登った時くらいかな。
赤岩尾根(冷池小屋へ突き上げる)
短いけれどなめちゃいけないこの尾根。初めて登ったのは正月明け登山。前日の夜遅くまで飲み続けた身体で夜行に乗ったTakemaは、冬山登山なのに思いっきり二日酔いでゲO吐きまくりながら登りました。高千穂平にテント張ったはいいものの、吹雪の中テントは酸欠になるわ、鹿島槍の往復では道に迷って黒部側に下りそうになるわ、尾根への下り口では表層雪崩に逃げるわ、撤収して帰る日はラッセルで死ぬわ、さんざんでした。でも、夏の登りはやっぱキツイと思う。
七倉尾根(葛温泉〜七倉小屋)
針ノ木岳から蓮華、七倉と歩いてきた人の大部分が下りに取るコース。登る人がほとんどいないのは、ここから船窪岳に向かう稜線がひどいからだが、ここの下り、いや登りも正直いってかなり群を抜いてキツイ。
スゴ乗越〜北薬師岳または越中沢岳
おいおい、これは稜線じゃないかよという人、歩いた方ならいざ知らず、「まだ行ってないけれど」という方は、一度この道を歩きなさい!確かに尾根系ではあるかもしれませんが、なかなか半端じゃないです。感覚的には、南アの高山裏避難小屋〜荒川小屋のカール登り(あまりの巨大さに呆然とする)に似ているかも。樹林帯なだけに南よりも暑いし、精神的にしんどい。
ブナ立尾根
三大急登、といっても一つは思い出せないんですが、ここは確かにキツイ。その一方で、「合戦尾根」なんてのは道も素直だし全然いいじゃん!(関東弁丸出しだね)の典型だと思うんですが。というよりも、北アの急登は南の急登に比べれば全然ましだと思うTakemaだったりします。
薬師沢小屋〜雲の平小屋
えーっと、太郎兵衛平の小屋から黒部源流をご覧になった方ならおわかりでしょうが、源流とはいえさすが黒部の末裔(あ、先祖か)、しっかり山々を浸食してえぐり取りやがっているわけですね。で、この薬師沢〜雲の平の道、源流からいきなり手づかみ足掴みの道です。はっきり言ってキツイです。コースタイム、信用しちゃイカン!とこの時初めて思いました。要はバテてたんだな。なお、Takema達は、その形状から、この道を「大プリンコース」、三俣の小屋から源流に下りて登り返す道を「小プリンコース」と呼んでいます。二度と行くもんか大プリン!
長塀尾根(徳沢〜蝶ヶ岳)
案外多くの皆さんが「知らないで」登り、そしてそのキツサにしっかりネをあげるコース。あの広々とした徳沢から、いきなり始まる急登の鮮烈さといったらないです。前を登る人の「屁」をまさに間近に味わえてしまう、切ない登りだったします。
【楽勝編】(ロープウェイ等でショートカットできるルートは除きます。当たり前。)
折立〜太郎兵衛平
今回上がったのもこのルートですが、とにかくこのルート、楽勝!ゴールの小屋の標高が2300m足らずというのも確かに楽な原因でもありますが、でも「前半それなりにきつく、後半になればなるほどなだらかに」というコースの特性は他にはないルートといえます。実は、これまでに何回このルートを登ったんだろうかと考えてみれば、少なくとも7-8回は登ってるなぁ。だって楽なんだもの(笑)。
柏原新道(扇沢〜種池小屋)
考えてみれば、初めて北アに足を踏み入れた14才の時に登ったのがこのルート。なだらかだし、これまた標高差もあまりないし、捨てがたいですよ。問題は、ここから上がって北上にせよ南下にせよ翌日がキツイってことくらいかな。
合戦尾根(中房温泉〜燕山荘)
悪いけれど(誰に?)、あれだけ短いコースタイムでさっさと稜線に上がれて「急登」ってのはおこがましいですよ。バテてからもさらに長いからこその急登なんです。わたしゃあの尾根は楽勝だと思います。
