- その6 ちらりと読んだ時の記憶を頼りに、行くぞ雄阿寒温泉@野湯!(1) 「手水の湯」 -



池の湯林道沿いの紅葉はほぼ見頃でした。

硫黄山温泉から「下山」のあと、池の湯林道を通って屈斜路湖沿いの道道へ。実は和琴半島界隈にも非常に興味があるんですが(実は和琴周辺の温泉にはどこにも入ったことがないTakemaです)、このあたりでのんびりしているとカムイミンタラ帰着がとんでもなく遅くなってしまいそう。このエリアの探索は次回のバイクツーリング時にとっておくことにして、阿寒方面経由で帰路につくことに。とはいえやっぱり寄り道して奥摩周温泉も探してみたりしてたんですが(以前とは違う場所に湯があるらしいという話だったんで=発見できず断念)。

さて弟子屈から阿寒方面へと向かうワインディングの登り道、助手席のおしんこどんは何やら眠りの国の王子様に魅せられて魔王に取り憑かれてしまったかのよう。いやぁモノの見事というほど徹底的に寝ておりました。こうなると起こすのもナニなので彼女の欲求のおもむくままにしていたわけです(そういや以前、寝ている時にうんうん唸るのでどうしたんだろうと思って見ていたら、「あの時は金縛りに遭ってたの!どうしてすぐに揺すって起こしてくれなかったの!」という事もあったけれどなぁ(笑))。

しかしそうしているうちにもわれらが日産サニーは目的地駐車場に到着してしまいました。「おしんこどん、着いたけれどどうする?」「う〜ん、何だかとっても眠いのでここはいいやぁ‥zzz」。いやぁこんなおしんこどんはTakemaとしても初めてです、どうしちゃったんだろ?(ちなみに翌日はとことん元気になってましたが(笑))。というわけで、Takema一人で雄阿寒温泉周辺の野湯探索に出発です。もっとも探索といっても装備はタオル一枚とデジカメだけでしたが(笑)。

さてこの場所にはかつて温泉宿があったということで、建物が完全に撤去された現在も湯は出ているということでした。というところまでは調べてあったのですが、そういえばこの近くに別の野湯があるとかいうこともどこかで読んだ記憶がありました。でもそれがどのあたりなのかは記憶がないし、ついでにそこまでの状況(ヤブ漕ぎなのか道があるのか)も全然覚えていません。ただ「小沢を少し遡るとそれはある」ということだけはハッキリと覚えておりました。まぁ少しは時間があるし、探してみるのもいいだろうということで。



湯はとうとうと川に流れ落ちているのですが‥

まずは最初の(情報をちゃんと覚えていた)「雄阿寒温泉の湯」は、車を停めたところからすぐの場所にありました。あ、そうそうここは私有地ゆえ500円の駐車料金がかかります。どこに払うのかと思っていたら、見回りのオジサンが来たのでハイ!オジサンは偶然のタイミングで来たようですが、いない場合はどうすればいいのだろう?(疑問)。

話を戻して雄阿寒温泉の湯です。ここがなぜ有料になっているのかというと釣り師がここを利用するからのようで、なるほど、川には見える範囲でも数人の釣り人が竿を出しています。ん?となるとこの湯を使って川沿いに石を組み即席の湯船を作るとなると、その作業は今ここから見える範囲の釣師を全員敵に回すようなことになるような?ついでにこの状態でスッポンポンになるのもちょいと気がひけるような?(笑)。

というわけで、雄阿寒温泉の湯は手で浴びるだけで我慢しました。惜しいなぁ、ちょっと熱めの湯がむざむざ川に流れ落ちるのをただ見ているだけだなんて。まぁここなら次回に回しても何とかなりそうだと思うことにして断念。

さて、前出の見回りオジサンに近くの湯についてのヒントをいただいたので(すごくアバウトなヒントだけでしたが=「あっちの方向にあるよ」程度のもの)、そちらへ進みます。「うわ、川沿いの踏み分け道が斜面ごとなくなってる」とか、「うわ、急斜面のトラバースなのに斜面全体が泥でぐちゃぐちゃしてる=滑ると数m下の川にダイブ」とか、「うわ、巨木の倒木が道をふさいでる」とかの困難はこういう場合つきものです。しかし進むことしばし、川沿いの様子が何だか少しずつ変わってきました。



ほんの小さな穴ですが、中から湯がちょろちょろ出ています。
適温ですが、いかんせんこの湯量じゃどうしようもないなぁ。



お、ここは明らかに誰かが湯船を作った跡です。お湯はそれなりの量が
流れ込んではいますが、ご覧の通り藻だらけの湯船への入浴欲求はゼロ。

しかしこうなってくるとかなり期待が高まってきたのも事実。そうして川沿いを行くことしばし、すると突然立派な手作り湯船に出くわしました!



川の本流のすぐ脇にあるんですが、角度の関係で釣り師からは見えにくいかも。

何と豪勢な!ちょうど人ひとりが寝湯をできるくらいの大きさにうがたれた「湯船」に、温泉が滝状に惜しげもなく注がれています!お湯は‥ふふ〜ん適温♪これはどう考えても入るしかありませんな!



ふふ〜ん、気持ちいいっ♪

ここで当然動画です(2)。

「まずは手水の湯で湯ったり」

ここだけでも十分満足できるかも。ちなみに流れ落ちる湯は無色透明ですが、タオルなどは堆積物で赤く染まりますので念のため。

wmv形式、529KB、9秒
川を行く釣り師からは丸見えになりますが、まぁそれくらいはご愛敬。周りが湿地状で、着替えたりするときにちょっと不安定ですが、まぁそんなことは十分許容の範囲でしょう。湯を飲んでみると予想通り少し鉄サビ系の味がしました。

さ、この湯があるということはもしかしてこの近くに‥?その予想は大当たりでした。

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