− 奥会津周辺の掛け流し温泉めぐり(8) 会津じゃないけど濃厚白濁湯&上がり湯で〆 −

というわけで福島市側へと国道を降りてきて、広域農道でショートカットして向かった先は高湯温泉。共同浴場はないのかな?と思ったのですが見あたらないので(実は温泉街上部に「あったか湯」という日帰り施設があったのですが、それを知ったのは入浴後のことでした)、とりあえず一番名の知れた「玉子湯」へと向かいます。日帰り湯受付は10:30ということでしたが時間を見ればどんぴしゃり!意気揚々と玉子湯の浴場へと向かったのですが‥

建物の前まで来ると、白衣を着た係員のおじさんが出てきたところ。そしておっしゃるには、

う゛、うそっ!(笑)。まぁ、あくまで日帰り入浴は宿にとってはおまけの営業ですし、場所によっては日帰り入浴客を取るようになってから湯船の掃除をする時間が取れなくなった=汚れたまま営業中、とかいう話も聞きますからあまり文句も言えません。というより、この宿の湯に対する真面目な姿勢がはっきり見えたのでかえってこれはこれでいいかなとも思います。

結局入れなかった玉子湯の外観。「湯守」とおぼしき先ほどのおじさんに頼んで中だけ見せていただきました。うーむ、まだ足湯も出来ないくらいしかたまってません(笑)。すぐ脇の源泉から引かれている湯をなめてみると‥うーん、しっかりレモン系の酢っぱみがありました。ホントはこっちに入りたかったなぁ。
まぁ駄々をこねてもしょうがないですから、もう一つの露天風呂の方へと向かいます。おお、貸し切りだぁ!(最初だけでしたが)。



大きめの湯船にざんぶと浸かり幸せを満喫。ついでに源泉を汲んでタオルを洗ったら‥汚れが取れた(笑)。

というわけで身体中から硫黄臭を漂わせながら休んでいるうちにおしんこどんも上がってきました。と、何やら「美味しい情報」をゲットしてきたみたいです。いわく、
「この周辺に土湯温泉ってある?そこの共同浴場がなかなかいいんだって。何でもものすごく熱いんだけれど、杖をついて歩いていた人が杖なしで歩けるようになったらしいよ」
ならばそこへ行こうではありませんか!ちょうど土湯もまだ入ったことのない温泉だったのでこちらとしても嬉しいし。

でも真っ直ぐ行くのも芸がないので、有料のスカイライン経由で大回りしてみることにしました。というのも、どうせガラガラなんだから、もしできれば吾妻小富士のハイキングでもしてから行けば、ひと汗かいたあとだしちょうどいいかなぁと思ったわけです。

予想通り有料道路はガーラガラ!浄土平までの間にすれ違った車は15台くらいかなぁ。しかしそれはともかく、上に行けば行くほどガスって来ました。フロントガラスには雨粒がつき始めるし、それにかなり強い風!ちなみに外気温は14℃(高湯では25℃くらいだったかな)。今回は雨具も持ってきていませんでしたし、おまけに運転中の服装はといえば短パンにビーサンだったりするわけで、着替えるのも面倒だしなぁ。というわけで今回はやーめたっと。(最近こういうのばっかり)。

というわけで土湯温泉へ到着。車を停めて地図を眺め共同浴場を探します。お、ありましたありました!



ちなみに駐車場がないので温泉街入口に車を停めましょう。

おっと、入口には「入浴券を買ってからお入り下さい。こちらでは直接現金での支払いは出来ません」との表示が。ではというわけで真向かいのおみやげ屋さんを見ると‥「こちらでは入浴券の販売を休止中しています」。あれまというわけで、「入浴券売捌(うりさばき)所」の看板を探して戻ることしばし。かなり手前のお店でやっと手に入れました。しかし一番近い商店で売らなくなったというのは何やら一悶着あったのかなぁという気がしないでもありません(苦笑)。



これがそのプレミアチケット!(ってほどでもないか)。

管理人さんにチケットを渡していざ入浴です。それにしても、この施設の中にチケットの自販機を置けばそれで済むことじゃないのかなぁとも思いますが、まぁこれが長年維持されてきたやり方なんでしょうね。



よぉっし、だぁれもいないぞぉ!

おかげさまでまたも貸し切り!やっぱり平日に来て正解だと思いつつ、意気揚々と浴室に入り、無色透明かけ流しの湯を汲んで軽く足に掛けた瞬間、この温泉の現実を悟りました!

そう、おしんこどんが聞いていたとおり、「ものすごく熱い」のでありました。すっかり忘れてたぞ(大笑)。よく見ると、源泉が流し込まれている部分に温度計が設置してあるようです。何度くらいなんだろうとよく見てみると‥。



ほらほら、上の写真にマウスオンしてね♪

こ、これじゃ入れないっスよぉ!(半泣笑)。老沢と違って今度は源泉が止められないんだからぁ!と思いきや、上の画像にも見えているように、ここには文明の利器「水道の蛇口」があるではありませんか!こうなったらもう、うめてうめてうめまくるしかありません!

とはいえ、湯船全体が50℃になっている状態で、しかも新たな源泉がどどどーっと流し込まれている状態で適温にするのはそうたやすいことではありません。というわけで、「一点集中、瞬間我慢、心頭滅却火亦涼!」的入浴法に方針転換。要は、水道蛇口付近だけぬるくして一気にがまんして入り、襲い来る源泉様に対しては「ホレホレこっちにお越しめさるな、来るんじゃないよ」と優しくご退散いただきつつ、何とか「人間辛抱だ系入浴」をはかろうというわけですね。

結局意を決して3回程入浴いたしました。しかし、温度計の針は44℃より下がることは一度もありませんでしたっけ。とにかく上がったときには身体全体が赤くなっていたことを覚えております。いやぁキツかったけれど楽しかった(笑)。



最後に川沿いのテーブルで涼みながらアイスなるものを食べてっと。

というわけで、この2泊3日での入湯数は8湯(野湯のぞく)!のべ入浴回数はおおよそ17回(おしんこどん)&15回(Takema)!何だか湯っくりしに行ったのか湯疲れしに行ったのか定かではありませんが(笑)、まぁたまにはこんなのもよろしいかなと。さ、次の温泉は8月下旬。下北エリアを予定していますがどうなることやら。

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