− その2 −
実は篭ノ塔山東西峰を登れば今日はこれでいいかなぁと思っていたのですが、早々と戻ってきて車のほうに向かい始めた自分に対し、管理人さんが「え、もう帰るの?池の平や三方ヶ峰は行かずに?」から始まる「お勧め論」を説いて下さったことにより(笑)、「それじゃまぁ一回りしてみるかぁ」ということになりました(笑)。
でもこの管理人さんのことば、「篭ノ塔もごみ一つなかったでしょ、自分たちが徹底的に見回ってますし、これから行く稜線のほうも、道の周辺が荒れないように手入れしてますから自信がありますよ。是非ゆっくりと歩いて楽しんで下さい!」。これは心にしみました。そこまで言えるほどにきちんとやっているのは確かな事実でした。今から10年くらい前はもっと荒れていた記憶のあるこの稜線ですが(Takema一族で歩いた記憶があるので‥)、階段一つとっても土止めが緩みかけている場所にはちゃんと補強がなされているし、整備状況はほぼ完璧といってもいいでしょう。
道の両側にあるロープは実際のところあまり気になりません。
しかし、もっと根本の問題は別にありました。それは自分も含めての問題ではあるのですが‥。
ま、これについては管理人さんを責めちゃいけないんですが(笑)、イメージとしては「夏の最盛期、午後1-2時頃に槍沢の殺生小屋から槍岳山荘を目指す人の群れ」に近いものがありました(笑)。ちなみにこのページの写真は「人が写っていないモノ」を選りすぐっておりますので念のため。でもまぁこれは仕方のないことなんですけれどね。だからこそ道(&道以外に立ち入らせないようにするロープ)が必要なんですよね。
ヒオウギアヤメはこのあたりに群落を作っていたんですが、それを目がけて20人くらいの人がうろうろしてました(笑)。
だぁれもいないはずはないんですが、きちんと人のいない方をアングルにするというのは山岳写真家の技術なんだそうで。
ところでこれ、チングルマではないですよね。シロバナヘビイチゴ?(要アドバイス)。
まぁそんなことはいいとして、ようやく三方ヶ峰近くまで来てみました。すると、あたりまえさながら予想通りのさもありなん的やっぱりね光景に出会いました(しつこい)。それはコマクサ保護のための柵。それも大いなる柵。まぁここは簡単に来られるところですから仕方ないのかも。
柵越しに見るとこんな感じ。コマクサの群落が小さく小さくきちんと見えてます。
ちなみにこの日自分が一番わかりやすく感じたことを一つだけ。篭ノ塔山方面に登ってきた人はまず全員がトレッキングシューズ&リュック着用。スニーカーで上がってきたのは若いお兄ちゃんだけで、少なくとも中高年の方々は100%ハイキング用の装備でした。
そしてこの池の平周回路はといえば、トータルで見ても50%くらいでしょうか。特においちゃんおばちゃんにおける「底のキザギザのない街用シューズ(ウォーキングシューズにあらず)」の着用率がかなり高かったような気がします。
前ページでコマクサの接近写真を載せましたが、そこを訪れる人は「柵がないんだからきちんとしなきゃ」と口々に言い合い、砂ではなく出来るだけ岩を踏んで(土壌が流されないように)移動していました。壊れやすい自然の大切さは、そこまでの苦労を感じた人と比例するのかなぁ(でもそれでも壊れるんですけれどね)。
一方でこちらのコースではしっかりヒオウギアヤメを折っている人がいました(悲)。若いお姉ちゃんだったんですが、注意したらキッとにらまれました。お前、道中にさんざん書いてある文字が読めんのかい!あんたの若さ以上に永遠に戻ってこないものってあるんだよ!
タイプしていていやになってきたので強引に閑話休題(苦笑)。先ほど書いたようにレンゲツツジといえば湯ノ丸山ですが、こちらのエリアにも小規模ながらちゃんと咲いています。真っ赤だから目立ち、よって人の心を惹くのかなぁ。自分としては栃木某所(有名だけれどここではヒミツ)のほうがいいと思うんだけれど。でも綺麗なのは確かです。今週の平日なら最高かも。
あでやかな色です。でもよく見るとまだ満開にはなっていない株もあります。右写真、満開のように見えますが実は咲いているのは一輪だけってわかりますか?今年は例年より7-10日開花が遅れているのだとか。雪融けの影響だということはもうさんざんわかっているつもりではありますが、かといって今年が冷夏になるというわけでもないんですよねぇ、不思議だ。
人がいないように見えるのはかなりタイミングを計ったからです(笑)。
というわけで山から下りてきたあとのこの周回はほとんど(写真撮影によるタイミング待ちをのぞく)全部早歩きでした。人、多すぎ(笑)。戻ってきてからは車で再び地蔵峠へ戻り(ここにしては大渋滞)、そのまま鹿沢温泉へ。野湯じゃないけれどまだ入ったことなかったし♪
道路沿い(車がうるさい)ということを除けば、内部の風情も含めていうことなし!受付のお姉ちゃんも可愛かったし(笑)。
階段を下りて細い廊下をくねくねと。この雰囲気はいいですなぁ。ちなみにセットは食べはぐれました。C/Pでいけば格安なのに。
なかなかよろしいぞ鹿沢温泉!こんなところに湯ったりのんびりできる湯があろうとは思ってもみませんでした!
というわけでお昼頃に早くも家路につくこととしました。しかし、あらためて感じたことがございます。それは‥
ちなみに午前11:00、標高2100mの池の平駐車場は22℃でした(これも含めてあくまで車(スバル)付属の外気温測定に基づくものとします)。で、軽井沢手前(1100m)にて28℃。でもまぁそこまではいいです。
上信越道を降りてきて、冨岡ICあたりではすでに「35℃」となっていました。ちなみに甘楽PAで休憩したのですが、かなーりきておりました(あそこでエアコンなしなら1hでへたりそう)。でもその後関越道に合流した頃に「37℃」を表示した頃には「じぇったい窓なんか開けないもんね」と考えておりました。しかしその時に革パン革ジャンで元気にこっちを抜いていったあのZZR1100の兄ちゃんはあまりにも立派でしたわ(敬服)。
しかし、本庄児玉付近においてはさらなる最長不倒の「38℃」が表示されました。「もういいや、このまま行っちゃえ」と、休憩なしに一気に外環道へ。ちなみに新座料金所付近ではまだ「36℃」を表示していた記憶があります。でもまだ14:30にもなっていません(家に着いたのが15:30ですから‥)。まだ涼しくなるには早すぎます(確か一日の中で一番暑いのが14:00頃でしたっけ)。
そして外環道へ。この時には外気温をチェックしていなかったのですが、外環道を降りて(外環三郷西)最初の信号でちらっとメーターを見てびっくらこきました。
すでにデジタルメーターは「31℃」を表示しておりました。ちなみにそれから約30分後、わが家の駐車場に到着したときはすでに「29℃」と表示されておりました。で、いざ車を降りたときの体感温度は‥「よし、これなら何とか!」という感じ。
でも、やはり内陸は暑いということをあらためて感じさせられました。海に近いとやっぱりイイのかぁ(そういや銚子は夏でも涼しいっけ)。
今も後ろで扇風機を回してますが、まぁ今夜は何とかなるかな。