− 最後の最後、行くぞシブ鄙びの横向温泉っ!−

この日はさすがに最終日ということもあり「この日のうちに(できれば明るいうちに)千葉まで帰る」という至上命題があるわけですから、そうそうノッタリクッタリもしていられません。というわけで2湯くらいにしておこうかなぁと思っていたんですが、結果的には1湯のみ。まぁたまにはこういうのも「ある種のゼータク」と考えればいいか(普通と逆ですが)。

というわけでどこに行こうかと考えましたが、いかんせんこのあたりの「めぼしい」温泉はまだほとんど冬期休業期間中でありました。そりゃそうだよなぁ。

それじゃということで、通年営業の湯治宿のある横向温泉中の湯旅館を目指すことにいたしました。土湯温泉を通過し(何たるゼータク!)、そのまま土湯峠方面へと向かいます。



途中から旧道へ。両側は雪でいい雰囲気だったんですが、途中であえなく通行止め(笑)。

無意味に道路の

「動画などを撮ったりする」

旧道沿いは雪も多いし、赤湯温泉への降り口などは雪の壁になっておりました。

Wmv形式、451KB、11秒

来た道を戻り、今度は土湯トンネルを抜けたところで旧道の反対側に入り、そのまた横道を入っていきます。この最後の区間は未舗装だし除雪されていないし凍結してるわで、やはり4WDスタッドレスでよかったぁとあらためて思う一瞬でございました。



ところどころ結構深いわだちも出来ていましたしね。

駐車場に車を止めていざ温泉へ。なるほど、外観からして「いい感じ」の味を出してますねぇ。そしてこれまた「いい感じ」のおばさま(ネットで見ていると「宮崎駿の映画に出てくるような女性」というように形容しているサイトがありますが、わたしは某芸能人(CHIAKI)が齢を重ねたように思えたんですけれどねぇ‥まぁいいか、こんな話は(苦笑)。

いざ入浴料(300円だっけ?)を支払ってお風呂のほうへ。宿の外観もさることながら、内部もなかなかいい感じです。途中にはこれまた味のある案内板が掛けられていました。なるほど、霊泉なのね霊泉。

階段を下りて脱衣場に着くと、何やらこれまた味のある但し書きが目に入ります。

この温泉は、全く手を加えていない湯治用の湯で右手の三七度のぬるい湯が一番効果のある湯のため混浴です。左手川側が一応婦人用となって居りますので何卒ご理解ご協力の程を。
ふむぅ、「37度」を「ぬるい」と書き直しているのは源泉の温度が安定していないということなのでしょうか。それはともかく、「一応婦人用」というところがまた何ともアバウトというかおおらかというか。というわけで浴室に入ってみると‥

右上の湯船が混浴風呂で、中は大小二つの浴槽に区切られており、それぞれ別の源泉が注がれています(「一番効果のある湯」は右側の小さな浴槽です)。最初、「左側に注がれている湯は加温しているのかな」と思っていましたが実際は別源泉で、中の湯旅館の上方にある「ホテルマウント磐梯」で使われているものと同じなのだとか(ちなみにこちらとホテルとは同族経営なのだとか)。

よく考えれば多少加温したところで掛け流しであれば効能が大きく変わるわけでなし、あえてこちらを混浴にする理由もないですしね。なるほど。

まずは向かって左側の大きい浴槽へ。ふむ、こちらもかなりぬるめの湯で長湯にちょうどいい感じです。湯の感じもやわらかく、今朝まで入っていた高湯温泉の「上がり湯」としてちょうどいいかなというところ。

続いて右側の「効能抜群湯」へ。

湯船の中で身体を動かすとひやっこさを感じるといった具合で、こりゃ相当長湯しなくちゃきびしいなぁ。もちろん窓の外は雪の壁ということで室内気温が低いことも影響しているんでしょうけれど。

というわけで中の湯入浴終了です。そろそろお腹が減ったので、お昼ご飯タイムとなりました。



Takema&おしんこどんの昼ご飯って蕎麦ばかりじゃないか?と思うあなたは正しい(笑)。

さてこのあとはちょいと寄り道して檜原湖へ。県道から見る檜原湖はといえばまだまだ完全に冬の装いというか、要は完全凍結しておりました。



湖上をよく見ると何やら小さな構造物が‥(右上画像にマウスオンすると拡大します)。

実はこの時、とある個人所有の湯を目指したのでありましたが、実はご覧の通り「いまだ冬期休業中」。



どこからどう見ても休業中。というわけで磐梯山を裏から眺めて満足することにしました(代償行為)。

というわけで、春浅い時期の温泉行脚もこれにて終了です。入浴した温泉の数はもちろん、のべ入浴数はもはや数え切れないほどでありました(10回入浴/1日、なんて日もありましたし)。

でもこのオフシーズンの温泉行脚も楽しかったなぁ。来年はまた地域を変えてうろうろしてみましょうかね(笑)。
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