− 白米鉱泉その他編 −

(2006/1/14)

冬になるとぱったりとお出かけペースが鈍るTakemaであります。野湯訪問がオフシーズンに入るからではありますが、それだけではなく「雪道の運転に自信がない」からというのも大きな現実(練習しなさいって)。

となると、冬のあいだは房総やら伊豆やら、雪の心配をしなくていい場所に行くのかといえば全然そんなことはないわけです。だってぇ、みんな考えることは同じだから混んじゃうものね。では、「人がそれほど訪れない場所で、かつシブ目の湯に浸かれる場所はないものか」とマップルを眺めていたのが去年の冬。気になるエリアを発見!

太平洋に近いエリアゆえ雪の心配も比較的少なそう。というわけで昨シーズンから始めた冬=阿武隈周辺詣で。今年もこれから先何カ所か訪問することでしょう。というわけでこの日は「白米鉱泉に行ってみよ!」と決めました。

さて高速を走らせていくと、時間的に微妙だということに気づきました。それは、「このまま白米鉱泉に直行してしまうと『女性専用タイム』には早過ぎるなぁ」ということ。実は事前に調べた情報によるとこの鉱泉は完全混浴、されど午後1時から30分だけ女性タイムになっているというのです。

阿武隈エリアの鉱泉は昔ながらの情緒を残している宿が多く、必然的に混浴システムのところが多いのですが、Takemaはともかくおしんこどんのことも少しは気遣わねば‥ということで、この日は一応時間を気にしていたわけです。



ね、白米鉱泉の脱衣場にもちゃんと書いてあります。しかし‥。

というわけで時間つぶしとして別の温泉に立ち寄ることにしました。下調べは特にしていなかったのでとりあえず近いところとして平潟港温泉に目を付け、とりあえず行ってみることに。この温泉について知っていたのは「ボーリングで最近わき出た温泉だということ」、そして「茨城県内としては珍しく高温泉(沸かし湯ではない)だということ」、この二つです。

いざ着いてみると、旅館やら民宿やらが非常にたくさんあって、どの宿を選ぶべきなのかかなり迷います。で、割烹旅館的な雰囲気のとある宿にて入浴したのですが‥。



こうやって画像で見る限りはいいんだけれどね。

脱衣場で服を脱ぎ、浴室に続くドアを開けた瞬間大後悔。「うわぁ、すんごい塩素臭!」。オーバーフロー(湯のあふれ出し)もなく、完全な循環式でした。お客さんは誰もいなかったんで、せめてもの対抗策として窓を全開にし、浴室内にこもった塩素の臭いを排出しました。そのため臭いそのものはだいぶ薄くなりましたが、でもねぇ、やっぱりとっても残念でした。

他の宿には「源泉掛け流しです」という幟が出ているところもあったんですが、「ならばどこの宿でも掛け流しなんじゃないか?」と早合点したのが運の尽きでありました。せめてもの救いは、「女湯では塩素臭も全然気にならなかったし、暖まってよかったわぁ」というおしんこどんのことばでしょうか。って、女湯は源泉ってこと?(よくわからん)。

というわけでイマイチ気分で某宿をあとにしたTakemaでありました。いや、宿そのものに文句を言うつもりは毛頭ないんです。ただ自分の読み=早合点が残念だっただけです。でも次回は別の宿にしますわ、やっぱり。

さて、時間はちょうど良くなったし続いて白米温泉へ。



一軒宿の「つるの湯」さん。

ところでこの白米鉱泉ですが、読み方は「はくまい」じゃなくて「しらよね」ですのでお間違えなく。なお、名前の由来そのものにはお米が絡んでいるようですが、あまりここに書いてしまうと楽しみも減るでしょうし、行ってみて確かめてくださいませ。

到着はほぼ13:00ちょうどでした。というわけでTakemaはしばらくロビーにて新聞など読んだりしながらのんびり待機。



ロビーには何やら楽器がたくさん。「弾いてみたければ遠慮なくどうぞ」 From女将さん。



自然体で書かれた文章に、入浴前から何だかほのぼのしてきます。

新聞など読んだりしながら時間をつぶしているうちに、時刻も1:30となりました。というわけで脱衣場へGO!‥え、あれれ、んん?

脱衣場の外側通路から浴室の上部が見えるのですが、どう見ても初老の男性。しかし自分がロビーにて待っていた間には誰もお風呂場の方にはいかなかったよなぁ。ということは‥

そういえば女将さんも最初、「今入っておられる女性の方は常連さんだから、待っていなくてもいいかもしれませんよ」とおっしゃっていたっけ。とはいえねぇ、一見の客Takemaがどこまで判断を下していいかはわかりませんから、まぁこれはこれで笑い話ということにしておきましょ。

Takemaが浴室入りしたあとすぐに、くだんの男性ともう一人の女性はお風呂を上がっていきました。というわけでお風呂の写真も撮らせてもらおうっと。



浴室内は湯気がすごくて、たったこれだけの写真を撮るのにも一苦労でした♪

ちなみに脱衣場は男女別ですが、中の浴室は1つ、というか一応浴槽は二つあるんですが、源泉の湧出量が少ないのか、それとも沸かし代を節約しているのかは不明です。でも確かに、二つの湯船に湯を満たしておく必要はないのかも‥。お湯自体は単純泉で、何となく薄緑の色がついています。特別な個性はありませんが、女将さんによると「うちの湯は交通事故のけがや後遺症に悩む人にとても好評なんですよ」とのことでした。やっぱり不思議だなぁお湯って‥。

宿の脇にある小さなほこらの裏には、「不要になった」松葉杖が何本か立てかけてありました。なるほどね。



左上の画像にマウスオンすると画像が変わります。右画像はこの鉱泉の源泉だそうで‥。

というわけで白米鉱泉をあとにして帰路につきます。‥と、もう午後2時を回っているのにお昼ご飯を食べていなかったことが判明。そこで、このエリアに来たときのお気に入り、「渡辺食堂」まで下ってご飯といたしました。ここ、魚屋さんが経営しているだけあって美味しくて安い!



なつかし系の食堂ですが美味しい。ちなみに刺身定食にはお刺身が7種類っ!

最後は何だかすっかり満足して千葉に帰りましたとさ。

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