さてさて明けて翌日は5月5日の土曜日。もともとの予定ですと今日はゆっくり目にテントをたたみ、あちこちをとことん徘徊して深夜まで引っ張り、目標として午前0時頃高速に乗って南下(帰京)するという心づもりでいたわけです。よって、朝ものーんびり。
しかしこの日は昨日までとはうってかわっての曇天。というか明け方近くには雷とともに怒涛の雨がテントを叩きまくっていたのであります。朝になって雨の方は小康状態になりましたが、でも時折ポツポツ‥ざざぁっという感じで雨が降ったりするあいにくの天気。「こりゃ、濡れたテントをたたむのはいやだなぁ(帰ってから干すの面倒だし)、ちなみに高速の上り線が混むのは連休最終日の前日である今日だし、予定変更で明日普通に帰っても案外渋滞は少ないんじゃないか?」というように、雨を言い訳にしたぐうたらなその場の状況に応じた適確かつ臨機応変の予定変更を考え始めたTakemaでありました。
ところであきばさんはといえば「丸一日寝ていて何とか復活しました」とのこと。朝はお風呂に入って寝汗を流したんだそうで、まだまだ完全復調とはいかないまでも、とりあえず東京方面への長距離ドライブは何とかできそうとのことでした。休み明けの朝一番に重要な仕事があるらしく、何としても今日のうちに帰宅したいということで、うわぁきっちり気持ちを切り替えてますなぁ。それに引き替えTakemaは臨機応変過ぎだってぇの(苦笑)。
きっちり撤収作業を完了したあきばさんとeikoさんを見送ったあと、おしんこどんは、「じゃ、延泊手続きしてくるよ」と、こりゃ今日はどこ行っても雨だ駄目だ明日でいいや的に再び寝袋に転がり込んだTakemaに向けて声を掛けてくれました。時すでに11:00近く。あれまーだらけまくってますな。し、しかし!帰ってきたおしんこどんからは思いもよらない言葉が。
係員の方から最新の天気情報を仕入れてきたおしんこどんでありました。「うーむ、明日撤収でも濡れテントは避けられないのか、しかも明日の方が悪いとなると‥」。真剣に臨機応変、いや優柔不断をベースにした日和見主義まっしぐらのTakemaが寝袋の中で何やら考え始めました。その結果出たことば。
そりゃそうです。一度「延泊決定」と結論を出したTakemaに従っただけのおしんこどんなのですから。しかしそんな彼女にさらにむち打つような朝令暮改系の発言を続けたTakemaだったのでありました。いわく、
そりゃ仏のおしんこどんも怒りますわな(笑)。しかもこれらの指令は全て寝袋にくるまりながら発令したわけですから(笑)。すまぬおしんこどん。
というわけで「これからゆーっくり撤収します」と伝えてきてくれたおしんこどん帰還を合図にというか、とにかく撤収作業の開始です。しかしまぁ、もちろん何も片付けていなかったので時間はかかるわ、あきばさんたちの撤収時にはそれでも「曇り時々小雨ベース」だったのが、われわれの撤収時には「小雨時々大雨たまにやむ」になってきてましたから、あきばさんたちはやっぱりラッキーだったかも。
ちなみに出発は13:00を回っていました(遅)。で、出発の時点で考えていたのは「行ったことのない温泉の一つ、羽根沢温泉の共同湯あたりに行こう」ということでした。しかしおしんこどんの「何だか久々に鬼首集落のあの定食屋さんでご飯食べたいなー」リクエストもあり(ごく普通の食堂なんですが、確かに何だか和む店なんですよね)、ここからそのまま南下するのではなく、何と鬼首をぐるりと経由して山形県に下りていくことにしたのでありました。しかし結局この日、羽根沢温泉はおろか、鬼首の食堂にすらたどり着くことはなかったのですが‥(笑)。
さてさて出発して数十分後、国道397号上の栗駒山を臨む湯浜峠展望台付近にて、「こ、これは普通はなかなか見ることはないぞ」系の看板発見!
だって、こんな「切ない」内容の看板なのに、すぐ先に次のような看板があるんですよ!
は、は、はぁーっ?
実はこの先にもう一個、最初のと同じ看板があるんです。で、でもさあ(苦笑)。
そりゃま、注意を喚起するという観点からは「意味のある」看板なのかも知れませんが、やっぱり何だかなぁ。ちなみにこの二度目の看板から十数m先にはお花がいくつも添えられておりました。だからこそこの看板の意味があるかも知れませんが(遺族の遺志の反映?)でも何だか、「ちょっと一ひねりのお楽しみ」エッセンスが加えられているような気がしてならないんですけれど。
さてこの時期花山峠方面から鬼首方面へのショートカット県道は冬期閉鎖。従って、ずーっと下ったところから森林科学館へ抜ける細道を使っていくしかない‥はずだったんですが、残念、今年は森林科学館から国見峠に上がる道も工事中とやらで通行止め。ならばということで小さな看板に「鬼首→」と書かれた林道を突き進んでみたら、かーなり奥まで入っていったところでこれまた通行止め。ちくしょー入り口に看板出しとけよなと思うもあとの祭り、すごすごと引き返したりしているうちにどんどん時間はたっていきました。
おまけにすっかりお腹が減ったおしんこどんは「何だか気分が悪い」モードへと進行。こりゃ羽根沢どころじゃなくなってきたわけで、ここで一気に方針変更!せっかくだからこの辺のどっかの宿に泊まっちゃえということにいたしました。とはいえ、全然下調べもしていなかったのでどの宿がいいのかもわからないし、さらにはまだまだGWのど真ん中だし、うーむどうしよ。
裏道を走っていたらこんな神社発見。まさかこの牛像がご神体?(そうじゃないみたいでしたが)
と、ここでハタと思いだしたのが、今回のらさんとの会話の中で出てきた中鉢(ちゅうばち)温泉。馬場温泉と似た泉質で、お風呂も広くてなかなか良いとかおっしゃっていたような?あそこならここから近いところにあるし、とりあえず宿まで行ってみて泊まれるかどうか聞いてみる価値は大ありかと。よし決まった、行ってみよー!
国道沿いの一軒宿、建物も新しいのね。源泉小屋の湯気抜きがなかなかおしゃれですな。
おそるおそる宿の方に宿泊の可否を伺ってみると、一瞬の沈黙のあと「わかりました、よろしいですよ」。ん?なんだろうその微妙な間合いは?と思っていたらすぐに種明かしが。いわく、「今日は他に泊まりの方がおられないんで(食事を)どうしようかと思っちゃったんですよ」。と、ということはGW中だというのに本日は貸し切り?
ちなみにあとでお聞きしたところによると、5/3.4の両日は完全に満員御礼で随分お断りもなさったそうなのですが、それにしてもたった1日ずれただけでこの違いとは!Takemaもこれまでは連休最終日の前日に帰るようにしていましたが、ちょっと考えをあらためて最終日まで目一杯遊ぶようにした方がいいのかなぁ。なおこの日は結局われわれの他にも飛び込みで素泊まりの家族連れが宿泊しました。
というわけで、何と15:00前にチェックイン!近くのコンビニでおにぎりやサンドイッチを買ってほおばったので、当面の空腹状態も解消されてよしよし。というわけで、行きましょお風呂♪
ひろーいお風呂に源泉がどどどと流し込まれています!よぉーし中鉢温泉大正解っ!(のらさんありがとうございます)。お湯の色は馬場温泉より少し薄い感じで、アブラ臭も微妙に感じられます。湯加減もほどよくていやはや気持ち良かった。
浴室内部は思いっきり重厚な梁に驚かされます。露天は‥ま、おまけみたいなもんですが。
で、まだ夕食までには間があるので、普通なら川渡や鳴子の湯めぐりでもしそうなもんですが、何だかお風呂に入っちゃったら全てが面倒くさくなって(=眠くなって)しまったので、部屋でまったりうたた寝しました。こんな午後もゼータクだよなぁ。
夕ご飯は先日の入院時と同じ18:00スタート(笑)。お刺身おいしかったし、量的にもわれわれにはベスト。
ごちそうさまでしたーっ!
明けて連休最終日。もう今日はどこにも寄り道せずに帰るのみと決めていましたので、古川ICからひたすらひたすらひたすら高速を南下していきます。が‥渋滞が‥ない!全然ない!(ちなみに東北道はいつもの矢板あたりで35kmほど渋滞していたようですが、常磐道経由のわれわれには関係ないもんね)。
たった一度だけ、一気に流れ全体がスピードダウンして、「あー、渋滞の出来はじめモードだな」と思っていたら、何のことはない、覆面パトが根本的な原因でした。頼むから警察自ら渋滞を生み出さないで欲しいもんですわ。
というわけで午後4時過ぎに無事帰宅。7年連続の木地山キャンプでしたが、今年はどうやらこれまでで一番「うろうろしなかった」ような気がします(だからページ数も少ないもんね)。うーむ、こんなことでいいのか?来年はどうする?ちょっぴり考えちゃいますなあ。
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