− その21 ふるびら温泉・赤井川温泉・そして小樽湾岸温泉。そしてサヨナラ北海道! −

さて今日は小樽までというわけですから直行すればすぐ。でもまっすぐ行かないのは理の当然。いや、そのためいつもの通り遅くなっちゃってごめんなさいねはとりくん(苦笑)。

昨日濃霧で難渋した当丸峠ですが、今日はガスも全くなくて視界良好。と、スノーシェッドの入口に?



何なんだ、何かあったのか??

「事故発生」?何だ何だ、トンネル内で何が起こっているの??

しかし、この直前に対向車がトンネルから出てきたよなあ。パッシングとかもせずだったし、山をぶち抜いているトンネルじゃないからところどころ非常出口もあるし‥というわけで、おそるおそる進入。ゆっくり進んでいくと‥

結局、事故の痕跡すら見あたらないまま峠部分を通過してしまいました。これって警報装置の誤作動か何かだったんでしょうかね?

さて山を下りてきて古平町へ。ここには昔の学校の校舎を利用した温泉施設(ちなみにきっちり掛け流し)があるというので、「ここは是非」の候補に入れておいたのです。しかも到着は開館時間ピッタリの10:00。これはうまくすればうまくする?



うーん、こぢんまりした建物だとはいえ、いかにも学校然とした建物ですねぇ。

入口を入ってすぐ左側にある受付で料金を支払いましたが、たぶんその手前の靴箱はかつてホントに高校生が靴を脱いだり履いたりしていたんでしょうね。そして受付はといえば事務室でしょうか?

そしていよいよ「教室=浴室」へと向かいます。脱衣場を見ると‥おお、脱衣カゴに先人の遺物というか衣服はなし。よぉっし一番湯だぁ!というわけでいざ「教室」へ!

ん?浴室に入った瞬間感じ取ったのは温泉臭ならぬ微塩素臭。え、え、ええっ?しかし、茶濁りとはいえ浴槽内に循環装置の設置はないみたいです。さてはオープン時間前の塩素投入直後だったのかな。そうなると「一番湯が正解」とはいえなかったのかも。うーん温泉施設も奥が深いなあ、早く来ればいいとは限らない(笑)。

それにしても、自分が勉強したりバカ話をして過ごした教室が浴室になるというのもすごい話です。有効利用されているのですから朽ち果てるよりははるかに嬉しい話ではあるはずですが、卒業生さんとしては「この湯船のまさにこの場所(席)で、俺は○十年前に因数分解とかを習ってたんだ」と思うと思い出もひとしおでしょうね。
「学校から温泉施設へ」というのは、基本的に脈絡もありませんから「なんだよその転身!」ということで苦笑しつつもまだ笑い話で済むのかも知れませんが、わたしの地元でも「結婚式場として建設された施設が、いつの間にか「セレモニーホール(葬祭場)」に鞍替えしていた」というパターンがありました。で、自分のフリークライミングの元師匠が(とはいっても年齢はそう変わりませんでしたが)、

その施設の前を通ったときにしみじみと呟いていた言葉がとても印象的でした。確かにそれはかなり複雑な気持ちになるでしょうね。と、考えてみるといろいろな地域の学校(都市部地方部を問わず)が「空き教室」だらけになったり統廃合を繰り返している今、廃校施設が特養ホームに鞍替えしないとも限りません。そんな場合、入所されたご老人が

と感慨にふけったりすることもあるのかなと思うと、やっぱり複雑です。でも見方を変えてみれば、全く知らない老人保健施設などにて晩年を過ごし続けるよりは、たとえば思い出たっぷりの小中学校の場所で過ごすのはかえって幸せなのかも知れませんね。自分は生まれも育ちも職場も千葉県市川市ですが、母校の小学校のクラス数は自分たちがいたときの半分だとか。(汗)。
いかん思い切り話がそれました。このあとはフゴッペ洞窟遺跡(フゴッペ温泉にあらず)に行ってみたりしましたが、えらく立派な有料施設なんですが何だかなー。ちなみにこの日はどんどん天気が良くなってきていて当然ぐわぐわと暑くなってきます。このタイミングで何で晴れるのさーっ!(ちなみにニセコ滞在中、羊蹄山登山を予定していたんですが全然行けると思えない天気だったのが悔やまれる‥)。

ここからはR229を東に向かいます。(新)豊浜トンネルの入口脇に設置された慰霊の碑にも手を合わせてきました。ちょうどお盆時期と重なったこともあり、われわれとほぼ同時に遺族の方がお花と供物を持ってお参りに来られました。もちろんわれわれは遺族の方のお参りが済むまで離れたところで待っていました。

事故(1996年2月)から11年が過ぎ、人々の話題に上ることも少なくなった豊浜トンネルですが、慰霊の碑には本当にたくさんのお花が供えられていました。改めて亡くなられた20名の方々にお悔やみを申し上げます。合掌。

さて、余市まできたところでなぜか内陸方面に向かい、続いて目指すは赤井川温泉!ここもかっちり掛け流しの湯だというわけで、近くまで来たなら寄ってみる価値ありでしょというわけです。

この頃になると真剣に暑くなってきました。こんな暑いときに温泉に入ろうとする篤志家は少ないとみえ、温泉はしっかり貸しきりでした。しかし、やはり暑くてそんなに長風呂はできません。結局、湯に入る前に流した汗より湯から出たあとに流した汗のほうが圧倒的に多かったと思われます(笑)。



併設の食堂でお昼ご飯を食べながら高校野球を見ておりました。

さて、そんなこんなとしているうちに予想通り時間オーバー(苦笑)。R393経由で毛無山を越え、はとりくんとは「石原裕次郎記念館」にて待ち合わせと相成りました。

今夜のお泊まりは、はとりくんが「特殊ルート」で手配してくれた宿、いや「宿」じゃなくて何と「分譲マンション」なんですね。とはいってもはとりくんの所有物ではないんですが(笑)、ま、そのあたりは湯煙に巻いてしまいましょう(何のこっちゃ)。しかし、こりゃすごい!

建物はまだピカピカの出来たて、広ーいリビング、さらに最上階角部屋のベランダからは日本海が真正面に見渡せるというとっても高級物件。それだけではありません。特筆すべきはこのマンション、

ちなみにこちらの「温泉」についての情報は以下の通りになります。

温 泉 分 析 書
源泉名 小樽湾岸温泉
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温 49.0度(気温:−2.2度)
湧出量 65.0リットル/min. (動力揚湯)
Ph値 9.5
知覚的試験 ほとんど無色 澄明微量の沈殿物あり 無味 無臭
その他 大人1人1日の飲用量は、510ml以内とすること(フッ素含有)
北海道薬剤師会公衆衛生検査センター
平成16年12月22日
うわ、飲用許可まで取ってる!しかもそこそこアルカリ度も高くてちゃんとヌル感もあったし。そりゃ、これだけのマンションで毎分65リットルは少なすぎるから加水もしてるんじゃないかとか(特にピーク時間はその可能性が高そう)、湯は一旦屋上の貯湯タンクに貯められるだろうから湯の鮮度が落ちてるんじゃないかとか、難癖を付けようと思えば付けられるかも知れませんが、でも「温泉らしくない温泉」っぽくて良かったです。

唯一の難点はといえば、蛇口から出る源泉の湯温が高すぎて加水しなければ入れなかったところかな(結局自分で加水してるんだからエラソなことはいえないですな)。

ちなみにお風呂には「夕食」後に入ったわけなんですが、では夕食はどこで何を食べたのでしょうか?小樽の繁華街でお寿司か何か?いやいやはやはや!



いやはや、小樽築港からすすきの往復はやっぱり遠いです(笑)。でもその苦労はいつも通り「怒涛のお通し」で報われる?

はとりくんと3人、そしてマスターとママさんとでわいわいがやがや。今年も焼酎「泰蔵」があっという間に減っていきました。1年に1回の訪問も今年で5年目、さーて来年はどのタイミングでおじゃますることになるんでしょうか?ちなみにはとりくんはこの時が初めての訪問でしたが、この翌月、札幌出張のついでに早くも2回目の訪問をなさったようです。でもみいまんさんのペースには叶わない、いやそもそも対抗しようとも思えないですね。あの方はもう何度こちらに足を運んだのでしょうか?

さて明けて翌朝。今日はいよいよ北の大地を離れる日なのであります。はとりくんは愛車トライアンフで北を目指す(目標は稚内)ということですが、どうやら長かった天候不順も昨日あたりでおしまい、ようやく「北海道に夏の到来」という天気予報となってきました。ありゃーわれわれとしては残念&はとりくんナイスタイミング!ではではと御礼を言って‥よい旅を!

このあとは珍しく「小樽観光」となりました。いや観光というよりは「おみやげ買い物」だったんですけれど。さらには昨日行きそびれた余市のニッカウィスキー工場見学とか。しまった、今考えればその途中で「フゴッペ川温泉」とかにも寄るべきだったんだけど‥。しかし、この時は何だか「今日はもう温泉はいいや」という感じになっていました。さすがに10日以上温泉めぐりをしてくると「精神的に湯疲れ」してくるのかな(笑)。

さて、フェリーに乗り込む前に買いだしをしておかなきゃいけません。というわけでR36号沿いのイオンショッピングセンターへ。船内でのおつまみやお酒などを買い込みます。ビールもサッポロクラシックを‥と思っていたら、ちょうどサッポロビールのキャンペーン中ということで、くじを2枚引けることとなりました。ではではということで無造作に引き、中を開いてみると‥

特等の商品はといえば何と「北海道日本ハムファイターズ 札幌ドーム戦のペアチケット!」くわー来月また来なさいってこと?こりゃ嬉しいやらまいったやら(笑)。

ちなみにこの時はサッポロクラシックを2ケース購入したわけですが、このチケットの他にも販促品がいろいろおまけで付いてきました。左上画像は、「ビールを買うとこれだけ付いてきた」おまけの数々。うーん、ちょっと運を変なところで使っちゃったかもしれん(笑)。

太平洋フェリー「きそ号」に乗り込み、北の大地を離れます。さっき購入したビールをプシュっ!んぐんぐ、ぷはぁ!うーんマンダム、じゃなかったE気持ち、いやこれまた違うしどっちも古すぎるし!(やけくそ)。それにしても新造船「きそ」、1等室を予約しておいてよかったな、冷蔵庫もあるからいつでも冷たいビール飲み放題だし!というわけで、高校野球などをのんびり眺めつつ、今回の旅の余韻に浸りまくったTakema&おしんこどんだったのでありました。

‥しかし、「千葉に帰るのに太平洋フェリー?」と疑問に思ったあなた、大正解です!「あぁなるほど、仙台で降りるんだな」と思ったあなたはもっと賢い!でもね、車両甲板に置かれたTakema車のフロントには、こんな紙が貼られておりました。

というわけで、われわれの大いなる旅路はまだまだ続くのでありました(要はそのまま奈良@おしんこどん実家に帰省しちゃったんですけれど)。

ちなみに来年は‥行くとしたら久々に道東かなと秘かにたくらむTakemaだったりするわけですがどうなることやら。



おっとここで後日談。9月になって、おしんこどん宛にこのような葉書が届きました。それは‥

ちなみに住所等については斜線が引かれていましたからあらためて連絡する必要はなさそうです。12月を心待ちにさせていただきます。

ところで、わたくしTakemaはこんなアンケートに答えた記憶はないんですが、実行委員会が「女性みなと街づくり苫小牧」ということですから、さてはおしんこどん、フェリーターミナルで待機しているあいだに(おしんこどんはターミナルから乗り込みましたんで)答えよったな。ここでも「アンケート大好きおしんこどんパワー」の力が遺憾なく発揮されたというわけですね。

そうそう、まだサマージャンボのチェックをしていないんだった。40枚もあるし、ここは余勢を駆っておしんこどんにチェックしてもらおう(笑)。目指せ億万長者(大笑)。
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