− 常磐北部の鉱泉めぐりは奥が深い!その3「玉山温泉 石屋旅館」 −

続いてはどこへ行こうか考えつつも何となく走っていたわけですが、GSがあったので給油と相成りました。あたりをぼんやり眺めているうちに「玉山温泉はこちら」の小さな看板発見。地図を見るとやはりここからたいした距離ではなさそうです。よっていざ行かんとすぐに決めました。

しかし、このあたりの風はなかなか強かった!もちろん一般道なのでスピードは出していませんが、いきなりの突風はやはりちょっと‥というわけで安全速度でバビューンゆっくりと進みます。

到着した玉山温泉は、これまた里山の山裾に数軒の宿があるだけのいい雰囲気。どれにしようか迷いましたが、一番奥の宿の駐車場には中型の観光バスが止まっていたのでパス。あとは‥宿の外観から、一番手前の?石屋旅館さんに決めました。駐車場には車が一台のみ。うん、もしかしてここも貸し切りで湯っくりできそう?



ね、なかなかいい雰囲気でしょ。

玄関で声をかけると若いお姉さんが出てきました。入浴希望の旨を伝えると、

と、奥におられるらしい女将さんに確認。もちろん「はいどうぞ!」の返事が返ってきたわけですが、ふふーむ、入浴の可否をわざわざ確認しているということは、こりゃもしかしてしばらく誰も入っていないからではないか?との思いというか推量がなされるわけであります!こりゃもしかして‥

期待に胸をふくらませながら(というほどでもないけれど)階段を上り下りしていざ浴室へ。やったーっ、予想通りです!(嬉)。今頃有名観光地の日帰り入浴施設なんぞは下手をすれば芋洗い状態だろうに、むふふのふ、「誰がために鐘は鳴る」じゃないですが「Takemaのためにお湯がわく」というのは気分いいですねー。

かくして浴室へ。オーバーフローがなく、かつ浴槽内の1箇所から湯が流し込まれているのがわかりましたから循環なのでしょう。しかしここで湯船の中央に不思議なものを見つけました。それが右上の画像(マウスオンすると拡大します)。なんだこりゃ?湯の花だろうけれどどうして浴槽の中央だけに集まってるの?

しばし考えて「なるほどそういうことか」と合点がいきました。つまりこういうことなのではないかと。

ちなみにこのような「Mt.湯の花 in 浴槽底」が結実するためにはいくつかの要件を満たしていなければなりません。1つは「循環に関して濾過フィルターは使われていない、つまり循環は純粋に加温のためだけである」ということ。そうでなければ湯の花自体が浴槽にたまることはあり得ません。そしてもう1つは、「このような水流は人が入ればすぐに崩れてしまうし湯花も浴槽全体に散らばってしまう」ということ。つまりは、かなり長い時間誰もこの湯に浸かったことはない!ということを意味します。

そう考えれば何だかいいことずくめのようにも思えますが、ずっと誰も入っていない循環湯ということはそれだけお湯が劣化=くたびれている可能性も高いことを意味します。もちろん古い湯を排出しながら新湯を投入している可能性もありますけれど。

いざ湯に入ってみると、うん、ここもヌルヌル感は多少ありましたが、これがこちらの湯の真の実力なのか、それともちょっとくたびれ系なのかはちょっとわかりませんでした。なおこの時は全く気づいていなかったのですが、浴室のどこかに源泉の蛇口があったのだそうです。うーんそれを知っていれば別のチャレンジをしてみたのに(というか自分で気づきなさいって)。以上失敗の巻でした。

入浴時にはど真ん中にどぼん!湯花を一気に拡散!もわもわの湯花とともに入浴いたしました。気分は最高です。



宿は非常にひなびたいい感じでありました。さーて、これから千葉まで帰らなきゃ。

いわき湯本ICまで下道、そこから高速に乗りました。来たときと同様このあたりは無風地帯で横風攻撃もありませんので気持ちよーく走ります。と、走りながらはたと気づいたこと、それは‥。

というわけで、途中のPAでアメリカンドッグと缶コーヒーで夕食といたしました。チョットサミシイネ。

水戸まで南下してくると交通量も増えてきます。それでもさっさっさーと1○0km平均でバンバンと走っていたのですが、とはいえ「安全確認」は怠れません。3車線の追越車線をバキュンと走行中、第2レーンを走る中型トラックの陰に何やら「不思議車」が見えたような‥。

首を斜め後方にぐーっと回して「側方確認ならぬ後方確認」をすると‥

急減速して走行車線に入り、1レーンずつ丁寧に車線変更をして不思議車両のうしろにピタリ。はい、これで万全です。100km/h以下だもんね〜♪

と、ここでバックミラーの中に、追越車線をものすごい勢いで進んでくる2台のバイクが!こ、これはいろんな意味で危険だ!(いや、高速運転はそもそもアブナイという意味ですので念のため♪)。

というわけで第2レーンに移動したTakemaですが、なぜだかその時急に右手がだるくなったんです。ああだるい、何だか右腕を大きく回したくなったぞ!(笑)。というわけで右手を真上に上げて円を描くように大きく「ぐるぐるぐる」と回してみたら、よっしゃすっきり、だるさは一発で解消しちゃいました(笑)。

で、後続の2台のバイクはなぜだか急におとなしくなっちゃって、Takemaの後ろについて離れようとしません。どうしたんでしょう、Takemaの走りがあまりに魅力的だったんですかね?(大笑)。そこからしばらくは、不思議車とTakemaバイクが併走するような感じ、しかも一般車両もなぜだか前に出ようとはせず、何だか昔の「西部警察」みたいな感じで隊列の先頭を進むような感じになっちゃいました。

なお、不思議車がICから出て行った瞬間、隊列が一気に大きく乱れたことはいうまでもなかったということを、ここに付け加えさせていただきます(笑)。ちなみに2台のバイクは一気にTakemaを抜かしていきましたが、その時にこちらに向けてピースサインを送ってくれましたが、なんでだろ?(大笑)。

というわけで、いろんな意味で無事に帰ってまいりました。あ、どうでもいいことですが、ちょうどこの1週間後、バイクで駐禁の切符を切られたTakemaがいたということをひと言だけ(くっそー!)。

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