− 前半その2 「あの湯」をあえてパス!して西山温泉新湯旅館へ −

さてパナソニックの湯をあとにして、古町温泉‥は建物の前まで行ったところで駐車車両の多さに恐れをなし「また次回があるさ」というわけでパス。とはいえ古町の湯はこのページタイトルにある「あの湯」ではないのであります。こっちは通年営業だしね、と書けばもう「あの湯」がどこなのかはおわかりの方も多いのでは?

只見町の交差点までやってきました。何とGW前半のこの時期、すでに六十里越えの国道252号線がすでに開通しているというのだから驚きです。もうずいぶん前のことですが、5月下旬あたりに「もうさすがに通れるだろう」とたかをくくってバイクで上がっていったら、全く除雪作業すらなされていない状況を見て途方に暮れた記憶がありますんでね。やっぱり今年は雪融けが早いんだ‥。

さて続いてはこちらへ。

温泉じゃなくて水汲み、しかも炭酸水の水汲みです。入口に看板も付けられて数年前よりもずっとメジャーになった場所ですが、それでも訪問者は限られると見えて、残雪に残る足跡はそれほど多くはありませんでした。

汲むモノがモノゆえ、ポリタンは内ブタ付き密閉仕様のものです。ちなみに今回は水汲みを重視した結果、この他に30リットル分のポリタンを持参しました。「酔い覚めの水」は美味しいものを飲みたいですからね(笑)。

さてここまで来れば忘れちゃいけない湯があります。それは「大塩温泉季節限定露天風呂」。4月-5月のごく一時期だけわき上がる温泉で、ここ数年一部の温泉ファン内で一気にブームとなっている場所なのです。というわけで、すぐ手前の民宿たつみ荘まで行ってみると‥

まだ宿泊の受付には早すぎる時間ですから、これらの車の主は当然あの露天風呂におられるのでしょう。もしかしたら露天風呂には10人くらいの先客さんがたむろしているのかも?そう思ったTakemaは、

と、結構即座に決断したのでありました。ま、時はGWの日曜日の日中ですから、誰もいないというわけはほとんど考えられませんよね。来年以降また来ることもあるでしょう。

さてこの頃になると、何やらおしんこどんが極度の「ネムイネムイ病」に感染したようでありまして、助手席にてとにかくひたすらに寝まくっております。「それなら先に宿に行って寝る?」と聞くと、なんと「うん、そうする」との返事が。こりゃかなり重い症状のようですのでこのあとは一気に西山温泉を目指すことにしました。

が、西山温泉近くで「前から気になっていた硫黄臭」の場所にさしかかったので、おしんこどんには車内で寝ていてもらうことにして(笑)Takemaだけで硫黄臭の招待、いや違った正体を確かめるべく沢を溯っていくことにしました。

沢の中を進んでいくと、本流の脇からブクブクと泡が出ている場所がありました。本流の冷水が流れ込んでいる場所なので冷たいのは当然ですが、いっそう強くなってきた硫黄臭からしてもどうやらこの先あたりに何か「大物」がひそんでいるのではないかという期待が強まってきます。しかしその一方で流れは明らかに冷たいんですが(笑)。

しかし、しばらく進んでいくとそんなTakemaの甘酸っぱい期待を打ち砕くがごとくに立ちはだかる巨大な壁が見えてきました。そう、砂防堰堤です。ありゃまーこりゃ残念‥と思いきや、その堰堤の脇に「不自然に白い」帯状の場所があるのを発見!



左から右に、拡大表示になっています。

喜び勇んで近づいていくと‥うむ、これはやはり硫黄系の源泉で、湧出量は1-1.5リットル/分という感じで大した量ではないですが、なめてみるとしっかり酸味を感じる個性の強い源泉です。しかし悲しいのは温度が低い(沢の水温と同じくらい)ことで、これではいくら源泉を溜めても入りたいとは思いませんねぇ。



でも、知らなかった源泉を見つけたんで気分はよかったです(右上画像マウスオンで別画像に変わります)。


「某源泉界隈ぐるり」

最初のブクブクから堰堤下の湧き出しあたりまで。

Wmv形式、1.11MB、28秒


さて15:00に新湯旅館さんへ到着し、部屋に案内されてまずはゆっくり‥することはなく、さっそく浴室の下見に出かけます、全然焦る必要はないにもかかわらず。というのも、宿の方からこんなお言葉を伺ったのでありますよ。


というわけでうきうきしながらまずは浴室の写真をば。



男湯と女湯は離れた場所にあります。今日ばかりはどっちも入れるもんね♪



女湯へはこんな階段を下りていきますが、何だか登っているようにも見えます。



外から見るとこんな感じです。宿独自の源泉は湯小屋のすぐ脇にあります。



コンクリ製の浴槽はあつ湯とぬる湯とに別れており、あつ湯に入るにはかなりの勇気が(笑)。



男湯は新築のきれいな湯小屋ですが、お湯は町営源泉の引き湯です。

さて時刻はまだ15:00を少し回ったくらい。ネムイネムイ病にかかったおしんこどんはこのまま部屋でサナトリウム療養となりましたが、Takemaは一人でどこぞへと出かけていくのでありました。日曜日の夕方といえば‥うむ、難攻不落だったあの湯を目指します!
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