うーむ、何ごともやっぱりこうであるべきですね!?

さて駒の湯出発後はせっかくなので周辺の温泉群を‥と思いきや、栃尾又温泉って立ち寄り湯をやめちゃったらしいんですね。宿の方にお聞きすると、「ここの湯は含ラジウムのぬる湯、長く浸かることが基本の湯治法なのだが、日帰りのお客さんにはそのことを知らない人が多く、湯治に来ている宿泊のお客さんが落ち着けないので日帰り入浴はやめてしまった」とのこと。なるほどねぇ。ちなみに「本当にすみませんね」と謝られてしまい、こちらの方が恐縮しました。

というわけで栃尾又はまたいつか来ることにして、じゃ、大湯か?しかし共同湯についての下調べをしていなかったので今回はパス。今考えれば宿のお風呂に入れてもらえばよかったかな?しかしまぁ、目星を付けていた温泉がすぐ近くにあったのでいいんです。

さてそんなわけでやって来ました折立温泉大鼻旅館。周辺にはもっと大きな宿もありますが何でもこの宿が湯元なのだとか。ちょうど館内の清掃時間に訪問してしまいましたが、入浴の希望を告げると「どうぞどうぞ」とのことで一安心。入浴料400円を支払い、浴室の扉を開けると、そこには透明湯がとうとうと流し込まれておりました!

完全無色透明湯ですが、こりゃあったまり系ですね。窓を開けると川を渡る涼風が入ってきてこれまたいい感じ。ちなみに湯口にはカエルくんが鎮座しておりました(左上画像にマウスオンすると画像が変わります)。もちろん掛け流しで、源泉の味はあんまりなし(笑)。ただしお湯からでていつまで経ってもなかなか全然ちっとも汗が引きません。冬向きのお湯かもしれない(笑)。

さて続いては温泉ではないのですが、ちょっと気になっていた場所に行ってみようかと。

というわけで訪れたのは三国川ダム。ロックフィルのダムサイトに立つと、下から涼風が吹き上がってきます。この日は気温も高めだったので気持ちよかったですなー。ちなみにこの看板ですが、クマがダムの上を自由に行き来しているということなんでしょうか?(笑)。なお、ダムの中央には何やらあまり必然性を感じないオブジェが飾られていますが、これもダム建設費の中に含まれていたのは理の当然でしょう。無駄遣いはやめなさいっ!(右上画像にマウスオンするとオブジェに変わります)。

さて実は、訪れたかったのはこのダムの直下にあるという施設なんですね。それは「露天風呂」。「温泉ではない」ということでしたが、場所柄これもダムの付帯施設として作られたんでしょう。無駄遣い‥でもお風呂だしちょっと贔屓しちゃおうかな(ダブルスタンダード丸出し)と思いながらダムの直下まで行ってみると‥



設備自体はしっかりしたものでしたが、周囲には大グモのネットが幾重にも張り巡らされていたところを見ると「使われなくなって久しい」という気がします。あーあわざわざ男女別の岩風呂まで作ったというのに結局放置しちゃうとは、やっぱり無駄!無駄遣いはやめなさいっ!(ダブルスタンダード解消)。

と、1湯とダム訪問しかしていないのにお腹が空いてきました(笑)。人間ってホントに非効率な生物だなと感じる一瞬であります。でもまぁ空いたものはしょうがないのでどこかで‥ん、お蕎麦のノボリ発見!

メインロードから奥に入った先にあったお蕎麦屋さん「政五郎そば」。民家を改装した、いや違った「民家の玄関にのれんを下げた」というのが正しい表現でしょう、われわれが座った席のすぐ後ろは仏壇でしたから(笑)。

ここのお蕎麦はご主人の政五郎さんが自分の畑から収穫した蕎麦を自ら手打ちで出しているということですし、また雰囲気がいいですね。よくある言い方ですが「田舎のおじいちゃんの家に遊びに来た」ような気にさせてくれるところが何ともよろしいです。



メニューは「ざるそば」「野菜天ぷら」、以上!というシンプルさもよろしいです。

ちなみにご主人の政五郎さんは70才にしてこのお店を開業なさったそうです。開店時の画像が額に入って飾られていましたが、真冬に開店というのも珍しいですね(左上画像にマウスオンで画像が変わります)。そのバイタリティはわれわれも見習わなきゃ。

と、食べ終わってお会計をというタイミングで当の政五郎さんがお戻りになりました。何でも稲刈り(の準備?)絡みで外出なさっていたようです。しばし雑談のあと、実は探したにもかかわらず見つけられなかったとある温泉の場所を伺ってお店をあとにした次第です。

で、そのままその温泉へ。目指したのは「五十沢温泉 ゆもとかん旧館」であります。しかしこれまたすぐ近くまで来ながら見つからない‥。あらためてお散歩中のおじいちゃんに聞いてようやくわかった次第です。うーん、十数mそばをうろうろしていたわけね(笑)。

「ゆもとかん」は新旧2つの施設があるのですが、場所がちょっと離れているんですね。看板の通りに行くと新館に導かれるのですが、そちらは宴会や休憩なども出来る大きな施設のようです。で、旧館は純粋にお風呂だけ、でも源泉の鮮度はこちらが上だというのですから当然寄らずにはおれないわけですね。

ちょうどTakemaと入れ替わりで先客さんが出て行かれ、男女ともそれぞれ貸し切りで湯っくり利用させていただきました。硫黄臭もする源泉をごくごく、あー、この日の〆湯としてふさわしいお湯でした。



周囲は稲刈り間近の魚沼米田んぼ、何だか時間が止まっている気になってきます。



湯口にはコップが置かれています。微タマゴ系の案外さっぱりした味です。

さてまだ時間はある‥ような気もしましたがまぁいいやということで一気に帰宅しちゃいました。初秋の湯めぐり、これにて終了です。
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