Takemaのライディングテクニック、これにて復活!‥したのかどうか(苦笑)。

(2009年4月29日)

この時期は毎年無性に「バイクで遠乗りせねばイカン、行かなければならん!」との強迫観念に駆られるのであります。冬の間、地元の市内細道くねくね行脚の通勤グばかりでなまりになまりまくったTakemaのライディングテクニック、その性根をたたき直すというか活を入れるというか、とにかく自分自身を「正しいライダーとして復活」させんがため、Takemaの熱き血潮はこの上もなくたぎるのであります!

しかし早朝5:30頃に目を覚ましたにもかかわらず、睡魔大王の力強き「まだ寝ていてヨロシイ」のご託宣を素直に受け入れてしまったため、結局起きたのは8:00前でした。熱き血潮はどこへ行ったんでショー?(笑)。

しかし力強く準備をして、8:30にはすでに出発進行いたしました。本日の目的地はこの時期の「定食」ともいえる「東北道−日光宇都宮道−いろは坂−日光湯元温泉−金精峠−沼田−関越道」ルートなのであります。別にここじゃなくてもいいんですがもう決めたんだもんね。留守番のおしんこどんも「今日は金精峠?」と聞いてきましたから、いかにワンパターンであるかということがわかります(笑)。

ETCカード装着OK、かくして三郷南ICから外環道に入りぎゅぎゅいーんとフル加速!‥と、ここまではよかったんですが、電光掲示板を見た瞬間熱き血潮は萎えたというか、狭い日本そんなに急いでどこへ行く的な冷静な気分、いやもっというならばどよよーんと落ち込んじゃったわけですね。だって‥掲示板の表示には、


(せっかくなので「GD-高速道路ゴシック」フォントを使ってみました。何だそれという人はこちら

とあるんですもん。うわーのっけから25kmの大々すり抜け大作戦かぁと思えば気が重くなるのも当然です。しかしまぁやるしかないのであります。いろは坂とか渋滞してないだろうな。

その予想は杞憂に終わりました。栃木ICから北では「あれー、さっきの渋滞っていったい何だったの?」と思ってしまうほど急激に車が少なくなり、なおかつ日光宇都宮道に至っては「前方はるか先、後方ミラーに映っている範囲に一切の車もバイクもなし!」という極楽状態となったのであります。東北道でのアレって、事故渋滞かなんかの名残だったのかな?

さて来たぞきたきたいろは坂、ここも圧倒的に車が少ないので「よしよし、コーナーリングの練習をじっくりできるぞ」と喜び、2-3回ほど急カーブを曲がってみてビックリ。

バンクさせていないからコーナーではビビリまくり、結果としてターン速度もゆっくりになってしまい不安定さが増加する、よってさらにビビリモードに拍車がかかるという悪循環です。でもまぁマイペースで少しずつ練習していけば‥というところで、重大事態が発生しました(笑)。

いくら遅いとはいってもTakemaのブラックバードは普通の四輪車よりは速いはずです。ただし「普通の」であれば。問題は「普通じゃない四輪」が相手だった場合なのであります。

ふとミラーを見ると、真後ろに「ちょっと僕、この車がよく走るようにいろいろ手を入れたんだ、ちなみに運転テクだって捨てたモンじゃないんだぜ」系の黄色のスズキスイフトが迫ってきたではありませんか!しかもこのスイフト、コーナーを抜けるのがTakemaよりも速い!(笑)。

さらによせばいいのにこのスイフト、Takemaを抜こうとはせずあくまで後ろについて「お手並み拝見満開モード」なのでありますわ。決してTakemaをあおったりしないところには大人の臭いを感じないでもありませんでしたが、真の大人であれば、さっさと先に行きますよね(笑)(念のため申し添えれば、いろは坂の登りは明智平まで全線片側2車線です)。

「くっそーTakemaの無様なコーナーリングを笑わば笑え、でもちょっと恥ずかしい‥(はぁと)」みたいな気分になりながら走るもんだからコーナーリングの練習モードに入る余裕もなく、結局バイクにしがみつきながら回るのが精一杯。あーっ、もうヤダ!というわけで、明智平の手前にある小さな展望駐車帯に急遽ピットイン。これで事なきを得たのでありました。



冷静なフリをして他のライダーのコーナーリングを拝見です。その中に1台だけよたつきモードの人がいました。お互い頑張ろうね♪

このあと明智平までは前後に車もいない中いろいろ試行錯誤のコーナー通過練習をしましたが、いかんせん残りのカーブ数が少なくてイマイチでした。でもすこしコツをつかむことが出来てよかったヨカッタ(でも右カーブはまだまだビビリモードが残ってました=これは沼田の近くまでつきまといました)。ま、ちょっといろいろありましたが次回ツーリングからは少しマシな走りが出来そうです。
ちなみにあとでリアタイヤのサイド部分を見てみたら、実はそこそこ端に近い方まで使っていたのをみてビックリ。ライテク云々よりも、実はビビリモードこそが一番矯正すべき対象だったのかも知れません。ま、安全第一でぼちぼち走っていきましょう。
さて中禅寺湖畔まで上がってくると、見事に快晴とはいえ空気の温度が違います。もっとも今回はジャケットのインナーを装着してきましたから寒いということは全然なく、気持ちいいんですなこれが。龍頭の滝下の温泉には一瞬心惹かれましたが(硫黄臭がしたので)、まぁいいやということでそのままさらに湯元方面にバイクを走らせます。



そして戦場ヶ原まで上がってきました。見よ、この車の少なさ!

まー見事に車がいないこと!さすが週のど真ん中にぽつんとはまった祝日ですね。それにしてもあの渋滞25kmはいったい‥(しつこい)。



湯の湖まで上がってきました。実はこの景色を背景にバイク写真を撮ったのは初めて。ガラガラならではですねー。

さてそんなわけで当然のごとく湯元温泉に立ち寄ります。数年前まで存在した「はるにれの湯」なき現在、温泉寺及びその周辺の宿の湯には幾つも入浴してきましたんで、今回は思いっきり手前も手前、温泉街の最手前に位置する、その名も「湯の家」さんに立ち寄ることにしました。駐車場に車が止まっていなかったというのがその大きな選択理由だったりしますが(笑)。

そこそこ大きくて(鉄筋4階建)宿の看板は今ふうですが、でもロビーや浴場入口の「殿方(ご婦人)大浴場」の表示にちょっと昭和のにおいを感じないでもないこのお宿、でも脱衣場に入って掲示を見ていたら(右上画像)驚きました。何とこの宿は、温泉寺の東側にある源泉エリアから引き湯しているのではなく、自家源泉を利用しているのだというのです!(そういえばこの宿のすぐ前の湯の湖畔には源泉湧出の場所があったっけ。うーむこれは期待できるかも!というわけでいざ入浴です。



おおおおおわーお!湯船がひろーい!

もちろん撮影のマジックという感じの画像ですが、実際もかなり広い湯船です。ざっと見でも20人は余裕で入れそうですし、脱衣カゴは40を越えていましたが(笑)、いや全員が入れといわれたら入れないわけでもなさそうな広さなのであります(誰が命令するんだ誰が)。ちなみにTakema入浴時は完全貸し切りモードでした(嬉)。



こうやってみると小さめに見えちゃうんですけれどね。

しかしこれだけの広さを誇る浴槽であれば、当然気になるのが浴槽内の湯温調節です。場所によって湯温にムラが出たり、ましてや「上が熱くて下はぬるい」という事態は湯宿としては絶対に避けなくてはならない必須条項なのです。しかし、これもしっかりクリアしている「湯の家」さんなのでありました。

源泉の投入箇所は3箇所、竹口とライオン口はまぁご覧の通りとしてもう一つ「湯口」と書かれた浴槽の底からも源泉が投入されているのです。対流現象を考えればこの「底から投入」は大正解ですね。実際、しばらく誰も入った形跡のなかった湯船だったにも関わらず、広い浴槽のどの場所でも湯温はほぼ一定でした(立派)。



というわけで自家源泉といい湯使いといい、大当たりの湯でありました。

さ、硫黄臭にまみれたあとは(笑)、再びライダーとして走り出します。今年は4/24だったかに開通した金精峠越えの国道へGo!



あまりに空いているので途中で何度もバイクを止めてパチリ。無風快晴、恐ろしいほどの気圧配置に感謝。

金精峠をトンネルで越えるとそこは雪国‥というのがデフォルトなのですが、今年は雪が少ないです(多いときは同じ時期に1mくらいの雪の回廊あり)。ま、実は開通日の映像を偶然TVで見てしまったので状況はわかっていましたし、今年はこれということで‥(数年前には断熱マットを持参して雪の上でお昼寝しましたっけ)。



これでも「雪のあるところ」を狙って撮りましたからね(笑)。

で、ほどなく菅沼に到着。ここに来るといつも頼んでしまうのが「キノコ入りすいとん(300円)」なんですねー。量としてはそんなにないんですが高速のSAPAあたりならもっと高くてもおかしくない感じですし、具だくさんなのでC/Pは良好。このページをご覧の皆さんも、菅沼に行ったらこちらをいかがですか?



ただし今回は「大根が多くキノコが少ない」感じでした。季節によって配分も変わります。

ここから群馬側に下っていくと、この時期まだ営業中の丸沼スキー場最上部に出てきます。今年は残雪が少なかったんでメインのGW後半まで雪が残っているのかちょっと不安な感じでしたが、うまくすればここは

なのですから、スキーヤー&スノーボーダーかつバイク乗りの方々はいつかチャレンジして欲しいと思うのであります。って、誰がやるんだ誰が(笑)。



左上画像はスキーゲレンデ(ガラガラだった)、そこから下っていった先では桜が満開!

さてそんなわけで尾瀬方面との分岐点である鎌田まで降りてきました。いつもはこのまま沼田IC方面に直行するか、時間的に余裕のある場合は戸倉 − 鳩待峠方面に進んで長大舗装林道である坤六峠を越えて水上ICに抜けたりもするんですが、今回は出発時間が遅かったこともあって「そのまま帰ろう」と思っておりました。しかしまだ「もう1湯」の時間はあるかなということで、これまで「歓楽温泉街」のイメージがあって1度も立ち寄ったことのなかった老神温泉に行ってみることにしました。

尾瀬方面から来ると手前の「老神」看板に引き寄せられてついつい左折したくなりますが、先は舗装林道を延々と走ることになります。「県道277号」の分岐を曲がるのが賢明です。でもTakemaの場合、間違えてそっちから入ったのが大正解だったかも。延々と走って行った先にあった宿、「東明館」。源泉かけ流しと書かれた貼り紙が決め手となりました。



この通り、ごくごく普通の温泉旅館だったのでありますが‥お湯に驚いた!



驚きのこのライトスカイブルー、こりゃなかなか滅多に見られません!

いやホント、浴室に入って湯船を見たときのトキメキは久々でした。単純泉オンリーと思いこんで見くびっていた老神温泉(失礼しました)に、こ、こんな極上湯があるとは思ってもみませんでしたからね。浴室はかなり湯気モウモウでしたが、幸い展望良好の場ゆえ窓を満開にしたら一気に湿度良好撮影良好モードになりましたとさ。もちろん上の画像は全て換気したあとに撮ったものです。

というのも、何ともいえないいい色ではありませんか!ちなみに老神4号泉という名の源泉はまさに自家泉らしく、さっきの湯元温泉も含め今日はダブル自家泉入浴を果たせたことになります。でもネットで見てみると、ここ東明館の湯も普通は無色透明湯みたいですね。ラッキー♪



うっすらと青白いんです。黒い湯花がかなりこの湯の素性を見せてます。



混浴だという露天ですが今はTakemaの貸し切り。2槽からなる湯の大きい方(左側)は季節柄ほぼ水でした(笑)。

そんなわけで東明館の湯を思いっきりタンノーし(個人的には久々のヒットでした。偶然青白濁というポイントは高かったと思いますが)、いよいよTOKYO方面に戻らねばなりません。しかし、沼田IC近くまで来たところでちょっとした不安が生じたのです。それは、

という問題でした。お恥ずかしい話ながら、数年前から急激に「横風に弱くなった(=恐くなった)」Takemaなのであります。かつて横浜ベイブリッジ手前の電光表示に「現在の風速:17m」と表示されていてもそのまま特攻し、結果的に「ブン!」という横風とともに橋上にて第一レーンから第三レーンに一気に強制移動させられても(さすがにあの瞬間はビビリました。横に車がいたらお陀仏だったし)、「ま、こんなことってそうそうあるわけじゃないし」と結構フツーだったんですけれどね。

しかし最近は横風ビビリモード満開、特に外環や京葉道路のように外壁が丸くなっているところでは怖さ倍増!。円形に従って巻き込む風により「足下をすくわれる」怖さたるや尋常ではありません。でもへたくそライテクの問題だとは思いますが(笑)。

さて沼田ICから高速へ。東京方面すぐの所にある大橋の吹き流しはかなーり真横に流れています!でもヨカッタ、見事に「追い風」です!

このあと前橋あたりまではそこそこの風が吹いていましたが、それも全て追い風。時々別方向の風も吹きましたがまぁ問題なし。そして上信越道の分岐あたりからは完全に無風となりました。となれば「よーし行くぞ直線番長!(苦笑)」。

気がつけば16:00前におうち到着。本日の走行430km、楽しかったなー。

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