(2009年5月24日)
5/24.25、「くまばいく」サイトの主宰者であったてっちゃん(昨年秋急逝)を偲ぶキャンプが、有志による集いで行われました。もちろんTakemaも参加したわけですが、ただ行って帰るだけというのも芸がないので(実はTakemaキャンプもそうなのですが、宴会目的のキャンプ行きではほとんど温泉に入らずに帰ってきてしまうことが多いのです)、たまにはということでどこかに立ち寄ろうと決めました。

さてどこに?と考えたのが当日の朝ということもあり、「それなら、いつかはダムの底に沈んでしまう川原湯温泉の中でもまだ未湯の『聖天様露天風呂』がいいのではないかい?」と、とりあえず思いつきの目的地を定めて関越道を北上したわけです。

渋川伊香保ICからR353を長野原方面へ。で、すぐに県道35号に入って西進します。この道を通るのは初めてでしたが、何にもないけれどのんびりしていていい感じではあります。と、ここで気になる看板が。

今回は車で来たので(翌日が雨予報だったため)、念のため10リットルの水ポリタンを1つ積んできました。というわけで駐車場に車を止め、緩い登り坂を上っていくことしばし(結構遠い)。



おー、すごい量の湧水です!これほどまでとは思わなかった!



これだけの量の湧水はなかなかありませんぞ。汲みかたも「キャップを外して豪快に」。日本名水百選です。

というわけでとりあえずお持ち帰り用のおいしい水はゲット完了。本来の目的地である川原湯温泉を目指します。「聖天様」の場所はわかっているので手前に車を停めて現地へと向かいます。



えらく頑丈なガードがお出迎え。無人の露天ゆえ不逞の輩が多く出没してきた歴史を感じさせます(悲)。

到着してみると、先客が4名ほどいたので写真撮影はこの時点で断念。「こんにちはー」と先客さんにひと声かけて脱衣し、掛け湯(うわ、かなり熱いぞとわかったので)を入念に行い、身体を湯に慣らしてから一気に入浴します。しかし湯に入ってしばし、「何だか変だぞこの人たち」と気づいてしまいました。

で、しばらくしてわかってきたのは「年配のお1人」とは地元の方なのですが、この方がたまたま「入浴指導員」的な立場に立っていたため&実際に湯がかなり熱くて(推定45℃近く)、彼らは「せっかく湯に入ろうにも入れず、かといって湯に入らないまま服を着てしまうわけにも行かず途方に暮れていた」わけなのですね。

またこういう温泉での作法(掛け湯とか挨拶とか)をよく知らなかった彼らは、たぶんこの年配の方にピシャリと言われて「萎縮している」感じでもありました(だって仲間同士らしいのにお互いひと言も発しませんでしたから)。

そんな中にあとから来た中年Takema。挨拶をして服を脱いだと思ったら掛け湯数回でするるっと湯に浸かっちゃったんですから、彼らにとっては驚きだったでしょうね(こういうの、「湯力(ゆぢから)がついた」っていうのでしょうか?)。地元の方も「こいつは大丈夫そうな奴だ」と気を緩めてくれたのか、もちろん初対面のTakemaに対してここのエピソードなどをいろいろ話してくださいます。

Takemaも相槌を打ちながら、「そうなんですよね、熱い湯に入るときは掛け湯で身体を慣らすことが一番なんですよね、本当は頭から湯をかぶってからがいいと言いますし。那須のあたりではそんなふうに書いてありますね」と、彼らにわかるような説明を会話の節々に入れていたんですが‥わかってくれたかな?少なくとも1人は掛け湯を始めて10回くらいで入浴チャレンジしてくれたからTakemaの真意を理解してくれたと思います(20秒くらいで上がってましたが、上出来ですよ)。

さてそんなこんなでTakemaも4回ほど湯に浸かり、もう満足ということで「お先でーす」とこの場を辞した次第です。

できれば近場の林温泉とかでもう一湯と行きたいところでしたが、すっかり身体が火照っている状態で、しかもこの日はかなり気温が高かったので「まぁいいや」と、そのまま先へと進みます。で、ある看板が見えてきたところで「よし、次はここだ!」と即座に決めて駐車場へ進入!

「半出来温泉」。何でこんな温泉名を付けたのかはわかりませんが、何だかある種のインパクトを感じます(笑)。しかし看板はあるけれど宿は?うーんこれは民家だし‥と思って並びにある福祉施設の側に車を止めようとしてしまったTakemaでした(笑)。

来るのは初めてですが、ここの湯はなかなか良いとの評判だけは聞いていました。先客さんとしばし話しつつ、その方が露天へ行ったタイミングで撮影&飲泉(笑)。塩味と金気味がミックスしたところにやや苦みもありますが、決してまずくはありません。



以前は湯が別の場所(窓の脇奥側)から投入されていたそうです。確かに痕跡がありました。



続いては、前述の先客さんと入れ替わりで露天風呂へ。うわー何だか開放的な通路だこと(笑)!

「露天風呂は2つある樽風呂が名物なんだけれど藻が付いていてよく滑るから要注意」と先客さんに言われていましたが、どうやらリニューアルしたらしく樽風呂は1つになっていました。ただしかなりの年季物なのでいつまであり続けられるやら?



浴槽は2槽+1樽に別れていて、広い湯船のみがぬる湯という扱いです。でもあつ湯の方が断じて気持ちイイ!



樽湯にはあつ湯の湯が直接流し込まれています。これはこれで何だかいい感じです♪

というわけで半出来温泉にてすっかり身も心も清めた上でバラギ高原キャンプ場へ向かったというわけです。キャンプ宴会の様子はこのページの主題から離れますので割愛しますが、ちなみに翌日はどこの湯に立ち寄ることもなくまっすぐ帰りましたとさ。これはこれでいつも通りですね(笑)。

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