− その5 ここまでやるとは自分でも思わなかった‥「農業用水の湯」、そして帰還 −

さてススキが原を眺めながら、のらさん車のあとについていきます。この秀逸ガイドさん、ガイディングは素晴らしいんですがいかんせん巡行平均速度が速くて(特に中速カーブ)ついていくのに苦労したということをここだけの話として告白いたします(笑)。

で、到着したのはここ!とはいってもミステリーツアーなのでどこにいったかは書きません(ちなみにこの前週にのらさんとご一緒したMさんによると「何だか最近Takemaサイトはガードが堅いんでないかい?」とおっしゃったとかそうでもないとか?ちなみに「大丈夫、お知り合いにはズブズブですから」と答えたとか何だとか?)。そんなわけで左上画像のようなミニ堰堤を渡り奥に進んでいきます。

山の中を歩くことしばしで何やら源泉施設らしきコンクリ枡が見えてきました。しかし日陰にもかかわらず湯気は立ちのぼっていませんが、のらさんがおっしゃるには「あれが源泉です、湯温は30度ちょいです」(一抹不安)。というわけでまずは枡の中を覗いてみると‥



しかしここでのらさんがTakemaに思い切りプレッシャーを掛けるひとこと。「ここ、足がつかないから気をつけて下さいね!」。そ、そんなんこのタイミングで言わないで下さいな!(笑)。

となるといやーなことばっかり想定します。「と言うことはこの源泉パイプはかなり下から支えなしで伸びてきているってことだよな、そうなると源泉の成分によってはだいぶ腐食している可能性もあるよな‥」。



というわけで、源泉パイプに腰掛けた状態でのらさんに撮ってもらうのが精一杯(臆病丸出し)。

ちなみにこのすぐ手前には別の源泉湧出箇所がありました。湯温を測ってみると‥「31.8度」(右上画像マウスオン)。この湯温は源泉枡内直接検温の温度と同じです。いずれにしてもぬるくて真夏向きの湯ですね。今はもう10月@秋ですが(笑)。

さて先ほどの源泉枡からパイプで運ばれていく湯ですが、実はこの源泉は何らの温泉施設にも利用されていません。利用されていると思われるのは「養鯉場?」、そしてメインの利用は‥やっぱり、

というわけで用水の分水池に入ることにしました。あーあTakemaの節度というか節操というかは今どこに(大笑)。そんなわけで、だいぶ陽も傾いてきた中、本日最後の野湯入浴といたしましょう。



ちなみに手前に見えているのは田んぼにつながるパイプです(今シーズンは用済みなのでビニールで封印)。

情けない姿をさらしているTakemaではありますが、それとは別にふと思ったことがあります。それは‥

他との差別化という点ではいいと思うんですけれどね。しかもいろんな温泉がある中でも「米作に日常的に使える」湯はそれほど多くもないはずだし、これは案外いいかもしれません?地元ののらさん、ここの地主さんに提案してみてはいかがでしょ?なおターゲットは大都市の消費者ダイレクトです。これを間違えてはいけません。



ああ、この時期使われない源泉はこの排水口を通って川へと流れていってしまうのです。サヨウナラ。

というわけで本日の野湯行脚ははこれで終了。あとは「野湯の疲れを施設湯できれいに流す」だけです。というわけでのらさん@秀逸ガイドさんにご相談申し上げると‥「じゃ、あの『ネコの湯』に行きましょう」とのこと。あの界隈の湯には入ったことがなかったんで、のぞむところであります!



ここの湯ですので、わかる人にはわかると思います。ぬるぬる(笑)。

とはいえのらさんいわく「ここはいろんな意味で当たりはずれが大きいんですよ」とのこと。その事情については割愛しますが、入浴を御願いすると「あぁ、誰も入っていないからいいよいいよ」というご主人のお言葉に結構期待♪

まずは女性湯の写真(左上画像)を撮影してから男性湯(右上画像)へ。なおさすがにここはおしんこどんも入浴しました。この時は起きてたのね(笑)。

で、まずはかけ湯をしてお湯のコンディションを確かめ、そして本格入浴‥

続いて入ってきたのらさんも、「うーん、今日はいいですねー!」と太鼓判を押してくれました。というわけで、



ちなみに女湯に入ったおしんこどんによると、「かなりぬるかったんで見てみたら源泉バルブが完全に閉じられていて『溜め湯』状態だったのね。最初はこんなものかと思って入ってたんだけれど、どうもぬるすぎると思ってバルブをひねったら熱いのが出てきたからそのまま入ってたわ」ということでした。そうかぁ、この道の先人の造語による「なまり湯」だったんですな。ちなみに新鮮湯投入後はそこそこになったそうですが、でも最初が最初だけにそれほどのナニはなかったみたい?(残念でした)。

そんなわけで「旅館 すがわら」に戻り、いろいろな意味で身体を清め(笑)、そのあとゆっくり休んだ上で「夜の部」に備えるつもりでありました。しかしここでどんでん返し(笑)、のらさんの部屋におじゃましてみたらすでに浴衣を羽織ってのんびりくつろいでいる人がいる??

2008年のGWTakemaキャンプ in 木地山にお越しいただいたおかさんがのらさんの部屋で我がもの顔にてくつろいでおられました(笑)。うわぁこんなところで再会できるとは!というわけで夕ごはんがてらゆっくり語り合いましょう、もちろんその場所はといえば‥



いやはや、4人でかの焼き肉屋さんであります!おしこんどんはマッコリに心惹かれてました。牛タンは肉厚でびっくり。

いやぁ自分でもビックリするくらいに飲んだ食った!で、あのお会計値段っていったい‥驚きの連続でありました(笑)。さてそうこうしているうちにこの日もオシマイです。明日は連休最終日、高速上り線渋滞のピークはたぶん今日だったとは思いますが、明日だって夕方にはかなりの渋滞となることでしょう。というわけで明日も早起きして、さっさと高速に乗って一気に千葉まで帰っちゃえという算段です。おやすみなさい‥。



そして翌朝。ニューヨークの朝は1杯のコーヒーから始まるようですが、鳴子の朝は当然朝風呂から始まるのであります。

当たり前ですが朝食の内容は昨日とは違っていました。そういえば又聞きしたところによると、ここ2日間はこちらのお宿も満員御礼だったそうですが、連泊客は何とわれわれ一行だけだったのだとか。皆さん精力的に回ってるんですね(笑)。

そういえばまだTV放映のメイン舞台となった足湯に行ってないことを思いだしたので、最後の最後に行ってみました。



うーん、池のど真ん中にあるという立地は面白いですが、宿の建物に囲まれてますから「衆人環視気分の足湯」と言えなくもない?

やっぱり足湯じゃなくて全身湯がいいなぁと思いを新たにしたTakemaでありました。いや、「この場所で」というわけじゃないですよ。それじゃあ修善寺温泉の昔の「独鈷の湯」になっちゃいますからね(笑)。ちなみにあの湯はその昔夜になってから入りましたが、今は入浴禁止なのだとか。何だか今や意味なし芳一ですな。

さてこのあとはのらさんおかさんにお別れしてすがわらを出発したのが9:30、途中岩出山界隈の道の駅に寄ってはみたものの、あまりの混雑度(産直品コーナー)のあまりの人出にむかっと来て「もういいや、俺は中に入らない」とだだをこねてそのまま脱出しました。混雑大嫌いTakemaの面目躍如というか、ただの駄々っ子というか‥(間違いなく後者でしょう)。

古川ICから高速に乗っても「福島トンネルを抜けるまでは安心できん」と考え、幸いなことにその区間もまだ渋滞はゼロでしたが、いつも休憩する阿武隈高原SAも通過し、常磐道の中郷SAまで一直線でした。で、中郷SAでもトイレ休憩くらいのもので三郷ICまで一気に移動、高速を降りたのは14:30、高速に乗ったのが確か10:30ころですからほぼ400km(397.5km)を4時間で走ってきたような計算‥あれ、時間の記憶が違うのかな?だって制限速度遵守のTakemaは80km制限の場所はちゃんと80km/hで走るもんねー(笑)。

まぁとにかく高速を降りて、松戸市内にある中華料理のお店で遅い昼ご飯(15:00)。

ここの中華、従業員は全員中国(台湾かも)系の方でして、ホントに旨い旨い。今度は餃子をお持ち帰りしようかなー。

というわけで秋の「鳴子ベースのミステリーツアー」、無事終了です。秘湯野湯好きの方々、いったい幾つ温泉同定(「これってあの温泉だ」)できたでしょうか?(笑)。
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