− その5 静かな「塔のへつり」訪問後、新甲子温泉に立ち寄って帰りましょ −
そういえばここ湯野上温泉の駅は茅葺き屋根のシブイ駅だと聞いていたので、出発してすぐちょっと立ち寄ることに。ネコ駅長がいるのでは?と思っていましたがその姿はなし。帰ってきてから調べてみたら芦之牧温泉駅でした(笑)。
雪を載せた茅葺き屋根の下には、ここにもいました起きあがり小法師。
何と駅舎内に囲炉裏が!燃やされているのは炭ではなく薪で、結構な勢いで燃えてますねー。
今日は天気もよく、おしんこどんは滑りやすい場所でもやっぱりこのポーズを決めてくれました。
そんなわけで出発です。連休最終日ゆえ夕方近くの高速は混むはずというわけで、何とか明るいうちに家に帰ろうという目論見ゆえあまりあちこちに立ち寄ることは出来ません。と、ここから近距離にある「塔のへつり」に行ってみたいというおしんこどんの要望により、ではというわけでちょっと行ってみることにしました。
この「塔のへつり」、Takemaは小学生の頃からその存在を知っていました。何たって小学生の時の必修クラブは「地図旅行クラブ」でありまして、日本各地への旅行計画を立てて発表しあうというこのクラブ部員にとって時刻表はバイブルみたいなものでしたから、机上では国内のいろんなところに行ったなぁ。いまのTakemaのベースメントは小学生時代にあるわけですね。
話がそれました。この「塔のへつり」、いわゆる「ふるーくからの景勝観光地」であるがゆえに、大人になってから実際に近くを通るようになっても「俗化されている割には正直言って大したことないんじゃない?」という思いが強く、一度も立ち寄ったことがなかったわけです。ならば今回はかえって訪問するいい機会なんじゃないか(シーズンオフの朝まだ早い時間だし)と思ったわけであります。
凍結した坂道を下っていくと、ロータリー付きの広場に出ました。観光客の姿はゼロ。数台停められそうな駐車場がありましたんで迷わず駐車したわけですが、あとから考えれば某お土産屋さん利用者専用の駐車場と書かれてありました。ま、結果オーライだったんですけれどね(後述)。
ここからは下り坂の遊歩道を下っていきます。遊歩道沿いにお土産屋さんがあったりするのは何だか「昔ながら」という感じですね。昔はこういうのは好きになれませんでしたが、かえって最近はそこに「昭和の風情」が感じられて嬉しかったりします(ほらやっぱり来てよかったのだ)。
そこからさらに下っていくと対岸に独特の浸食地形が見えてきました。あれなのかなー(だとしたらやっぱり大した‥ゴニョゴニョ)。
しかし、足下は雪の積もった階段になり気が抜けなくなってきました(笑)。対岸にはよく見ると大きなツララがあったりして「冬なんだなぁ」と感じないではいられません(両画像ともマウスオンで別画像に変わります)。で、これまた雪の積もった吊り橋を渡って対岸へと渡るわけです(すぐ下で画像が出てきます)。このあたりであとから来た男性がわれわれを抜かしていきました。
今日は無風快晴。大雪に降られるでもなく今回の旅行はついてました。右上画像が実質的な終点です(うーむ(笑))。
凍結によるスリップの危険もあり、この時期は「万人向け観光地」とはいえません。右上画像は崩落による通行止め掲示。
危険エリアでもすぐ「例のポーズ」にいそしむおしんこどんですが、さすがに「橋の上は恐かった」そうです(手は何も触ってません)。
そんなわけで来た道を戻っていくと、お土産屋さんのところで先ほどの男性がお店の女性と何やらお話をしているようです。と、お店の女性「あんたら、味噌汁飲んでいきなさいな」と、われわれ3人におおみそ汁をサービスして下さいます。いわく「これはね、この遊歩道を通る人への振る舞いなんだよ、わたしはここで55年やってるからね。最初の頃は大変だったねぇ」(ネット上の情報では「40数年」だという記載もありますが、ま、とにかく長いということで)。
おみそ汁の入った寸胴にはかなりの量が入っているようでしたから、これが「今日これから来るお客さん」への振る舞いとなるわけでしょうね。というわけで辛みそなどを購入し、おばあちゃんの営業活動にちょっとだけ貢献しました。ちなみに先述の駐車場はこのお土産屋さん利用者のためのもので、ちゃんと買ったから結果として「駐車権利有り」となったわけです(偶然)。
ちなみに先ほどの男性は札幌の方で、年末から南に下って房総界隈でしばし過ごし、徐々に北上中なのだとか。そういえば先ほどおばあちゃんと「日本は広いねぇ、房総半島の先端では露地で花が咲いてるんだからねぇ」というようなことをお話しなさっていたっけ。ごゆっくり旅を続けてくださいませ(いつ札幌に帰るのかな?)。
さ、一方のわれわれは今日中に千葉に帰るのでありますから張り切って参りましょう!というわけで甲子トンネルを越えて白河に出ることにしたのですが、あれま、いつの間にか沿道に道の駅が出来ている?というわけでちょっと寄り道してみました。
駐車場は広いですが施設そのものはこぢんまりとしたほのぼの系の駅でした。施設前にはかまくらや滑り台なども作られ、どうやら子供用のソリは貸し出しもしている感じでした(親御さんがそんな話をしていたような気がする)。商魂丸出しの道の駅も多く見られる中で、何だかちょっとほっとしましたね。
さてここからはいよいよ峠越えなのですが、折からの晴天で会津側では轍部分の路面がほとんど出ていて特に問題なし。かえって白河側は北側斜面ということもあってしっかり雪道モードでした。
はーいこれから甲子トンネル(4345m)でーす。会津よサヨウナラ。
さてこの時点で時間はまだ10:30前でありまして、せっかくなら最後にもう一湯といきたいところです。新甲子温泉は立ち寄り湯の料金が高いとかでまだ未湯でしたのでこの機会に‥うーんでも何の下調べもしていないので、最後の最後で塩素たっぷり循環湯だったらどうしようと思いつつ、「みやま荘」を選択。
800円ナリの入浴料(やっぱり高い)を支払い浴室方面へと進んでいくと「源泉かけ流し」の文字を発見してよっしゃ!ちなみに女湯には先客2名がおられるらしく(右上画像にもスリッパが2つ見えています)、おしんこどんも「うーん残念」の表情。男湯側にはスリッパなし、むふふ‥と思ったその瞬間、
あちゃー残念無念の卵焼き!(何のこっちゃ)。もっともこのお2人、どうやら隣接する休憩室から出てきたようで「ちょっと冷えてきたから再入浴してあったまるか」くらいの感じで来たらしく、そこそこ浸かってすぐに出て行かれました。あーヨカッタ。そんなわけでちょこちょこと写真撮影をば。
内風呂ではわずかに黄色みを帯びた湯が流し込まれていました。
露天風呂は結構広いですが板仕切りの向こう側はかなーりぬるい。源泉は2箇所から投入(右上画像マウスオン=別投入口)。
ところで露天湯では、湯口付近がこれだけ赤茶けているのにあまり金気を感じなかったのが何だか不思議でした。内湯のタイルもほとんど赤く染まっていないですし(皆無ではない)、内湯の場合は「日々のこまめな清掃の賜物」なのかも知れませんが、どうしてなんだろう?ナトリウム・硫酸塩−塩化物・炭酸水素塩温泉‥ん?金気はないのか?(笑)。
このあとは靴裏のパターンをそれぞれ刻印したりしながら(左上画像マウスオン)最後の雪の感触を楽しみ、一気に白河方面へ。お昼前になってきたので高速に乗る前に昼食をということで目指したお店は「3月まで休業」(残念)。というわけで市内近くにあった蕎麦屋さんでささっと食べて高速に乗り、200kmくらいをノンストップで自宅まで帰ってきました。
今回は全部で5温泉地6湯(うち新規3湯)という湯数でしたが、まぁこんなもんでしょう。そんなこんなで3連休湯めぐり、終了です。今回はふざけた表現が少なかったかな(苦笑)。
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