− その6 またも「遅すぎた」早稲谷温泉、大〆は「たまご湯」、そして帰宅後は?−

そんなわけで最終日です。宿から市場までは徒歩圏内というかすぐ近くなので本当なら「朝の市場の風景」を見に行くところなのですが、いかんせん連休中ですからその甲斐もなし。そんなわけでチェックアウト後に市場併設の「海の市」へ。



うわ、毛ガニが150円!(ただし極小)。カツオも無造作に箱に入れられたままなのが「市場直営」を感じさせますね。



うわ、モウカの星も売られてます!今考えれば買えば良かったかも?それにしてもサメ画像はすごいです。

しかし朝からサンマ丸々一匹を含む豪華朝食を摂取した直後ということもあり購入意欲は思いきり減退中。これが夕食前だったりしたら‥ああそうか、格安の宿泊パック旅行はこの逆のパターンなのですね。なるほどわかるぞその気持ち(笑)。

結局生わかめを買っただけでこの場を離れたわれわれでありました。で、このあとは昨日の矢作温泉にもましてにごり湯だという早稲谷温泉を目指したわけでありますが‥。

その道中にあった片側交互通行信号手前にあった標識。よく見ると工事入札金額(ここの斜面整備の場合\84,939,750)まで書かれているんですね。これはかなり大切なことではないかい?全ての公共工事が本当に公明正大に行われており、しかもそれはもちろん公のお金を使っているというのなら、その金額は「お上の役場まで見に行ってようやくわかる」のではなくその現場で一目瞭然にすべきでしょう。これはおそらく宮城県気仙沼管内の土木事務所(または宮城県全体)のみのことと思いますが、かなり素晴らしい「まさに目に見える情報公開」だと思います。どこの役所もこれはやりなさいって!

さてしかし、TEL番号を元にしたナビ案内で「現地到着です」と言われても、看板も何もないのでさすがに不安にならざるを得ません。県道沿いに工場があり内部で女性が働いておられるようだったので聞いてみると‥

うっひゃーっ!どうやら2009年に閉鎖したようなのですが、実はこの温泉は地域の人々により1987年頃に開かれた地域の共同湯だったようなのです。ネット上にも今のところここの湯への訪問情報はたくさん出ていますが、それによると「茶系の濃厚にごり湯」であることがわかります。うわー入ってみたかった、しかしたった1年遅かったのね。

しかし見ることのなかった湯へのノスタルジーを勝手にかき立ててのんびりしているわけにもいきません。首都圏に近づくのが遅くなればなるほど長大化するはずの渋滞が待っているのですから!というわけでこのあとの訪問候補として3つピックアップしていたうちの1つにだけ立ち寄ることにして一気に直行。

今回最後の湯は「畑の沢鉱泉 たまご湯」。一般の観光客はまず立ち入らない長閑な道沿いに、地域の人たちが作り上げた、ちょっと仮設チックな建物があるのです。休憩室は3部屋ありますがおそらくメイン休憩室以外はあとから増築されたものなのでしょう。地域の人々の憩いの場であることがよくわかります。



外観&入口はこんな感じ(左上画像マウスオンで看板画像に変わります)。建物はこの右側方面にも続いています。

営業時間は午前10時から、われわれが到着したのは10:15頃でしたが、すでに何台か車が止まっています。上がってみると、すでに中央の休憩室で横になっている方々が見えましたから(すでに一風呂浴びた様子)おそらくもう少し早い時間から開けていたのでしょう。というわけで湯銭500円*2をお支払いすると、「畑の沢鉱泉たまご湯運営委員会」発行のスタンプポイントカードを発行してくださいました。9回来ると10回目は無料というわけです。われわれのスタンプがいっぱいになる日は来るのでしょうか?(笑)。

なお500円という入浴料金は「その日1日何度でも入れる」という設定での料金です。地元の人にとってはメリットが大きいですがわれわれには‥ま、入れていただけるだけでありがたいと思わなきゃ。

というわけでいざ浴室へ。手作り感溢れるのれんや建物はかなりいい感じです。ちなみにこの建物は気仙沼にあった建物を解体移築したのだそうな(ちなみにここは一関市)。いろいろな備品もその多くは寄付されたものだったりして、皆で維持管理していこうという意気込みが感じられます。先客さんがいたのでカメラは持ち込まないことにしましたが、しばらくしてお出になったのですかさずパチリ。しかし次の人が入ってくる気配があったので画像は数枚だけです。

ここ畑の沢鉱泉は明治時代湯治場として賑わっていたそうですが、いつしかさびれてなくなってしまったようで、それを第10区自治会の有志の方々が再建し、平成16年にめでたく営業を開始したということのようです(鉱泉の公式ページではありませんが、このページに詳しく書かれています)。

湯はもちろん加温循環ですが、湯口の脇に源泉を飲めるよう設置されたバルブがあり、飲んでみると少し温泉臭(残念ながらタマゴ臭は感知できず)がしました。湯治場があったくらいですから効能はしっかりとあるのでしょうし、地域の皆さんの集まり具合からもそのように想像できます。



湯上がりには休憩所でお茶と地元産のこだわりアイスをいただいてくつろぎます。すでに横になっている方も見えますね。



休憩所の壁には鉱泉建設に至る流れが掲示されておりました。廊下で売られていたこの生シイタケ、何と1袋100円と激安!(もちろん購入)。

さてこのあとはガソリンを満タンにした上で一気に帰りましょう!すでに東北道の南部では渋滞が始まっていましたが、われわれにとっては福島トンネルの渋滞だけが気になります。幸い3kmくらいしか詰まっておらずホッとしたわけですが、常磐道の流山だったかのあたりで事故渋滞18km!ほとんど動かなくなったので途中から一般道に下りました。こんな時ナビって便利ですねー。通ったことのない道なのにちゃんと迷わず帰れるとは‥。

そんなわけで3連休のグルメメイン温泉サブ旅行は終わりを告げたのでありますが‥その日家に帰ってしたことといえば?



うふふふ、ただ今から秋の味覚をいただきまーす!焼きマツタケとは何というゼータク!



たぶん今後こんなゼータクをする機会はそうそうない?1人1本+αですよ!



ぺりぺりぺりっと縦に裂き、火が通りやすい大きさにしたところで‥



やっほー焼きマツタケ+焼きシイタケ+焼山栗の山の幸豪華3点セットをタンノーですっ!

そんなわけで、「帰ってからも嬉しき秋のお楽しみ」、これにて終了であります。北上山地&三陸なかなか恐るべしです。
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