いやー、1月とは思えないあったかさ!やっぱり房総半島の南側はヌクいですなー。

(2011年1月8日)

年末の帰省お出かけは当然のように車でしたし(そりゃ雪道を走るんでしたからしょうがない)、年が明けてからも新年会だ仕事始めだ地デジ対策でアンテナ工事のため昼間駐車場空けとかなきゃとかで、気がつけば3週間ほどバイクに乗ってないじゃあーりませんか!でも、またもや寒波襲来絵詞ってことで1/7なんかはえらく風も強く「こりゃ明日からの3連休もサブくてバイクどころじゃないよなぁ」と思いつつ就寝したわけです。

明けて今朝。8:30に目が覚めて、タバコを吸いに屋上(4階)に上がってみると‥

こりゃー行くっきゃないっしょ!ということで急遽「出発の熱き血潮」がフツフツと沸き立ったわけです(ひょんなことですぐに沸き立っちゃうのね)。でもその前に朝ごはんを食べて、出発は9:30過ぎ。ちなみにおしんこどんは「わたしゃこれからフィットネスクラブだもんね」ということで、本日はソロツーなのです。というか、北海道ツーと通勤グを除いてはタンデムツーリングをしないわれわれなのでありますが(笑)。

で、ウチからバイクで2分の京葉道市川ICから高速に乗っていざ房総方面へ!さすがに上下ともしっかり着込んでいるため全然寒くない!(唯一、靴の選択を間違えたため足首だけがちょい寒)。館山自動車道に入ってすぐの市原ICで降り、ここからは下道で外房の勝浦(方面)を目指します!

何度も走っている道なのに、ついつい先行の地元車につられて道を間違えたりしましたが(左上画像、どうみても国道じゃないですよね(笑))、何とか復帰していつも立ち寄る大多喜の道の駅へ。ここに来たら、信仰心の篤いTakema?としては「買わねばならぬモノ」があるのですよ。それは‥



Takema家の神棚に飾るサカキ、実は年越しをしたにもかかわらずまだ新しいものに替えていなかったんです。この道の駅で売っているものは量もたくさんだしモノがよく(保ちが全然違う=ながもち)、しかも安いんです。そんなわけで購入したわけですが‥

「いつもは車なので問題なかったけれど今日はバイク。リアシートにネットでくくりつけるべきか、それともトップケースに入れちゃっていいか?」。いかんせん長尺系なのでちょっと考えましたが(左上画像を見ていただければわかりますよね。枝ごと売ってるんで大きいんですよ)、夏じゃないので蒸れることもないだろうし大丈夫のはずだと信じてトップケースへ収納。結論としては何の問題もありませんでした。しかしこれをフツーに収納できる現トップケースってやっぱり大きいなぁ。しかも実はおしんこどんヘルメットも入ってるのに(しみじみ感動)。

さて勝浦が近くなってきたところで県道82号へと右折。勝浦つるんつるん温泉にもちょいと惹かれましたが、たぶん早くも午前中からカラオケ大戦争でデスラー砲が大発射島倉千代子状態なのではないかと推察されたためパスしました(笑)。次回訪問はやはり平日だろうなぁ。

暖かい房総とはいえさすがにまだ菜の花がところどころチラ咲きくらいのこの時期なので(だってまだ年が明けてちょっとしか経っていないんですから)正直なところ彩りは豊かではありません(あとは水仙がちょこちょこ咲いてたかな)。でもねぇ、全然寒くないのですよ。冬用グローブの中で指が汗かいてたくらいです。帰宅後ネットでこの時間の気温記録を確認してみたところたぶん10度弱くらいだったと思いますが、それにしても体感温度はかなりのもの!走行中はもちろん風をまともに受けるわけですが全然寒くないぞ。というわけで‥

その着用画像がないのは残念ですが、ごくフツーの冬のライディングスタイルなんですけれどね。零度くらいまでならこれで高速巡行も問題なさそうだとあらためて実感(それ以下の気温の場合は道が凍りつくんで考慮する必要もなし)。そんなわけで82号線の最後の「怒涛のワインディング」(わかる人にはわかりますね)をちょっとビクビクしながら下り(あ、Takemaの「ライダーとしての運転テク」はもともと全然ないんで、要は「ゆっくり下った」とお考え下さい)、そして‥海へ!



この海の向こうはサンフランシスコのはずなんですが‥いやぁ実に穏やか千万無風快晴の佳き日でございました。まさにパーフェクトのツーリング日和です!あ、ちなみに波打ち際には海鳥が日なたぼっこ中(右上画像マウスオン)。彼らもこんな日は気持ちいいんだろうなぁ。

さてそろそろお昼ご飯のタイミングなんですが、何度か行ったあのお店は駐車場満杯なのでパス。さらに鴨川方面に向かうところで、いつもはバイパスで通過しちゃうところを「たまには」というわけであえて旧道へ。市街地を通る道なのでスピードゆっくりですが、何か見所がないかなと思ったわけです。これが正解。

旧道からさらに「漁港こちら」の看板に従って左折すると、のんびりした港の風景が待っていました。船とバイクを(堂々と)一緒に撮れる場所ってあまりないんですよね(左上画像)。で、それからゆっくり進んでいくと魚市場が。土曜日のお昼過ぎ(PM0:50)ゆえもう市場での作業は完全終了していると思っていたんですが‥やってました!




(何だか「ちゃぶ台返し」みたいで妙に嬉しいぞ♪)

これはかなーり楽しい光景でした。見ての通り(右上画像)氷と一緒に入れられていますからどう考えても冷凍物ではありません!1匹買って帰りたいと思いましたが、明日もお出かけ予定があるので?諦めました(というか直接売ってはくれないでしょうね)。しかし新鮮そのもの、何だか見ているだけで満足でした。これからはこの旧道を通ろうっと。

で、ここからしばらく港沿いを走っていくと中型船が陸揚げされているエリアに。と?さすが新春、いくつかの船に船飾りが施されておりました!



バイクを停める角度をもっと工夫すればもっとイイ?いやTakemaはこれで満足なのですよ(実は後悔)。

さて、この旧道を通ったことによりさらなるイベントが待ち受けていたのであります(笑)。もうこのあたりは鴨川市、鴨川といえば「おらが丼」が地元商工会の売りなのですが、あえて裏道をつないで走っていたところで「寿司 たつ美」さんの看板発見!そしてたまたま運良く「いい風が吹いていた」ことで、お店の前の幟がキレイに「おらが丼」をはっきりと自己主張していたのであります!

初めて通る道、しかも何だかTakemaの琴線に触れるモノがあったのでよーしこれは入店でしょ!ちなみに最初はランチタイムメニューの「にぎり or ちらし or 刺身定食 or 鉄火丼、茶碗蒸しと汁物が付いて840円」に心惹かれたわけです。しかしいざ入店してみると‥


(いやそもそも看板の一番上に「すし」って書いてありますけれどね(苦笑))。

接客もとても丁寧ですし(何とバイクを停める場所の案内までしていただきました=Takemaが停めた場所が間違ってたんで(汗))、カウンター内のご主人も「職人顔」を見せながらもイチゲンTakemaに取っても優しい話しかけ方をして下さいます。‥となれば!

あー、Takemaは蓄財家には未来永劫なれませんねー(というかこんなに旅行していれば蓄財できるわけがないのですが)。でもいいのですこういう気分を味わうためにここにで来たんですから!‥という思いとともにランチのほぼ倍(1680円)のセットを注文。しかしここから状況は思いがけない方向に流れていきます(笑)。

まずはおらが丼セット。画像における玉子2枚の占める面積が大きくて「こんなもん?」と思われるかも知れませんが、実は刺身エリアにいろいろギッシリでびっくり。お刺身の身が肉厚なのでかなりお腹にたまります。しかもご飯(酢飯)も、オーダー時に「すみません、あまり食べられないのでご飯は少なめにしてください」とお願いしてのこのボリューム。エビの尻尾に隠されていますが大トロもしっかり入っていますし(しかもしつこいようですが肉厚)、さすが「お寿司屋さんのおらが丼」という感じです。

で、続いては食事とは別の右上画像の話といたしましょう(笑)。実は入店時、TVでは高校サッカー準決勝「流経大柏(千葉) vs 久御山(京都)」の試合が実況されていました。時間的には後半15分くらいだったでしょうか。

で、オーダーしたあとは当然ご主人もTakemaご飯を作ってくださるわけですが、Takemaがカウンター越しにマイごはんの製作過程を拝見しつつも、時間的に半分以上はTVの画面を見ていたことがバレたのでしょうか?先日TVで偶然見ていた対戦のことをつい口走ってしまいました!(大汗)。

するとご主人、高校サッカーについてちょこっと語り出します(念のため申し添えますが決して一方的ではありません)。高校サッカーの対戦成績も全部記録なさっているということで「すごいですねー」と申し上げたら‥

なるほど、そりゃ詳しいはずだし思い入れも深いはずだわー。そう思いつつあらためてご主人の顔を拝見すると‥「うん、やっぱり元サッカー選手の顔だ!(笑)」。その一方でTakemaはサッカーは高校の体育の授業が最後、しかも間違いなくド素人だったので(今日までもそして明日からも)、TV画面を見ながら(食を楽しみながらメインですよ)、時には「あー、いい感じでサイドに回した!」と独り言?(ちなみにカウンター席はTakemaしかいませんでしたが小上がり席には新客さんあり)を発すると‥、

そして後半43分あたりで何と流経大柏が同点ゴール!高校サッカーも準決勝あたりになると40分ハーフじゃなくて45分ハーフになるんですね(初めて知った)。すでにこの時点ですっかり食べ終わっていたTakemaでしたが、「最後まで見ていっていいですか?」とリクエストしていたTakemaでありました(気がつけばお茶3杯おかわりしてましたわ)。で、そのまま後半45分も終了!うっそぉPK、全然出発できません!(大笑)。

そしてPK戦!もうランチタイムの営業を終えたご主人は、片付けを始めながらもPKの瞬間はしっかりTV画面を見ながら‥

完全に指導者になりきってました(笑)。でもある種なるほどなぁと思ったのは、

というお言葉でした。ワールドカップレベルではともかく、このPK戦を見ている限り「確かにそうだ!」と思いました。そういえば「正攻法が第一、オフサイドトラップなんかを子どもの頃から教えるイタリアサッカー界は今後伸びない」と言っていたのが現日本監督のザッケローニ氏だったっけ。

そんなわけで気がつけば流経大柏が敗退し(いつもながらPKというのはひどい決着ですな)、そしてTakemaが出発するときにはすでにお店の暖簾も下げられておりました(笑)。「たつ美」のご主人さん、そして奥様かどうかはわかりませんがわざわざバイクの駐車場所まで誘導してくださったお姉さま、それぞれありがとうございました!

しかし何だかまったりしすぎて走る気がだいぶ失せちゃいましたね(自業自得)。というわけで朝一番段階での予定だった「金谷から久里浜にフェリーで海越えしちゃえ」計画はあえなく却下。ならばせめて「三度目の正直湯」に行って帰りましょう!

ということでやってきたのが「山中温泉 陽気の湯」。過去2回(平日&祝日)真ん前まで来てみたもののいずれもお休みで涙を飲んでいた湯なのですが「土日はまず間違いなくやっているはず」ということで、満を持して来たのでありますよ!ちなみにこの日は「2011年最初の営業日」ということででありました。

建物入口で声を掛けますがどなたもおられない?でもこの駐車場界隈には何人もの方々が行き来しているんですが?(これは最後まで謎でした)。で、向こうから歩いてこられた男性、この方は間違いなく施設関係者だろうと思われたので、「あのぉ、お風呂に入れていただきたいんですが」と申し出ると‥

うわぉ!「お風呂所望なんですがお茶からスタートですか!」。でもこういう流れは大好きですね(笑)。ただしその隙に常連客さんが先浴しなければの話ですが(大笑)。ちなみに内湯は2つあるのですが、1つにはご夫婦が入浴中。というわけでお茶タイムのあとにもう1つの浴室に案内されたわけです。で、その女性がおっしゃったひとこと。

新鮮湯常時投入じゃないんだなということはわかりましたし、バイクツーリング中ゆえ「あったまるだけ」ですからお風呂に入る前の「最低限の儀式(身体洗いと掛け湯ね)」以外に使うわけでもないのでご安心のほどを。しかしこの女性のお言葉の真実その他(実はその他のほうがすごかったりしますが)は湯上がり後に思いきり理解できたのでありました。で、まずはお風呂です。

湯温維持のために保温シートが掛けられていますがこれはまぁ想定の範囲内です。で、くるくる巻き取って脇に置いたわけですが、いやぁかなり黄色系のお湯ですね。「お湯を大切に」というお話もありましたが、そもそも今年の営業初日、しかもこの場所ですから先客さんは数えるほどだったのかなと思われます(しつこいようですがあのウロウロしていた人たちは何?)。



ちゃんと湯もみ板があるのがスゴイ。お湯は薪で沸かしているようなので湯温微調整はしにくいのでしょう。



シャワーもありますし、天井はしっかり湯気抜き設備もあります。

かなりぬくまった上で(やっぱりツーリング日和とはいえ身体は冷えてますんでじっくりとね)上がってみると、今度は先ほどの女性の方が「お茶どうぞ」。どうやらここはお風呂前後にお茶振る舞いがデフォルトのようです(笑)。でもこの湯上がり接待での会話がすごかった!

まず、公開して問題ないネタとしては「ここの汲み上げ源泉がどんどん減っちゃってるんで、溜めてはいるんですがなかなか『営業』できないんですよ」とのこと。なるほどかなり源泉が細っているんですね。でも「今年もう1本掘る予定なんで、できればひと月のうち20日くらいは営業したいですね」とのことでした。これは嬉しいというか是非うまくいってほしい!

そしてもう一つは先ほどのご主人とこの女性とのご関係です。詳しくは書きませんし書くべきでもありませんが「いやはやスゴイなー!」。3月が楽しみですね、「70 vs 40」とは!(驚)。

そんなわけでまったりお風呂のあとは、もう何も考えず直帰しました。自宅到着は16:25、走行こそ230kmくらいですが今日のツーリングは何だか楽しかったぞ。

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