− その3 予想外の黒湯に大満足で帰宅の巻 −
フェリーを下りてからは一路R127を北上します。そういえばこの道を通るのは久しぶり。というのも館山道が出来てからはいつもそっちばかりを通っていたからなのですが、館山道開通により明らかに交通量が減ったように見えるこの国道は何だか結構快走できて快適でした。今日の暖かさで空気がかすんでいるのか富士山は見えませんでしたが(実はフェリーの甲板からも見えなかった)。
途中でR465に入るあたりで佐貫町駅があったので、何となく休憩しようと思って立ち寄りました。
その昔は特急も止まっていたはずの駅ですが、今は1ローカル駅に過ぎません(ただし現在も有人駅です)。待合室には南国気分を演出?するためのヤシの鉢植えが置かれていましたが、何だかそれがますます哀愁を増幅させているような気もします。何だかしみじみしてしまった午後のひととき、缶コーヒーを飲み干して再び出発です。
そして、ショートカットの県道経由で到着したのは‥
屋上に大きく「天然温泉」と書かれています。大きな施設で各種の設備が揃っているようです。TakemaのTマップル上のメモ書きには「加熱源泉 かけ?」とだけ書かれていて、「かけ?」に惹かれてやってきたわけです。もちろんこの時点ではここの湯の素性については全く知るよしもありません(うふふ)。
さてバイクを止めて建物の方に歩いていくと、入口正面に築山があるわけです。でもその築山内には何やら「庭園」には似つかわしくないいろんなモノがあるような‥。
しかも、何と源泉を汲んで(持ち帰って)もいいようですね、素晴らしい!(ただし日帰り客でもOKなのかどうかは未確認。宿泊客は問題なくOK)。ちなみに源泉井は2つあるようで、宿内の掲示によると源泉は27度、毎分45リットルの湧出だということです。上画像のように余剰源泉がドバドバ捨てられているところからも源泉量の豊富さが分かります。
ただし成分がかなり濃いらしく、帰宅後にチェックした「静養園」さん公式サイト内の記載によると‥
おおーっ!ステンレスを溶かすような源泉!何だかこれは楽しみなことになってきましたよ!(笑)。
どうやらあれ(左上画像)が浴室のようです。何だか変わった形をしてます。館内フロントで入浴料650円をお支払いし、ではでは浴室へと向かいましょう!なお建物そのものは新しくはありませんが清掃はきちんとなされており、またフロントの応対もきちんとしていたので(決して事務的ではない)その名の通り「静養」するにいい感じですね。ただ、場所柄潮干狩りや海水浴の時期は混雑が予想されます。やはりオフシーズンに行くといいことがありそうです(後述)。
温泉は「琥珀の湯」と名づけられているようです。ん?登録商標ですと!(すごい)。ちなみに浴槽内循環+湯口から加熱源泉投入のかけ流しという湯使いであることがわかります。ところでこんな名前が付けられているところを見ると、もしかしてここの湯は色付き湯なのでしょうか?脱衣場の扉を開けてみると‥
内部は湯気ムンムンで、しかもすぐあとに次のお客さんが入って来られたので、どれくらい濃い色なのかまでは撮影できませんでした。が?よく見ると「露天風呂」の掲示があるじゃないですか!というわけでドアを開けて外に出てみると、
ちなみにこの時はため湯中でまだ一杯になる前ではありましたが、それはイコール「この日一番の新鮮湯を楽しめる」ことに他なりません!上部から流し込まれている湯は加熱源泉、飲んじゃイケナイのですが味見だけペロリ‥うわーしっかりダシ塩味!(この後ゴックンしなかったことはいうまでもありません。飲んじゃダメなのよ飾りじゃないのよ涙は=無意味な流れ)。
なお、実は上画像はTakemaが湯から上がった後に撮ったものなのですが、最初見たときはもっとすごいことになっていたのです。お湯の落ち込み口部分を除いた湯の表面がアワアワ状態だったのであります。写真を撮ったと思ったら動画モードになっていたんでしたよ、あとで気づいて大失敗(苦笑)。
左上画像を見てもらえればその時の雰囲気だけはわかってもらえると思います。お湯自体からの泡付きがあるわけではないのでこの泡は湯口から落下時の跳ね湯が作り出したモノだと思われますが、新鮮湯ということもあり気分が悪いはずはありません(というか嬉しい)。
足画像ばっかりでスミマセン。
で、肝心の「色の濃さ」なんですが、もちろんこちらのお宿は「黒湯」ではなく「琥珀(色)の湯」と謳っているわけですから当然茶系の色合いとなります。上画像で実際入浴時の色合いはおわかりと思いますが、透明度はどうなんだろうと実にアバウトに測ってみました。
言うまでもなく水面 | 水中約5cm | 水中約10cm | 水中約15cm |
だいたい15cmくらいで手が見えなくなる感じでした(あくまでアバウトな計測なので参考まで)。似たような色合いの湯をぱっと思いついたところでは北海道の千歳市エリアの2湯が挙げられます。ではそれら2湯と比較してみましょう(東京都大田区界隈の黒湯銭湯にはいまだ入ったことがないもんで、比較対象湯が妙にマニアックであることをお詫びいたします)。
祝梅温泉(北海道)の湯 | 青堀温泉琥珀の湯(マウスオン) | 松原温泉(北海道)の湯(マウスオン) |
祝梅・松原温泉とは泉質が全然違うので、あくまで「色合いだけの比較」です。それにしてもこの比較文を読んで「そうだったよなぁ、静養園の湯は確かに祝梅よりは濃いけれど松原ほどじゃなかったよなぁ‥」としみじみ記憶を思い出して納得してくださる方はどれくらいいるんでしょう?多分全国で27名くらいなんじゃないかと(笑)。いやそんなにいるかな?
ちなみにこちらの湯、浴感に大きな特徴はなかったものの、さすがナトリウム系でいつまでたっても汗が引きません。そんなに長湯をしたわけでもない気がするんですが、フロントの女性(女将さん?いやホテルだからそういう言い方はしないか)に「入浴前より随分血色がいいですね」と言われ、ロビーでクールダウンしようと思ったのですが、そうしている間にも汗がポタポタ垂れるほどの発汗状態で「ホテルの絨毯やソファーに汗を落としては失礼だ」と、急遽ロビーの自販機で買っていた冷たい飲み物をゴクゴク飲み干して退出、建物の外で「強制冷却」した次第です。ここはいいなぁすごい湯だなぁ。
と、バイクの近くでクールダウンしていたら、50代半ばのご夫婦が車でお越しになりました。地元袖ヶ浦ナンバーでしたが、市原の五井からお越しになったのだそうで、「時々来るんだよ、だってここは泉質がいいからね。この近在の中で一番だね」とおっしゃっておりました。近在についてもあまり知らないTakemaですが、少なくとも日帰り入浴ではおしんこどんを連れてまた来ようと決意(近いしね)。
ちなみにここで限定情報です。こちら静養園さんのお泊まりに関してですが、2011/1/15-3/23限定で「(開業?)百周年記念」の特別料金として、
これは公式サイトにも載せられていない情報です(電話予約限定らしい)。R465の静養園分岐にしっかりその旨を記した看板が立てられていましたので間違いありません。休前日も適用されるのかどうかはわかりませんが、2食付きで5500円+加熱源泉投入の琥珀色激ぬくまり温泉+無線LAN全館OKって、東北地方の旅館でもそうそう見つけられないですよね。行っちゃおうかな(笑)。
電話番号は「0439-87-1221」、興味のある人は「ゴーゴー価格」で問い合わせてみましょうね。
ようやく発汗が収まった頃合いにジャケット&オーバーズボンを着用し、「ヤマト、発進!」じゃなかった「ブラックバード、しゅっぱぁつ!」であります。めったに使わない木更津南IC(起終点IC)から館山道に乗ります。ちなみにここから高速に乗ると、Takemaにとってとても懐かしい建物が見えるんですよね。久々だなぁ‥(懐古情)。
模範速度で巡行し、京葉道はまだ3時台だというのにすでに千葉東JCT界隈から花輪ICあたりまで断続渋滞していたのでさっさと湾岸線へ。何だか小腹が空いてきたのでファストフードでいいから何か食べようと湾岸幕張PAへ。
時間的にまだ早いからか他のバイクはなし。久々に食べたアメリカンドッグ、おいしかったけれどもうしばらくいいや(笑)。
そんなわけで湾岸市川ICで高速から流出。最近開通したR298(外環の側道部分が対面通行で先行開通)を使うと今までよりかなり近いということを前回のツーリングで学習していたのでスイスイっと帰ってきました。どんどん便利になってくるけれど、肝心な市川市内エリアの開通予定は‥平成27年かぁ。実は外環についてはTakemaが小学生の頃からいろいろあったんですが、それを書き始めるとそれだけで1ページできちゃうんでここではパス(自粛正解)。
あれ、気がつけば「日帰りツーリングで3ページ」になっちゃった。「『的確な情報をシンプルに』というTakemaサイト開設当初からのコンセプト」はどこにいっちゃったんでしょ?(「うそも方便」のわかりやすい実例として各方面にてご利用いただければ幸いです)。
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