− その15 空港直行で帰るだけ?いやその前に、お願い許してもうひとっ風呂(笑) −
5日間に及ぶ北の大地旅行もいよいよ最終局面に。前ページで書いたとおり偶然中標津まで直行で行かれることになったわけですが、もちろん定期の公共便があるわけではありませんのでこの点だけは念のため。とにかく有り難かったのは事実ですが、これもまた「奇跡的なラッキー行」というわけです。でもこれ以上詳しくは書けないぞ(笑)。
まぁそれはともかく、本当にこの日はまさに上天気そのもの(風もほとんど無風に近かった)。だってですね、川湯を出発してすぐの硫黄山だって‥
ただし観光バス or タクシーじゃないのであくまで見るだけで通過(笑)。基本的に中標津までノンストップなんですが、車窓から見る景色だけで十分に楽しめます。そうそう場所は微妙に違いますが、左上画像にマウスオンすると2009夏のツーリング画像に変わります。全然雰囲気が違いますね(あたり前田のナントカです)。
川湯温泉から国道391号にぶつかるT字路交差点の反対側では、威勢よく除雪作業の真っ最中(左上画像)。で、実はそこから美留和界隈までの区間(右上画像)はTakema的にかなり好きな場所なんです。直線メインですし、たぶんあえてこの区間で張り込むくるくるパンダさんもいないと思われるし‥。というのも、
という読みからなんですね。今までのツーリング中この区間だけはその気配も一切無かったし(経験則)。もっとも昔はともかく、最近は「まさに安全運転の権化」と化しつつあるTakemaなのですが念には念を入れて‥。もっとも「国道はどこでもアブナイ」という認識はいつでも持っているつもりではありますが(大笑)。
【注】
このページをアップ後、くまげらさんからこの件についてのメールをいただきました。それによりますと、「R391の川湯−弟子屈区間はくるくるパンダさん常駐エリアです」とのことでした。逆に、摩周湖を経由する道道52号線では見たことがないのだとか。考えてみれば道道52号はカーブが多くてスピードも出せないし、せいぜい追い越し禁止の取り締まりくらいしかできないでしょうからね。というわけで、ライダーその他の皆さん、R391ほか周辺国道を中心にご注意下さいませ(笑)。くまげらさん、情報ありがとうございました。
国道243号を一路東進。あ、右上画像は多和平への分岐地点ですね。ちなみにその昔この交差点でバイクを止めさせられた上でこんな紙をプレゼントされたことがありますが、あれからもう13年になるのね。あの頃は上記のような「大人の認識」はなく「車がいなけりゃイケイケどんどん」でした(お馬鹿だったなー)。それにしても時の流れはあまりにも早く、それと同時に「相変わらず同じようなことをやっている」自分を意味なく誉めたいと思います(笑)。
虹別から道道13号を進み、中標津の市街地に到着です。は、はやっ!(そりゃ直行で来たわけですから当然です)。ここまでお送り下さったことへのお礼を申し上げ、さぁーて、最後の訪問地へ!
やって来たのは「トーヨーグランドホテル」。中標津市内にはいくつかのかけ流し温泉が点在しており、過去には別の湯(マルエー温泉)に浸かりに来たこともありましたがここの湯は初めてです。もちろんそれぞれ別源泉のようです。
ただしこのホテルへの訪問はもちろん「初めての湯だから」というのも理由ですが、それだけではありません。このホテルの「ランチバイキング」がなかなか良さそうだったので、「お風呂とランチでまったりしてから空港へ向かおう」という算段だったのであります。公式サイトによるとレストラン白樺におけるランチバイキングは全45品と種類も豊富で通常料金は1360円。し、しかぁーし、旅程計画時に公式サイトを見ているうちにスゴイものを発見してしまいました!
(上記画像および文章は公式サイトからお借りしてきました)
折しも訪問予定日は2月の14日、おおーっ、ばっちしビンゴじゃないですか!しかもこの日はバレンタインDayということでチョコレートフォンデュやら何やらが特別サービスとか?女性陣の受けもよさそうですし、浮いたお金で生ビールの1杯くらい飲んでもバチは当たるまい!というわけで「水も漏らさぬ綿密な計画ここに極まれり」という感じでありました。
しかしこの日いざホテルまで来たところで、「思いもかけない陥穽」が待ちかまえていたのであります。ランチバイキングが臨時休業?いやそんなことはありません。トーヨーDayの割引が突然中止?いやいやそれでも元々のお値段が激高というわけでもありませんから大した問題ではありません。問題はもっと根本、根っこの根元にあったわけです。それは‥
うわー、順調すぎてコンナコトニナルトハ!(苦笑)。実は元々の計画ではこの日の朝は前夜のうちに買っておいたセイコマおにぎりか何かでお茶を濁し、早めにお腹が空くようにした状態でこのランチバイキングに突入という目論見だったのです。しかし前夜お寿司を食べているときに「ま、いざとなったら御園ホテルの朝食バイキングをお願いしようか‥」と考えてしまったのが運の尽き、結局は全員揃って朝食パクパク。しかも食べ終えた時間も予定より2時間くらい遅く、中標津への到着は逆に30分早かった‥。
何だかダラダラ説明してしまったのでシンプルに言い直しましょう、
というわけでまずは先にお風呂に入り、食事のことは湯上がりにあらためて考えることにして立派なレセプションで日帰り入浴について聞いてみると、通路を通り抜けた建物の裏側に浴室があり、日帰り入浴の場合はそこにある専用受付で料金を支払うのだそうです。ではではというわけでそちらへ向かってみると‥
ヒグマの剥製に迎えられて入浴受付へ。よく見るとその通路の先には入浴専用の出入口がありました。地元の方々はここから出入りしているのでしょう。入浴料は500円、そこそこするとも言えるかも知れませんが、街中のシティホテル内施設なのですからまぁこれはしょうがないでしょう。簡単な休憩エリアが2箇所あり、われわれは湯上がり後、右上画像とは別の休憩エリアでまったりしました(そちらの方が窓があって開放的だったので)。
さーてそれではお風呂に行ってみましょう!このホテル出発までにはまだ2時間以上あるので「湯っくりどうぞ」というところです。お湯に浸かればお腹が減るかも知れないし?(右上画像マウスオンで男湯入口画像に変わります)。
内風呂のメイン湯船は概ね不等辺三角形の形をしておりましてそこに透明湯が結構な量でかけ流されておりました(源泉温度46.2度だそうですが夏場は加水するとか。どこぞからの引き湯ではなく敷地内源泉で「冷えるヒマがない」ことがわかります)。ちなみに右上画像マウスオンで湯口画像に変わります。上段の湯だまりから湯が溢れ落ちて来るというちょっと珍しいスタイルです。ただし上段部分に浸かろうとチャレンジするのはひんしゅくを買うこと必定なのでやめておきましょう。
ちなみにこのメイン湯船の向かいにはジェットバスやサウナ&水風呂もありますが、まぁサウナには元々興味もないですしジェットバスは地元の銭湯だけで充分。無視してメイン湯船に浸かり続けます。実は露天風呂に入っている先客さんが出るのを待っていたのでもあります(笑)。
お湯の感じはさらりとしていて、毎日の湯としてはこういうのがいいのでしょうね。ちなみに中標津市内の温泉の中では含有成分が少なめのようです。ただし、含有成分とか泉質の分類(ちなみにここの泉質は「弱アルカリ性単純泉」という日本ではありふれた分類名)とかでは計りきれない「深い世界」があるのだぞと、温泉道の先達にご指導いただいた記憶が‥無い無い(笑)。でも経験上、略称「アル単」の深い世界そのものは「有り有り」なのであります。
おっとそんな駄話をしている間に露天風呂から先客さん帰着!よぉっし、火照りまくった身体を冷やしに行くゾー(本末転倒)。
露天風呂に出るとあたりまえですが一気にヒヤーリ!しかし内風呂であまりにも湯ったりしたせいか全然寒くなーい。しばらく湯船の外で景色を眺めながらのんびりしました。ところでこの露天風呂、上の画像だけだと大した展望がないように見えますが、すぐ下に川沿いの道路(通行量少)があることによる目隠しはあれど、その道路の先は標津川ということもありかなり展望はいいです。できればプラ椅子でも置いてもらえるといいんですけれどね。
さてお湯からゆっくり上がってまったりしていたところ、両母よりも先におしんこどんが上がってきました。
とりあえず浴室真ん前の休憩エリアで上記のような写真を撮っていたわけですが‥うーん、食事はラーメン700円からヒレカツ定食ほか1000円まで、ちょっとそこそこのお値段ですね。でもこれだったら‥
いやちょっと待て、ここで食事を注文するのはまず間違いなく地元の入浴客さんなのだからこれはこれでいいのか。白樺のバイキングはもちろんランチだけだし(11:30-14:30)、その日のお勤めを終えた地元諸氏が風呂上がりに夕食夜食を食べて帰るというのは十分アリですね。というわけで失礼いたしましたm(_ _)m。
そうこうしているうちに全員がお湯から上がってきました。というわけでコーディネーターというかご飯主任のTakemaが「ランチバイキング」について再度質問すると‥
というわけでこちらのホテルでのランチバイキングは夢と消え去りました。ちくしょー計画通り行かないなぁ(大笑)。
しかしそうなると時間だけはたっぷりあります。幸い窓際の休憩エリア(テーブル&座布団あり、ついでに液晶TVもあり)が空いていたので、こうなったらここで出発時間までゆっくりしちゃえ!と腰を据えてまったりすることに。お茶はありませんが冷水は飲み放題ですし、このあたりの水が不味いはずはないというわけで何度も飲んだなぁ。
で、われわれ4人でエリアを独占し(というか他にお客さんもいなかったので)、TVを見ていたら‥
その画面には、昨日で役割を終えた「さっぽろ雪まつり」の雪像が重機により撤去されつつある映像が映し出されておりました。製作に駆り出されるのも自衛隊員なら撤去も自衛隊員(もちろん一部の大雪像だけですが)。でも自衛隊が「本業に邁進」せざるを得ない日々が来てはいけないのです!
あれれまた話がそれた(意図的)。そんなわけでこのさっぽろ雪まつり映像を見ていた中での「一番の衝撃画像」はコレでした!(笑)。
(右上画像にマウスオンすると観光客氏のコメント画像に変わります)
しかしこれもまた諸行無常‥というのは簡単ですが、この観光客氏(というかわたしを含めたほぼ全ての日本人)は、この雪を固めただけの人形に「ある種の生命性」を認識しているわけです。だからこそ「かわいそう」とおっしゃるわけですし、簡単に言えば「雛人形を『燃えるゴミ』としてあっさり捨てられない」大多数の人は同じような感覚を有していると思われます。
しかし偶像崇拝を是としないムスリムの方々がこの画像を見れば「あれはただの雪を固めた塊であり、魂も命もあるはずもない」と考えるのではないでしょうか。それは正しい。‥というかTakemaからするとどちらも正しいのです。そしてだからこそ相互理解は難しいのだということも。Takemaはムスリムの方々に直接的な知り合いがおりませんがこの件につき聞いてみたい気がするぞ。話がそれたように思われたかも知れませんが、このことはまさにこの時の映像を見ながらリアルタイムで思ったことですので‥。
さて、それではいよいよ帰りましょう!ホテルのレセプションでタクシーを呼んでもらいしばしロビーで待機。隣接する「レストラン白樺」のランチバイキングはかなり盛況でした。次回訪問時、ランチはここでもいいかなぁと思いましたよ(ただしその日の朝は貧食限定で)。
さすが市内ゆえタクシーは数分でやってきました。で、中標津市街地から空港まではほんの数kmですからとっても利便性が高いです。この日は天気もよく気温も高く、橋の上(右上画像)ですらどんどん雪が溶けてきており、何だかちょっと春の予感すら感じる気配でありました。たぶん相当量撒布@塩カルの賜物でもあったのでしょうが。
そんなわけで路面雪なしメインロードを中標津空港へ。ところでマイレージ特典航空券予約前に調べてビックリしたのですが、この冬の時期に中標津 − 羽田線は1日1便しかないのですね。女満別線が5便もあるのに比べれば雲泥の差?でもたとえば「網走や紋別、知床方面を経由して来て川湯温泉泊、そこから摩周湖展望台を経由した上で冬の多和平 or 開陽台、そしてランチバイキング&温泉で中標津 to 羽田」、というような企画はできるんじゃないですかね?
でも、もうそんな悠長な話をしている場合ではありません。だってもう帰るんです千葉に!(笑)。
あの山はどこ?右奥の高いのは武佐岳かな?
そんなわけでANA840便はみごとに定時運航の上羽田空港に到着しました。それにしても今回もみごとに天候に恵まれてというか、少なくとも天気に意地悪されずにぐるーりぐるりと陸路700kmの大移動を貫徹できたというのは有り難いことです。そしてTakema母&おしんこどん母との4人旅行+道内の皆様とのふれあいたるや‥いやぁ楽しかった♪
なおおしんこどん母だけは羽田で伊丹行きに乗り換えました。伊丹に着いてみれば大阪界隈は雪が降っており、天王寺(近鉄阿部野橋)まではともかくとしてそこから自宅までは列車は止まる(人身事故でしたっけ?)、さらに最寄り駅からのタクシーはなかなか来ないわでかなり難渋したそうです。おつかれさまでした!
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