− その2 不老山薬師&粟斗の湯、そしてついでに勝浦の湯にも −



なお、「お持ち帰り」できるのは源泉じゃなくて食堂の料理のようです(笑)。

さて、続いては南房総の最南端エリアにあるという「不老山薬師温泉」へと向かいます。こちらは別に秘湯でも何でもなくて、「安房自然村」という観光施設内にある温泉なのですが、何と加熱かけ流しの湯使いなのだそうです。最初は坂を上がったところにある瀟洒な施設が目指す温泉なのかと思いましたが、こちらはホテルであり日帰り施設はその奥にある食事処「名主の館」での受け付け。入浴料は600円と、こちらも千葉県内の温泉にしては安めです。



受付でお金を支払い、貴重品は100円ノーリターンのロッカーへ。

古民家風のかやぶき屋根施設の廊下を進んでいくと階段があり階下へ降りていきます。降りずにまっすぐ行くと宿泊エリアのようで、今調べて知ったんですが、ここの宿泊施設は休前日でも2食付きで6500円/人で泊まれるようで、おすすめプランなどを利用するとさらに安く宿泊できることもあるようです。ま、この時期(11月中旬)がオフシーズンということもあるのでしょうが。

脱衣場の床には足ふきマットがこれでもかとばかりに敷き詰められておりました。これはすなわちここを利用するお客さんがあまり身体を拭かずに上がってくることへの対抗措置?でも、床がびちょびちょになっている中を裸足で歩かされるよりは遙かに心安らかでいられるのも事実です。でもみなさん、湯上がりには身体をよく拭いてから脱衣場に戻りましょうね。

さて脱衣カゴの利用状況は‥うーん先客2名ですな。並んで使用されているところを見るにお仲間かな?ということはもしかして‥そんなうふふ的願望とともに扉を開けてみると‥



このパターンって結構多いんですよね。先々週の檜枝岐温泉燧の湯でも、確か先客が5人ほどいながら全員が露天にいたんで内風呂の画像が撮れたんだっけ。実は私は特に露天湯にこだわる人じゃないので内風呂だけでも十分なんですよ(ただし「野」のつく露天湯は大好きですが)。

さて、こちらの源泉はメタケイ酸と炭酸水素ナトリウムの総量とで温泉に適合するいわゆる「規定泉」です(メタホウ酸も?)。でも色つきはご覧の通り黄色というか、お洒落に表現すると「琥珀色」といえるかもしれません。



でも実際の色合いはそう濃くもなさそう。浴槽が深いので色合いが強調されているのかも(左上画像マウスオンで意味なく別足画像に)。

そうこうしているうちに、露天湯のお2人が戻ってきました。それでは入れ替わりでわたしが露天へ移動しましょう。

露天とはいえ高い壁に囲まれて開放感はありませんが空気のひんやり感は悪くありません。この日は11月10日とはいえ暖かく穏やかな日和だったので(しかも南房総だし)、浸かったり上がったりを繰り返しました。ちなみに色つきは内風呂よりかなり薄いように思われます。加熱源泉の投入量は露天湯の方が多かったので、案外「時間が経つと色が濃くなる」系なのでしょうか?

ちなみにここ不老山薬師温泉には洞窟があるということで、てっきり洞窟湯だと思っていたのですがさにあらず、「洞窟経由で来ることもできる」ということのようでした(左上画像でマウスオン)。夏場などは海から直接歩いてくることもOKのようです。が、受付を通らないだけに入浴料はどこで支払うのでしょうか?

この時点で世はランチタイム真っ盛りでありましたが、さすがに全然お腹が減っていなかったので海を眺めながら少しのんびりしましょうかね。

もっと早い時間にはさらにくっきり見えていた大島ですが、お昼過ぎでもまだ十分に見えてます。右上画像のトンガリ島は利島でしょうかね。いずれにせよ実に穏やかな太平洋です。



LPG船が見えているように、このあたりの海は日本の大動脈。右上画像の女性はさっきから何を拾っているんだろう?(右上画像マウスオン)。

なお、この日の湯めぐりで訪問を決めていたのはこの2湯のみでありまして、「さっさと行ってさっさと(渋滞が始まる前に)帰る」つもりだったのです。しかし、せっかく来たんだからせめてもう1湯くらいという思いに至り、鴨川界隈の湯を目指すことにしました。

さすが冬でも暖かい南房総ゆえ照葉樹が多いです。で、海沿いから内陸の細道に入ってしばらく行くとミカン畑の中に無人の直売所がありました。お値段はといえば‥


(右上画像マウスオンで1袋の画像に変わります)

ちなみに小玉の袋はさらに安くて1袋100円!そんなわけで200円袋*2+100円袋*1=500円を料金箱に投入しておみやげといたしました。まだ11/10なのにすでに完熟ミカンとはさすが南房総です。さてそんなわけでやってきたのは‥

「粟斗温泉」。一軒家の温泉ですが、駐車場側から見ると完全に普通の民家にしか見えません。途中の案内看板もなく(あったのかも知れませんが見逃しました)、ある種知る人ぞ知る秘湯なのかも知れません(でもTマップルなどには普通に紹介されてますけれどね)。

入口前には右上画像のように営業時間の掲示もあり、この日は土曜日なので多分大丈夫のはず(しかも駐車場には横浜ナンバーの車も止まってたし)。そんなわけでカラカラと引き戸を開け、こんにちわーと声を掛けると、やがて女将さんが出てこられました。

でも、その直前に目に入った一枚の掲示物。その瞬間、「前夜一応この温泉をサーチしたにもかかわらず、なぜか積極的に訪問予定地に加えなかった理由」を思い出しました!



やっぱりヨッパー状態でサーチ作業をするとろくなことはありません(苦笑)。でもここまで来たんだし声も掛けちゃったし、もちろんこの時となっては入る気満々ですよ(開き直ってます)。

女将さんいわく「休憩所はこちらです。湯上がりにお茶をセットしておきますので‥」。ほほぅ、お茶も共用じゃなくて個人(グループ)ごとにプライベートセットというわけですね。さすがお値段だけのことはあるぞ(笑)。ちなみに先客さんの利用状況から察するに「1回入浴」の設定はなく「ウチに来る人は日がな1日まったりしていくはずだし」との前提に基づく料金設定であり、飲み物食べ物を含めて持ち込みOKのようです。そうなると自分としても「せめて自分用にセットされたお茶くらいはがぶがぶ飲まにゃ」という貧乏根性が頭をもたげ‥いや、まずは肝心のお風呂に行ってみましょ。

浴室の手前にあるボイラー室は開け放たれていて、乾燥室としても有効利用されているようでした(左上画像マウスオン)。A重油のタンクが外にありましたが、排気は完全に外部に排出されていて油臭さとは無縁ね(ちなみに宿周辺でも一切臭いませんでした)。

単純硫黄冷鉱泉ということですがどんな感じなんだろうと思いつついざ浴室へ。



かけ湯&身体を洗って湯に浸かりましたが、湯触りはすべと言うよりややカタイ感じでしょうか。でも、この日入ってきた2湯に比べるとちょっとあったまり感が強い気がします(前の2湯は「さめ湯系=あまりポカポカ感が持続しない」だったので)。

なお、こちらの湯も千葉の温泉デフォルトである加温湯なのですが、この時はたまたまアイドリング中だったのか、左上画像に見えている浴槽底の吸い込み口は積極的に稼働しておらず、また加温湯噴出口からも「まるでバランス型風呂釜のように」温められた湯がじわじわと出ているばかりでありました。んでもって浴槽内には「引きちぎられたワカメのような湯花」がそこそこ舞っていました。浴槽中心部のタイルがこの色に染まっているところを見るに、おそらくは源泉由来のものかと思われます。

画像はないのですが、左上画像のダブル蛇口は加熱湯&源泉そのままを投入できるわけで、実際にひねってみると加熱湯は浴槽湯クンクンとあまり変わりない印象でしたが、源泉蛇口からはかなり違った印象を得ることが出来ました。それはつまり、

こちらの湯は加熱するといろんな成分が変化しちゃうんでしょうかね。そんなわけでしばらく源泉の蛇口を大開放すると、そのあたりの湯はヌルくなりましたが肌触りがいい感じになりました。もちろん湯上がり前には「加熱湯蛇口大開放」により元の湯温に戻したことは言うまでもありません。

普通なら休憩室に寄らずにすぐ出発しちゃうTakemaですが、せっかく「自分専用のお茶セット」を用意して下さったのならというわけでお茶を5杯飲んだ上で辞去した次第です。この時点で休憩室におられたのは自分を除いて3組4人。新聞を読まれていたお1人を除いて全員お昼寝中。カラオケもないし、ここはホントに湯ったり過ごすのにいいところかもしれません。

このあとは海沿いのR128を走り、途中から県道82号の内陸を走ります。県道沿いには間もなく刈り取りの田んぼがいい感じに色づき(右上画像)‥いやそれは違います(笑)。

千葉の房総といえばそもそも早場米の産地でこそあれ、こんな11月まで稲を刈り取らないはずはありません。自分もかつて木更津市で働いていたときにびっくらこいたのですが、早ければ8月にも刈り取られた稲の根っこは‥

もちろんその結実のお米はもはや食べられたものではないのですが、さすがに二期作までは無理であっても房総の温暖な気候はやっぱり凄いなぁというのを感じる次第です。でもその分土の栄養分を吸い取っているような気も‥あ、そのまますき込んじゃえばおんなじか(笑)。

さて気がつけば県道82号の終点でR297にぶつかります。実はこの日唯一のTakemaの義務は「道の駅 たけゆらの里おおたき」で神棚用の榊の枝を買ってくることにあったので、いいかげん日が傾いてきた時間であっても大多喜方面に足をのばさないわけにはいかないのです。

でもですね。R297の交差点をまっすぐ進行したすぐ先には「勝浦つるんつるん温泉」があるわけですよね。夕方だし混んでるのは当たり前ですがこれは行かずばなるまいっしょ!



そんなわけで、すっかり日も傾いたこちらにおじゃましました(4湯目)。

ただ、駐車車両の数&受付で「今日はお安いですよ」とのお言葉をいただいた段階で「あ、今回も混んでるんだな」と観念。決して広くはない浴室に7名の先客さんがいてカメラ持ち込みは完全自粛でした。でも気のせいか、浴感が「ツルツル」から「ツル」くらいに下がってませんか?(湯がなまっていた気もします)。

ちなみにTakemaの場合、「すべ<ツルすべ<ツル<ツルツル<ツルヌル<ヌル<ヌルヌル」との主観的段階評定を基準に記載しています(笑)。

ここ勝浦温泉はいつか一番湯をじっくり味わってみたいものです。

そんなわけで夕暮れも近い中「道の駅 たけゆらの里おおたき」に到着。小腹も減ってきていたので何か軽食でもと思っていたのですがすでにレストランの食事関係は終了というわけで、神棚用の榊だけ買いました(なぜかここの直売所では榊が豊富なんです。長持ちするし)。



それにしてもさすがに房総ゆえ紅葉まつりが11/23なんですね。でも今年は全体に遅いんですが大丈夫?

さてこのあとは帰宅の途に‥うっひゃぁ、観光客は紅葉の名所ばかりに行っていたと思ったら大きな勘違い!房総半島内部の北上国道はどうせダメだろうと思い「ジグザグ県道ルート」を狙ったんですがまさか1.5車線の峠越え県道で渋滞とは‥。そのあともナビに表示される市道町道をつなぎ、何とかR16に出てからはずんずん進みましたが千葉市内でまたも渋滞、いい加減お腹が減ったんでラーメン屋に入ってみたら「これがまた大失敗」(苦笑)。そんなわけで最後はかなり哀しき帰宅となりましたとさ。
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