実は宴会中も雨降りでしたが屋根のある宴会スペースを確保してことなきを得ました(笑)。

(2012年4月14.15日)

この週末、Takemaははもともと「修行系の野湯訪問」に出かけるつもりだったんです。それはつまり「急峻な雪山を越えた先にあるパラダイス」を目指すということだったんですが、今年は残雪が多いということが危惧されていたこともあり「移動性高気圧にとことん覆われない限り中止」ということも決めていました(自分だけならともかく温泉ファンの方々をお連れするわけですから)。そして決行の5-6日前の月曜日。

そんなわけでぽっかりと空いてしまった週末の予定。ん?ちょっと待て、そういえばライダー関係のキャンプお誘いもあったじゃないか。というわけで急遽の参加表明となりました(おしんこどんはもともと別の用事があって自宅待機)。

で、その参加表明時おとうに「生(樽)、持っていきましょうか?」と念のためお伺いすると「是非!」というわけで、その瞬間「Takemaのバイク参加」の可能性は霧ののごとく消え失せました(笑)。いやもともと「バイクで行かない気持ち満々」だったんですけれどね(大笑)。この土日、特に土曜日は終日ひねもすひたすらどっこい雨ったら雨の予報が出ていましたんで‥

そんなわけで土曜日。起きて外を見てみると天気予報ドンガバチョの雨強し猫ひろし!これなら自信を持ってキャンプ場に車で乗りつけられるというわけです(悲しき現実)。年初ゆえいろいろ忙しいということもありもうちょいと朝の惰眠をむさぼった上でのんびりお昼ごろ出発です。目指すは茨城の大子町にある上小川キャンプ場。できれば16:00頃に到着したかったんですが、ついつい1湯くらいと思って寄り道しちゃいました(ま、予想通りの行動でしょ)。

直行するなら那珂IC、でもその1つ先の日立南ICで高速を下りて、ICからほど近い温泉(鉱泉)を目指します。うわーここは確かにこれまでバイクで来ても見つけられなかったはずだよな系の看板なし鋭角カーブを曲がり(ナビ様バンザイ)、ようやく到着したのは‥「川中子温泉」。



車が何台も止まっているところを見ると「日帰り入浴営業中」なのだろうと思われ、まずはヨシ吉幾三。

玄関ロビーにはまったり系のソファーが並んで鎮座しており、靴箱もなつかし系です。

玄関で入浴を乞うべく「たのもぉー」と叫ぶと(うそ)、女性が出てこられて「はいどうぞ」。入浴料については事前調査をしていなかったのですが、ふと受付の掲示を見ると一番上に「600円」と書かれておりました。ふーん沸かし湯とはいえこのエリアにしてはちょいと高めかなと思いつつお支払いをしようとしたら、件の女性いわく、

あれ?600円じゃないの?何で割引?とこの時点では理由がわかりませんでしたが「イイネ!言い値」でお支払いいたしました。要はこういう料金システムということなのです。

わたしが訪問したのはすでに14:00を回っていたから500円。しかし10:00から14:00に来たら一浴だけでも自動的に600円とは何だか勿体なく感じちゃうかも(笑)。というのは、この料金は広間でまったり休憩することを前提としたものであり、「17:00までとにかくのんびり&何度お湯に浸かっても同一料金」なのであります。湯めぐり系温泉ファンの存在などはそもそも考慮されていないわけですね(そりゃそうですが)。

まぁそれはそれとして、湯に行きましょう浸かりに行きましょう、今晩は温泉に浸かれないので身体もアタマもせっけんとシャンプーで綺麗に清めちゃいましょうということで妙にやる気満々のTakemaです(笑)。

左上画像では通路右側の広間とおぼしき部屋からカラオケにのせての「華麗なる歌声」が聞こえていました。そんな歌声を「大耳にはさみながら」浴室へと向かいます。ちなみに最初はてっきり「今日は団体さんがいるんだな」と思っていましたがさにあらず、この部屋は日帰り客(つまりは自分も該当)用の休憩室だったわけです。ここ最近は全くカラオケに縁のないTakemaではありますが、そのことを知っていたら地元のご老人向けに歌ってみるのも一興だったか?(いやさすがに照れくさいですが)。

そんなわけで浴室入口に到着。男性浴室入口の上方には温泉についての簡単な説明書きが掲示されておりました。がっ!(右上画像マウスオン)。

排水処理の問題なのでしょうか。しかし実は昨晩もシャワーを浴びなかったのでちょいとこれは痛いかも。でもまぁ決まり事ならしょうがないというわけでそのたぐいを持ち込まずにタオル1枚+カメラを手にして浴室へ。で、この時期ならではの浴室内湯気モワモワの中何とか撮ったのが右下画像です。

し、しかしですね、浴室の洗い場には石けんがしっかり複数個、そしてシャンプーまで設置されておりました。あの掲示はいったい‥というわけでとりあえずマイ石けん&シャンプーその他を取りに戻った次第。

湯気だらけだったのはどうやら「どこの窓もすでに可動状態にない」ことが原因のようでした。換気扇だけでは処理能力に限界があるということなのでしょう。幸いなことに今回持参したのは防水デジカメだったので、レンズにお湯を付けて強制的に温めました。

上の2画像は浴室内の電気が点いていないときに撮ったのでずいぶん暗めに写ってますがあえて無加工でそのまま載せちゃえ。左上画像の足先の奥には湯滝状に投入される結構な量の加熱源泉が見えています。でも源泉湧出量が毎分21Lと多くないので加熱源泉ではなく、循環加熱湯なのでしょう(ちなみに源泉温度は15.4度ということですが、そもそも調査年が昭和44年ということなので泉質も含めて「今はどうなのか」については全く謎です)。

でも嬉しいことに、ダイレクト源泉の蛇口とダイレクトを加熱した源泉の蛇口とが設置されています。飲泉許可についてはわかりませんが、水色のコップが置いてある(右上画像の右側に写ってますね)ということは「細かなことは言いっこなしで何はともあれ味見してね」ということなのでしょう(謎笑)。というわけでペロペロ。うーん、僅かにタマゴ臭がありました(それとうっすら系塩味)。

それと、もともとの画像が暗めなので強調されすぎてはいますがお湯が薄茶色です。右上画像は肘の深さにまで手を入れて撮った画像ですがかなり茶色くなっていることがわかると思います。モール系でもあるのかなと。で、肝心の浴感ですが、事前情報の通りツル感のあるなかなかの浴感でありました。

途中で次のお客さん(常連さん)が入ってこられたのでしばし談笑。東日本大震災ではこの浴槽も一部ひび割れしたそうですが何とか修理できる範囲だったそうです。「昨日はシャワーもお湯じゃなかったのに今日はお湯だね」ということで、やっぱり平日はボイラーをフル稼働させていないのかなと。このご時世燃料代も馬鹿にならずその関係で旧廃業が相次いでいますからね。何とかここ川中子(かわなかご)温泉には頑張って欲しいものです。

さて身体も髪も洗ってスッキリ。ただしドライヤーなどという文明の利器はありませんので念のため。湯上がりには汗がなかなか引かない温まりの湯でありました。しばしソファーでのんびりしていたら、「これからキャンプ」というのが何だか憂うつになってきました(外は雨)。ま、いざとなれば車中泊でもいいか(軟弱笑)。

そんなわけで17:00過ぎ頃に大子町の上小川キャンプ場に到着。予想通り最後の到着でしたが、まずはテントを立てるよりも個人的な荷物の移動よりも何よりも、皆さまが待ちかねておられるアレを稼働させねばなりません!そう、それはもちろん、

まぁいつものことなので今さら画像は載せませんが、最近はTakemaがキャンプ場に到着すると「あ、生が来た!」と、まるでわたしが生ビールの付随物であるかのような声掛けを頂戴することが多いのであります(笑)。でも、喜んで暮れる人がいる以上やっぱり持って来ちゃうんですね。しかし当然炭酸ガスの業務用高圧ボンベ等がもれなく付いてきますからバイクでの搬入は不可能、そんなわけで「Takemaがバイクで登場する」という姿そのものがレアものになりつつあるようで‥。



しっかり「かがり火」も3灯輝いていましたので(右上画像マウスオン)、4灯目の点火は自粛‥というか蛍光灯も点いてますしね(笑)。

暗くなってからは雨も小やみになりましたが、そうはいっても地面は濡れているわけですし、わざわざ暗い中でテント設営をするのも面倒くさいというわけでこの夜は「滅多にしない車中泊」と決断。むざむざ濡れモノを増やすのもナニですしね。

で、朝になって起きてみたらあれま何とすっかりお天気(実は天気予報通り)。みなさん朝早くから起きておられます。おとう恒例のコーヒーもいつもの通り。でも皆さんが早起きなのにはある意味別の理由もあったのでは?

わたしは車中睡眠ゆえある程度の防音空間の中にいたわけですが、左上画像を見てもらえればわかるとおり、今回皆さんがテントを設営したのは水郡線の鉄橋のほぼ真下でした。もちろんローカル線である水郡線ですが、それでも列車が通らないというわけではありません(そりゃそうだ右上画像マウスオン)。

おとうも「始発が通るのが結構早いんだよなぁ」と話していましたが、今確認してみたら水戸方面への上り始発電車は何と最寄りの上小川駅を5:15に発車!2番電車も5:51に発車し、そのおそらく1-2分後にはこの鉄橋を轟音とともに通過するというわけです。おそらくは「太平の眠りが急に轟音で切り裂かれたよディーゼルカー」(一応五七五七七の節回しになっていますが出来は全然ダメですね)ということだったのではないでしょうか?

しかしそんな中でも寝続ける人はやっぱりいました。まぁ朝日を浴びたテントの中もこの時期なら「あったかくなったね」くらいで済みますから、「時折の轟音の瞬間」さえ耐えれば寝続けることは問題ありません。北海道の夏の多和平とは違いますからね(大笑)。

さて、のんびり朝食後の撤収はさっさと終わり(テントを立てていないのだからあたりまえ)、9時ごろには出発しました。もっとも数分走ったところで「あ、ツーリングマップル忘れた」と気づいて戻ったのはいつものパターンです。しかもさらに炭火着火用のバーナーも忘れていたというところまでは及びもつきませんでしたが(大汗)。

まだ早い時間なので、これまで通った記憶のない山越えの県道を走っていきます。県道とはいえところどころには上画像のように細い道もあって情趣はなかなか。ちなみに地方に行くと鯉のぼりがかなり早い時期から掲げられているのが個人的にはかなり好きなんです。が‥?

原発事故後、わたしは福島県浜通りを何度も訪問しているきました。広野町には「誰もいない家々」「放置された田畑」が広がっていて唖然、また秋には「たわわに実っているのに収穫されない柿」が何を意味するかを考えて茫然。目に見えない「一定量のあるモノ」がここにはあるのだということをいつも見せつけられてきたわけです。そうしているうちに何だかここ茨城の、本来なら季節柄ごくごくありきたりの風景をも「その思いのフィルター」を通して見てしまっているわたくしTakemaがいたというわけです。



無風状態の鯉のぼりを見ているうちにいつの間にか別のモノを見つめてしまっていたということ。

さてそんなわけでいろいろと考えつつも、カーナビは容赦なくセットした目的地へと「あっちだよこっちだよ」と要所要所でおしゃべりしまくりです。そんなわけで到着したのは‥



あまり意味はありませんが両上画像ともマウスオンで別画像に変わります。

前回(2012/3)に訪問したにもかかわらず循環湯にガックシした喜連川温泉。今回は市営の露天風呂(旧第二浴場)です!入口にも誇らしげに「源泉かけ流し」と書かれています。よぉしこれなら間違いないでしょリベンジするぞー。

ちなみにここ喜連川温泉は温泉エリアとしての歴史はまだ浅く今年でちょうど30年なのだとか(それを示す幟がありました)。那須連山からもそこそこ距離がある中で高温湯が出るとは‥湯脈の存在可能性を見出した方はどなたなのか存じませんがここに深く敬意を表します。

ただし地元在住の皆さんにも大人気のお風呂ゆえ(露天だし)、お風呂の画像はありません。Takemaの入浴中におそらく総勢15人くらいが入浴中だったり身体洗い中だったり、さらには椅子や岩に座ってまったり中だったりという感じでありましたっけ。

でも2つに仕切られた温泉浴槽の「源泉直入側」はかなーりヨロシカッタ!そもそも源泉が大アチチ系なので先達の方々も恐れをなして近寄りません。あーでも45-46度界隈ならウフフ(笑)。そんなわけでほぼ貸し切りでありました。

アブラ臭ただようショッパイ湯を堪能したあとはさっさと渋滞前発生に帰りましょ。16:00過ぎには帰ってきていたかな?

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