− その9 名古屋上陸、奈良は目前‥でもその前にもう1湯の富吉温泉(笑) −



お早うございます。本船は現在伊良湖岬沖を航行しております。

さて目覚めてデッキに出てみたらありゃまー快晴っ!しかも南下したこともあり吹く風がぬるいっ!(笑)。そりゃ山形や鳴子あたりでは真冬日の中を移動してましたからねこっちがあったかいのは当然の助動詞ですわね。

伊勢湾方面に進んでいくと、やはりこのあたりは交通の要衝ですからコンテナ船貨物船と多くすれ違います。さ、もうビールは飲めないしちょっとお洒落に朝ごはんっと。

で、食後ちょっと油断してのんびりしていたら「ただ今から車輌甲板を開放します」とのアナウンスにちょっと(いやだいぶ)びっくり。だってわたしゃまだ荷物を壮大な規模で広げたままでしたからね。しかも今回車を止めた場所は出口のすぐ近くなので、遅くなったら真後ろの車とかトラックとかに多大なゴメンナサイということになります。

そんなわけで急いで荷物をまとめて下りていきますと‥よかった、さぁこれから車を誘導しますよというタイミングでした。というわけで車に乗り込んで約30秒後に撮ったのが右上画像というわけです。なぜか下船時もドライバー以外の乗客は同乗できずということでしたが、おしんこどんはすぐに見つかり事なきを得ました。

さてそれではいよいよ奈良に向けて出発、ここから最寄りの伊勢湾岸道名港中央ICまでは1kmもないのです‥が!画!峨々温泉!

というわけでどんどん内陸方面へと車を進ませるTakemaでありました。国道1号線に出て西進することしばし‥



目指したのはこの丸富金魚店!‥ではないです(笑)。ちょっと個性的な看板だったのでおしんこどんがパチリとね。



名古屋周辺の湯についてはとんと疎いTakemaなのでありますが、実は今回の旅行出発直前、「中京のことなら俺に任しとけスーパース○タンだぜベイビー!」と豪語してやまないkeiichi_wさんがツーリングレポートをアップなさっていて、そこに紹介されていたのがこのテルマ55というわけです。熱めかけ流しのいいお湯なんだそうですが‥何と!

こんな情報を聞いて行かないでいられるはずが有馬温泉ホテル紅葉!幸いわれわれの名古屋入りは12/29午前中でしたから、もうこれはセッティングの苦もなくそのまま行かれちゃうんですよ。何というベストタイミング、keiichi_wさんありがとうございます!(ちなみに当該記事ページはこちら)。

そんなわけで「もう仕事納めも終わっちゃってるし閉店まであと3日ともなると、別れを惜しむ客で押すな押すな系の大盛況になっちゃってるんじゃないか?」という危惧をいだきつついざ現地到着。

何だか複雑な思いを抱きつつもいざ施設内へ。2台ある利用券販売機のうち1台はすでにお役目終了。500円の入浴券を購入し、「お知らせ」の手書き掲示にしみじみしながらも受付で券を渡すと、何だかごく普通に「ありがとうございます」と言われたのが気持ち的な救いかな。

ふだん、「先客さんがいる場合は撮影を自粛する(またはカメラ撮影の許可を先客さんからもらってから撮る」ことをマナーにしているTakemaですが、この日は「もう2度と撮れない可能性が高い」ことを念頭に置いて「スキあらば撮る気満々」でありました。でも、案に相違して「結構スキだらけ」だったのでパシャパシャと撮れました(笑)。

まずは浴室に入って正面にある「大風呂」へ。かけ湯をしてみると‥おお、結構熱めです。体感では44度近かった気がします。湯ざわりはすべ−すべすべ感があり、浴槽底から投入される源泉によりどこでも同じ湯温で好感が持てました。

お湯はほぼ透明なのでしょうが僅かに黄色味の色付きがあるのかも知れません。3段にわたる円形の浴槽は、上のジャグジーや泡風呂こそ循環ということですが、一番下の大風呂と露天風呂はオーバーフローもありかけ流し。50度を超える源泉所有なのになぜ閉館しちゃうのかな?



ジャグジーとか泡風呂にも入りましたが、循環だし入っていて落ち着かないので撮影後すぐに大風呂へ。そしてそのあとは露天湯へ。

露天湯はおそらく大風呂と同じ湯が注がれているのでしょうが、しばし浸かったあとのクールダウンが気持ちいい!町中の施設ゆえ周囲は壁に囲まれており展望はないのですが、ここが気持ちよかったので何度も浸かりました。湯口は正統派のライオン様です。



しばしタンノーしたあと最後に大風呂にもう1度じっくり浸かって今年の〆湯&最初で最後のテルマ55のお別れ湯といたしました。お湯的な特徴は強くないですが、こんなかけ流し湯が近隣にあったら通うこと必定、この地域には他にも温泉があるようですが常連さんにとっては悲しい閉館だろうなぁ。



靴箱の鍵は懐かし系の木製。奥の食堂はすでに閉店しています。

湯上がりにしばしTシャツでくつろぎました。いやぁ気持ちよかったぞ。ちなみに両上画像ともマウスオンで別画像に変わりますが、「テルマ55」の名前の由来は最初に出た源泉の温度が55度だったからなのだとか。今度は「テルマ50」とかで再開してくれませんかね?

さーてさすがにそろそろ年貢の納め時というべきか、ここからはうそ偽りなく奈良へと帰省します。東名阪道に乗り‥あーあ、予想していたこととはいえしっかり渋滞してるのね(右上画像マウスオン)。この界隈にはこれまた未湯の温泉がいくつかあることは知っているのですが、もうキリがないのでやめておきましょう(苦笑)。

さて、昼食補給タイミングを逸していたので(御在所SAは激混みだったのでパス)、名阪国道の針テラスまで頑張ろうかと思ったのですが「もう我慢できないよアラーム」が発令されたので(要はお腹が鳴り出した)、伊賀ドライブインへピットイン。

この名阪国道って自動車専用道なのですが昔からある道なのでカーブはキツイし坂も急だし、たくさんあるICも加速車線が短いので慣れない人には結構大変な道だと思うのですが(でも一応制限速度60km/hなのでそれで十分でしょとお上は主張するんでしょうが‥)、そういう「昔ながら」ゆえにIC直結の施設も現役で存在します。SAとかPAじゃないですよ、それは‥

そんなわけで伊賀ドライブインにピットイン!中にはいくつもの飲食店がありますが、情報によれば経営母体は同じだとか何だとか。そりゃそうだ、昭和のドライブインって食堂もお土産処もみんなおんなじ系だったもんね。

で、何を食べようかとウロウロしていてちょっとビックリ。

ということでミックス丼と忍者丼(どちらも500円)を注文。味は特記するほどでもないですがこのC/Pは何だかスゴイ!しかも激盛り系の定食もあったりしてかなりビックリ。平成も約四半世紀が過ぎる中ここ伊賀ドライブインが生き残っているのは、やはりこのような「時代に合わせた経営」がなされているからなんでしょうね。ちなみに年末ということもあり、食事時でもないのにかなり繁盛しておりました。

さてそんなわけでこのあとは無事におしんこどん実家に到着。年を越しての数日間滞在中は、スーパーに買い出しにいった以外は完全に引きこもりでゴロゴロしていたTakemaでありましたとさ。以上、2012年末の帰省旅行記これにて完結です!
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