− その3 ジモ湯タンノーのあと歩いて鳴子温泉へ、〆はあのEAST温泉! -

気持ちよく床についたはずなのに明け方はかなり寒くて何度か目を覚ましました。まだ暖房を入れるほどの季節ではないんですが‥嗚呼、その理由はTakema自身にありました。というのも‥

そりゃ寒いはずですわ(大馬鹿)。ちなみにこのあと宿の方から「今朝は冷えましたね、温度計を見たら5度まで下がってましたよ」と伺ったんで、ある意味「野外に布団を敷いて寝た」ようなもんです(苦笑)。

で、実はちょっと二日酔いだったのですが「朝練」で湯にじっくり浸かって悪霊を退散させての朝ごはん。シンプルですが疲れた胃にはこれで必要にして十分です。そもそも小食なんで。

ちなみに前日にGさんたちから「この近隣にジモ系共同湯がありますよ」ということを聞いていたので、お散歩がてらそちらに行ってみました。「ジモ専」ではないということを朝食配膳時に確認していたので安心です(笑)。しかし細かな案内を聞かずに「その辺だろう」と思いつつ行ってみたので、「こ、ここだろうなぁ。でも、勝手に開けたらある種不法侵入だよなぁ、でもここだよなぁ‥。」とそこそこ躊躇。わたしゃジモ専ハンターにはなれないかもしれません(いや、その方面のハンターさんが勝手に開けているわけじゃないと思いますが)。

でも、その禁断かつシアワセの扉をそろりと開けてみると‥



この仮設チックな造りがかえってファンの心をわしづかみにしたりするのですから、その道を精進する方々の気持ちはわからないというかあまりにもわかりすぎるというか(笑)。あ、自分もその方々の一員です!そしてその屋根の下には‥



「え、どこが何が?何だか苔ティッシュだし波板張っただけだしシャワーなさそうだし?」とお思いの方はわたしとちょっと温泉の志向が違うだけです(ただしその僅かな志向の違いがかなり重大なんですが)。

存分にタンノーした上で湯を上がり、宿に戻って部屋でのんびり。今日の予定はこの時点でもまだ決められていないので、ふとんの国の王様になってゴロゴロ。というのもこちら阿部旅館さんはチェックアウトが12:00。つまりはこのまま午前中まったりしていてもイイというわけです。まぁさすがにそのつもりはありませんけれどね(笑)。

そんなわけでまたお風呂へ。昨日と同様白い湯花が舞う湯をタンノーして再び一時引きこもり態勢に入ります。とはいえそろそろこのあとの身の振り方を考えなければいけません。東鳴子から川渡方面に向かうか、それとも鳴子方面に向かうか‥ま、いずれにせよ「徒歩で」なんですけれどね。この界隈を歩いて回るというのは初めての楽しみ方です。

ぬくぬくボディをふとんの中に仕込みつつシアワセな選択を考えた末、鳴子方面に向かうことに決めました。というのは「行きたい温泉が云々」というわけではなくて「やっぱり帰りの列車も始発で席を確保してのんびりタンノーしたい」というところが大きかったのですよ。そして鳴子にしろ川渡にしろまだまだ未湯が多いので、どこに行っても入浴はタンノーできるはずなのですから!

そんなわけでポコポコと江合川北岸を歩いていきます。車では何回も走った道ですがもちろん歩きは初めてです。しかし‥

いや実際はこの細道でも地元の皆さんの生活道路&一部の方々の抜け道なのでそこそこの通行量はあるのですが(自分もその通行量にこれまで加担しちゃってましたし)、でも基本的にはのんびりと歩ける楽しい道です。右上画像のような絵は歩きじゃなければ撮ることもなかっただろうなぁと。

そこには新たな「湯望系出会い」もありました。鳴子ファンの方々からすると「何それいまさら?」ということなのでしょうが‥



というような妄想に駆られたりもするわけです(やや熱め適温でしたが湯がたまるまでに冷めそうな予感=真夏の夜の夢?)。この他にもいろいろと見たり聞いたりしましたがまぁいいや。それにしてもかつて入浴したお宿がデイサービス施設に‥あ、でもそれも需要と供給と立地がマッチングしていたんだなと(何のこっちゃ)。

そんなわけで現実に戻りましょう。鬼首方面に続くR108沿いのセブンイレブンまで歩いてしばし小休止。この日は本当にいいお天気で、ツーリングライダーは最高の気分でしょうね(実際、とあるライダーさんいわく「いやぁ、今日はバッチリですよ」とおっしゃっていました。

で、そういやこの奥にある「福の湯」って、毎回気になってたんだよなぁと。でも日帰り施設ってところが気になるんですが(かえって宿の湯より混んでいる場合が多い)、でもまぁいいやというわけで行ってみました。

ハイ結論、やっぱり混んでたのでお風呂画像はナシです。ここは炭酸泉が有名なのだそうで(行くまで知らなかった=不勉強の典型)、その湯船は結構満員率が高かったのですが、一瞬誰もいなくなったのを見計らって入浴。ふーむ、体温とほぼ同じ(わずかに高い)湯は長湯してこそですね。というわけで15分くらい浸かっていましたが、案外肌への泡付きが少ないのがちょっとビックリでした。泡付きといえば白樺荘だよなー、今はどうなっているんだろう(意味不明の人はスルーして下さい)。

さて、湯上がりにロビーの椅子に腰掛け飲み物を摂取しつつ「このあとの算段」について考えることにします。最初は鳴子でお昼ご飯を食べてから帰るつもりでしたが、まだお腹も空きそうにないし‥ならばもう1湯どこかに入った上で予定より1本早い列車に乗れば仙台にも早く着くしと考えて作戦変更!問題はどこの湯に入るかですが‥



さすがに江合川の某湯を仕上げとするのはやめときました(笑)。R108の橋の上からパチリ。

せっかくなら未湯のお湯に‥大丈夫、わたしにとって鳴子温泉の湯は「入ったことのない湯」の方が圧倒的に多いわけですから!(自慢するなって)。農民の家も東川原湯もまだだし、駅の南側の湯にいたっては滝の湯と岡崎荘しか入ったことがないのですよ。

というわけでうーん(熟慮中ポクポクポク)‥うんそうだ、あそこにしようそうしよう!

やってきました旅館西多賀さんっ!お隣の東多賀さんには確か2回入ったことがあるのですが、こちら西多賀さんはタイミングが合わなくて苦杯続きでありました。本日ようやく長年の念願を叶えようというわけであります。東多賀の湯小屋界隈から子どものはしゃぎ声が聞こえてきたので「ああ、こっちは今混んでそうだな」と思ったのもありますが(笑)。

入浴料400円を支払い廊下を奥に進むと、行灯?

何やら湯の町の風情が綴られていますが、これは雰囲気を出すと同時に、廊下の角がちょっと暗いので補完照明としての役割もあるようです。で、男性脱衣場に入ろうとした直前に扉が開き、中からおじいさんが半裸モードで出てきました。そのままほぼ正面のお部屋へと入っていかれました。どうやら「本格湯治人」の方のようでした。

シンプルな脱衣場に入るとご覧のとおりどなたもおられない様子、よーし今回の〆湯は貸し切りで楽しんじゃうぞー!(嬉)。



さ、サ、SA、斎藤です!いや違った最高です!(確信犯的タイプミス)。とにかく最高のお湯がTakemaを待っていてくれました!(別に待ってくれていたわけじゃないでしょうがここはイメージ脚色と心得てスルーしてください)。

湯温は体感で42度くらいでしょうか、やや苦味がありながらも深みのある味わい、また硫黄臭にアブラ臭も少し混ざったような感じで、何だか「濃くて効きそう」な感じです。いやぁこちらもいい湯だこと!こちらのお宿の湯屋はここ1箇所なので、変に「次の浴室へ行かなきゃ」と焦る必要もなく湯っくりしました。阿部旅館さんと同様、めったにトドらないTakemaが存分に‥(笑)。

さてしかし、自ら定めたタイムリミットが近づいてきたのである種無念の湯上がりとなりました。ご主人に鳴子温泉駅への最短ルートを伺うと、なるほど‥

なぜか踏み分け道?あれま、でもすぐさま鳴子温泉駅前通りに出ちゃいました!(摩訶不思議謎笑)。

さて再び鉄の人となります。で、列車といえば「健康で文化的な最低限度のお酒」が必須であることはかの国の憲法に明記されているとおりなので、駅前通りの酒屋さんで「浦霞」を買い込み(鳴子の地酒じゃないですが)いざ小牛田までの文化生活は保障されました!

「へ?古川から新幹線に乗らずに仙台までシタミチ(在来線)なの?」とお思いの方々はまだまだ甘い!古川から乗れる新幹線は新青森とか盛岡始発ですから「もうすでに満席なのが自明の理」ですよね。そんな無粋というか、わざわざ特急料金を払って座れない列車に乗りたいとは思いません!

これはむかーし昔の高校生大学生の頃から(当時は登山がメインの趣味だったんで)「夏の八ヶ岳には行かない!帰りに茅野からなんて座れるはずないし!」と考えていたスタンスと何ら変わるものではありません。必然的に北アルプス通いで松本に戻ってくる山行予定が多くなり、その結果「槍や穂高には数え切れないくらい行っているが南アルプスはせいぜい5-6回しか行っていない」という偏りを生むこととなりましたが(笑)。

ちなみに駅には足湯がありますが、せっかくの西多賀コーティングをけがしたくないので見るだけでスルー。そして酒屋さんには「健康のため」系の掲示がありましたのでそれぞれ上画像マウスオンでお楽しみ下さい。ええっと、休肝日って月イチでいいんだっけ?(ま、それすら守れていないTakemaではありますが)。

そんなわけで折り返しの列車が到着しました。ささっと乗り込み席を確保してこれで安心!温泉街には結構多くの観光客がいましたが、さすがにお昼時のこの列車で帰ろうとする人はまだ少ないようで、2人掛けボックスもしっかり貸し切りでしたし。ほらほらぁ、こういう時間差が大切なんですよ(自画自賛)。

鳴子温泉駅を出発し、車窓から阿部旅館さんを眺めつつ(左上画像)約4分にて往路で下車した鳴子御殿湯駅へ(すでに浦霞の酒残量が結構減ってますが気にしないこと)。ここからは約1時間で小牛田に向かいます。車窓にはコンバインが目に付きましたが、それもそのはずこの連休明けには台風26号がやってくる予報でしたからね。

古川駅構内では保線車両の(子どもたち向け)体験試乗会が行われているようでした。もちろん引き込み線での走行なのですが、そこそこ長い列が出来ていましたし、また構内線なのにそんなにスピード出してるの?という迫力で、車内からうまく撮れたのは左上画像の1枚だけでした。でもねJR東日本仙台支社各位‥

その根拠はといえば「だって自分だったらお金払っても乗りたいもん」というあまりに主観バリバリなのですが、でも仮に、「週末のみ常設」であればたぶん鉄っちゃんがそこそこやってくるはず‥は!そうだ!(ひらめき)。


(上のロゴをクリックすると「トロッコ王国美深」についてのwikipediaサイトが開きます)

線路自体が残っている区間を利用するわけですし、踏切についての扱いは難しいかもしれませんが、踏切がない区間限定にすれば問題なし。そしてもちろん「JR(ほか)による再開通決定までの期間限定」とすれば、これは「鉄の人」以外にもかなりお客さんを呼べるのでは!(現に、夏の期間とはいえわれわれが美深トロッコに行ったときにはかなりのお客さんが来ていました。仁宇布周辺に観光地は何もないのに)。

かなり難しいとは思いますが宮古-釜石間のJR線は復興予算云々により三陸鉄道に譲渡された上で、ゆくゆくはJRと三鉄の枠を超えて「新八戸−仙台」を結ぶゆっくり列車が運行されたら最高だとは思うのですが、2013現在その道は遠そうです。

ただ、山田線の海沿い無事区間については「現在ある設備を一時的に借り受ける」価値はあると思うのですよ。だって高価な安全設備(ATSとか)とかは使わないわけですし、でも線路は使うので草刈りとかだってやるんだから貸し主たるJRだって「結論」が出るまで損はしませんし。

「本線の復旧か否か」を討議する「本線」はもちろん大切ですが、その結論が出るまでの間のつなぎで「現存不利用施設を観光施設として借りられないか」、という「支線」について考えてみるのはどうでしょうか。この場合の「本線と支線」とは一切リンクしないという条件であれば案外と話はスムーズに進むような気もするのですが?

いろいろとタイプしましたがとりあえず浦霞も完飲したうえで小牛田に到着です。東北新幹線の開通前はそれこそ鉄道交通の要衝だった小牛田ですが、町が大きくなる前に新幹線にやられちゃった感が強く、駅前にも大きな建物は見受けられませんでした(ま、貨物ターミナル駅でもあるのですが)。

で、ここからは電車で仙台へ。小牛田出発時にはローカルだった車内の雰囲気も、仙台に近づくにつれてごくあたりまえの「いつもの感じ」に戻っていきました。でもねわたくしTakemaは仙台から千葉まで帰らなければならないのですから‥

そんなわけで仙台駅到着!偶然階段の真ん前だったので滑り出しはOK。「週末パス」はもちろん新幹線特急料金は含まないのでそそくさと自由席特急券を買って新幹線ホームへ。さすがに大判時刻表を荷物に入れてはいませんでしたが、肝心なところは全部コピーしてきたので列車情報については問題ありません。問題は列の並びの長さです!

すでに自由席車両の前には長蛇の列ができていましたが、少し前の方に進んでいくと‥「あれ、この列は間違いなくさっきの列よりも短いぞ!」と確信し、すぐさまその列に並びました。結果は‥



というような幸せ者でありました。というか、新幹線の場合1車両の席数が多いから列の長さを在来線とは別にイメージする必要があるんですよね。そんなわけで席の確保後急いでお昼ご飯とビール2本を買い込み、よーしよしこれで全ての懸案は解決されました!

さて仙台始発のこのやまびこ号、途中停車駅でどんどんお客さんを詰め込んで(さすが三連休最終日)、宇都宮駅では「乗る意志満々だった女性が乗るのを諦めた」姿を確認したほど混んでいきました。自由席ってある種ものすごく「待遇の差」が如実に表れる気がします。その点クルマの場合はみごとに平等です、軽自動車だろうがベンツやBMWだろうが渋滞したら同じ(笑)。そしてそこに一躍ヒーローのバイクがすり抜けていくわけで!ただしそのとき雨が降っていたりしたらライダー自身のテンションは下がりまくりなのですが(大笑)。

そんなわけで石巻と鳴子だけのお出かけでありましたが、当然ながら楽しかったぁ!

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