− その12 登米市のB級グルメランチ、伊達市の「牧場のジャージー」摂取後帰宅。−



長沼の向こうに夕日が沈みます。昨日までとは大違い(笑)。

そんなわけでお腹を満たしたあとは本日のテント場である兵糧山キャンプ場へと向かいました。前日までワイワイやっていた皆さんがそっくりこちらに移動&再集結というわけなのです。うーん、今年の印象があまりにも良くなかったため、来年「また秋田でやります!」と手を挙げても皆さんが乗ってくれないような気がして恐いです。わたしとしては来年も秋田なんだけれどなぁ(笑)。


登米市長沼のほとりにあるキャンプ場‥?は何と利用料無料という太っ腹!(もっとも近隣のオートキャンプ場はそれなりのお値段ですが)。テントを張り終えたら、バイクはともかく車は上の駐車場まで移動する必要ありですが、ここ、悪くないなぁ。難点は「ここをベースにして行かれる温泉が限られるというかほとんどない」というところでしょうか(笑)。ただしこのすぐ上には循環湯ですが「長沼温泉ヴィーナスの湯」なる施設があったりしますが。


上空にはトンビ(たぶん)が何羽か優雅に舞っていました。気温もそこそこ高くて快適、あぁ昨日一昨日は何だったんだ(苦笑)。ちなみにここで合流したちんさんはしっかり日焼けしていました。「いやー、南東北はずっと天気が良くてねー」とのお言葉は、皆さんの眉間に僅かばかりのしわを寄せたことはいうまでもありません(うそです)。


この日は風が強まったこともあり、やはりおとう持参の宴会テントはありがたいです。というか、こうなるともうわれわれの「土間付き家型テント」は出番がなくなるのかも?(実際ここ数年使っていませんし)。

昨晩同様、あーでもないこうでもない系のヨタ話を繰り広げつつ、それでも就寝がさして遅くなかったのはみんなジジイ化してきたからでしょうか?(笑)。最初のキャンプからもう10数年経ってますよねー。


そんなわけで翌朝です。これまたなぜか皆さん起き出してくるのが早い(笑)。朝食を食べ、テントを撤収し始めてもまだ8時台です。そんなわけで全員が撤収を完了して上の駐車場へと移動です。ちんさんは昨晩のうちに入浴を完了していたのでこのまま次の目的地へと向かいました。さすがマグロカツオ系の旅人!

んでもってダラダラ系のイケてない軍団は直上の「長沼温泉ヴィーナスの湯」を目指したのであります。だってですね、循環とはいえ1番湯ということは一番ピュアな湯を味わえそうだと期待できちゃいますからね(ただし換水していない場合は意味なし芳一)。というわけで進んでいくと‥



連休の中日(5/5)ということもありますし、近隣のオートキャンプ場の連泊組も来ているのでしょう。あ、左上画像はこのキャンプ場です(ほとんど斜面なのでテントを張れる場所は限られます)。

で、オープンとともにいざ浴室へ直行!オジサンも服を脱ぎ始めましたが、ここでのらさんが「じゃ、今のうちに湯画像を‥」とつぶやくや否や靴下を脱いだ状態で浴室へ。そうかその手があったかということで自分も追従(笑)。


一部かけ流し+循環併用ということですし、源泉温度も39度台ということで加温もしていることでしょう。でもまぁ一番湯だしというわけでおとう、のらさん、番頭さんと4人で入浴。


お湯は薄く緑がかった透明湯で、塩化物泉ゆえ温まり度が高く真夏などはなかなかに大変そうです(笑)。このあとみなほぼ同時に出たのですが、わたしは要扇風機クールダウン状態で、服を着るまでに随分時間がかかりました。


何だか結構場当たり的な手作り感を感じないでもない雰囲気の施設でしたが、完全に整然としていたりするとかえって落ち着かないのでかえっていいかも。

さてこのあとは「登米市のB級グルメ」でも食べましょかということで登米(とよま)地区にあるお店へと移動。知らなかったんですが、同じ名前でも市の名前は「とめ」なのに地区の名前は「とよま」なんですね。


何でもB級グルメで準グランプリに輝いたという「あぶらふ丼」なるものが一躍脚光を浴びているのだそうですが、準地元ののらさんや番頭さんに言わせると「わざわざ食べに来るほどのものといえるかどうか」と謙遜気味です。でもいいじゃないですかもう来ちゃってるんだから食べてみましょ。

入店が11:30だったこともあり店内に他のお客さんは1組だけ。メニューにはあぶらふ丼と同じく郷土料理の「はっと汁」のセットがあったので、Cセット(ミニあぶらふ丼+ミニはっと汁)700円也を注文。待っている間にスポーツ新聞を手に取ると、あれま、あぶらふ丼の宣伝パンフレットでした(笑)。

しかし気になったのが裏面全体を使った「これが油麩です」の絵。何が気になったかというとその大きさとかじゃなくてその中にある小さな記載(左上画像マウスオン)。


いいですねーこういう遊び心こそ大切なのでありますよ!というわけでしばしご歓談の末、出てまいりましたB級グルメ準グランプリ作品!


うーん、大判画像にはしてみましたがイマイチ「華」がないようにも見えます(笑)。あと気になったのが、B級グルメでの賞状には「あんかけ油フ丼」とあるのですが、これはどう見ても卵とじカツ丼ふうだというところ。ま、細かなことは気にせず食べちゃいましょう!

‥‥‥‥

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はいごちそうさまでした!(笑)。うーん、のらさんたちの事前コメントに何だか納得したような気もしますが、ま、こういう機会でもなければわたしがわざわざ足を延ばすこともなかったでしょうし。ちなみに今度お昼時にここを通過するようなときにはまた食べてもいいなと思える一品ではありました。

そして皆さんとはここでお別れです。というのも、このあとは石巻から田代島に渡ってみようかと考えていたからなのですが、このあと事態は急転直下いたしました(笑)。


さて河北ICから三陸道に乗り‥次の石巻河南ICで早くも降りて、目指すは田代島への連絡船埠頭‥だったのですが‥ふと思えば。


というわけで今回はパスすることに。あとで運航ダイヤを調べてみたところ、この時の時間(12:30)だと次の便はこの日の最終便(15:30)ゆえ戻ってくるのは不可能なのでありました。うん、まぁ正解だったかとあとから安堵(笑)。

で、再び三陸道の人となり仙台方面へ。しかし電光掲示板にはすでに「国見−郡山JCT 断続渋滞25km」の文字が燦然と光り輝いておりますのでそんなところに行くもんか!というわけで仙台東部道路で相馬方面に下っていくことにしました。


仙台東部道路。盛り土の地盤が津波に対し防波堤として機能したということで有名な道路でもあります。盛り土による工法は地震や大雨等に弱いというのが一般的なイメージですが、こういう働きをすることを忘れてはいけませんね。

で、亘理から山元界隈にはイチゴ農家がたくさんありましたがその多くが壊滅的な被害を受けたというのはこれまで報道されてきたとおりですし同時に米どころでもありました。2013GWの車窓からは「除塩」作業を終えた畑にビニールハウスが設置されていたり、また圃場整備を終えた田んぼに水が張られているのを目にしました(まだ過半には届かない状況でしたが)。


常磐道の北側終点である山元ICからはR6を南下します。この道を延々とまっすぐ行けば我が家のある千葉県市川市のすぐ近くまで行かれるはずなのですが‥「ふくイチ」がその選択肢を奪ってしまったわけですよね‥。

と、イチゴの直売店発見!となれば通過という選択肢はあり得ず急遽ピットイン。1箱(4パック)をすぐさま購入した次第です。



直売所のすぐ脇には重機やダンプが並んでいました(GWだしね)。というわけで我慢できずにイチゴをパクリ(右上画像マウスオン)。

ここからは相馬まで下り、R115経由で内陸の川俣町に向かいます。と、山の中に突然大賑わいの場所がっ!ん?ソフトクリーム?なぜここに、そして大賑わいの理由は?




あとで調べてみたら、こちらのお店(片平ジャージー自然牧場)は元々ジャージー牛の濃厚な乳を利用したソフトクリームやジェラートで有名なお店だったそうなのです。原発事故後は牧草地の線量が高まり大変だったようなのですが、現在ではその問題を無念の輸入飼料で克服した上で営業を再開しているというわけで、なるほどそれならなおのこと買わなくちゃと喜び勇んで列に加わります(こういう行列はOK)。で、列自体はずんずんと進みますので待ち時間もあまりなく‥




わたくしTakemaは甘いお菓子とかがちょっと苦手なんですが、ソフトとかジェラートとかは大丈夫なのです(ついでにいえばコーヒーにはミルクも砂糖も入れます。要は咀嚼しているあいだ口の中に甘みが残り続けるのが苦手なんです)。というわけできっちりいただきました。おしんこどんも大満足!

そんなわけで川俣町へと進みます。ただこの時点では「今宵の宿をどうするか」についてはアバウトなままでした。「GWの最終盤だからいわき湯本の宿も空いているんじゃないか?」という漠然たる思いはありましたが。


R115から県道316経由のショートカットで伊達市入りすると、R349との分岐では渋滞が起きていました。公安委員会さーん、ここはもう時差式信号機を導入すべきだと思いますよぉ!

それはともかくとして、川俣町から二本松市に入ると「あばれ山車」の人形が目につきます(右上画像マウスオンで道路際でポーズを取る別の人形画像に変わります)。お祭りにしては何だか現代的すぎるしフィギュアとしては大きすぎるし‥と思って調べてみたら、確かにこれはお祭りで使われた人形たちだったみたいです。しかもこのページを見てもらえば一目瞭然ですが、ガンダム山車はいるわ思い切りメタモルフォーゼされた伊達政宗はいるわでなかなか楽しいかも。伝統的なお祭りから一歩踏み出した感じバリバリですがこれはこれでいいんじゃないですかね?

さてこのあとは往路にも立ち寄ったというかこの道を通るときは必ず立ち寄る「道の駅ふくしま東和」に。おしんこどん絶賛のジェラート屋さんは営業時間終了で閉店していました(さっきのお店で食べておいてヨカッタ)。

で、今回はトイレで用を足して系の立ち寄りだったのですが‥ふと常設の線量計を見ると‥(右下画像マウスオン)。


2011年のGW、鳴子からの帰り道に確か島根県から派遣されていた方が手作業で線量を計測していた場所です。順光ゆえ見にくいのですが数値は「0.522μSv/h」と読めます(右上画像マウスオンで拡大)。一般的に報道されている数値よりも幾分高めであるように思えますが、こういう数値をきちんと目に見える形で表示してくれるというのは有難いことです。もちろん今年も福島の新米を買う気満々のTakemaですが!

さてそれにしてもそろそろこの日の身の振り方を考えなきゃいけない時間‥ん?でもですね。


という至極当然な発想が脳幹をよぎりました。うーん確かに。でも渋滞が‥その瞬間「何時に着いたっていいんだから、高速が渋滞していたら裏の裏道!」との天の声が(何のこっちゃ)。

というわけでこのまま直行直帰決定!とりあえず渋滞エリア前まで高速利用、でも高速料金はケチりたいというわけでしばらくR49を走り小野ICから磐越道−常磐道で千葉を目指します!し、しっかし?





とはいえ都心に近づくにつれ混んでいくのは分かり切っています。ほぉらね!


というわけでちょっとだけ渋滞を我慢した上で友部JCTから茨城空港方面へと脱出!ここからは東関道の潮来ICを目指してえっちらおっちら。しかし夕ごはんをどこかで‥何となく中華がいいなぁと思っていたところで!





で、店内に入るとかなり広くて席もそこそこ埋まっていてちょっとビックリ(すでに20:00を回ってましたんで)。で、酢豚メインと焼肉メインの定食を頼んでみたら‥

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大食漢の方々には何ということもない量なのでしょうが、Takemaとしては見た瞬間に「こりゃ無理だわ、よしんば完食したとしたらこのあと家に帰るまでの運転中に絶対寝てしまう自信あり!」という状況なので一部をお持ち帰りしました(朝ごはんにできてラッキー)。

そんなわけで東関道経由で22:00過ぎに戻ってきたのでこのあとは自宅でぐっすり。山菜摘みも出来なかったし天気も核心部でイマイチでしたがまぁそういうこともあるでしょう。ちなみに来年のGWは‥


と、経営者直々に言われているので今年よりも行動エリア縮小はやむを得ないところですが(というかたぶんもう今後GWの連続休みはない?)、まぁそれでもぼちぼちやっていきますのでヨロシクです。そんなわけで2013GW編終了です!


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