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− その1 まずは「とあるヒミツの湯」とメジャーな「やはた温泉」から −



にょほー、のっけからこんな極上湯でありました!

(2013年8月中旬)

さて8月中旬ということは世間様も全般的にお盆であります。というわけでわたしらもおしんこどん実家に帰省というわけなのですが、賢明な拙サイト読者の皆さまであれば先刻ご存じの通りわれわれの帰省はとかくミステリーツアーになりがちでありまして、とかく一筋縄ではいかないというか「人間素直が一番大切なんだよTakemaくん」とデビルマンの正義の心に諭されても仕方がないというような軌跡をたどるのが常だったりするのです。

しかしやっぱりいつまでもそんなことじゃいけないもんね青春の門だもんね五木寛之というわけで、
で、奈良に行くのならせっかくなら温泉もというわけで、お盆ど真ん中の湯の峰温泉とかは最初から考えずちょっと外した系の宿の連泊予約に成功!8/10に13.14日の泊まり予約が取れるって素晴らしい(笑)。ただし一応「お盆料金らしい」のと、宿の湯そのものはあまり期待できないのを覚悟の上でね(ちなみに結果論として宿の湯は思ったより悪くなかったです)。さて準備万端。

と、ここで事態は動きます(笑)。Takemaのつぶやきをご覧下さったとある温泉先達の方から直電が。いわく「Takemaさん、奈良に帰省するんですって?実は自分も同じ日に奈良に行くんですよ。ちょうどこの日一般開放の湯(以下略)‥」。
というわけで現地最寄りの某所にて待ち合わせることとなりました。え?何だやっぱり直帰じゃないのかって?いえいえ、わたしは元々「奈良直行」を高らかに宣言しましたが、「おしんこどん実家へ直帰」とはつぶやいていませんよ。それにかの先達さんに連れられていく湯も間違いなく奈良県内にあるわけですから、初心を翻意したことには全くならないわけであります!(これぞ屁理屈)。

さてそういうことで深夜の東名道をひた走り、渋滞もほぼ解消されていた幸運な時刻に豊田JCT手前の渋滞ポイントも通過、長島PAで朝ごはん、ここから東名阪方面はすでに14km渋滞中とのことでみえ川越ICで高速を下りてR23へと進みます。



しかし当然ながら四日市界隈の国道沿いは走るに面白い道でもありません。いや、ちゃんと流れていたんで精神衛生上は健やかでしたが。で、鈴鹿あたりまで行けば渋滞も終わるだろうという読みで途中から県道に。道路の両側に茶畑が広がる界隈ではなぜかおびただしい数のツバメが飛び回ってるわ電線に止まりまくっているわで、「茶畑には餌となる虫がそれほど多く生息しているのだろうか?となれば(以下自粛)」という気にもさせられましたが実際のところはどうなんでしょうね?(笑)。

で、再度鈴鹿ICから高速に乗ったわけです。それにしても、東名阪道の四日市東IC−亀山IC(または亀山JCT)区間が相変わらず2車線というのは何とかなりませんかね、今回のレポートには出てこないはずなのでここで書きますが、千葉に帰るときの上り線も新名神との合流からは深夜にもかかわらず大渋滞でしたよ。道路規格が古くアップダウンとカーブが多いのですから、せめてボトルネックとなる車線減少だけは何とかして欲しいところです。

そんなこんなで高速を下りて県道を走っていましたらGSを発見したのでピットイン。ここまで千葉から無給油でしたし、三重から奈良への山越え区間はGSも少ないので「ここで満タン給油、後顧の憂いを竜田姫(古すぎ)」というところなのですが‥察しのいい皆さまならもうお気づきでしょう、右上画像に秘められた魅惑の一文字を!それはつまり、

(左上画像マウスオンで拡大画像に変わります)
そんなわけで「うーむこのエリアの温泉情報はあまり聞いたことがないし、しかも温泉マニアの方々の人心を惑わす系変わり種温泉をTakemaが発見か?」と内心ゼーゼーハーハーしながらGSのお姉さんに「あ、アレは?」とお伺いを立ててみると‥
という、とっても明快かつ快活なお返事をいただいたわけであります!ま、そりゃそうだよなぁ(といいつつもテンションはバリバリと音を立てて低下)。ま、かねて本来所期の目的であった「レギュラー満タン」の希望は叶えられたのでこれはこれでいいかと気持ちを切り替えつつ進んでいくと、かの温泉先達氏から直電。

いわく「もう入れるみたいですよ今どこですか?」。

元々の待ち合わせ時間は11:00だったのですが、かの先達氏は早々に現地入りし現状チェックも済ませたようなのです(早っ!)。幸いなことにわれわれもナビ予測では9:45くらいに到着できるとのことだったのでその旨をお伝えし、寄り道なしで(無駄写真撮影の停車なしで)直行することにしました。

待ち合わせ場所で「あーどうも、Takemaオフ以来ですね!」と旧交を温める間もなく「さ、では行きましょ!」とまずはエアコン車内長時間滞在により変に一部が冷え一部(特にハンドルを握っていたため右腕)が熱くなっている身体温度の平準化を図るべく「約束の地」へと向かったのでありました(理由後付けバリバリですがお許し下さい)。



そんなわけでやってきました奈良県某所の山中の湯!先達さんからお声掛けをいただくまでこの湯についての詳細情報についてはあまりよく知らず、ただかつてどこかで「このあたりのどこかに普段は立ち入り禁止だが年に数日だけ部外者の入浴を認める湯がある」という情報を見知ったことがあっただけでした。そ、そんなレア湯への入浴がこんな形で叶うことになるとは!先達者さん、本当にありがとうございます!(笑)。

ちなみにこちらの湯についての情報提供は当方からは出来かねますのでご了承下さい(特にここについてはそもそもわたしが調査した情報ではないので勝手にお知らせすることも出来ません)。仮に場所の見当が付いたとしても現地は私有地内にあり、途中には「部外者の進入を固く禁ず」系の警告看板もありますから近づくことすら不可能です。山の中とはいえすぐ近くには居住者のお宅もありますから念のため。

とまぁいきなりキビシイお話ばかり、しかも自分だけオイシイ思いをしてしまってごめんなさい(苦笑)。そんなわけでいざ湯に突入です!




ちなみにこのページトップの画像は女湯、そしてこちらは男湯の画像であります。窓にあたる部分にガラスはなくよしずが垂らされており湯気のこもり等も一切ありません。奥からは加熱湯が滝状に流し込まれています。源泉温度が21.0度と低いためこちらでは加温供給されているわけです。

で、この日はまだ時間が早かったので多少ぬるいんではないかという話もありましたが、いざ計測してみると「38.0度」ありました。この日は猛暑日レベルゆえ、かえってこの湯温の優しさが嬉しいじゃありませんか!というわけで入浴行動開始っ!





(いつものお約束通り最後は意味不明です)

こちらの泉質は炭酸水素塩泉(重曹泉)、炭酸そのものは加温の過程でほぼふっとんでしまっているようでしたが、しかしこの湯ざわりに源泉力を感じます。いやはや、真夏の湯めぐり第一弾にぴったりの良泉でありましたぁ!‥あ、間違えた今回は「湯めぐり」じゃなくて「帰省」でしたね(大苦笑)。

そんなわけですばらしき湯をお教え&お誘い下さった先達さんに大感謝です。湯上がりには別施設に移動してクールダウン&温泉談義となりました。聞けば「今回関東からやって来たのはこの湯が最大の目的です」とのこと。そうかぁ既湯が多すぎて未湯がピンポイントにしか残っていないとなると、結果としてものすごくコストパフォーマンスの悪いお出かけになっちゃうんですね(笑)。その点自分はまだ抜けているところだらけなので全然問題ないぞ(笑)。

ちなみにこの帰省中にはおしんこどん母とともに紀伊半島内の某温泉宿にて連泊する予定なので、その周辺情報をきっちりと伺ったことはいうまでもありません。せっかくなので足湯とかもね(微笑)。

さてこのあと先達さんは「今日はどうしようかなー」という感じで颯爽と出発なさいました。われわれは‥ハイ帰省ですよそうですよ、でもお腹もちょっと減ってきたし‥



というわけで道の駅にてお昼ごはん。うーん、「もうちょっとガンバリマショウ」的な部分もありましたけどね(笑)。

何度も帰省しているとはいえ奈良県内を巡ったことはあまりないので、場所的にちょっと気になった「やはた温泉」経由でおしんこどん母宅を目指すことといたしましょう。先達さんによると「お湯そのものは大したこともない」という話でしたが、山懐にあるので結構静かなのかなと思ったからなのですが‥いざ川沿いの細道を進んでいくと‥
まぁもちろん小さな子どもを含む家族連れが圧倒的に多いんですけれど、関東では「河原での水遊び」って、川沿いにキャンプ場がある場合を除いてはそんなに見ないです。どうしてだろうと考えてみたら‥

関東の山沿いの渓流って総じて流れが速くて急、深いところも多いんですよね。それに対してこちら界隈は「山は浸食により急峻だが川自体はゆったりと流れているし浅い」感じでしょうか。だから子どもがいても安心なのかなぁと(もちろん天候が安定している場合限定でね)。

で、この人出の多さに「こりゃ温泉も激混みか?」と気が重くもなりましたが、ちょっと冷静に考えてみると「川遊びに来た家族が日中ど真ん中に川から上がって温泉に大挙して押し寄せているとは考えにくい」とも思われます(帰る時間帯には大挙しそうですが)。さーてこの読みは当たってくれるのでしょうかというわけでいざ温泉へ。



駐車場には何台か車が止まっていましたが空きスペースもありました。で、入口付近の気配からするとやっぱり「そんなに混んではいない」ような感じが濃厚。というわけで500円也の入浴料をお支払いして脱衣場へ。フムフム先客さんは4人くらいか‥ん?あれ、何だか皆さん上がってくるような感じ?というわけで‥





温泉自体は単純泉+加温バリ循ですから湯の個性云々について多くは語りませんが、不思議なことに塩素臭はほとんどしませんでした(皆無ではないですが気にならないレベル)。一部には単純泉ではなく炭酸水素塩泉というネット情報もありましたが、先ほどの湯とは違いさらり系ぐらいかな。




まぁ貸し切り状態なので気分は悪いはずもなくというところでしょうか(女湯はそこそこ混んでいたそうです)。で、窓の外には四郷川の水辺で遊ぶ家族連れがどっさりと。湯上がりに川べりにも行ってみましたが、水は身を切るほどの冷たさとはほど遠く心地よいひんやり度。この日が猛暑日だったからというのもあるのかもしれませんが、流れが穏やかなので気化熱による冷却があまりないのかも知れません。

両上画像ともマウスオンで別画像に変わりますが、川側から見るとずいぶん立派な施設なのね。ちなみにすぐ近くには100年前に建てられたという古い校舎を利用した施設もありましたが、どうせ混んでいるのでパス、このあとはおしんこどん実家に直行しそちらで2泊。夕ごはんは義姉のご家族とみんなで焼肉、うん、これぞ正しき「帰省」の姿ですね(笑)。しかし、なかなかどうして落ち着いてもいられないんだなぁ(苦笑)。

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