− その2 久々の湯泉地温泉立ち寄りのあと入鹿温泉瀞流荘へ −



実は滝の湯って初訪問でした。木々の葉がちょうど良い日陰を作ってくれていてGood。

そして8/13、われわれにおしんこどん母を合わせた3人は奈良南部を目指すのでありました。いや正しくはわれわれのお出かけにおしんこどん母を付き合わせたという方が正しいはずです。つまりはTakemaのわがままですね(苦笑)。

さて本日のお泊まり宿まで距離的にはさして遠くもないので出発は11:00ころ。なぜか実家近くの県道が悲しいほど渋滞していて途中で脱出。おしんこどんいわく「昔は車なんか全然通らない道だったんだけれど、盆地の中心部を通らなくて済むバイパスとしてすっかり知れ渡っちゃったみたい」とのことでした。

さて何とか五條市まで下ってきて、ここからはR168を十津川に向かってひたすら南進です。さてこの十津川村や周辺の市町村は、2011年8月末の台風23号による豪雨で甚大な被害を出しました。急峻な山の斜面が深層崩壊により崩れ人的及び住宅被害をもたらしました。さらには国道も橋が落ち、各地で孤立状態に陥ったそうです。当時は時期が時期だけにわたしの意識も東日本にばかり向いていたわけですが、本当に2011年は日本にとって厄年のようなものでしたね。

その復興関連の工事は今も続いていますが、その結果なのかそれとも被災前からの計画があったのか、道路そのものはずいぶんと走りやすくなっているように思えました。仮設路も多いですけれど。



こんな看板も見られました。誘導の係員さん、立ち疲れたのかちょっと中腰になってますね(笑)。

で、いよいよ十津川の村役場&道の駅までやって来ましたが‥くはー暑いっ!この日の十津川村は予想最高気温が37度と、何と奈良盆地内の市町村より暑くなるとのことでしたし、実際のところ本当に暑い!こんな時はあっついお湯にざぶんと浸かるのがサッポロ一番‥いやこれについては各方面から異論が噴出しそうなのでこれ以上言いませんが、でもなぁ久々に湯泉地の湯にも浸かっておきたいのはTakemaの個人的な思いです。しかしお2人にもそれを強制するのも‥おおっ、そうだ!

実はこの時点(13:00過ぎ)でお昼ごはんはまだ食べていなかったのですが、朝食が遅かったこともあり空きっ腹というわけでもありません。しかしこのまま夕食時間までお腹がもつとも思えないわけで、そんな中、エアコンのほどよく効いた道の駅売店の奥に喫茶コーナーがあるのを発見したわけです。うん、ここでおしんこどん母子にはサンドウィッチと飲み物とでゆったりしていただき、その間にTakemaはひとっ風呂浴びてくるというのはどうだ?

うん名案だ(迷案ともいいますが)というわけで提案し了承を得ましたからあとは急げや急げということで近隣の滝の湯浴場へ。泉湯や「やど湯の里」のお風呂には入ったことがありますがこっちはまだだったんで。



さて駐車場は空きスペース1台分を残すのみで結構盛況のよう。そりゃそうだよなぁお盆ど真ん中だものと思いつつ入浴券を購入して係員の方にお渡しして進んでいくと、ん?左側のさほど広くもない休憩室に結構な数の人がいたような?そんなわけで脱衣場に。おお、脱衣カゴには先客さん1名分の衣服があるのみ。で、内風呂を見てみたら‥





どうやら先客の皆さんがちょうど上がられて休憩室でまったりし始めたピンポイントのタイミングでTakemaが到着という、絶妙のスペシウム光線というかハニーフラッシュというか月に代わってお仕置き‥いやこれは違うなまぁどうでもいいやとにかくまたもや真夏の貸し切り湯再現というところなのでした!

ちなみに十津川温泉郷は国内でも早いうちから「源泉かけ流し宣言」を発令した温泉地でもあるのですが、このくそ暑い陽気には勝てず加水蛇口からドンドコ投入中ではありました(左上画像マウスオン)。まぁ源泉を絞ればそのぶん湯の汚れも激しくなるでしょうしまぁこれはしょうがないかなと(館内掲示にも加水についての情報がしっかり明記されていました)。

さて内風呂をタンノーしたところでそろそろ露天へ‥あ、でも例の先客さん1名はまだ戻ってきていないな、まぁでもそろそろ戻ってくるだろうというか自分が行けば入れ替わりになるかなという見当で階段を下りていきます。



浴室から露天湯へと続く階段を下りるとそこでサンダルに履き替えて‥え、でも何だかこれでいいのかな、結構遠くまで下っているように見えますがわたくしマッパーなんですよ、何だかマッパーサンダル1号として公序良俗に反していたりしないだろうなと思い始めた頃脱衣場とおぼしきあずまやに到着。え、でもここまで来るのに途中別の出入口はないですし、露天湯の入口は内風呂の一番奥なので服を着たまま露天湯を目指す人などいないのになぜここに脱衣施設が?ちょっと謎です。

そ、それと謎ついでにもう1つ。あずまやのすぐ下に露天風呂があるのですが、あれれ何とこちらにも誰もおりません貸し切り状態です!いやそれ自体は嬉しさあまってトキメキワゴンタマゴ責めみたいな気分サイコー系(何が?)なのですが‥
だって何種類の服があるように見えてましたし腕時計も入ってましたよ。まさか湯上がりに「うーん身体が火照って暑いから服は着ないでいいや」とマッパーのまま休憩室に直進し老若の女性たちから黄色から茶色までの「キャーっ」という声のシャワーを浴び、と同時に手で顔を覆う女性たちの多くは指と指の間に隙間が‥なんてことは考えにくいですし(妄想しすぎ)、そもそも休憩室内の治安はきわめて良好であったようにも思えますし‥いったいどういうことだったんでしょうね?

それはともかくまたも貸し切り万歳です。しかもしばらく誰も入っていなかったようで浴槽周辺はバリ乾燥でシアワセ一杯お湯いっぱいうっすら硫黄臭くんくんでイッパイ、これを李白調に言えば「一杯一杯復一杯」というところでしょうか(出たな意味なし芳一表現)。

なお両上画像ともマウスオンで別画像に替わりますが、そのうち右上画像のほうは題して「空飛ぶ温泉(パイプ)」です。少し下の施設だか民家にお湯を供給しているものと思われます。

そんなわけで出たり入ったりを繰り返しながらのんびり。アブとかも暑すぎるのかほぼ皆無ですし日陰に入れば微風クールダウンも出来てうーん幸せすぎる!と、いよいよ次のお客さんがやってきたので二言三言言葉を交わしたところで撤収しましょ。あれ、今度は3人組が下りてきたぞ、あらら一気に混んじゃったのね露天風呂と思いつつ内風呂に戻ってみると‥
というわけで、混んで当然でしょお盆だもんの感激、いや違った間隙を縫っての湯ったりタイムはこれにておしまい。道の駅に戻り、自分も軽くぱくついた上でさらに先へと進みます。

何年か前に初めて通ったときは「すっげー、まるで十津川高速道だっ!」と感激したこの道ですが、裏を返せばここまでの大工事をしなければならないほどそれまでの道路インフラが貧弱だったともいえるわけで、少なくとも役場に続くような主要道の整備はやはり必要ですね。2011年の災害時、村民の皆さんもこの区間の存在を心強く思ったことでしょう。悲しいかな高速はここに見えている区間だけなんですが(あ、もちろん高速道路じゃなくて一般道なので制限速度は守りましょうね)。

やがて道は奈良県から和歌山県へ。川湯界隈にも心惹かれるものはありましたがここは心を鬼にして(する必要もないんですが)一路‥いやその手前の奥熊野道の駅でストップ。藤原定家の熊野詣でがわかりやすくイラストで描かれていて面白かった。「足を痛めて輿に乗らざるを得ず」系は実は自作自演じゃないかと疑ってゴメンナサイ(笑)。

ちなみにこの道の駅界隈(左上画像マウスオン)は外気温38度!ライダーも熱風地獄との戦いで体力使うだろうなー。

このあとは本日の宿入鹿温泉へと直行です。ここで2泊するんだもんね。




瀞峡で有名な北山川沿いにあるこちらのお宿「瀞流荘」は熊野市(ここは旧紀和町)ふるさと振興公社の運営するお宿で、部屋からは北山川をのぞむことができます。結構大きな施設で温泉プールまであります(われわれが行くはずもありませんが)。建物は‥バブっていた頃に建てられたのかなという感じで、今となっては館内空調にムラがあったり食事会場最寄りのトイレが古び始めていたりと難癖を付ければ付けられるかも知れませんがトータルとしては満足です(ただし館内無線LAN電波は是非飛ばして欲しいぞ)。

ただし‥温泉は循環湯なんですよ。ではなぜこの宿に?といえば理由は簡単、ここを予約したのは8/10、このタイミングでしかも連泊でとなるともう需給バランスからいって他に選択の余地はなさそうってことで決めたわけです。予約時に宿の方がお盆料金になることを恐縮しておられましたが、まぁ川湯とかの有名観光地じゃないので許容範囲でしたしそもそも公社経営のお宿なので法外料金というはずもないしね。

さて夕食前にはお風呂というのが温泉宿の定番なのですが「地域の共同湯+近隣の河原キャンプの皆さん」がひっきりなしに訪れておりあまりに活況だったので身体だけ洗って湯には浸からずに部屋に戻り、さーて夕ごはん会場に行きましょう!部屋食?どうもあれは落ち着かないので食堂で食べる方がうれしいのですよ。

まとまりのない画像ですが、量的には「われわれでも何とか無理せず食べきれる」適量でした。で、真ん中画像マウスオンで最初の乾杯画像に変わりますが、問題は中央画像と右画像。いったいこれは何?お吸い物にしちゃちょっとシンプルすぎるし?

実はこれ、この宿お勧めの「きじ酒」。骨酒の雉子(キジ)肉版というところでしょう。こちらの公社の別部門では雉子の飼育もおこなっているようで、いわゆるアイデア酒なんでしょう。こういうのというかこういうお酒は「必ず飲んでみる、飲めばわかるさ」を酒是としているTakemaでしたが、実は熱燗が最近駄目な人になっているのでぬるくなってから飲んでみたら‥コクはあるけれどよくわからない感じ‥だってすでに別口で冷酒を飲んでましたし(苦笑)。

さておしんこどん母子とも部屋に戻れば早々とご就寝。しかしまだ眠れないTakemaは何を‥することもないしPCはネットにつながらないしというわけで7月末に行ったロシアカムチャッカの画像処理作業にいそしんだり、また「同行二人とも全く興味がないであろう明日の行程検討」をしたりしているうちに遅くなったのでおやすみなさい。いや実は夜間入浴時間のラストに湯に行ったりもしたんですがね。



明けて翌朝。まさか5分前フライングなら誰もいないだろうと思ったらしっかりいました先客の親子さん。えーっとあなたたちそれってフライング行為なんですが?(笑)。

【と、ここで無意味に社会人常識テスト!】


上記Takemaの発言内容を端的に表した慣用句として正しいものを選びなさい。

(ア)情けは人のためならず
(イ)ミイラ取りがミイラになる
(ウ)目くそが鼻くそを笑う
(エ)千里の道も一歩から


正解は‥?はい、下のにマウスオンして下さいね!


はい大丈夫ですね皆さん無事に頑張ってますね?(何のこっちゃ)。

ほらほらいきなり実生活にとっても役立つTakemaサイトでしょというわけですが、それはともかくとしてせっかく自分もちょっとフライングして来てみたのに何だか悔しいなぁ(大笑)。

ただしいろいろと粘っていたら(まだ朝なので露天風呂でのクールダウンは容易)、さすがに子どもは飽きっぽいので「パパ、そろそろ出ようよ」と(なお決して「はよ出ろオーラ」を発したつもりはありません(大笑))。





そんなわけで朝の修業も終了です(修業だったのか?)。朝ごはんを食べたあといよいよ南紀に向けて出発です!でも2人はほぼずっと寝ていたなぁ、連泊だったんだしやっぱり宿でのんびりしてもらっていたほうがよかったかなとちょっとだけ後悔した次第です(ホントか?)。

そんなわけで次ページはまずは丸山千枚田を見学、お湯関係については「洗濯場で足湯」から始めます!無理して浸かろうとしちゃ駄目なのよ(笑)。

[Nipponあちこち 関西編に戻る] [次へ]