− その3 朝一番は丸山千枚田、そのあとは足湯*2とぬる湯の四季の郷温泉 −



この大岩と急斜面の田んぼとに、かつてのこの地での生活労苦が想像できるというわけです。

翌朝は「あれとこれとそれと‥」とまるで小学生の遠足のような‥こともなくさっさと準備をしましたよ。だって入浴行動はタオルさえあればいいんだもん(大笑)。あ、いやそんなことはないかカメラも要るしメモリの予備とバッテリー、おっとそういえば温度計も必要だ、というわけで結構慌ただしく出発準備完了(笑)。

で、まずは近くにある丸山千枚田へと向かいます。何だか以前にブータンで見た風景と同じ感じです。ただ千枚田の最上部は作付けがなされておらず、絵的にはイマイチかな。しかしまぁこんな山間地での生活ってどんなに大変なことか‥それと過疎及び高齢化の影響もあるのでしょう、現在は熊野市による棚田オーナー制度によってこの景観が維持されているということです。



最上部には展望台も設置されているのですが、そこよりも途中の展望地からの方が味わいがあるかな。



あちらこちらに案山子が。どうやらオーナー各氏が設置したものと思われます。


ちなみにここでのんびりしていたら、下の方から車が上がってくる‥ん?あれってオート三輪だ、というかまるでタイのトゥクトゥクみたいに見えるんだけれど?で、展望台まで上ってきたところでパチリ(右上画像マウスオン)。ハイ、「みたい」ではなくてトゥクトゥクそのものでした(車体後部には「THAILAND」のロゴマーク付き)。どうやらこの下のオートキャンプ場関係者の所有らしい?

さて千枚田を見学したあとは県道62号線経由で太平洋側まで出て、R42を新宮市中心部へと向かいます。熊野川を渡れば新宮市街で、その橋の手前までは出来上がったばかりのバイパス経由で超快適だったのですが、肝心の橋から市内中心部にかけてが絶賛大渋滞中。こりゃかなりひどいなぁ、郊外よりも先に市街地のバイパスを造るべきだったんじゃないの?




まぁしかし悪いことばかりじゃありません。道路がスイスイだったらたぶん目に留まらなかったであろう「みかん専門店」を発見!どうやら地元紀州産のみかんを直売しているようで、それならせっかくだし買ってみるかというわけで1袋購入。うん、なかなか美味しくてよしよし。やがて渋滞区間を抜け、再びバイパス‥いや、今度はあえてそちらを通らず旧道経由で進行しました。

というのも、例の先達さんから「ここには足湯ができたらしいよ」という情報をいただいていたので、では確認に行ってみようそうしようというわけでした。ただしわたくしTakemaは本来「整備された足湯施設」にはあまり興味を持たないので、この時の行動は自分でもちょっと珍しいかも?



そんなわけでやって来ました三輪崎漁港足湯。小さな漁港なので観光客など来るのかと思いきや、このすぐ前はこの時期海水浴場にもなっていて、この建物はトイレやシャワーなどもある複合便利施設という位置づけのようです。足湯そのものの営業時間はAM10-PM4と書かれていました。鉱泉の沸かし湯なのでしょうがないですね。ちなみにこちらの源泉名は三輪崎温泉、温度は23.4度で含硫黄−ナトリウム−塩化物泉だとか。

入湯心得には「手・足以外は浸さない」とあります。なるほどもしかしたら「不心得者」が不埒な行動に出ることを強く諫めているわけですね(笑)。なお両上画像ともマウスオンで別画像に変わります。ちなみにネットで検索していたら、この施設のオープン時(2009年3月)にはかなり黄色みのある湯だったようですが、今こうして見ると完全に透明湯になっちゃってます。泉質も一部変わったのかな?

さてこのあとは源泉見学*2です。県道沿いおよび近くにあるということで‥おお、まずはこれですね!



1つめは道路沿いにあるのでよく見ていればわかります。周辺はかの水害でかなりの被害を出した場所ですが、ここについては特に影響はなかったようです。ちなみにあたりには硫黄臭がただよっているので、車の窓を開けていれば「あれ?」と気づくこともあるかなと。

ここはいわゆる「洗濯場」として利用されているようで、ご覧のようにステンレス製のシンクが置かれています。で、湯温はといえば‥


むむ、結構あるなぁというわけで、とりあえず足湯で湯をタンノーしました。観光足湯には興味が湧かなくてもこういう足湯は大好きです(笑)。もちろん「それ以上の行為」には及びません。だってさ、すぐ横は幹線道路なんだもん(左上画像マウスオン)。

さて車にておしんこどん母子が待ってくれているのであまり長湯は出来ません(笑)。というわけでさっさと戻り次の足湯スポットを探します。今度のやつは道路から少し離れた場所、「道路から注意して見ていれば見えるかも」という先達氏のお言葉を頼りに探索‥ん?あれかな?

再びおしんこどん母子に待ってもらい、タオルとカメラと温度計という探索セットを持って向かっていきます。車の入れない私道のような道(元々はあぜ道?)を進んでいくと‥うん、あったぁ!



これが2つめの洗濯場です。W源泉にWタライというあたりにしみじみとした味わいを感じます(笑)。山裾にあるのですがこの画像の反対側は一面開けた場所にあり開放感がすごいです(だから車から見えたわけですし)。

で、こちらもやはり硫黄臭はするのですが先ほどの湯よりはやや弱い感じ。で、気になる湯温はといえば。



うーん、先ほどよりやや低いもののこの暑い日にはぴったりですね(何が?)。というわけで手を浸け足を浸け顔を洗い、しっかりとお湯をタンノーさせていただきました。味はマイルドであっさり、鼻に抜ける微硫黄臭がさわやかです(笑)。ちなみに腰は浸けてません(笑)。

ちなみにこの洗濯場(そもそも足湯施設じゃないので勘違いしないこと)には、洗濯時に便利なように椅子が置かれていました(左上画像マウスオン)。それぞれ地元の方の私物だろうと思われます。

ではでは最後にこの2湯の動画をご覧いただきましょ。


公序良俗上、足湯にとどめました(笑)。

そんなわけで足湯洗濯場めぐりのあとは那智勝浦市街に戻って昼食としましたが、結果的に店の選択を間違えたような感じだったのでご飯レポは省略します(苦笑)。ちょっと離れた場所によさそうなお店がたくさんあったのに‥。

お昼ごはんのあとは‥さてあそこに行ってみましょうかね、かつては温泉マニアの皆さんがこぞって訪問したという「奥ゆりの山温泉」の垂れ流し系。でも今は‥



はい、今は立派な施設が建っている四季の郷温泉です。

立派な施設と書きましたが、周辺の他の温泉施設に比べてこぢんまりとしています。ここのお湯がなかなかイイらしいということでの訪問です。なお駐車場に他の車はなく完全貸し切りが予想されたのでお2人にも入浴のお誘いをすると「それじゃ‥」ということなので、ここでは全員入浴となりました(入浴はもちろん男女別です)。



こぎれいな施設で、管理人のおじさんもやさしい感じの人。「ここの温泉水は飲めるからね、あと、静電気の抑止効果もあって、この温泉水を含ませた布で拭くといいんだよ」とおっしゃって下さいました。実際、ここの源泉は1年経っても飲用に適合するのだとかまた浴室の入口には以下のような説明書きもありました。

* かけ流しです(加温の理由:入浴に適した温度を保つため。ただし温泉自体沸かしておりません)。
* この温泉は飲めます。
* シャワーは元湯そのままを使っているため、浴槽内の湯のように熱くなることはないです。


などなど。ではいざ、お風呂に向かって出発進行!





みごとに透明なお湯、そして40度くらいの湯温はまさにこの日の暑さにあわせた最小限の加温と思われまさに絶妙!管理人さま湯守さまおそれいりました、完璧でございます(脱帽)。

しかも湯に浸かってみてびっくり、こんなツル−ツルツル感のあるお湯だとは思わなかったのでこれまた嬉しやありがたや、そしてさらには加温負荷がほとんどないからか湯口付近では絶妙のアワアワが!湯温に湯ざわりにアワアワとまさに三拍子揃ったサイコーのお湯でございます。これにアブラ臭でも加わろうものなら大変なことになるところでしたが(何が?)残念ながらその方面の気配はありませんでした(笑)。



湯っほほーいっ!(両上画像ともマウスオンで別画像に変わります)。

調子に乗って浴槽内撮影も。でも何でマイク集音がこんな音になるんだろう?



さて湯上がりの散策に橋の付近を‥あれれ見あたらないぞと思ったら、この橋じゃなくてあっちの方なのね、結局見逃しちゃったけれどまぁいいやしょうがない。続いて入浴施設のすぐ上にある源泉汲み場へ。こちらでは1L=10円での販売です。上にも書いたとおりこちらの源泉は保存がきくのと、飲んでも癖のない単純温泉なので(成分合計0.159g/kg)、うーむポリタンを持ってくるんだったなとちょっと後悔。

とまぁそうこうしているうちに女性陣も上がってきました。「気持ちよかったぁ」という感想なのでいやはや良かった。これがガツン系だったりするとぐったりしちゃいますからね、夏向きの湯です。

さてこのあとはもう一湯、こちらは何としても「全身浴」を果たしたいのですが状況が許すかどうかは行ってみなければわかりません。というわけでずんずん行くぞ頑張るぞ!と意気込んでいたのはわたしだけでありました(苦笑)。

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