− その6 栗駒地区の某お宅でお手伝いどころか飲んだくれただけの巻(苦笑) −



煌々と燃えさかるる薪ストーブ。おしんこどんが見たらうらやましがること必定!

さてそんなわけで栗原市栗駒地区某所のお宅に到着です。ちなみに鳴子からここまでのルートをナビ任せにしていたら、除雪もろくにされていない山越え町道?を指示されてしまい、一旦ちょっと戻って別の町道経由で何とか国道に出ることができました。あとで聞いたところ、ちょっと古めのナビは同様の自動ルート設定をしてしまうのだそうで、ナビ会社に要望を出しているのだとか。夏はいいけれど冬は確かに困るよねぇ。



それにしても町村合併で誕生した現「栗原市」ってずいぶん広いのね。どこまで行っても栗原市だぞ(笑)。

しかし強引にルートを変更した結果、「途中でタバコの買い出しとガソリン満タン」という二大欲求を叶えることができないまま山のほうへ向かうことになりました。結果、到着後吹雪の中を近隣施設まで(車で)タバコを買いに行く羽目となったのはお恥ずかしい話で、何事も早め早めの準備が大切というわけですね(苦笑)。

ちなみにこの日は天候悪化という予報通りに雪やこんこん風やピューピューモードとなり、途中2回ほどホワイトアウトに近い状態となりました。いや地元の方なら「こんなもんホワイトアウトとは言わないぞ」とおっしゃるレベルだったかとは思いますが、雪慣れしていない千葉人Takemaには十分に「こりゃキビシイなぁ」モードだったんです(笑)。

最後のあたりは除雪から時間が経っていた関係でわだちもほとんど見えず、両側の雪壁を見ながら「うん、ここが道に違いないはず」とちょっとドキドキしながら進行。あとで伺った話によるとこの地域では早朝と夕方近くに除雪を行うので、Takemaが通った午後2時ころは日中なれどロードコンディションはあまりよくない時間帯だったのでありました。そんなわけでお知り合いのご自宅に無事到着です。

ご主人や奥さまからは「この天気の中無事に&時間通りに到着とはさすがですね」とさっそくリップサービスをいただきましたが(笑)、さすがなのはTakemaではなく納車後12年目、走行距離16万5000kmになりつつもこれまで故障なく走ってくれているフォレスターくんであることは疑いなき厳然たる事実なのでありますね。

さて今回は雪下ろし等のお手伝いをさせていただきつついろいろとお話&宴会で楽しく過ごしましょうというのを主目的とした訪問だったわけですが、到着後すぐ、ご主人と奥さまが次のようにおっしゃいました。



そ、それでは何もお役に立てないじゃないですか!‥ハイ、結論から申し上げます、結局今回、わたくしTakemaは何もお手伝いをしなかったどころか、ご自宅の備品をひとつ破壊するというご迷惑をおかけしただけでこちらのお宅を辞去したわけでございます(深く陳謝)。

まぁそのことについてはともかく(いや本当に申し訳ない‥)、しばらくヌクヌクの室内で談笑タイムを過ごしたあとTakemaは喫煙行動へと入ります(ショーモナイネ)。ただし普段から室内禁煙の習慣を身につけているTakemaですので、外が寒かろうが吹雪いていようがそれはおのれの想定範疇において「それがどうした我は行くさらば昴よ」という感じなのでありますよ(なんちゅうか本中華自己の喫煙行動を正当化してますね)。で、出てみてちょっと嬉しかったことが1つ。





いや喪黒氏にしては目が小さいし離れすぎているし、でも口元だけは似ているかな?でも自分の車がこんな表情を見せてくれるとは思いませんでしたので結構嬉しかったです(妙なところで喜ぶTakema)。ちなみにこのフォレスターはこの旅行の2週間ほど前に車検を通したばかりでしたが、まだしばらく乗れるかなと?(今の時点で気になるのはスタッドレスタイヤの寿命だけなので、次の冬に雪国詣でを敢行しないとするならばまだまだ大丈夫だと思われます)。

さてそんなこんなのうちに夕闇も迫りお食事タイム(兼宴会タイム♪)となってきました。と、ここでびっくり!







ピンクの色鮮やかなイワナのお刺身がまず目を惹きますが、イワナと野菜の天ぷらにタレをかけた天丼も素晴らしい!大根のお漬け物も「ここに住んでいると、自分たちで浸けなくても周りの方々が持ってきて下さるので‥」ということで羨ましいし美味しい!(まぁもちろんお返しもしておられると思うので+-では同じだと思いますが、そんな損得勘定を超えた地域のつながりこそが素晴らしいと思うのです)。まぁそれはともかくとして‥。





こちらのご主人は普段それほどお酒を嗜まれるわけでもないらしく、奥さまに至ってはほんとうに「ちょっとだけ嗜む程度」と伺いました。そんな中ヘタレ系飲んべえのTakemaが参入したわけで‥いや、お二方ともお付き合いいただきありがとうございました(苦笑)。

ちなみにご主人は地域の積雪量がかなり気になるらしく(場所柄当然ですが)、時々気象データをチェックなさっておりました。確かに積雪量はどんどん増していて、さっきまで118cmだったのに右上画像では4cm増えて122cmになってる!

なおこの夜のTakemaは最初はビール(乾杯)、そして秘蔵の日本酒をいただき、最後のほうでは持参の焼酎を飲む飲む系の飲んだくれとなりました。んでもってこの宴会最中、外にタバコを吸いに行ったはいいもののいざ室内に入ろうとしたら冬用の外引き戸が動かない!あれれと思って格闘しましたがびくともしません!これはヤバイ雪の栗駒でTakema生命の危機?(苦笑)。

まぁもちろんすぐ隣の部屋窓をトントンと叩いて事なきを得たわけですが、要は単純に雪が詰まっていた or Takemaの引き方が単純すぎた(もう少し下を持って引けば開いたはず)というわけですね。しかしこの時のヨッパー感覚でも「うん、夜中にトイレに行くとしても『ついでに外に出ての喫煙行動』はやめておくべし」と肝に銘じた次第でありました(そりゃそうだ)。

この宴会中(飲んでいるのは自分ばかりだったわけですが)、いろいろなお話を伺いました。でもダサダサな自分をここであえて公開するならば、夜の段階で真面目な話もするつもりだったのですがいかんせん自分がヨッパーモードに入ってきたので、



というようにいともあっけらかんと討議放棄宴会推進を主張してしまったTakemaなのでありました。いやホント、お酒を飲むと記憶が吹っ飛ぶというのはもうここ30年以上の飲んだくれ人生経験に基づくナニなのでご容赦下さいね。

なおこちらのリビングルームは時期柄クリスマスモードになっておりまして、何だか素敵だったのであえて照明を落とした時にやっほう系動画をば撮影いたしました。





というわけであっさり翌朝です。夜にも雪は降ったようですがさしたる量ではなく、そこそこ風もあったからか吹き飛ばされたこともあったのでしょう、風下側だったと思われる車両後部喪黒福造氏の鼻が西欧人的に高くなっておりました。ついでにそういう目で見れば眼が圧倒的に細くなり顔つきも悪くなってますね(笑)。

この朝の写真撮影時は好天のようにも見えましたがこのあと再び風雪模様になったりもしてまだ天気は安定していませんでした(徐々に回復していく予報でしたが)。というわけで家まわり雪かきのお手伝いすらもせず室内にて晴耕雨読ならぬ無為徒食(徒食=いたずらに食べる)を決めこみます。こんなはずではなかったんだけれどなぁ(これホント)。



朝ごはんもしっかりいただきました。なお今回唯一のおみやげとして持参した殻付きマカダミアナッツ(殻割り用万力とセット)を喜んでいただけたようで何よりでした(右上画像)。でも全部割り終えてしまえばこの万力はただの無駄器具?ええっと次の機会にまたナッツを持参しますので!

このあとは(酔いの抜けた頭で)いろいろとお話をいたしました。説明が遅くなりましたが、今回自分がおじゃましたこちらのお宅は、この界隈で長年経営なさっておられた宿が地震により被災し、その後いまだ「再興」に向かうべきロードマップも(諸般の事情により)なかなか策定できていないという状況なのだそうです。

そんな中自分に何かお手伝いできることはないか‥いやそれこそ部外者かつ門外漢である自分としてはおこがましき出しゃばりではあるのですが、でももしかしたら何かあるかも‥という思いをきっかけにつながり、そして今回の訪問(&ありがたきご自宅宿泊のお誘い)ということになったわけです。

現段階ではすべてが準備途中というわけで、拙サイトとしても詳細云々やご夫妻の自宅場所についてもここで明かすことはできませんしするつもりもありません。ただしはっきりしていること。それは‥



宿の復興に関し、たとえばご主人は「出来ることから少しずつやるしかないんですよ」というようなお話を。奥さまは「前の状態に戻すことばかりが復興じゃないと思っています。でもここを残したいんです」とおっしゃっていました(奥さまの話のほうが何となくリアルなのは、純粋に会話時間の差からくるものです=ご主人は朝の家周り除雪作業等ででお忙しかったので)。

そしてご夫婦ともに「動きたいけれどもなかなか動けない部分はある。でも湯がある以上前に進むしかない」という旨をおっしゃっていました。だったら自分も何かお手伝いできたら!というわけなのです(まぁ結果的に今回の訪問は無為徒食に終わってしまったんですが)。そしてそれは、ご夫妻と自分とをつなげて下さったぽちさんのお心にも通じるものがあるのかと!(かの震災後、ある意味Takemaの心に「活」を入れてくださったぽちさん。もうお会いすることは出来ませんが‥)。

で、このあと相変わらず無為のままお昼ごはんまでごちそうになり、最後の記念撮影では段差に気づかず後ずさりして置かれていた照明器具を壊し、さらにはご夫婦そろって寒い中お見送り下さるなか車をバック中、内輪差に気づかず雪壁を擦り始めていたりとかのダサダサ系運転を見せてしまったりというようなこともありましたが(ご主人は内心「おいおいこいつ大丈夫か?」とお思いになられていたと思われます。でも雪壁の位置がミラー越しにはあまりよく見えなかったのです=要は言い訳)。

ただいずれにせよ、「とってもあったかい気持ち」にほっこりしつつバリバリの雪道を下っていったTakemaでありました。ご夫婦にとっては単なるおじゃま虫系の訪問客だったかも知れませんが、楽しかったし嬉しかったなぁ。本当にありがとうございましたっ!



あ、アスファルトの路面が見えてきた!よしよしと直線番長的安堵(笑)。でもシャーベットも怖いのよん。

ところで、集落エリアに下りてきたのが15:00近くですからそろそろこの日の宿を考えなきゃいけません。実はこの日の午前中に石巻の追分温泉に宿泊問い合わせの電話を入れていたのですが(そうすれば南三陸町経由で各復興商店街にも立ち寄れるし)、あえなく満室御礼というわけで、でも三陸海岸沿いの宿泊施設といえば数も限られるしこの時間となれば到着も遅くなるし‥というわけで黙思沈考熟女耽美熟慮単考の結果出した結論といえば‥





ハイすいません、いわゆる「鳴子の温泉宿引き出しが少ないTakema」ゆえ、またあの温泉宿におじゃますることに!というわけでこの続きは次ページにて。

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