− その3 某適温ポリバス湯タンノーのあと野沢温泉、とりあえず3外湯へ −



とりあえずはこちらの「宿の湯」を目指したわけです。

さてここからは渋温泉なども近いのですが、実は渋温泉ってまだ一度も入浴したことがありません。近隣(というかどこを境界とするかは不明)の星川温泉とか角間温泉とかには入ってるんですが、とりあえず今のところ行くつもりもなくて‥って、とっても天の邪鬼です相変わらず自分って(苦笑)。

で、そのかわり何とか行きたかった湯(E温泉)を目指します。何でも、工場の洗浄水確保のための井戸を掘ったら温泉が湧き出したにもかかわらず、温泉目的の掘削ではなかったために温泉としての利用が出来ずそのまま垂れ流しになっているとか‥

ネットで調べればエリアはわかりますが、どうやらこのあたりには食品関係の工場が多くて「工場に隣接」という情報だけでは全然特定できません。そんなわけでとにかく現地をうろうろしてみようと考えたわけです。超マイナー湯ならともかく、ネット上にもかなり紹介されている湯ですがピンポイントに場所を特定できるサイトがいまだにないのは先人の皆さんさすがです。

そんなわけで予想エリアをぐるぐるぐる。うーんやっぱりトラップにはまったというかしっかり迷いました。やっぱりダメかなぁと思いつつ変な細道に入り、こりゃ違うよなぁと思ったところでふと視界が開けたそのはるか先に‥



というわけで喜び勇んで近づいて行ってみると‥





ポリバスにダブルで投入される湯の量は、オーバーフローの量を見ればおわかりの通りあまりにも豊富、しかも近隣にはしっかりと硫化水素臭が漂っております!

手を入れてみるとうむ適温!コーフンのあまりに科学的調査(要は湯温チェックね)を忘れてしまったのですが、晩秋ゆえか適温と察知。むむむぅ!

ただ、こちらの湯はもちろんこちらの工場の所有物(の捨て湯)なので無断であれこれする前にちゃんと筋を通すべきなのです。が‥あれあれ、日曜の夕方だからか社屋は閉まっているし、隣接する二階屋の建物は二階の窓やドアは開いていますが人の気配ゼロ‥うーんポチポチポチ‥(一休さんレベルで思考中)‥チーン!


(あまりにも予想通りの判断結果でゴメンナサイ)

あとで確認したところによると、ここでは温泉ファンの入浴のみならずTVでの収録もなされたことがあるらしく、おそらく会社としては「全くしょうがないなぁ数寄者の方々は‥」と思いつつある程度許容していると思われます(あくまで後付けの考察ですが)。

さてしかし、このあたりは約180度にわたりとぉーっても見通しがいい(遠くの家々からも丸見え)のであります。ということは「近隣住民に対して公序良俗に反するような振る舞い」をしたとすれば‥嗚呼Takema、悲しくもお縄です人生おしまいですおしんこどんが路頭に迷います(いや路頭に迷うことはないか自宅だし)。

というわけでここはじっくりと考えて‥いやさっさと行動しちゃうだけです!すぐ横に車を止めたので、上画像にも写っているプラコンテナとの間でささっと脱いでささっと入ればいいのさと判断しました。もちろんすぐ脇は道路なのですがメインロードじゃないので「右よし、左よし、OK!」という感じでいけばいいかなと(もっともそう想定していたタイミングに工場の敷地内をショートカットして自転車で走ってきた女子中学生2人組にはびっくりしましたが実行前だったのでセーフ!=アブナかったなぁ。ということで!




(「やっちまった」とも言うはずですが)。




動画の途中から音声がちょっとくぐもってますが、これは撮影者のおしんこどんの指が集音マイク部分にかかってしまったため。もうちょっと位置を工夫してくださいパナソニックさん‥って、6年前(2008年)に発売された機種なんだから今さらどうこう言ってもしょうがないか、新しいの買いなさいってTakema!(自虐)。

そんなわけですっかり暗くなった17:00ちょい過ぎに本日の目的地野沢温泉に到着。宿泊については大して下調べをしていなかったんですがとりあえず温泉付きの民宿ということで「きんべえ」さんを予約しておりましてまずはチェックイン&入浴です(ページトップの画像)。



こちらの温泉は真湯源泉を引いているそうで、送湯過程で湯温が下がってしまうゆえに加温をしているようです。「熱交換機」云々との記載がありましたがボイラーなのかな?でも白濁系でいいお湯ではありましたし、濾過って言っても基本は加温用でしょうね(両上画像マウスオン)。ただいずれにせよ外湯めぐりがメインなので1回しか入りませんでしたが‥。



さて夕ごはんです。予想通りリンダ困っちゃうな系の大量おかずで、結局食べきれませんでした。スキーを滑りこなした皆さんがお腹を空かして宿に戻ってくるということを前提としているのかな。ここ野沢に限らず、これからは予約時に「料金は同じでいいから夕食の量を減らして欲しい」とリクエストした方がいいような気がしました。

さて夕食後しばしまったりしたあとは腹ごなしを兼ねて夜の湯めぐり開始です。ここからだとまずは「熊の手洗湯」を目指すべしということで進んでいきます。



そんなわけでやってきましたが、湯屋の外からも聞こえてくる老若男女先客さんたちの楽しげな声に「あちゃー混んでるな」ということでパスすることに。この日は日曜日でしたからこの時間に入っているというのは地元の方々でしょうかね?だったら余計におじゃましちゃ申し訳ないですし、別に今回の訪問で外湯を全制覇しようなどとも思っていませんでしたから。



ということで戻る途中にある「上寺湯」へ。男湯には先客さんが2名おられましたがどちらも着衣中で程なくして出て行かれました。女湯は終始貸し切りだったということで、ここでようやく野沢の外湯を湯ったりタンノーすることに。



はふー、いいじゃないですか熱めの湯が。

湯気抜き天井スペース経由でおしんこどんと会話をしながら湯ったりです。ただし先客さんが適温湯にして下さっていたのだなということはこのあとハシゴ湯での麻釜湯で理解しました(もっともこの上寺湯でも体感で43度半くらいはありましたが)。



続いては麻釜湯へ。実は宿から一番近いのがこちらの湯でもあったわけです。

男湯の扉をかちゃっと開けたら先客さんなし、しかも浴槽脇の洗い場エリアも乾いていて「うおぉよっしゃーっ!」とコーフン。しかしまずは荷物をカゴにおいて‥のタイミングで次のお客さん(地元の方)が入ってこられたので、撮影は鶴は千年亀も観念ということとなりました。そしてこの方いわく「うん、湯は相当熱いはずだよ」。その直後に加水弁フルスロットルモード!

一瞬、「そ、そんなに出さないでも‥」とも思いましたが、指先で湯温をチェックして納得。なるほどこりゃ50度超えてるぞ的な「きな臭い凶暴性を察知(笑)」したのでありました(またも温度計は宿に置きっぱなしというていたらく)。というわけでこの方といっしょに浴槽内攪拌&空冷作業にいそしみます。どうやら45度程度にまで湯温が下がったところでそれぞれ入浴です。水は出しっぱなしでしたが、わたしゃ水栓から一番遠い(対角線側の)場所だったので加水の恩恵はあまりなく、湯の表面を伝ってアツアツ源泉がこんにちはーってやってくるのを「いやまた今度ね、じゃあね」と追い払うのに注力するばかりでありました(笑)。

とりあえずお湯から上がり湯縁でこの方としばし歓談。「さっきみたいに洗い場が乾いてるときは要注意なんだ。しばらく誰も湯温を調整していないわけだからね」。「スキーシーズンの週末ともなればここもとにかく混むからね、われわれが入るのは夜ずっと遅くになってからだよ。そうすれば寝るときもまだあったかいしね」等々。



上寺湯からのハシゴ湯ということもあり、そう長湯もせずにおいとましました。おしんこどんも出てきましたが、女湯は終始貸し切りだったということで写真を撮ってきてもらった上で無事終了。さて次は‥いや、もういいやということで本日の湯めぐり終了、この日は千古の湯、保科温泉、工場裏のポリバス湯、宿の湯、上寺湯、麻釜湯の5湯入浴ということになりました。



明けて翌朝。朝食をいただいたあとはちょっと寛いだあとでチェックアウト。ほぼ隣接する駐車場の車の中に荷物を入れた上でこの日の湯めぐり開始です(しばらく車を止めさせてもらう許可を得ておきました)。と、駐車場前の道路際には?



何やら遊び心たっぷりのオブジェが並んでおりました(笑)。

雪が降り出したら見えなくなっちゃいそうではありますが、そうしたら撤収するのかな?さてそんなわけで坂道をえっちらおっちら登っていきます。しかしこの道、狭いし結構急だし、雪が積もったら除雪も大変そうだよなぁ(自分がするわけじゃないですが)。



すでに植木の雪囲いは終わっておりました。このあと駐車場で宿のご主人に伺ったところ、最近はこの雪囲いの手間を省くため木を植えない(or 撤去する)家も多くなってきているのだとか。また昨年は思いがけず早め(11月下旬?)にどかっと雪が降ったため、雪囲いが間に合わなかったり野沢菜の収穫が間に合わず難渋したお宅も多かったのだとか。何でも雪の重みで茎が折れてしまった野沢菜は漬け込んでも味が落ちてしまうのだとか。なるほどぉ。



そんなわけで野沢温泉のシンボルたる麻釜(おがま)まで上がってきました。しかしまぁ平日の午前中ということもあり見事にお客さんがおりませんね。そういえば宿の窓からは学校に登校する小学生の姿が見えていましたっけ、平日お休みバンザイ!(笑)。

なおこの時は「大釜」で野沢菜が茹でられておりました(右上画像マウスオン)。野沢行きを決めたとき「うん、早漬けの野沢菜が食べられるかも」と思ったりしていたのですが、11月下旬−12月上旬といえばまさに漬け込みの最盛期であり、いわば野沢菜グルメにとってもまさに端境期なんですね(1月下旬から新漬けが出てくるらしい)。でも酸味がある古漬け系もこれはこれで美味しいんですが。

さてここからさらに坂を登っていくと、目指す共同湯に到着です。



やってきたのは「滝乃湯」。当然ながら駐車場などなく、しかも温泉街から一番遠いというか高い立地のため、比較的空いているという話です。ではではと思って扉を開けてみると、よし、誰もいません!(女湯は先客さんありだったようですが)。で、浴槽を見てびっくり!




(あくまで個人的な感想です)

そんなわけでいざ入‥ぐは、ここもタイルが乾き系だったので、昨晩の麻釜湯ほどではないにせよかなーり熱い‥と、ふと見れば壁には湯もみ板が設置されてるじゃあーりませんか!ということでえっちらおっちらマッパー湯もみ大作戦敢行!

なんとか入れそうな温度になったのでよしよし、加水なしでの入浴行動に移行します。



はふー、身体が冷えていたので念入りにかけ湯をした上でゆっくり浸かると、じわんじわんと身体がぬくまっていくのがわかりました。あー、こんな湯が近くにあったら最高だなぁとしみじみ(でもそのためには冬の間中の雪かき必須なのでありますが@ギックリ持ちだなんて言っていられない!)。

浴槽内には黒い消しゴムかす状の湯花が舞っておりました。いやはやここの湯はいいですわ。立地を含めて結構気に入りました。

このあとは麻釜周辺のおみやげ物屋で野沢菜ほかを買い込み(なぜか花器まで突発購入 by おしんこどん)、ここからは坂道を転げ落ちるような人生‥というわけではなく普通に坂道を下っていきます。そろそろ長くなってきたのでこの続きは次ページにて。

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