折しもこの日は3月3日、というわけでこんなイベント開催中でありました。

このあとは無目的無計画モード満開でありましたが、まぁ何となく「いったん外房に出て、どこかのお風呂に入って帰ろう」という感じでありました。実際のところ房総の沸かし湯開拓というよりは「まぁたとえば既湯の勝浦つるんつるん温泉でいいかな‥」くらいのつもりだったわけです。

しかしR297を勝浦方面に南下していくと‥


というような看板があちこちに出ているではありませんか!「勝浦ビッグひなまつり」。あぁそうだ、どこかの石段の上から下までずらりとおひな様が並べられている写真をどこかで見た記憶があります。


そうそう、この左上画像ですね。しかし案内板には「市内は通行規制中」とありますし、40歳代最末期のTakemaとすれば別に「特に見たい」わけでもないしなぁと勝浦に出るのはパスすることに(ついでに勝浦温泉もスルー)。そうそう、自分としては右上画像のようなこぢんまりとした感じが好みなのですよ。

しかし、駐車場への案内看板はTakemaの進行方向と同一方面へ向かうような指示が出ています。この時点でちらりと「行ってもいいかな感」がTakemaの脳裏によぎったのは事実です。しかし肝心の駐車場まで行ってみたところ「会場まではシャトルバスで移動です」と聞いたところで気持ちが萎えました(笑)。

そんなわけでR128の旧道を鴨川に向けて走っていきます。すると再び「ビッグひなまつり」会場への案内が?

どうやら勝浦市内中心部のメイン会場以外にもいくつか地区会場が設置されているようなのです。ふむふむ。そんなわけで地区会場の1つ、上総興津駅脇の公民館に行ってみることにしました(公民館の駐車場が無料で利用可能でした)。


公民館自体がそれほど大きくはありませんから規模としては小さなものですが、係員の皆さんも気さくで好感が持てました(両上画像マウスオンでそれぞれ別画像に変わります)。

さてこのあとは再びR128旧道を鴨川方面へ。と、またも「ビッグひなまつり行川会場直進」の看板が。しかも、何でも「日本最大の享保雛」が展示されているとか?では、シャトルバスでなければ今度こそ見てみましょうか?


指定駐車場はかなり広くてビックリしました‥が!


「行川(なめがわ)アイランド」(青地のリンクをクリックすると在りし日のウェブサイト(Casheページ)が開きます)。バードパラダイス系のレジャー施設としてTakemaの生まれた年と同じ1964年に開園しましたがいろいろあって2001年に廃園。自分は訪問したことはありませんでしたが、フラミンゴのダンスショーはある意味有名でしたっけ。国道沿いに臨時に設けられたゲート脇には、在りし日のエントランスがさびしくたたずんでおりました(左上画像マウスオン)。

それにしても、かつてここで飼育されていた動物たちが脱走して野生化し、特にシカ科の「キョン」は2011年現在で推定17,000頭にまで増殖して問題となっているんですよねぇ。房総半島エリアで食い止められればいいのですが、その見通しはけっこう暗いような気がします。

まぁそのことは別件イナバウアーなので横に置いておき、この行川ひなまつり会場の話を進めましょう。車を止めて階段を登りいざ会場へと向かいます。


房総半島といえば「筍」!というくらい竹林が多いので(というか増えすぎだと思いますが)、ふんだんに竹を使えるんですね。個人的にはやがては「かぐや姫まつり」とかのイベントも出てきそうな予感がします(笑)(左上画像マウスオン)。

で、階段を上がった先にあったのは、ある意味予想されたとおり「閉校になった小学校」なんですが立派な造りですねー。役場の建物とかは一概にいえませんが、少なくとも小中学校に関する限り地方の学校のほうが概して立派なんですよね。それは設備面のみならず教育環境も含めてなんですが。でも‥閉校になってしまえばそれまでなんです(無念)。

ただ、地域の皆さんの「心意気」は感じました。それはたとえば‥


玄関の靴箱をこのようにそのまま展示用に再利用していたり、かつての調べ学習の掲示物を剥がさずそのまま掲示していたり、


教室もそうです。おそらく現在は地域のコミセン的な利用がなされているのでしょうけれど、それこそひな壇を撤去して机や椅子を搬入すれば明日からでも「授業」が出来そうなほどに維持された各教室。この学校は2009年に廃校となったそうですが、校舎内の傷みをほとんど感じませんでした。何だかこれってすごいことなのかも(右上画像マウスオン)。


ちなみに各部屋にそれぞれのひな壇がしつらえられていましたが(両上画像マウスオンでそれぞれ別画像に変わります)、ベランダから外に向けてずらりと並べられたお雛さん軍団は、いったいどんな思いでグランドや家々、そして向かいの照葉樹林を眺めているのでしょう?



んでもってこちらが最大の享保雛の段なのですが、製作されたのが享保年間というわけではなくけっこう新しいものというわけで「大きさのインパクト」しか感じませんでした(苦笑)。でも、これを展示できる場所は限られますからねぇ。

ということでビッグひなまつりの見学終了。このあとはどこかに1湯‥そうだ、以前どなたもおられず入れなかった(玄関は開いていたのに)宮下温泉に行ってみよう!しかし‥


帰ってきて調べてみたら休業ではなく「廃業」のようでした。無念‥。そうなればというわけですぐ近隣の曽呂温泉へと向かいます。こちらには何度も入っているんですけれどね。


温泉への分岐には河津系の桜がピンク色の花を付けていてそこそこ綺麗です(規模は大きくないので過度に期待しないで下さい)。ただ看板の「源泉かけ流し」という掲示はこれまた過度に期待させる可能性もあるのでは?(笑)。正しくは「加温湯ですが濾過のための循環はしていません」という感じだと思うのですが、さすがにそれじゃインパクトが弱いか(笑)。

宿の周辺には時期柄スイセンがあちこちで花を付けていました。ただ今年はやっぱりちょっと遅めなのかな?(左上画像マウスオン)。


で、いつもの通り「日帰りの方」なのでこちらの通用口から入ります。正面玄関から入れる日はいつになることやら(笑)。ちなみにここに限らず房総南部の鉱泉宿は入浴料金が高めなのですが(曽呂温泉の場合は1000円)、これは別にぼったくりでも何でもなく「休憩室でゆっくりしながら日がなのんびり過ごしてもらう」ことを前提とした料金設定なのです(もちろんホテルや新しめの施設の場合はその限りではありませんが)。

だから「ちょっとひとっ風呂だけ」という手合いにはかなり高くついちゃうわけですが、それでも入りたい浸かりたい此人情というわけです(笑)。幸いというか何というか、この前夜にシャワーを浴びる機会を逸していたわけで(お酒を飲んでそのまま寝ちゃっただけなんですが)、よーしきっちり全身を洗って「本日のお風呂とせん!(帰ってからシャワーとか浴びないよ)」というわけです(そんなに大上段に構えることでもないですが)。

いざ浴室へ。あー、浴室内から声がするな先客さんありかと思ったのですがその声は女湯から。男湯の脱衣場には先客さんの服もなくよーし貸し切りです!(さすが平日)。




そうなんです。こちらのお湯はこのツルツル浴感の湯がいいんですよ。ちなみにカランの湯も加熱湯で、こちらのほうが当然鮮度も高く独特の硫黄臭もあります(もちろん源泉の水が一番わかりやすいです)。


終始貸し切りで利用できましたし、源泉シャワーの圧が弱いので途中からは浴槽の湯をザブザブとかぶって身体を洗い流し、はぁもう全身曽呂ツルモード♪という感じに仕上げて湯を上がりました(笑)。

「元を取る」ためにはここで休憩室入りが必須なのでありますが、もとより「本来の日帰り湯治」の先客各氏が多くおられたため本日はまっすぐ出ることとしました。いや、トドこそしませんでしたが浴室で十分湯っくり(小一時間)過ごしましたので十分です。

このあとは道の駅で1回休んだだけで真っ直ぐ帰宅。それでも16:00過ぎに帰宅できちゃうんですからやっぱり房総は近くていいわ。

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