−その17 種差から八戸へ。そしてひょんなことから社会科見学(苦笑)−



そんなわけで種差海岸までやってきました。インフォメーションセンターはまだピカピカ!

再び海岸まで出てきたら何やら道の駅みたいな施設があったので急遽休憩することに。道の駅じゃなくて環境省所轄のインフォセンターのようでしたが、なかなか気持ちのいいところにあるので休憩することに。番屋をイメージしたような外観ですが、随分ピカピカだなぁと思っていたら、この7/12にオープンしたばかりなのだとか。何だかこういうハコモノは後回しでいいような気がするんですが‥。


この水飲み場ひとつ取っても結構お金かけてるし‥これも復興予算が原資なのかなぁ。
ま、詮索しても仕方ないことなのでいいとして、なかなか景色のいいところではあります。このあたりまで来ると海岸段丘の高さもぐっと低くなってはいますが、それでもまだ高台にあるので津波はここまで上がってこなかったのでしょうね。

この日も暑かったので併設の喫茶店にてご覧のようなものを注文。しかしコストパフォーマンスはちょっと低めというかお値段高め感ありでした。

それにしてもこの日も暑かったです。というか家を出てからここまで、一滴の雨にさえ降られていないという運の良さ!晴れ女おしんこどんの面目躍如というところです。

さて県道1号を北上して葦毛崎へ。この道も葦毛崎付近は気持ちいい!駐車場に車を止めてすぐ上の展望台へ。ほどよく風もあり、実にすがすがしい三陸北部の夏という感じです。

正面180度ぜーんぶ海なのですが、ふと陸側を見ると灯台(鮫角灯台)もあったりします。ちなみにこのあと近くまで行ってみたのですが、一般開放は土日祝日だけということ。この旅行で初めて「平日の悲哀」を味わった気がします(笑)。

再び海に目を移すと、眼下には小舟が2艘。よく見るとダイバーが潜ったり上がったりしています(右上画像マウスオン=潜る瞬間)。ふーん、ウニかアワビでも採ってるんだろうなと思いましたが‥

いや待てよ、そもそも海女と女性の職業ダイバーってどう違うんだ?ダイバーはウェットスーツ、海女は着物を着て‥いやそれは陸で着ているだけか(しかもほとんどの場合観光上の見栄えのために)。たとえばシュノーケルと足ひれを装着すればダイバーとか?うーんよくわからないんで、「いま目の前で潜っている人たちは男性である」ということにしておきましょう。それなら何の問題もないっ!(逃げ腰系結論)。

ちなみに駐車場にはわれわれが来る前から自衛隊の車両が止められていましたが、不思議なことに隊員の姿が全くなかったんです。何なのだろうと思っていましたがいきなり理由がわかった!ランナーがピットインして、車と車の間に置かれたクーラーボックスから飲み物を取り出してゴクゴク。なるほどここは給水ポイントだったというわけですね!

給水を終えた自衛隊ランナーの皆さんは再び走り出したのでした。おつかれさまです!平日だし隊の車両を使っているわけだし、これは「公務」なんだろうなぁ(自衛隊の場合、体力と気力を常に高めておくことが勤務上常に求められるわけですから)。なお左上画像マウスオンで、再び走り出す皆さんの画像に変わります。

続いてはウミネコの繁殖地で有名な蕪嶋神社へ。階段脇にはとっても控えめに、ここも津波の襲来地であることを示す標識が設置されていました(右上画像マウスオン)。

5.3mの津波というと、これまで通ってきた三陸中南部に比べて「何だ大したことないじゃないか」と思ってしまいがちですが、そもそも5.3mの津波自体が「とてつもない」ものであることを忘れてはいけません。八戸市の被災状況は三陸の陰に隠れてほとんど伝わってきませんでしたが、いま改めて八戸市の公式サイト内PDFファイルを見て「やはりとんでもなかったんだ」と気づかされました(PDFファイルはこちら、9890KB)。この駐車場にはコンクリート造の公衆トイレがあったとは‥。

お詣りを済ませた上でさして広くもない境内を1周です。繁殖期にはおよそ3万羽がおしよせるというここ蕪島ですが、この時期はいたって静かなもの。ここが静かであることはある意味とっても大切です。なぜなら上空から落下してくる糞対策を考える必要がないのですから(笑)。それにしてもウミネコってそんなに希少種でもないはずなのになぜここが天然記念物になっているのだろう?(いや、希少じゃないからどうでもいいってわけではないですが)。

神社から降りてきたあと、おしんこどんは手持ちのせんべいによる餌づけ行為に及びますが、せんべいの堅さゆえかウミネコの皆さんの反応はイマイチ。他の人が左上画像の移動売店で買った餌には群がっていましたが。

さてここからは八戸港沿いの通りを北上します。港湾施設が延々と続くのですが基本的に流れは順調です。ただ港湾エリアゆえお店が全くありません。そんな中、おしんこどんがいつもの睡魔大王とのバトルにあっさり負けたらしく「もう駄目、寝るわ」との宣言とともにあちらの世界へ。まぁ景色も単調だからねぇ、と、ここまでは特に問題なし。

と、しかしここでいつものパターンね。

ただしその勢いは最初いかにもジェントルであり、「ま、そのうちコンビニがあったら寄ればいいかな」というくらいのミニ欲求でありました。やがて港湾エリアを抜け下北半島に延びるR338に合流、よしよしこれでコンビニもあるはず、道の両側は住宅地だしこれはある!と思っていたのですが‥

でもこの先には立ち寄り湯候補の1つである「天然温泉三陸」もあるはずだし、とにかくそこまで行けば大丈夫、あ、あった、ええー、本日休業って何よ?(黄色タイマー点灯)。むーしょうがない、もう少し先へ‥

うーむくそっ(掛詞)、これはまずい感じです。お尻界隈では定期的に奔流が渦巻き始めている感じで、そのたびに僅かに身体をくねらすTakema。その横でおしんこどんはすやすや幻魔合戦中なんですけれどね。と、その時とある交差点に!

そんなわけで航空科学館へ。車を止めるとおしんこどんが目を覚まして「ここは?」と聞いてきたような気もしますがそれどころの騒ぎではありません、「ちょっと待ってて」と言い残してトイレへ。さいわい屋外にもちゃんとしたトイレがあり、紙があるのを確認した上で(これとっても大切)、

(こと無きを得ましたわー。)



さてしかし、偶然の産物ながらせっかく来てみたのですから見学しない手はありません。というか右上画像の通りとってもどデカイ施設なのです!まずは屋外に置かれているさまざまな航空機方面に行ってみましょー。あ、Takemaのお腹はコトさえ済ませればまったく平常に戻りますのでご心配なく(誰が心配するんだ誰が)。

いやー今となっては退役した戦闘機ではありますが何だかすごいぞ。しかもここ三沢は民間と自衛隊のみならず米軍も使用している関係で、この博物館にも米軍機が展示されています。いや展示どころか空には現役の戦闘機がっ!


というわけでP-3に「搭乗」。あたりまえ過ぎる内容の注意書きです。変なことしちゃイカン。



機内はVIP対応機だったのか何だか広々でしたが、今はエアコンも効かず懐かし系の扇風機が稼働中(微笑)。




(いや、誰でも撮れるんですが)。


そんなわけでお約束のもっともらしいショット。実はTakemaの同級生(高校時代は一緒の電車で通ってた)に現役のパイロットというか機長がいるのですが、日々こんな(のよりもっと巨大な)機材をふわっと浮かせたり着地させたりしているのかと思うと、やっぱりあいつスゲー!(笑)。しかし‥



これは航空自衛隊のF-2でしょうかね(簡単に書いてますが自衛隊ウェブサイトと首っ引きで確認した上でのコメントです)。この時はお昼前でしたが、戦闘機がかなり頻繁に離着陸を繰り返していまして、中にはタッチ&ゴーの訓練をしている機体もありました。この時は「すごいなー」と思っただけでしたが(後述)。

再び屋外展示機エリアに戻ってきました。退役機とはいえ民間用ではない目的で作られた機体は、今でも何だか特殊なオーラを放っていました。あ、おしんこどんはいつものオーラ発散ね(右上画像マウスオン)。

さて館内に入るとおみやげ売店があり、勢いあまってついついアメリカ系ポテトチップス詰め合わせ大袋を購入してしまったTakemaです(9/14現在まだ食べてませんが。右上画像マウスオンで拡大します)。

で、館内の無料エリアからはそのまま展望台に無料で上がれるではありませんか!そんなわけで右上画像の通り満足そうにしていると‥。



ただですね、戦闘機なんです。とてつもない轟音付きなんですよ。しかもここ三沢空港というか三沢基地というかMisawa Baseのすぐ南側にはあたりまえのように住宅街が並んでいます。これは?反対運動とかないのかな?

ネット情報なのでどこまで真実かどうかはわかりませんが、ここ三沢は元々の住民がいたところに旧日本軍が施設を造り軍関係で人口が増え、戦後も航空自衛隊と米軍がベースとしたことでさらに人口がぐぐっと増えて今に至るようなのです。つまりは三沢=空港を中心に成り立っている都市、というわけなのでしょう。

この点が沖縄とは全く違うところかもしれません。実際、三沢市周辺における戦闘機のエンジン音はかなりのものです(沖縄と同じようなのが飛んでいるわけですから当然)。その騒音に対する対策は、特に公共施設においてはほぼ同じような感じで行われていると思われます。でも沖縄の問題に関して自分が素直に首肯できないのは、たぶんこのことがあるから‥つまり、

ここ三沢の空港というか基地というかベースというか(その全てが正しいです)、とにかくここはこれからも維持されていくことでしょうし、この空港施設と共存していくことでしょう。その経緯はともかくとして。

うざったいのはその「共存」(せざるをえない)に対して、時には合理性もない大義名分を振りかざしてやってくる輩です。地域をさんざん引っかき回した上で駄目そうだとわかれば「次の獲物」に向かう行動パターンは納得いかんのです。地域のコミュニティはその後どうなるのよ。



後半の動画はボケてたりしますが、そもそもこのコンデジが動画のピント合わせが下手くそなのと、ガラス越しの撮影だからということでお許し下さい。なお、最後の動画(動きがない)は、陸上自衛隊の「お昼ごはんラッパ」が僅かに聞こえてきたから録っただけです。ほとんど聞こえてませんけれどね。

さてそんなわけで、ひょんなことから立ち寄った航空科学館ですが結構楽しめました(とはいえ有料展示ブースには入ってませんが。つまり上で出てきた場所にはすべて無料でうろうろできます)。ではでは、われわれもお昼にしましょうか、いやちょっと待てその前に!

あーあ始まっちゃいましたねいつものパターン(笑)。というわけでここからは東日本大震災関係から一気に趣向が変わり、いつもの温泉トラベル湯めぐりバンバン系へとひた走ります(笑)。
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