−その20 東北温泉+旧七戸駅+あすなろ温泉+この日こそイタリアン。−



1997年に廃止された南部縦貫鉄道の終着七戸駅。今もイベントが行われているためホームや鉄路は整っています。

朝湯をしっかり楽しんだ上でいよいよ出発です。ところで宿泊代のお会計なんですが、自主的な料金設定ではなく「高体連が『学生が合宿等で宿泊施設を利用する』際の料金指針(という名のお願い)」に基づいているようでびっくり。そしてさらに「ええっとお二人とも相部屋だし」。いやわれわれは夫婦ですよ夫婦(笑)、しかもくつろぎ用和室とツインベッドの洋室と2部屋を使ってるんですよわれわれ。その他にもサービスがあり、とにかくとってもお安い感バリバリでした。ありがとうございます!

さてこの日は八甲田方面へと進むわけですが、昨晩から今朝未明にかけて雷を交えたかなりの雨が降ったりしたので、地域全体の天候は不安定になっていると思われます。泊まりは山の中だし大丈夫かなぁ?

そんな心配をしつつ車を走らせ、ほんの数分で本日の第一目的地に到着です(あのね)。


だってさー、有名湯なのにまだ来たことなかったんだもん。となれば立ち寄りは必須というわけです。
というわけで東北温泉に到着。こちらは黒湯で有名ですし湯温も高く、そしてお客さんも多いようです。以前の施設から建て替えられてピカピカのビルになっていました。それでも入浴料が300円というところが青森らしい廉価です。

ちなみに以前は知りませんが今は宿泊もできるようです。もちろん設備は最新でしょうが温泉ファンならやっぱり「一度は行っとけほとけ沢」というところかなと。冬は加温しちゃうらしいので行くなら夏ですよぉ。

駐車場はガラガラだったので「こりゃまたイイんでないかい?」と一瞬期待しましたが、脱衣場に入ると使用中のカゴの多さにびっくり。そう、ここは乙供駅周辺の住宅地ゆえ地元の皆さんはフツーに歩いて朝風呂を楽しみに来られるというわけです。なるほどと思うと同時に、しまった湯断した、青森人の皆さんの朝湯好きを忘れてたと反省。この前日があまりにラッキー*3だったので‥。

浴室内は換気が悪いようでかなり温度湿度ともに高くてイマイチです(不満)。というかこの時期でこうならば冬場はどうなっちゃうんだろうと思います。また先客さんのシャンプー由来の香料臭がこもっており、非常用強制換気ファンを回したくなりました(そんなのないですが)。

と、窓の外を見ると何やら階段が。ん?ここ露天風呂もあるじゃないのさというわけで内風呂からすぐさま脱出、はー涼しくて気持ちいいし誰もいない!露天風呂そのものとしては特筆すべきものはありませんが、熱気と甘ったるい香料臭から逃れられただけで十分です。ちなみに右上画像の湯口奥に生えている緑の植物はミズバショウ。もうこの時期はキャベツのお化けみたいになってますが(笑)。

お湯はこのあたりデフォルトのツルツル感がありました(露天の湯は投入量の関係でところであまり新鮮ではなかったようにも思いましたが、それでもツルツルのレベル)。で、肝心の「黒湯度」ですが、左上画像(湯の上から撮影)および右上画像(防水カメラで湯の表面直下から撮影)をご覧の通り‥




左上画像は西春別の湯(マウスオンで濃度確認画像に変わります)。右上画像の松原温泉はもはや言わずもがなです(笑)。
うーん、ここまでタイプしたところで「自分はここ東北温泉についてのネガティブイメージばかりを書いてないか?」ということに気づき愕然としました(ヤバイ)。

あらためて申し上げれば、ここ東北温泉は基本的にはとってもいい湯なんです。ただタイミング的にシャンプー臭とか(苦手なんです)換気不良とか(係の人に言えば止めていたファンを回してくれたかもしれない)があったんでこの時の自分としてはイマイチだっただけです。ツルツルの高温黒湯はモール泉の中でも確かに貴重なので、今度また出直してみたいと思います。

このあと道の駅七戸で黒にんにくを購入し(まだ旅は続くので臭いの封印火山にちょっと苦労=保冷用の発泡スチロール箱に入れておいたら、ほかの保冷品に臭いが移った(苦笑))、とりあえず1997年に運行休止(そのまま廃止)された旧南部縦貫鉄道レールバスの終着駅たる七戸駅駅舎へ。

途中見つけた看板には「車両の見学可能」というようなことが書かれていたので喜び勇んで来てみたのではありますが、往時の車両が置かれている車庫を一般開放しているのはどうやら週末だけのようでガックリ。しかし旧駅舎(&旧南部縦貫鉄道本社、そして現(株)南部縦貫 本社)は現存していてこれはこれでよしというところです。


実に昭和チックな本社社屋ですが、現役の建物なので内部の見学は遠慮しておきました。



この駅名板の後ろにある建物が車両倉庫のようです。今度は是非週末に来てみたいぞ。



おしんこどんはいつものポーズ。ところでこうやって見ると、軌道が結構ゆがんでますね(右上画像マウスオン)。

そんなこんなでちょっと消化不良ではありましたが次なる目的地へと出発です。そしてその目的地まではほぼ1分くらいしかかからなかったりします(笑)。

七戸駅到着直前に見つけたこの温泉、実は事前の入浴計画には入っていなかったのですが、何とその時駐車場に車がゼロだったことを見逃さなかったTakema。どうだろうというわけで戻ってみるとやっぱりゼロで、これは「ただいま貸し切り状態 or 本日休業のどちらか」なのであります。エントランスに向かっていくと‥うんやってるぞ営業中!

そんなわけで券売機で280円*2の入浴券を買い求め、係の女性にお渡ししていざ脱衣場へ。よぉっし男女とも先客なし、実にスバラシイじゃあーりませんか!そしていざ浴室へ。



(上画像マウスオンで別角度画像に変わります。手前はサウナ用の水風呂(真湯)です)。
マウスオン前の画像で説明すると、手前がぬる湯で奥があつ湯です。気に入ったのはぬる湯の泉源が「あつ湯からのオーバーフロー湯利用」ではなく「ぬる湯専用の湯を投入している(湯量を絞ることによって温度を管理している)」という点です。とかくぬる湯は「二番煎じの湯」を浸かっていることが多くて、その場合湯の鮮度がイマイチなんですが、その点ここはとても良心的です。

で、その源泉投入口なんですが、とくにあつ湯の湯口が秀逸っ!



(これ全然説明になってないし(苦笑)。ちなみにぬる湯のほうは半目です(右上画像マウスオン))


ということで終始貸し切り状態の湯をタンノーしました。いやはやとっても気持ちよかった、トド寝だってしちゃったもんね(右上画像マウスオン)。ちなみに源泉は無味で、浴感はツル〜ツルツルの手前という感じだったかな。

湯上がり後は汗が引かずに往生し、めったに食べないガリガリ系カップアイスを食べましたが、一番上に本物レモンのスライスがのせられているという大人の味でなかなかよろし。しばし管理人さんと3人で談笑していたわけですが、

というわけでわれわれが出発するときには駐車場に車がたくさん(とはいっても10台未満ですが)。いやぁいいタイミングの訪問でありました。

さてここ七戸からはR394を使えばダイレクトに八甲田入りできちゃうわけですが、それではあまりに到着が早すぎます。そもそもこの日は「この日天気が安定していたら八甲田ロープウェイで上がって散策」という計画だったのですが、上はまだ天気が悪そうなのでパスするとなると時間が余っちゃうリンダ困っちゃうなのですよ。

というわけではっぱふみふみ系次善の策として「十和田市経由、R102で奥入瀬渓流のエントランスである焼山に進み、そこから八甲田方面に北上する」というプランを思いつきで立案(といえば格好イイですが、実際にはほかの選択肢がありません)。

で、十和田市から先は極端にお食事処が少なくなるはずなのでランチどころを探します。お蕎麦食べたいなというのがわれわれの希望だったのですが、「お蕎麦屋」さんはOKでも「そば・うどん・定食」屋さんは基本パスなのがわれわれです。やはり人類は麺類、蕎麦なら蕎麦にこだわるお店がイイのです。しかしそんなお店に出くわすことなく「間もなく分岐」あたりまで来ちゃいました。

これから山に入るのでマソリンガンタン給油。ここで「じゃ、ジャンル抜きでよさそうなお店を探そう」と調べてみたところ、「ここ行ってみようかー」系のお店発見。というわけでナビに電話番号を入力して行ってみたところは‥



はいはーい、前日のランチに引き続き洋食、イタリアンのお店でありました!


さいわいランチメニューがあったのでよしよし。しかしこのお店「ぱぱでむーちょ」の立地は完全に住宅街(のはずれ)でして、ここでの創業がいつだったのかはわかりませんが少なくとも10年以上前であることを考えれば、この立地でやっていけてるというのは「地元常連客が多い」ことにほかなりません。

食材は地元産との旨を説明してくださいます。某グルメサイトなどでは「その説明がうっとおしい」というコメントもあるようですが、わたしはそうは思いません。「お店として自信を持って仕入れた食材をお客さんに提供している」という自負があるからこそそのような説明ができるはずです。

そもそも仲間との会話を重視するならツイッターで「うるせーよ、だったらガ○ト行けよ」と言い放ったステーキけん井戸社長のごとく別のお店に行けばいいだけのことです。お店の選択権はあくまでお客にあるのですから。

あ、われわれがオーダーしたのは「本日の気まぐれパスタ」と「マルゲリータピザ」。シェアして食べましたがどちらも美味しかったですよ。画像にはありませんがセットメニューなのでパンも食後のドリンクも付いてますし十分に満足。まぁ確かに大森貝塚系の方々には量的にやや物足りないかも知れませんけれど。

このあと十和田市内の郵便局で投函したのは、数日前までいた三陸のスタンプラリー応募はがき。当選は50名だけだし「たった3つ押せばいい」お手軽ラリーなのでなかなかキビシイかもしれませんが、いや参加することに意義がある!ということで。

このあとはいよいよ八甲田方面へと向かいます。

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