−その21 お風呂新装の「ぬぐだまりの里(旧遊仙)」にてまったり+おまけ −



3ヶ月前にどこもかしこも雪だらけだったこの道も、今はみごとに緑の回廊です。

というわけで八甲田エリアにやってきました。お天気は曇りでお山の上の方はガスってますが、路面は完全に乾いてますし時折日も差すというまずまずのコンディションです。そんなわけで以前泊まった又兵衛の茶屋までやって来ました。

と、われわれが途中で追い抜いたチャリダーさんがやって来ました。サイドパニアケース装着のツアラーさんですが、追い抜いた瞬間、その目的地はすでにTakemaにとって明白でした。「まずは宗谷岬だな」と(笑)。



このあと、この方とちょろっとお話申し上げました。今日は青森市まで降りてしばらくねぶた参加でまったりするだとか、これから数ヶ月かけて下って行くだとか。プレートを見るとこの日で26日目ということですからまだまだスタートしたばかり、このあとの健闘&お楽しみをお祈りいたします!(右上画像マウスオン=ご本人の許可を得ていないのでご尊顔画像にはボカシを入れています)。

ちなみにこの「ズんだ」さん、ブログでリアルタイムに状況をアップしておりまして、10/8現在94日目、「わ゛りぃごはいねかー!」となまはげにドヤされたりしながらも楽しく旅を続けておられるようです(笑)。詳しくはこちらのご本人ブログサイトをご覧あれということで。

それにしてもこのズんださん24歳ですか、自分も24歳の時にNZワーホリに行ったんですよね。そしてそれがやっぱり人生の大きな転機になったことはいうまでもなく。ズんださんのこの経験がある意味「人生の指針」たる経験とならむことを祈ります!

そうこうしているうちに今宵の宿たる「八甲田温泉 ぬぐだまりの里」に到着です。とはいえこの宿には旧「遊仙」時代に宿泊もしているのですが(その時の様子はこちら)、経営が変わりどうやらお風呂が全面的にリニューアルされたということなのでまずは来てみた!というわけなのです(2014/6/10オープン)。

本館たる宿泊棟は以前とあまり変わっておらず、客室内の様子も以前の通り=つまりはちょっと懐かし昭和系でした。TVもアナログ機をデジアナ変換チューナー装着の上でそのまま使っていました。ただこのあと宿の方に聞いたところによると、あとに導入した液晶TVのほうがどんどん壊れてしまうのだとか。酸性泉絡みの影響もあるのでしょうし、最近の製品におけるモノ作りの粗雑さも大きいのでは?

そういえばTakema母のリビングにある液晶42型TVは3年ももたずにダメになりました(断じて誓いますがわが家周辺に酸性泉は湧出していません(大笑))。しかしその何年か前に買ったTVは、「ソニータイマー」も起動せず今も元気です。やっぱり粗製濫造はダメなんでしょう。


館内はちょっとお洒落にはなってますが基本的に前回訪問時の味わいを保ってます。



まるで結婚式場みたいな階段ですが、窓の外を見ると右上画像のようにだいぶキテます。

ちなみにこの階段からは旧大浴場の建物が見えています(右上画像マウスオン)。「あれは解体します」ということでしたが、そう遠くない時期にこの「本館」にも手を入れなければならないことを考えると(左上画像マウスオン)このお宿の経営もとてつもなく大変なのだろうと理解。しかぁーししかし!



左上画像のらむね湯浴舎への道はご覧のとおり鉄板敷きですが、利用上何の問題もありません。スリッパで行くかサンダルで行くかという選択だけの問題です(その旨についての掲示はありませんが屋外通路が濡れていない限り部屋のスリッパで移動OK)。

そんなわけで、まずは「別館 白樺荘」の跡継ぎたる「らむね湯」浴舎へと行ってみましょう!(なおこれ以降のお風呂関係画像は撮影順ではありません)。

この日は半露天が女湯、閉鎖的空間たる右上画像が男湯でした。以前は現在の建物のすぐ脇、今は広場になっている場所に「別館 白樺荘」があったんですがもちろん今は跡形もありません(2009年訪問時のページはこちら)。今だから書きますが、当時従業員の方からは「白樺荘の湯は泉源がよくわからないんです」とおっしゃっていたっけ。経営者が代わってそのあたりの引き継ぎがうまくいっていなかったからなのでしょうが、さすがにこの大改修の過程で判明したようです(らむね湯の泉源=右上画像マウスオン)。旧白樺荘は現浴舎とこの泉源との間にありましたから「ほぼ泉源直結」という感じだったのですね。

そんなわけでまずは入浴。肝心の「怒涛の泡付き」はといえば‥

あれぇ、アワアワになるスピードが以前よりも少し遅くなったような気もします。泉源からの距離が微妙に遠くなったからか、またはこの日の源泉のコンディションがあまりパワフルではなかったからなのかはわかりません。それでも十分にアワアワなんですけれどね。ちなみに湯尻の排水切り欠きあたりにはしっかり成分が付着しており、こりゃやがて固着し始めることでしょう(左上画像マウスオン)。

ちなみにこのらむね湯貸し切り時にバンバン写真を撮っていたら、脱衣場に次のお客さんが入ってこられたので「あちゃー残念‥」と思っていたら、実はその方も温泉ファンで、「わたしも写真を撮っていいですか?」とおっしゃって下さり一件落着。しばし湯談義も含めのんびり過ごしました(笑)。

さて続いては巨大な湯小屋施設である龍神の湯へ。内湯、露天湯それぞれ2つの浴槽がありますが、その規模にびっくり。

まずは主浴槽である硫酸塩泉へ。源泉温度は64.5度もあり、湯はこの壁から落とし込まれています。いわゆる空冷式で、同様の手法は会津の宮下温泉ふるさと荘でも見られますし(こちら)もっと大々的な空冷式ということであれば長野の中房温泉などでも見られます(こちら)。いずれにせよ「源泉をとにかくそのまま投入しよう」という姿勢には好感が持てます。それでも熱かったですけれどね(笑)。右上画像マウスオンで湯足画像に変わりますが、この浴槽で一番落ち着けるのは湯の壁から一番遠い湯尻付近でした。それでも43度はあったんじゃないかな。

いっぽう、そのすぐ脇には硫黄泉のぬる湯、通称「ミルク湯」があります。こちらはまぁなんとも脱力系の無感温度(源泉36.9度)でありまして、それこそ何時間でも入っていられそうですし、ある意味では、

続いては露天湯に行ってみましょう。あ、露天出入口の扉が外れかけていたことはここだけのヒミツです(このあと従業員さんに伝えておいたので、あとで行った時にはすでに修繕が完了していました)。

こちらにも2種類の湯が注がれていました。硫黄泉のほうはここの宿湯内で一番特徴がないようにも思えましたが、この日も暑かったからか皆さんそちらにばかり浸かっておりました。

さーて、それではそろそろ夕ごはんとまいりましょう。山の中のお宿ですからあまり期待していたわけじゃないんですが‥

「量で勝負」というのではなく、小鉢モノたくさんの嬉しいお料理でした(右上画像マウスオンで意味なき乾杯画像に変わります)。ご飯は山菜炊き込みでしたし、最後の〆が手打ちのお蕎麦というのが何とも嬉しかった!ちなみにこちらのお宿はランチタイムに「そば処 わたすげの里」が営業しているようです。食堂が少ないエリアですから立ち寄り湯がてら食べていくのもいいかもしれません。

もちろんこのあとも何度か湯に浸かった上でおやすみなさーい。


明けて翌朝、「ニューヨークの朝は一杯のコーヒーから始まる(ダバダー♪)なのかもしれませんが(意味不明な人いつものスルーね)、八甲田温泉の朝は当然朝風呂の一浴から全てが始まるわけなのです。

まずは大浴場へ。入ったすぐ脇のミルク風呂にかの温泉ファンさんが浸かっておられたので「おはようございまーす」と声をかけますがお返事なし。「あれ?」と思いましたが、あとで聞いたら声を掛けられたことすら覚えていない=浴槽内で寝落ちの白河夜船状態だったことが判明(笑)。それほどまでに無感温度は気持ちがイイというわけです。このあと約1時間、ミルク湯で温泉談義。





朝ごはんはかなりシンプルですがわれわれには十分です。ホタテの味噌汁もおいしかった(陸奥湾を控えたこのあたりじゃ当たり前なのかも知れませんが)。

部屋に戻ってしばしのんびりし(というか10:00のチェックアウトぎりぎりまでのんびりしたのでもちろんまた入浴しましたよ)、さーていよいよ出発です。お天気もこれ以上悪くはならないようなので、八甲田ロープウェイ駅へと向かいます!あ、ちょっとここでおまけね。




過去にこの界隈で「廃墟の湯」なる物件(笑)に入浴したことがあったので(その時の様子はこちら)、現状を確認すべく行ってみたわけです。入口の藪こそそのままでしたがその先は何だか整備が進んでいました。何となくいやな予感を抱きながら進んでいくと‥

ん?明らかに手が加えられています。しかも、何だかベランダ用のフェンスらしき構造物まで取り付けられていますが‥(右上画像マウスオン)、

土地の所有者さんが権利を主張し始めたということなのか、それとも誰かが勝手に‥なのかは知りませんが、いずれにせよこの湯に浸かれることはもうないだろうと予想します。あんまりいい感じの雰囲気じゃなかったし、もう行くことはないかな‥。以上報告を終わります。

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