− その4 阿賀野川ライン雪見舟にゆったり乗船 −



これが咲花温泉郷のほぼ全景です。川からじゃないと見られませんよ(笑)。



お宿の車で送っていただいたのはR49沿いにある「道の駅 阿賀の里」。なぜかふなっしーがおりましたが著作権は大丈夫かな?(笑)。それはともかくとしてその奥にある「舟受付所」へと向かいます。そう、ここでは!



宿を予約した時にその旨をもお話ししておきましたので、ここまでの送迎というご厚意にあずかることができました(基本的に湯元館宿の送迎は咲花駅までなのだそうですから予約時にご確認下さい)。ちなみに帰路は舟下り会社の車で咲花駅まで送っていただきました。関係諸氏のご厚意に感謝感激雨あられです。

なお、往路の車の中で「このお天気(あまりよくない系)ですし、お客さんは少ないと思いますよ」と言われておりました。受付所で料金(2000円/人)をお支払いし、出発前に道の駅でトイレも済ませて再集合したわけですが‥




(意味なし芳一ですが右上画像マウスオンでTakemaのヨロコビ画像に変わります)。



そんなわけで乗船定員46名との記載のある船にわれわれ夫婦2人だけというゴージャスな船旅が始まったわけであります!(というか船頭さんとガイドさんに申し訳ないような気もしますが‥)。ちなみに船頭さんは御年80を超えておられ船頭歴ウン十年の超ベテランなのだそうです。

出航直後のガイドさんいわく「この時期は水量が少ないので穏やかそうな流れですが、春の雪融けとかのころにはもっと水量が多くて流れも強いです。また2011年夏の新潟福島豪雨の時には、ほら、高速道路の橋脚を見ていただければわかるようにコンクリートの色が変わっていますよね、あの一番上まで水かさが増したというわけです」。なるほどぉ、只見川のずっと下流域であるここ阿賀野川ですが、両側を山に挟まれているから川幅自体は狭いところも多いわけですからね。



河原の雪原では1/15前後に行う「どんど焼き」(正月飾りやしめ縄その他を燃やし、無病息災家内安全を祈る年中行事の一つ)の準備が行われていました。首都圏では悲しいかな煙とかいろいろな苦情が来てしまいそうな行事ですが、このあたりでは全く問題ありませんね羨ましい。そうこうしているうちに徐々に天候も回復し、水面が太陽に照らされる時間も増えてきました。

最初上流へ進んだ船は途中で反転し下流へ、船着き場を通り過ぎて咲花温泉の前を下っていきます。



ついさっきまで湯に浸かっていた湯元館の真ん前ももちろん通過します。まだ館内に残っておられたお客さんがこちらに向かって手を振ってくれたので振り返しましたけれど、まさかわれわれが「同じ広間で朝食を食べていた同宿客」だとは思わなかったでしょうね(大笑)。それと、2012/11のリフォーム工事後にオープンした「貸切風呂」が、外から見るとなかなかすごい場所に外付け設置されていたことも判明です(やや濃い茶色の部分)。

まぁそれはともかくとしてガイドさんから伺った話では、前述の新潟福島豪雨では護岸を水が乗り越え、咲花温泉でも床上床下浸水の被害を受けたそうです(今調べてみたら湯元館は1F床上浸水だったのかなと)。で、その後の防災護岸工事が現在行われているところなのだそうですが、護岸堤防の高さをどれだけにするかということについてはいろいろと意見があったようです(実はちょうど湯元館の前が現在の工事現場になっているようで、新旧の護岸の高さの違いがよくわかります)。

旅館側のいう「お風呂から阿賀野川が見えなくなってしまうと魅力が損なわれる」という意見もよくわかりますし、そして治水のためという考え方もこれまたよくわかります。ただ実際に豪雨災害があったことを考えると、この新堤防の高さはしょうがないかなぁと。豪雨以前川沿いに植えられていた桜の木が軒並み伐られてしまったということへの悲しみも含めて‥。



最後はお座敷屋形船を横目にしながら船着き場着でした。確かガイドさんも定年退職後このガイド仕事に就かれたということでしたが、船頭さん共々いつまでも頑張って下さいませ。



ちなみに一気に天候が回復してきたように見えますが、青空が見えたのは結局この前後だけでした(笑)。

というわけで、ここで船下り動画のダイジェストバージョンです。派手さはありませんが、何だかほのぼの出来ましたよ。




下船後は連携よく送迎車にて咲花駅へ(この送迎サービスも、ハイシーズンはお願いできるのかどうかわからないので要確認です)。11:07発の列車に余裕で間に合いましたんで駅前にて‥



ハイおしんこどん、いつものポーズにて喜びを表現しております。



咲花駅は無人駅ではありますが近年立て直された新しい駅舎で、待合室もありますし切符の自販機(近郊区間のみ)もありますので購入して問題なし。列車を待っていると‥



やって来たのは3両編成なんですが、先頭車と中間車のセミクロス車両内ボックスシートは全て微妙に先客さんありというわけで潔く?最後部車両のロングシート車両へ。うーん、首都圏のロングシート車両はドアで細切れにされて実際のところ全然ロングじゃないですが、これはまさにロングそのものです!故 森光子さんが「放浪記」の場面の中ででんぐり返しをなさっていたことをふと思い出しました。お元気な頃ならこのロングシートで何回連続でんぐり返れただろう!(あ、もちろん車中マナーにとことん反しますので思いついてもやっちゃ駄目よん)。

そんなわけで次の目的地へと向かいましょう。とはいえ咲花から580円区間の切符なのでさほど遠くへは逃亡しません(笑)。

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