− その1 お仕事を終えたあとの湯も夕食も格別! −



鉄輪界隈の怒涛の湯けむり、これじゃ建物の傷みも早いんだろうなぁとよけいな心配。

(2016/1/26.27) 【その1】

そう、タイトル通り今回の湯めぐりは「出張のおまけ」なので誤解なきように。Takemaの職場@千葉県から大分県までは当然ながら距離があるので往復飛行機での移動となるわけですが、現地でいろいろなやりとりが予定されており、しかも「当日行ってみなければ時間が確定できない案件」もあったことから、相手先から「日帰りではなく現地泊を前提にしてほしい」という流れとなったわけです(現地からのスケジュール提案もその流れに沿ったものでした)

それはそうとして、「お仕事の関係は丸1日で終わる」わけです。となれば翌日、仮に朝一番の便で帰り職場に「ただ今帰りましたぁ!」と高らかに宣言して再び通常業務に戻るべきなのか否か?ここはまさに愛社精神とか社畜の度合いとかが試されるところですが‥。

スミマセン、自分はそこまでの仕事人じゃないということをここに告白します(笑)。それに出張前に2日目の業務の振り替え手配はしてきましたし、となれば‥初日のお仕事が順調にまわるとすれば、



という決意を固めた次第です(笑)。

そんなわけで以下の内容はまるでふだんの湯めぐり日記同様の内容になっていますが、ここには一応そんな葛藤というか深謀遠慮の末愚者一得系の発想があったことをご承知おき下さい。ま、どうみても隠忍自重系ではないですけれどね(苦笑)。



5:30ころ自宅を出発し、日の出のころに羽田空港にて朝食。前のお2人もそうですがこの時は当然自分もスーツ姿です。あ、その昔非公式猿ヶ京キャンプにネクタイ姿で行ったこともあったなぁ、あのころは少なくともバイタリティだけはありました。ネクタイの時じゃありませんでしたが、群馬県の猿ヶ京でキャンプしていたのに明け方に撤収&帰宅し、ネクタイを締めて定時に出勤なんてのもありましたからねぇ(遠い思い出です)。ブラックバードも164馬力のフルパワーだったし(謎)。

あ、でもそんなノスタルジーはへっぽこの役にも立たないので(造語)さっさとスルーして、とにかく大分空港へと到着です。「おんせん県」はあとでじっくり堪能させてもらうことにして‥。

というわけで17:00過ぎには順調に無事お仕事も終了し、別府駅にほど近いビジネスホテルにチェックインしました。もっともこのあと、相手方のとある方との懇親夕食(という名の「飲み」)が入ったので(あくまで自腹です、接待とかじゃありませんので念のため)、まだ気は抜けません(笑)。

しかし約束の時間までにはまだ間があります。さてここで取りいだしたるコピーの束!それは‥



Takemaの入浴行動が圧倒的に東日本に偏っているというのは拙サイト常連の方であればすでにおわかりのことだと思います。いま改めて数えてみたら「北海道166+東北356+関東甲信越299=東日本821湯なのに対し、富山−岐阜−愛知以西の西日本は全部合わせても「たった57湯」だけ。「海外での入浴数が59であることを考えれば、あまりにも少ない数字です。

なお、Takemaの温泉カウントは基本的に「1温泉名=1カウント」です。鳴子温泉とか草津温泉とかも「1」でカウントしています。ただし温泉名が別の「東鳴子温泉」は別カウントですし、今リストを見直してみたらそこそこ例外もありましたがまぁ細かいことはお気になさらず(笑))。別府の場合は8つの温泉地名(+α)がありますからそれに従おうかと。

さらに九州となると実はこれまで鹿児島県の湯にしか浸かったこともなく、これまで半世紀ちょい生きてきたTakemaですが、そもそも大分県入りは今回が人生で初めて。別府温泉についてもこれまでに調べたことはほぼ全くなかったという、実にお恥ずかしい限りのていたらくなのであります。「鉄輪温泉」を「てつわおんせん」と読むと思いこんでいたくらいですから(大苦笑)。

そんなわけで出張が決まったあと最初は「自分で調べようか」とも考えましたが‥



と思い直し某SNSにつぶやいてみたところ、とある温泉師匠さまから貴重なアドバイスというかリストアップをいただいたわけです。今回はそのリストに忠実に+αの湯めぐりとなりました。というわけで、夕食前に宿から近いところにちょいと行ってきましょう。別府最初の湯は‥



ご覧のとおり梅園温泉です。別府駅周辺の繁華街の路地を入ったところにあり、「あそこはわかりにくい場所にあるよ」ということだったので詳細地図をコピーしていったのですが(グーグルマップ等によるナビ機能を使わないところがアナロギー)、しっかり分岐を通過しちゃったようで?たまたま自販機でジュースを買っていた方に「あのぅ‥」と聞いてみると、わざわざ温泉前まで案内してくださいました(感謝)。



正解は、こんな道沿いにあるこんな路地を入るのでした。看板が上の方にあり見落としやすいので注意。

温泉の前まで来ると、内部から男性同士が会話する声がしたので温泉写真の方はきっぱり諦め、ここはまず記念すべき別府の初湯をじっくりタンノーすることといたしました。

先客さんに千葉から来たということを話すと「仕事かい?」と聞かれたのでそうですと返事をすると、どうやら長期滞在のヒトと思われたようで(もう私服に着替えていましたし)、いろいろ話しているうちに「自分たちは毎日この時間に来ているから、また明日もおいで」と言われてしまいました。よそ者扱いされなかったのは何よりですが、明日以降は無理です(苦笑)。



入浴時間はお昼から深夜まで。建物の外には「梅園小路」の看板に「‥スナックママさん入るため 夜は0時まで開いてます」と書かれていましたが、今は23時までになっちゃったみたいです。また別府の達人御用達のスタンプラリーもやめちゃったようですが、そもそもスタンプ自体集める気もなかったので問題なしです。

さて肝心のお風呂です。楕円形の浴槽に無味無臭の透明湯が注がれており、特別に大きな特徴があるわけでもありませんが、日々使いの湯としては羨ましいよなぁ、イチゲンの自分でも100円で入れるというのは魅力です(というか別府ではどこも基本100円ですが)。

おっと、ネットを見ていたら「別府八湯温泉道 名人会」のウェブサイト内に梅園温泉の浴室画像(フリー素材の但し書きあり)があったので、そちらをお借りして貼り付けておきましょう。



源泉升の位置から考えるに女湯の浴槽でしょうか。

さて(時計チラ見)‥うん!急げばもう1つイケる!(強欲)というわけでそのまま歩いて次の目的地春日温泉へ。



温泉に近づいてきたあたりでお風呂セットを持った地元の女性が前を歩いているのに気づき、「あちゃー夕食前のこの時間だしここも先客さんありかも」と覚悟しつつ料金を払い(梅園もそうでしたがこちらも無人=右上画像マウスオン)、男湯入口の前まで進んでみると、ここは浴室の外で靴を脱ぐシステムなのですが‥





いやっほぅ、2湯目にして貸し切りの恩徳に与ることができました!喜び勇んで脱衣の儀。だって次のお客さんがいつ来るかわからないわけですから‥もっとも駆け足での湯浴みとはいえ最後まで貸し切りでタンノーできました(嬉)。

お湯はこちらも無色透明の湯でしたがお湯は熱め。ゆえに新鮮湯の投入は控えましたがそれで十分です。



連続湯なので汗がどんどん出てきました。最後はかぶり湯をしてさっぱりし、出入口のドアを開けたところでちょうど次の湯浴み男性客がやってきました。うん絶妙のタイミング(おたがいに)

建物の奥の方では源泉施設が常時ゴボゴボと音を立てていました。なおネット上の多くの画像では浴室への出入口が木製扉ですが、ここはリフォームされてサッシになっていました(右上画像マウスオン)。風情という点ではナニかもしれませんが、地元の方々にとっては使い勝手が一番ですからまぁいいのかなと。

春日温泉を出たころには夜のとばりが幕を下ろし始めていました。いったん宿に戻りちょっと水分休憩などをしていたら、あれまもう時間です。というわけでいざ夜の部へ。関係者同士の懇親食事です。同じ店に組織の役員さんも来られていてびっくり(もちろん聞いてなかったんですが、たまたま別の集まりで近くの席におられただけみたい)。

ただしここでの会話の中には当然「仕事関係の話」が出てくるわけなので内容については省略します(関係ない話も多かったですが)。そんなわけで注文した料理関係だけね。



こちらのお店は魚屋さんの直営ということで、とにかく海の幸系メニューがものすごく豊富!関サバは地元でも高級品で、ちょっとした店で頼もうものなら(時価)下手をすると数千円取られることもあるそうなのですが、こちらでは明朗会計のようです。でも頼まなかったのは今考えれば不思議(笑)。



最初に出てきたのは、「大分の郷土料理だからぜひ食べてみて下さい」と勧められた「りゅうきゅう」(左上画像)。さまざまな種類の刺身をタレに漬け込み、そこにゴマやネギなどの薬味を添えていただくわけですが、うん、これおいしい!

続いては赤ナマコの酢の物。個人的にナマコ酢は大好きなので(酢の物はそんなに好みじゃないんですがこれだけは例外)こちらもおいしくいただきました。そしてフグの唐揚げまで!初めて食べたんじゃないかと思いますが、アツアツをホクホクいただくとこりゃもう最高でした。

最後にもう1品、ちょっと変わり種のお刺身+焼きおにぎりで本〆といたしました(右上画像マウスオン)。ちなみに懇親タイムはこの途中で終了しており、最後は1人で飲み食いしていたわけですが(フグの唐揚げを食べ終わった段階で中〆、最初からお会計は別々でしたので念のため)、いやぁやっぱり海の幸はいいなぁ(笑)。



このあと今宵の宿であるホテルアーサーに戻り今日の〆湯です(画像は朝撮影したものですが)。こちらの湯も自家源泉ということですしもちろんかけ流し。しかも飲用許可も得ているというわけで飲んでみましたが、特に味はしなかったかなと。なおこちらの湯は「のみ不可」というわけで、自分が宿を指定したわけでもないのにこちらを選択してくれたJ○Bさんありがとう!(笑)。

さてそんなわけで初日が終了。明日夕方までにいったいいくつ回れるか?久々の数泉道中です!

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