− その3 老沢の湯はやはり手強かった(笑)。そして季節限定露天湯その後 −



宿の方の車しか止まってないようです、よぉっし!

(2016年1月10.11日訪問【その3】)

そんなわけで西山温泉郷のうちでもかなり人気が高いと思われる老沢温泉旅館へ。浴室が特徴的ですからね。入浴料をお支払いし、いつものように階段を下りていきます。どなたかが「階段を下りていく温泉にハズレなし」と書いていたような気がしますが、要は「源泉直結なのでお湯の素性がよい」という意味なのでしょう、同感です。さて‥





まったく変わらぬ風情の3つの浴槽がお出迎え。しかしここ老沢の湯での入浴はややロシアンルーレット的な側面を有しています。それはつまり「どの浴槽がぬるいのか激熱なのか適温なのかが訪問するたびに異なる」というわけなのです。

というわけで検温度チアー、いやちょっと待てその前にというわけで浴室奥の温泉神社にお詣りです。



2015/11に亡くなった阿藤快さんが奉納した幟が見えていますね。合掌。

では検温ですが、実は浴室に入ってすぐ、一番手前の浴槽脇からのオーバーフロー湯流れに足が触れた瞬間「アチッ!」という感じでした。そんなわけで3浴槽それぞれの湯温をアナログ計測(要は手湯)してみたところ、神社寄りのいちばん奥の浴槽が一番ぬるく(とはいえ41.5度くらい)、真ん中は43度前後、そして例の一番手前の浴槽は‥たぶん48度くらいだったかなと(またも温度計を持参しなかったためアバウトでごめんなさい)。



左上画像が奥浴槽への流路分岐部。新湯の投入量を最低限にすることで適温湯にしているわけです。

手前の2浴槽への流路がかなり狭められているため、行き場を失った湯の多くが手前の浴槽に集中して流れ込んでいるということのようです。もっともここで熱湯チャレンジする気もないので、2浴槽を行ったり来たりしつつ楽しみました。



おしんこどんも満足そうな様子です。そりゃあねえ。



さてここからは柳津方面‥いやちょっと待て、西山温泉から昭和村に抜ける県道があるんだった!冬季閉鎖でもないのでこの道を進むことにしました。高速代の節約にもなるしね。ただし昭和村から先は往路と同じルートになっちゃうんですが。



さてしかし、進むにつれてどんどん雪の量が増えていき、気がつけばアスファルトも見えない圧雪路となりました。シャーベットよりはこっちの方が安心できますが、スタッドレスタイヤの寿命末期ということもあり慎重に進みます。考えてみれば喰丸峠のトンネル付近は標高も800mくらいあるんだから雪も増え温度も下がって当然ですわ(西山温泉は標高300mくらい)。

R400に合流し、あとは勝手知ったる道を会津田島まで。とはいえ舟鼻峠のトンネル入口は標高950mくらいで、田島から檜枝岐に向かう途中にある中山峠トンネル(標高約1000m)と大して変わらないんですね。でもより北側に位置するぶん、こっち(喰丸峠)の方が積雪量は多いんじゃないかなと。



喰丸トンネル西側は結構急坂です(2015秋にバイクで通っているはずなのに記憶が飛んでた‥)。で、舟鼻峠のトンネルを抜けるといやはやもう一気に雪が減っていき、そして青空の領域が一気に広がります。一口に南会津町といっても町村合併により今や広い町域ですが、冬型の気圧配置の時は案外こんな感じなのでしょうか?もっとも田島駅前のお蕎麦屋さんによると「今年は異常なほど雪がない」ということでしたし、自分の過去の訪問経験からしても明らかに「少なすぎる」感じでしたが(だって市街に雪の痕跡すらなかったわけですから!)。

このあとはこれまたほぼ雪なしの県境山王峠、まったく雪なしの尾頭峠トンネルを越えて西那須野塩原ICへ。おっと高速に乗る前におしんこどんのリクエストで何だか有名らしい洋菓子屋さんに寄ったっけ(もう名前忘れた=興味の範囲外は記憶維持機能がほぼ働かないTakemaです)。

高速に乗ると進行方向の先に夕日が沈んでいきました(右上画像マウスオン)。関東平野はこの日もお天気良かったみたいですね。



立ち寄った洋菓子店には無料の紅茶サーバーがありました‥あ、「チーズガーデン」だと判明!



めったに立ち寄らない羽生PAで「鬼メンチ」を購入。何が鬼なのかと思ったらニンニクか!でもおいしかった。

というわけで無事に千葉まで戻ってきたところでこの旅レポも終了‥といきたいところですが、今回のメイン目的地であった「大塩温泉季節限定露天風呂」のその後の具合についてご説明いたします。というか、下画像を御覧下さい(画像はたつみ荘さん提供、転載許可済みです)。



この画像はわれわれが入浴してから3日後、1/14(木)朝 7:25の撮影画像です。まだ湧出は続いていますがだいぶパワーは落ちているようにも見えます。

また湯の入れ替えタイミングが空いた関係か、湯が明らかに黄土色系に濁っています(平日ど真ん中ですから湯仲間の皆さんも来られないし)。自分がこれまでこの湯を訪問してきたときには基本的に透明度が高めだったので、「あの透明度はたつみ荘のご夫婦および湯仲間の方々の作業により維持されていたのだな」とあらためて実感しました(もう少し暖かい時期だったら自分も掃除させてください。でもこの時期は‥篤志家系の皆さまに頼るばかりです)。

でも、このなみなみと湛えられていた湯ですが‥





ええっと、次回の噴出は当然ながら未定です。そもそも今回の噴出自体がある意味イレギュラーであり、通常は雪融け時期の3-5月のどこかのタイミングで出たり止まったりなんですよね。

そんなわけで「出た!」となれば温泉ファンでいっぱいになる大塩温泉たつみ荘さん、ご主人も女将さんも優しい方ですので是非皆さまもご訪問&お泊まり下さいませ!(露天風呂が使えない場合も宿泊者は隣の共同浴場を無料で利用できます)。

ということで今回のタナボタ温泉行脚、これにて終了です!

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