tya






- その2 吊り橋に揺られたあとは一気に南紀へ。うまうま夕ごはんとお宿探訪 -



朝日があたったばかりの赤水の滝。この日もいい天気‥と思いきや。

(2018年12月年末-2019年1月2日 その2)

というわけで出発です。静岡市は実は南アルプス側に広大な面積を有していて、何たって最北部&最高標高地点は日本第3位(第4位とも)の標高を有する間ノ岳(3189.5m)なんですからびっくりします。そしてその山あいにはいくつも温泉があったりするわけですが、われわれは寸又峡くらいしか入ってなかったりするわけです。また機会を見つけて訪問しなきゃだなと思いつつも、走り始めてすぐのところにある赤水の滝でさっそく寄り道。



今でこそ透明な(白い)瀑布ですが、なぜ赤水という名前が付いているのか、その理由が書かれた看板がありました。なるほど、1707年の地震による大谷崩れの崩壊土砂で、この滝は褐色の濁流(土石流)が流れ落ちていたことからこの名前になったわけですね。ちなみに黄金の湯のあたりの平地もこの時の崩落土砂で出来た平地なのだそうです。安倍川の河川敷が広いのもそういうこと(崩落土砂が運ばれて河原が埋め尽くされた)なんでしょうね。

さてせっかくなのでこの界隈名物の吊り橋を渡ってみましょということで、まずは地図に記されていた1つめの吊り橋へ。でも‥







ちなみに先に進んだおしんこどん、「うわ、かなり大きい鹿がいたよ、逃げてった」とのたまいます。まぁエリア的には鹿がいておかしくはないわけですが、ここでふと疑問が。



まぁ全く防備されていませんので食べないんでしょうかね。と思っていたところで検索してみると「食べてます、食害が深刻です」とのページがいくつも出てきます。あれま。

でも橋のたもとにあったお茶畑(右上画像)も荒らされている様子はないようです(右上画像)。それほど好物というわけではないので山に食べ物があるうちは食べようとしないということなんでしょうか?またこのあたりの山の木は自然林ですから餌となる山の恵みが豊富なのかもしれません。でもこれが杉の植林地帯だったりすると‥?ただ、ここでも鹿は里に下りてきているわけで、うーむ(全然わからん)。

さてこのあと続いてもう1つの吊り橋に行ってみました。





川の反対側はご覧のとおり茶畑=完全私有地なのに、吊り橋そのものは一般に開放されていて「関係者以外云々」などの無粋な看板はありません。あるのは‥







というわけでずんずん進んでいきます。と、真ん中あたりまで来たところで横方向への揺れが増してきました。踏み板も薄いし大丈夫かなと思いましたが、あとで気づいたことには「ああ、バイク教習所の『一本橋』と同じだな」と。つまり、足もとの揺れ揺れにびくびくせず、ずっと先を見ながら歩けば全然問題ないんだなと気づいたわけです。なるほどねー。



おしんこどんも渡ってきました。足の上げ方がいつもより低いとのSNSツッコミあり。まぁしょうがないか。



渡った先には茶畑があるのみ。橋を一般に開放していること自体が不思議です。

というわけで、特に何のオチもないですが橋渡りの動画です。





でもまぁ、結構楽しませていただきました。ありがとうございます。

そしてこのあとは大移動開始。今宵のお宿は紀伊半島の南のほうなので、高速を使ってバビューンといきます。ちなみにこの日から冬型の気圧配置が強まる予報でしたが、この梅ヶ島界隈は「北西の季節風に対する鉄壁の壁」たる南アルプスのおかげで実に穏やかな上天気でありました。でも、西に向かうに従って、「天気晴朗なれども風強し」という感じになってきましたよ。



110km/h制限区間(及びその前後区間)はくるくるパンダさんにもご注意を。おお、さすが茶どころ!

さてどこかで昼ごはんを食べなくちゃなのですが、今日あたりから帰省客が増えているはずなのでどこのSAPAも混んでるだろうなぁ‥と思っていたら、最近ところどころで見かけるようになった「インター近隣の道の駅を利用しても料金そのまま」の運用システムがあるようなので、新城ICで高速を下りて「道の駅 もっくる新城」へ。 



山あいに位置する道の駅だからか(いま調べたらごく近隣に長篠城があるんですね)、直売所にはシカとかイノシシとかのジビエ肉が販売されていまして、食事処はランチビュッフェスタイルのお店とラーメン屋さんが。何やらアヤシイ横断幕の熊骨ラーメンなんてのがあるようですので‥





もっとも食べてみると、特に野性味を感じる味はしなかったんですけれどね(鹿カレーに至っては鹿肉を見つけるのが困難でした)。これもまぁネタというか経験の一つということで。

ちなみに再び高速に戻ったあと、次の岡崎SAは「混雑」のマークが出ていたのでこの寄り道は正解だったかも知れません。トイレもなかなか変わった造りだったし。あ、足湯もありましたが塩素臭バリバリだったので手湯にとどめました(残念)。

さて新東名から伊勢湾岸道に進むと、「この先雪につき規制中」との掲示が。冬タイヤ規制までには至らぬ感じでしたが、やっぱり四日市のあたりは冬型が強いと雪になったりするんですよね。





もういつものことなので諦めるしかないともいえる四日市-鈴鹿区間の渋滞ですが、平行する新名神が2018年度中(-2019/3)に開通するということなので、この混雑もあと僅かなこととなりそうです。というか、伊勢湾岸道の開通後車の流れは大きく変わったし、新東名もそう。便利になりますなぁ。

いつもは亀山JCTで名阪国道に向かうのですが、この日はさらに南へ。伊勢道から南の自動車道がどこまで開通しているのかはよく知らなかったのですが、尾鷲で一度途切れてますが今は熊野まで延びてるんですね。それにしてもトンネルだらけでびっくり。



もっとも南海トラフ云々のことを考えると内陸を通る道路は欠かせません。三陸と同じです。

さて熊野からはR42を進みますが、海沿いのはずなのにそこそこ幅広の保安防風林が続いているので展望はよくありません。まぁ仕方のないことではありますが。と、林が切れた先に駐車公園があったのでちょっと休憩です。



この日の太平洋、びっくりするくらい波がありませんでしたね。

そこから先も順調に進んでいきますが、新宮市に入ったところで渋滞。ここ、前に通ったときも渋滞していたと記憶しています。新宮紀宝道路が開通するまでは新宮市内の通過が何かとネックなんじゃないかと思いますが、しょうがないかな。あ、でもそういえば前回は‥



渋滞にはまっている中紀州ミカンが美味しそうに見えたので車を駐めて買いにいったんだっけ。では今回も‥というわけで購入(1袋1500円と掲示されていますが、実際は量り売りしてくれますので少量でもOK)。

「千葉からですが、こちらでミカンを買うのは2回目なんですよ」とリップサービス(ただし精算後なので値引きを狙った発言ではない)したわけなんですが、再び車を走らせてしばし。


(左上画像マウスオンで前回購入のお店画像に変わります。)

あースミマセン、うそをついちゃったことになってしまいました(笑)。勘違いなのでお許し下さいませ(もう覚えてもおられないでしょうが)。

このあとは太地まで続く那智勝浦新宮道路に入り那智勝浦ICで下りて‥。





こちらのお宿(一の滝公式サイトはこちら)、ある理由があって素泊まりのみ受け入れなのですが、そのぶんお安いですし夕食は街に出て美味しいものを食べればいいので問題なし(朝食はコンビニおにぎりとかで十分)。ところでその「ある理由」についてはあとで細かく伺うことができましたんで、差し支えなさそうな範囲で後述します。

で、到着後トイレに入ったわけなんですが‥





というわけで夕食に出かける前にお風呂に行っておきましょう。勝浦温泉の多くの宿は循環していることが多い中、こちらは‥



はい、間違いなく自家源泉かけ流し!しかも、源泉がぬるめなのを生かして非加熱と加熱の2つの浴槽を有しており、これなら温泉ファンも大満足でしょう。ただし浴室内は撮影禁止(携帯電話使用禁止)の掲示があり、もちろんそのようなものは持ち込みませんでしたよ。ええ、この時はね(謎笑)。

さて夕食に出かけましょう。レセプションでおすすめのお店を伺い念のため予約の電話を入れましたが、「今ならちょうどカウンター席が開いていますが、次のお客さんが来たら入れちゃいますので‥」。ん?直前予約は出来ないってこと?というわけで勝浦駅近くのお店まで10分ほど早歩き。南紀とはいえ12月下旬ゆえ寒いなぁ。でもコンビニがあることも確認できたしまぁこれはこれでよし。



というわけで、最近評判がいいという「いちりん」さんへ。よぉっし、飲むぞ食うぞというわけでいろいろと注文。ちなみに左上画像の手書きメニュー以外にもいろいろありますんで、冊子になったメニューもよく目を凝らして旨そうな品を見つけてください。なおお通しがなまこ酢だったのも嬉しかったな(なまこ好きなんです)。



画像は左上から順番に「まぐろ血合いのたつた揚げ」「くじら肉のお造り2人前」「紀州梅鶏つくね」の3品(右上画像マウスオンで「いろんな魚の南蛮漬」画像に変わります)。どれも美味しいっ!勝浦のすぐお隣は太地ですから新鮮な鯨肉も手に入るわけで、ええっと、たぶん今までに自分が食べたくじら肉の中で一番美味しかったと思いますよ!



おしんこどんともども「これはやっぱりお酒でしょ!」というわけで日本酒に切り替えてさらに飲みます食べます!と、ここで2つ隣の席にソロの外人さんが着席。カウンター内の大将(自分よりもお若い方ですが)が英語で声を掛けたので「おお、さすが」と思っていたら、「ええっと、私は声かけくらいしか出来ないんで(そのかわり挨拶は何カ国語もできるらしい)、あとはお客さんヨロシクです!」。え、ええーっ!

というわけで近年とみにレベルの下がったTakemaの英語力でありますが何とか会話。カリフォルニアからお越しの方で、今回は何と「熊野古道を歩きに来て、4日間歩いてこの日にコンプリート、今夜は自分へのご褒美として美味しい夕ごはんを食べたくて」ということでした。すごいなインバウンドパワー、自分は熊野古道を歩こうなんて思ったこともないのに(えてしてそんなものですよね)。

ちなみにお天気のことを聞いてみるとやっぱり昨日今日の山は雪だったようで「今日が一番きつかったですね」とのことでした。それならねーというわけで。





ちなみに本業は家具等のさまざまなコーディネーターなのだそうで、このあと12/31に東京に泊まって帰るということだったんですが、「12/31の東京の宿は念のため予約しておきましょう」とアドバイスしました。ま、ここ勝浦の宿も民宿だということなので、情報収集力はかなり高い(たぶんわれわれよりも)お方だと思いますが。

ええっと、このあとだし巻きタマゴも頼んだ記憶がありますがなぜか画像なし。で、最後の最後におしんこどんが「〆のご飯はこれでいきたい!」というので、





おしんこどんはしっかり彼にもおすそ分けしていたようですが、さっきまで彼はマグロ丼を食していたような気もしますね(笑)。まぁいいか。いろんな味を楽しんでもらいたいですからね。

で、上画像を見ると器の周りのだし汁が沸騰してます。石焼きビビンバと同じ要領でかき回していただくわけです。というわけでごちそうさまでした!うーんこのお店大正解でした!また来たい!



というわけで彼と精算後に写真撮影ね。ウェブサイト教えてませんが(苦笑)。

さて、このあと宿に戻って当然のひとっ風呂、しばらく部屋で寛いだあと寝る前にもう一度お湯に浸かり終えたタイミングで新たな展開が!

お宿のパンフをいただこうかとレセプションに行くと、チェックイン時とは別の男性がおられ、温泉について伺っているうちに温泉界の著名人である松田忠憲さんのお話になり、そこでTakemaが「あぁ、札幌国際大の(元)教授の方ですね」と相づちを打つと、どうやらTakemaが温泉ファンの端くれであることをご理解いただけたようです。松田教授が選んだ100湯リストを見せていただき(もちろんこちらのお宿湯もそのうちの1つです)、そのうち自分がそこそこの数の湯に入浴済みであることを伝えたことも大きかったのかなとは思いますが(笑)。

で、この時点で「この方が間違いなくこのお宿のオーナーさんである」ことを確信していたのですが、このあと状況はどんどん「新たな展開」へと進んでいきます!まずはお風呂関係で、ご主人いわく、



やったぁ、「公式に」ご許可をいただいたので、お風呂画像もOKとなりました!というわけでさっき上がったばかりですが再びダッシュで浴室へいってきまーす!



そうそう、この絵が撮りたかったのです!ちなみに加温湯浴槽のほうが広いのはなかなか現実的かと。

これについても松田教授のアドバイスがあったそうで、以前は加温浴槽だけだったのがアドバイス通りに浴槽を2つに仕切り、源泉浴槽を作った結果人気が上がったのだとか。うん、それは確かに正解かも。

泉質的にはアルカリ性単純温泉ですがしっかり硫黄臭もする湯で、苦味はありますが塩気の記憶はなし(記憶違いかもしれませんが)。湯ざわりは多少引っかかり感があるお湯だったかと。



シャワーも温泉で、一部はへたったカランの代わりに「コックのみ」の潔い仕様(微笑)。



「温い」の読みは「あたたかい」「ぬくい」のほかに「ぬるい」というのもあるのでちょっと微妙かも。

で、湯を上がって再びレセプションへ行くと、ご主人から驚愕の発言が。「女湯も見るかい?」。え、ええ?



さすがに浸かりはしませんでした。ご主人と一緒なので安心です(笑)。

ちなみに右上画像は以前宿泊の部屋だった部分をぶち抜いて作った休憩室だそうです。ロビー周りに十分なスペースがあると思うのですが、こちらのお宿は立ち寄り入浴も受け入れているので(しかもずいぶん遅い時間まで)、2Fまで吹き抜けのロビーではなく外来入浴客用のスペースを確保したということなのでしょう。

このあといろいろとお話を伺いました。なぜ素泊まり専門にしたかといえば「もう団体客が宴会の時代じゃないからね、それにうちぐらいの規模の宿だと人件費も含めてコストも高くなるし、近隣には飲食店もある。ならばいっそのこと素泊まりにしながら低い維持管理費で維持できる宿にしようと考えたわけです」とのこと。凄い先見の明!

さらに維持コストの削減は徹底していました。「このホテル、見かけは3階建てでしょう?でも現在3階には何もありません。使っていないだけではなくて仕切りも何も本当にありません。とある基準(ここボカします)の該当施設になるとそれだけで維持費が馬鹿にならないくらいかかるんで、『実質2階建て』にしたことでコストを削減しました」。うわスゴイ凄い!

たぶん以前はエレベーターもあったのでしょうが、これまたコスト削減の一環で撤去したのではないでしょうか。しかしその一方で館内はWiFiも完備ですし、館内の整備清掃は行き届いていて雑然としたところは微塵もありません。すごいなぁ。

と、ここでさらに館内見学*2となりました!ええっと、わたしゃ一介の宿泊客に過ぎないのですがどうしてここまでして下さるのか‥(感謝)。なお上記の内容についても拙サイトにアップしてよい旨のご許可をいただいていますので念のため。





うわーすごいすごい!シンク周りも含めて全て板張りの床だったことにびっくり。どうしても傷みやすかったはずですし、しかも使用されなくなった現在でもしっかりピカピカだしこれはすごいわぁ。と、ここでご主人からびっくりサプライズ!




いやはや南友(古)びっくりです。もちろん使用済みの品ではありますが、上の厨房同様しっかり磨き上げられていて風格は感じても古さは見られません。もう何というか、申し訳ない‥でも嬉しい♪そのうちキャンプデビューさせようかなと。

最後に案内されたのはバリアフリー部屋なんですが、不思議なことに部屋への上がり口に段差があります。実はご主人、車椅子の身障者の方から「少なくとも旅行に来ることができる身障者であればそこそこ自分で動けるはず、であればこの段差は特に問題ないと思います」とのアドバイスを受けつつこの部屋を改造したそうです。確かに寝たきりの方がストレッチャー移動で泊まりに来ることは考えにくいですからねぇ。



お風呂も段差ありですが、考えてみれば段差があったほうが出入りしやすいのかも。

そんなわけで、深夜に近い時間にもかかわらずさまざまにお宿のことを教えて下さったご主人、大変ありがとうございました。このあと自分は部屋に戻って布団に入ったわけですが、翌朝レセプションに行くと担当の方が変わっており前夜のお礼を直接申し上げることは出来ませんでした。ここで改めてお礼申し上げます。ちなみにこの方からは「あ、昨夜の担当者が『これを渡し忘れた』ということでこちらをお渡しいたします」というわけで、固形燃料を消火するときの「かぶせ蓋」をいただきましたっけ(嬉)。



明けて翌朝はこれまた上天気。正面には「弁天島」が浮かび、実にいい雰囲気です。



広いロビーでは朝だけコーヒーサービス(有料)がありますが飲み忘れました。なお電子レンジ(無料)もあります。



小島にいるのはウミウかと思ったら釣り人でした。その向こうをJR紀勢線の特急くろしお16号が通過中。



庭に出ることも出来ます。おっと、今度は本物のウミウが朝ごはんの魚をゲットしたようですね。




そんなわけで勝浦温泉 一の滝ホテル滞在を満喫しました!「3階だけど2階建て」とか「夕食のみならず朝食もなし」とか、いっぷう変わったホテルですがその前向きな理由もよくわかりましたし、もちろん温泉は長湯にも普通の入浴にも適したこだわりのかけ流しだし、宿泊費用も5000円+入湯税と格安だし、こちらにも是非また泊まりに来たいものです!

というわけでいよいよこの日はおしんこどん実家に向かうのですが、もちろん寄り道しながらですよ♪

[戻る] [次へ]