− その3 ジンギスカンまつりの翌日は寒河江温泉のあと峠越え −



羊肉以外にもいろいろと。結構な量があって食べきれるかと危惧しましたが大丈夫でした。

【2018年3月25-29日、3ページ目/全8ページ】

夕食はジンギスカン「定食」だと予約時に聞いていたので、「あ、定食ならある意味想像できる品数と量だから大丈夫かな」と思っていたのですが、実際のところはそれよりも安い「セット」こそがいわゆる一般的な定食で、こちらの「定食」はいわば「コース」に近いのかも。そして泊まり客用の「定食」は、それよりもさらに品数が多いような気が‥(公式サイト画像の「定食」画像を見てそう思いました)。



羊肉たくさん。突き出しのもずく酢と漬け物、そして生ハムサラダ。このあたりはまだ十分想定内です。



しかしタケノコと豚角煮は案外のボリューム、そしてお刺身にホタテの貝焼きまで!実はこのあとデザートも!




(ただしお腹いっぱいアラームの関係でご飯はほんのひと口しか食べられませんでしたが)。

そんなわけでごちそうさまと声を掛け部屋に戻ると、あとから女将さんが「これ、デザートです」と部屋まで持ってきて下さいました(食事のラストに出てくるはずだったのね)。幸いアイスクリームではなかったのでお腹が落ち着いた頃に食べることにしてしばし休憩。1時間弱の後、いざ内湯へと向かいます。



浴槽底に沈殿している湯花を見るとどうしても巻き上げて白濁化したくなる性分の夫婦です(笑)。



湯口上に祀られている神さま‥じゃなかった、ケロリン桶と温度計ですね。この遊び心はなかなか好きです。

ちなみにこちらのお湯は自噴源泉(敷地内からの湧出湯)ということですが、すぐ裏に川原湯共同浴場があるので泉質はほぼ同じでしょう。実は予約時にはこちらの宿の場所をよく調べず「もっと県道沿いの方だろう」と思い込んでいたので、宿の裏手にある喫煙可能エリアからかわらや旅館の浴室棟を目にした時には「うそ、こんなに近いの?」とびっくりした次第です(右上画像マウスオン)。そのすぐ手前が共同浴場ですからね。

さて実はこの夜は夫婦揃ってあまりよく眠れず。おしんこどんは「硫化水素のせい?」とのたもうておりましたが、たぶん部屋の温度が下がらず寝苦しかったからでしょう(窓は少し開けていましたが)。というわけで6時ころ、「よし、昨日入り残した上湯に行くよ!」ということに。



男湯には若干フライング気味の男性2人が談笑中でしたが程なく上がり、何とか湯画像を撮ることができました。蔵王の共同湯は一般利用としては比較的湯温が高く酸性泉ということもあるのか、入浴の滞在時間が短めなので助かります(何が?)。ちなみに今回の浴感としてはここ上湯が一番肌への刺激が強いように感じました(おしんこどんは「そうかなぁ?」と言っていましたが)。



さて朝ごはんのあと仕上げの一湯というわけで再び内風呂へ。それにしても宿泊&食堂棟と母屋の間にはしっかり温泉の川が流れていて、これはホントに建物や電化製品が傷むのもさもありなんというところです。施設の維持も大変だよなぁと思うと同時に、だからといって廃墟チックな建物をそのまま放置しておくのもナニですし、難しいところです。



さてこの日の予定では「途中で3湯立ち寄って鳴子へ」という算段でした。ただ、結局のところはそのうちの1つだった東根温泉をパスしてしまいました。結果論として以前宿泊&日帰り入浴でもおじゃました松の湯旅館が2018/3/31をもって廃業という情報をあとから知ることとなり、惜別入浴は叶いませんでした。かみのやま温泉中湯をあっさりパスしたTakemaですが、やはり宿泊したことのある施設となると思い入れが違いますので‥。

そのかみのやま温泉は「蔵王温泉の仕上げ湯」的な位置づけなのかもしれませんが、さすがに前日に入浴しているということもあり別の場所に仕上げ湯の目星を付けていました。寒河江温泉です。

とはいえ寒河江温泉もいろいろ「濃い」のではありますが、今回目指すのはその中でもマイルドだと思われる「割烹旅館 吉本」さんのお湯であります。寒河江といえば「ゆ〜チェリー」が規模的にも泉質的にも有名ですがいまだ未訪問、市民浴場や柏陵荘には過去に立ち寄っているんですけれどね。



蔵王の山を下り、月山の山並みを眺めながら寒河江へと向かいます。この日の最高気温は山形で21度、あったかすぎ!



そんなわけで目的地の吉本さんへ。入浴を乞うと「もう、溜まってるよね」と従業員さん同士の確認の上どうぞどうぞとなりました。ロビーには五段飾り+宮殿付きのひな飾りが。暗かったので撮影しませんでしたが由来のあるお皿なども展示されておりました。大正11年(1922年)創業ということですからあと数年で創業100年。地域の中核&街道筋として栄えてきたのでしょう。



「湯」の矢印に従って進んできたところにお風呂入口がありました。と、ここにおられた従業員さんがこんなひと言。



え、いやそれは嬉しいんですがフロントにそのことを伝えてくれるんでしょうか?と思っておどおどしているタイミングで先ほどの女将さん?が登場。これまた「どうぞどうぞ」というわけで男湯の前に「清掃中」の標識を置いて下さいました。お2人、ありがとうございます貸し切りです!







ただしモール臭はそれほど強くなく、色付きもそれほど濃いものではありません。ただ、かけ流しの湯を口にしてみると確かな苦味が感じられ、鼻に抜ける臭いも独特。いやこの湯はなかなかいいや。しばらくのんびりしました。蔵王の湯に浸かるトキメキとはまた違って落ち着けるんですよ。



浴室壁の壁に設置された飾りについての説明もありました。変な言い方ですが割烹旅館だけあってしっかりお金をかけておられるようです。こういうの、めったに見られないので何だか嬉しかったです。



露天風呂はないのですが、窓の外には何やらのオブジェが。これ、露天風呂にできないものかなぁとちょっとだけ希望。でもドアがあるわけでもなく、この浴室をしつらえた時から露天風呂という発想はなかったようです。



お隣の日本料理店もなかなか個性的な外観を見せておりました。観光地ともいえない寒河江市の裏道にこういうお店があるということは、ちゃんと地域に活気があることだなと意を強くした次第です。

このあとはさらに北上します。海老鶴温泉、あーここを曲がればすぐそこだよなと思いつつ今回は通過。あそこはいつか泊まってみたいんですけれどね。で、R13と並行して走る地元の道を進みます。と‥





田んぼなぞはどこにでもあるのにと思うのですが、3月下旬のここ東根村山界隈には北へ向かう直前であろう白鳥がわらわらといるのですよ。以前たまたま裏道を走っていて知りました。R13からでも見えなくはないですが交通量の関係で車を止められないしね。脇道正解!です。



車の中からでもこれくらいの画像は撮影できます。もちろんズームはしてますが。

大石田界隈でR13から県道28号山刀伐峠越えの道に入ります。こちらの道もいつぞやの冬はよせばいいのにすっかり暗くなってからの峠越えで、前に中型トラックが走っているのに追いついてからは「つかず離れず」で安心感を得たんでしたっけ(雪道ビビラーなので)。



しかしこの日はご覧のとおりのピーカン&完全乾燥路で、何だか千葉からスタッドレスタイヤでやってきたのが悔しいくらい(苦笑)。でもたまたまこの天気だっただけで、3月下旬の峠道はいつ雪が降ってもおかしくないですから、まぁ今回はたまたま悔しい思いをしただけのことです。逆のパターンだったら冗談では済みませんので。



さて尾花沢から峠を越えて最上町へ。実は全然知らなかったんですが赤倉温泉のすぐ上にこんな温泉があったんですね@日山温泉。というわけで行ってみましょう続きは次ページでっ!

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