− その4 ひやま温泉タンノーのあとは、これまた惜別の中山平「藤治朗そば」! −



嗚呼、雪見の温泉プールはこの世の悦楽!ちなみに水着禁止なのもよろしきかな(誰もいませんでしたが)。



【2018年3月25-29日、4ページ目/全8ページ】

日山(ひやま)温泉お湯センター
(とってもベタなネーミングで気に入りました)へ向かう道は細くて急、しかも上画像のように雪が多くて「こ、これはようやくスタッドレスタイヤを履いてきた甲斐があるのか?」と思いましたが、タイヤが雪を踏んだのはたぶん距離にして50cmくらいでした(大笑)。この雰囲気だとたぶん数日前までは雪道だったんでしょうけれど‥。そんなわけでお湯センターに到着です。



駐車場には車が2台。こういう場合一番控えめな場所または入口に一番近い場所に止まっている車は管理人さんのものと相場が決まっているので、先客さんは1台ですかね。料金は500円、鳴子の入浴手形も使えるはずですが、自分の場合これまでほとんどその手のチケットを使い切れた記憶がないので最近は手に入れようとも思いません。温泉本についてもそうなのですが、たまにしか行かれないのに持っていくのを忘れるとか、そもそも持っているのを忘れるとかの過去事象が多数なので(苦笑)。ゆえに、いつもニコニコ現金払いが基本です。



さすがに山の中腹にあるこの施設まで歩いてくる剛の者はいないようで(そもそも平日だし)、ロビーにも広い休憩室にも先客さんのお姿はなし。かえってここに1組いてくれると嬉しいんですけれどね(笑)。まぁそんなこんなで浴室方面へと進みます。



というわけで浴室入り口に到着です。「たぶんなぁ‥」と思って扉を開けると、ハイ予想通り先客さん1名あり。これはある意味「持久戦」になりそうかなと思いつつ、まずは掛け湯をちゃんとした上で浴槽にチャポリ。と!?



何だかびっくりしましたが、この方はそのまま上がって行かれました。というわけでこの方が脱衣場からも退出したことを確認した上で脱衣カゴからカメラを持ち込みます。うわーい♪





でもお湯は岩の陰から流し込まれていて、源泉温度69.2度とかなりの高温湯なのに「一切加水せず」の掲示があります。自然冷却の施設は見当たらなかったし、どこかで熱交換しているんでしょうか?(どうやら投入量の調節で適温を維持しているようです。湯匠の技だぁ!)。なおそれほど成分の濃い湯ではありませんがカルシウムメインということもあり軽くキシ感のあるお湯(芒硝石膏泉)です。でもすぐ下の赤倉のお湯よりさっぱりしていたかも。

さてしかし、ここひやまお湯センターはこの内風呂のみにあらずというか、ナントカ映え系でいえば内風呂じゃないほうがスゴイのであります。ええ、内じゃないとすれば「外」ですわ、すなわち‥





プール手前の露天風呂はかなり熱めの推定46度、そしてプールのほうはさすがに表面積が広いからか(でも湯温調整はいくらでもできる&この日は3月下旬にしてはかなり気温が高かったため)41度弱くらいだったかなー(温度計を温泉セットの中に入れていたのに、その存在を忘れていたのはかなり悔しい)。



露天第一弾はこの湯へ。すでに内風呂で温まっていたにもかかわらず足を浸けた時には「う、ちょっと待てい!」とビビる大木モードでしたが、心の準備さえ整えば推定46度なにするものぞというところです。ちなみにこの露天湯は源泉浴槽底からの投入ゆえそこそこ泡が上がってきています(右上画像)。まぁここが源泉湧出場というわけではないでしょうが、泡とともに湧き出す湯というのは見ているだけで気持ちがいいものです。

あ、もうひとつの露天風呂は内風呂に隣接するすぐ外側にあるのですが、こちらは適温湯でありつつも何だかありがたみが少なかったなぁ。だって露天ゆえ「せり出し露天風呂&プール」を目にしながらの入浴となるわけで、何だかもったいない‥(右上画像マウスオン)。





ただ、気になるのは後付けと思われる男女を仕切る塀、湯面との隙間がそこそこあるんですよね。これは女性としては入りにくいかもしれません。出歯亀(死語?)が出没しないことを切に願う次第です。もちろんこの時は男女とも貸し切り状態でしたのでおしんこどんも問題なく入浴可能でしたが。ホントは仕切るのであればもっときっちり施工した方がいいのだと思います。ただ脱衣場の構造(内風呂側とプール側にそれぞれ扉がある)から想像するに、以前は水着着用プール(ゆえに男女の区別なし)だったんでしょう。

ちなみに湯温は少なくとも40度は超えていて、この規模からして、当然ですが源泉ホースから勢いよく流し込まれる湯はもっとぐんと熱かったはずです(この水流の勢いでプール内の湯を攪拌しているのでしょうから)。なおプール底が緑色に見えていて「藻の繁殖により滑りやすくなっているのでは?」とも思いましたが、実際は清掃が行き届いており滑るようなことは全くありませんでしたので念のため。今ふと思いましたが、湯花が出ない泉質とはいえ清掃は大変だろうなと。



周囲にはまだ多くの雪が残っていましたが(3月末だし当然)、この旅行中はとにかく気温が高い日が多く、それこそ日光浴もできそうなほどでした。しかしいま考えれば、プールなんだし泳げばよかった。ついつい「温泉浴槽」としてしか利用しなかったTakemaでありました。髪の毛なんて濡らしたって(諸般の身体的現状により)すぐ乾いたはずなのにね(大苦笑)。

ではでは、最後に浴室&露天風呂&プールの動画をご覧いただきます。






源泉69.2度、しかも怒涛の湯量を誇るここ日山温泉(分類的には赤倉温泉と一緒にくくられていますが、近いとはいえこちらは山の上なので明らかに別源泉です)、なかなかにタンノーできました。隣の施設で宿泊もできるのかな(素泊まりだけみたいですが内風呂もあり)。一度泊まってみたい気もします。とにかく静かだし。ま、赤倉の温泉街も十分に静かなんですが。



打ちっぱなし系のゴルフ練習場はまだ雪に埋もれておりました。ゴルフ、自分は一度もやったことがないですがおしんこどんはコースに出たこともあるとか?

一方でこの界隈にある赤倉温泉スキー場、何とまだ営業していたようです!(右上画像マウスオン)。リフトに人が乗ってますよね。この日は平日ゆえゲレンデはガラガラのようでしたが、この日は暖かでしたし(湯上がりということもあり自分も薄手の長袖一枚でうろうろしてました)、スキーヤーは気持ちよかっただろうなぁ。ただしわたしは1989年にNZのコロネットピークスキー場で滑ったのを最後にスキーから遠ざかりまくってますから、たぶん今ではボーゲンぐらいでしか滑れないでしょう。まだ春山登山のグリセードのほうがうまくできる気がします(尻セードは今でも十分にできる自信があります(笑))。

さて国道に戻り(左上画像マウスオンで温度表示看板に変わります。3月下旬で雪ありまくりなのに!)。中山平まで来たところでお昼ごはんといたしましょう。というか、この日はここに来るのを目的として行動していたのでありました。



やってきたのは「板そば 藤治朗」。温泉ファン御用達の蕎麦屋さんなのですが、残念ながら2018/3/31を以て閉店ということなのです。ということで閉店まで1週間を切ったこのタイミングながら平日ならというわけでやってまいりました。



とはいえ自分の過去訪問は一度だけなので(この時です)全然常連でも何でもないのですが。ちなみにここの営業時間(14時まで)に遅れてはならじと東根温泉をパスしたわけです。知っていれば「ザブる」(Takema&おしんこどん内だけの特殊用語で「ザバっと浸かってすぐ上がる」の意)だけでもしたかったのになぁ。ちなみに後から思えば立ち寄る時間は十分にあったわけで)。

とにかく藤治朗さんにやってきたからにはお蕎麦です。前回鴨つけ汁板蕎麦を頼んだら、鴨汁の具があまりにも盛りだくさんでお腹いっぱいになって苦しかったということがあり(Takemaは少食なんです)、今回は海老天板そばにすることに。おしんこどんは鴨系が案外好きなようなので頼むかなと思っていたら(少しもらおうと思っていました)、まさかのシンプルな「板そば」を選択したようでちょっと残念(笑)。



お蕎麦の色が違うように見えるのは単純に光線の加減でしたので念のため。奥のお蕎麦が更級系ということはありません(笑)。

前回の例に漏れずお蕎麦の量は多めで十分に満足しました。でもあと数日でこの適度なコシ&喉ごしのいいお蕎麦が食べられなくなるんだよなぁ。

ところで従業員さんと常連さん?との会話を聞くともなく耳にしていると‥残る人もいる?ネット上にはこちらが隣の鳴子ラドン温泉の経営だという情報もありますがその真偽は存じません。ただ、去る人と残る人がいるというのは確かなようでした。閉店には何らかの事情があったのでしょう。どうやら「鳴子ラドン温泉」の屋号も変わるみたいだし?(2018/4/14現在のネット情報。真偽未確認です)。

駐車場の看板には「東蛇の湯・らどん温泉・藤治朗 駐車場」と記された看板がありました(右上画像マウスオン)。しかし鳴子ラドン温泉の屋号も変わってしまえばこの看板の全施設がなくなるということ?中山平温泉はそもそもくくりの広い温泉エリアですが、それこそかつての(ヌルヌル度個人的には日本一だった)丸進別館、そして未湯のまま終わった東蛇の湯もなくなり、さらには日中の集客施設だった藤治朗もなくなる‥今後大丈夫かなぁ。菊地旅館さんも含めて心配になってきます。

さてこの日の宿は川渡温泉なのですが、このまま向かうとチェックイン時間よりも早く着いてしまいます。というわけで‥



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