− その2 中山平温泉で昼食&入浴後に駒の湯温泉へ −



間もなく到着です。この画像だけで撮影場所がわかる人も多いかと(笑)。

(2017/3/22-26 その2)

いさぜん旅館さんからはまず中山平方面へとR47を西進します。とはいえあとでこの道を戻るわけですし数日後にも再びこの道を通るわけですが、なのにどうしてこの日に中山平温泉へ?といえば答えはただ1つ、「空いてる平日だから」に決まっています(笑)。

しかし大失敗だったのが最初の某湯訪問。山形側まで足を延ばしたにもかかわらず「入浴は13:00から」ということであっさり玉砕。ま、数日後にリベンジしましたし3回目の湯浴だったのでここでは詳細を記しません(どうせあとのページで書きますし)。そんなわけで再び中山平温泉まで戻ってきました。で、目指したのはずっと以前から気になっていたこちらの湯宿。



ハイ、中山平温泉も坂をずっと下ったところにある2軒のうちの1軒「菊地旅館」さんです。こちらはずっと行ってみたいと思いつつ未湯だったのですが、何でもご主人が足を大怪我なさったということを小耳に挟み、「今後もしかしたらもしかしてしまうかもしれん」というわけで万難湯欲を排して今回おじゃましたわけです。



「ごめんくださーい」と玄関で声を掛けると、正面の部屋で新聞を読んでおられたご主人がすぐに出てきてくださいました‥が、やはり足を引きずっておられるご様子でした。申し訳ない(そのことをイチゲンの自分が申し上げるのも失礼なので黙っていましたが)。

入浴を乞うと「どうぞどうぞ」と案内してくださり、入浴料550円を支払おうとすると(600円出した)、「お釣りの50円、入浴後までに準備しておくので」ということでした。で、「足を怪我して以降、お風呂掃除の手が回らないので女湯を貸し切りで使ってもらっています。今朝掃除をしましたからいいお湯になっているはずです。ゆっくり入ってくださいね」とのお声掛けをいただきました。ありがたいことです。そんなわけでいざお風呂へ。





中山平温泉というと、しんとろとかレストハウス星沼とか今はなき丸進別館とかの「ヌルヌル浴感」があまりにインパクトありすぎなのですが、そうではなく案外さっぱりした湯ざわりというか泉質のお宿湯も多いです。こちらもツルすべレベルの湯ざわりですが、でもこういうお湯もまたいいんですよ。気持ち熱めで、貸し切りをいいことに窓を開けての利用、効率的にクールダウンしてはまた浸かるを繰り返しました。

【参考】

ちなみにTakemaの浴感イメージ表現は、

「キシ<さらり<すべ<すべすべ<ツルスベ<ツル<ツルツル<ツルヌル<ヌル<ヌルヌル」

となっております。まぁあくまで主観にすぎないのであまり信用せずにご自分の浴感を信じてくださいませ(笑)。


ちなみに男湯の扉は木材によりロックされていました。情報では「掃除はされていないがぬるい湯の供給はあり」ということでしたが、ロックされている以上見学もかないません。でも、見せてもらえるようお願いすればよかったかな?(たぶんお願いすれば大丈夫だった感あり)。

でも、このあとは予定があるんであまり長居も出来なかったのです。湯上がりにはご主人が「コーヒーでもいかがですか?」とお誘い下さったのに辞去したのもそのためですが‥今考えればやっぱりいろいろとお話を伺っておくべきだったな。ちなみに宿としては休業中ですが、ご主人の雰囲気からすると日帰り入浴はこれからもまだまだ受け入れてくれそうな感じで何よりです。

さて、この日の立ち寄りミッションはあと2つ。まずはその1としてのお昼ごはんです。11:00開店ということでジャストに到着して‥





ようやく訪問できました。これまで幾度となくR47の峠越えをしてきましたが一度も食べたことがなかったというわけで、今回は「ここで食べる」ことを前提にしたためいさぜん旅館さんの朝食をお願いしなかったわけですし(でもいさぜんブレックファストもいつか食べてみたいぞ)。ニャンコは地熱があるのかこの場所からほとんど動きませんでした。ちなみにTakemaにゴロニャンと媚びを売ることもなく云々。

さて何を注文するかまでは考えてもいなかったので(グルメライターには永遠になれそうもない)、鴨つけ汁板そばを注文。この日最初のお客だったので(だって到着時にはまだ準備中だったし)、最短の時間でメニューが提供されたわけですが‥





「これくらいなのに?」と思うでしょう?でもね、結構量があるんですよ。そして田舎蕎麦ではないにしろかなりのコシがあるお蕎麦+つけ汁内の鴨ほか具だくさんゆえ、Takemaとしてはもうこれだけでお腹いっぱいでした。あ、お蕎麦そのものは鼻に抜けるお蕎麦の香りがしっかりあって美味しいですよ。でもやっぱり冷たい蕎麦つゆオンリーで味わいたかった!

さてお腹いっぱいになったあとはお隣の鳴子ラドン温泉へ。実は長らく「ラドン温泉?そんな人工温泉なんて!」と勝手に思いこんでいたわけなんです(不勉強きわまりなし)。その愚かさを払拭すべくいざ!というわけです。



かつて存在した東蛇の湯すらも入ったことのなかったTakemaですが(今や完全に解体され跡形もなし)、そのすぐ上にある鳴子ラドン温泉「へびのお湯っこ」ですのでそこそこ期待してはおりましたよ。





すぐ下にあった東蛇の湯がヌルヌルだった(らしい)のに対してここはツルかぁ‥。でもこのお宿の上部にあった丸進別館は自分の中で永遠のトップと思われるヌルヌル湯でしたからね。このあたりの地下湯脈の妙というべきか、いったいどうなっているんでしょう?



これだけ吹いてますし。あ、本数の少ない区間ながら陸羽東線の列車が軽快に走り過ぎていきました。



そんなわけで鳴子に戻ってきましたが立ち寄りなしで通過です(そもそも今朝まで泊まっていたわけだし)。温泉街の分岐にあったGSはコンビニになるとかで取り壊し中。もうあの湯に入ることはできないのね。まさか「温泉付きコンビニ♪」とはならないだろうし(万が一なったらなったでとてつもないレベルの温泉ニュースとなりそうですが)。

さてここからは北上して栗原市へ。昨年に引き続き駒の湯温泉(冬季休業中)の源泉および浴室メンテナンスのお手伝いに向かうわけです。一部の方からは「とか何とか言って、要は入りたいんでしょ?」というコメントをいただきましたがもちろんその通りというか、それはオコボレ的に大きな目的ではあります。でも、ひょんなことからお手伝いできるようになったこと自体が嬉しいし楽しいのですよ(これ本音)。

そんなわけで駒の湯のある耕英地区へと上っていきますが、道中までは雪も凍結もなく快適。ただしそれでも朝晩は凍結するでしょうし、この時期(3月末)にはまだあたりまえに雪が降る時期なので夏タイヤでの突入は絶対に駄目です。ちなみに最後の区間だけが雪道でした。



この画像では路面も乾燥していていますが、結局このあと雪も降りました(右上画像マウスオン)。

この日は夕方前の到着だったので作業はなく(遅すぎ)、ご主人の菅原さんご夫婦と夕食宴会となりました。ところで、道中で購入した甘酒と新地のイチゴをおみやげとしてお渡ししたわけですが、甘酒はともかくイチゴはある種大失敗!何となれば‥



当然ご夫婦宅にも地元耕英産のイチゴが常備されており、いやはや完全にかぶったぁ!そんなわけで苦し紛れに「新地 vs 耕英」イチゴ食べ比べ大会となったわけです(大笑)。そして出た結論はといえば、「どちらも美味しい!」でございました(笑)。



明けて翌朝。いい天気ですが時折雪雲がやってくると一気に暗くなり冬に逆戻りという感じです。と、ここでスノーモービルが登場!実は駒の湯までは冬季の除雪が入らない(スノーシューで行くしかない)のでメンテナンスにもひと苦労だったわけですが、今シーズンは地区が保有するこのモービルを借りられることができたため、現地までこれで行かれるようになったということだそうなのです。

もちろん用途は駒の湯温泉の冬季メンテナンス用限定であり、駒の湯およびその関係者しか使用することは出来ませんが(当然)、ここでご主人からちょっと嬉しいひと言。



いや何とまさかの展開!20代前半に美ヶ原で初めてスノーモービルに乗りましたが、ここ10年でも北海道上富良野で10kmならぬ15kmツーリングとか30kmツアーとかを体験し、2012にはカナダのホワイトホースで怒涛の50kmツーリングを経験しているTakemaなのです。しかし心の準備なしに「乗っていいよ」といきなり言われると‥はい、全然スロットルを開けられずにぐるりで暖気終了ね(笑)。



戻ってきたところなので全くスピード感もないですけれどね(笑)。

さてこの日はご主人が地区内で会議ありとのことで、Takemaを湯小屋に送り届けた上で戻り、「会議が終わったら迎えに来ます」という流れです。いわゆる「放置プレイ」ですね(笑)。でもその間に男湯女湯の掃除を終わらせておかなければなりません。決して湯浴み三昧というわけではないのです!(これ重要)。



源泉に向かうご主人、やがてヒミツの源泉お掃除用具でバンバンすると‥(右上画像マウスオン)。

うっひゃー、配管内にたまりにたまった湯花で源泉は黄色い濁り水に!そう、駒の湯の源泉は湯花が析出しやすい泉質なのです。「え、透明湯だったよ?」という貴方、それは毎日の清掃が行き届いている証拠なのであります!そんなわけで配管湯濁り系の動画はこちら。






さてしかし、一気に雪が降り出した中ご主人菅原さんは会合のため戻っていきます。残るのはTakema1人。ということは‥






(上画像マウスオンで雪の全景画像に変わります)

さて、まずは女性用湯小屋のお掃除から始めます。お掃除の手順自体は昨年のこの時期に教わり、その後お盆の繁忙期にも毎朝清掃していたのでもうわかっています。そんなわけでトキメキの女性浴室の扉を開けてみると‥(休業中なので誰もいませんよ)、





こ、これは掃除のし甲斐がある‥というか、昨年同時期の訪問では湯縁からオーバーフローさせていましたが、今回は排湯口を開けてあったのでお湯がたまっていません。ということは何がナニかというと、浴槽壁の部分に湯花が(お湯跳ねによるものを除き)こびりついていないので掃除が楽なのですよ!

それでも全面こすりあげましたが、いやこれは確かにグッドアイデア!でもお湯は出しっぱなしなので浴室内は一定の湿度があり、浴槽の材木が乾燥するわけでもないですしね。というわけで浴槽内と洗い場全部をこすりまくり、まずは第一部の女湯清掃完了、男湯へと移動します。外に出てみると‥





そんなわけでお掃除編は次のページへと続きます。

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