− その3 駒の湯お掃除ほか作業のあと肘折温泉に向かいつつ前森温泉寄り道 −



雪融けが始まった3月下旬でさえこの積雪、こりゃ確かに冬季の営業は無理ですわ(笑)。

(2017/3/22-26 その3)

さて続いては男湯の浴槽清掃です。しかしここでTakemaは事前にある細工を施しておいたのです。それはつまり‥





なお満水状態にしただけでも、湯花が巻き上げられているのか通常の駒の湯では見ることの出来ないにごり湯(しかも緑がかった色)となっています。嬉しいわー。で、女性浴室清掃では服を着たまま(もちろん清掃モードの着衣)の清掃でしたが、ここでTakemaはなぜかマッパーに!(あまりにもわかりやすい行動です)。




(よい子は真似しないようにね。なお上画像マウスオンで別画像に変わります。)

もうこの時は浴槽内で湯をかき混ぜてぐるぐる(その結果何が起きたかは自明の理)。でもすでに湯を溜めた時点で濁っていたのであまりよくわかりませんでしたがとにかく大小様々な湯花が鯛や平目のごとく舞い踊っておりました(笑)。お掃除冥利に尽きますなぁ(というかこの行動をふつう「お掃除」とは呼ばないわけですが)。

そんなわけで「本末転倒だろ!」とツッコミをいただく前にお掃除を開始しました(笑)。それではどんどん湯が抜けていく&お掃除後の動画をどうぞ。






こんなにごり湯の奥底には湯花がたっぷり鎮座していたのでありました。これ、乾かしたら湯の花になるのかな?



こんな湯花もちゃんとお掃除してきれいにしましたよ(笑)。ちなみに毎日掃除しないと浴槽内がぬるっとしてしまいます。

そんなわけでとりあえずお仕事終了。作業前と同じように湯を逃がす排出設定にしておきました。で、表に出てしばしのんびり。





風もほとんどない気持ちいいお天気です(また雪雲が来れば先ほどの通りになるはずですが)。母屋&湯小屋の入口付近の斜面に段を付けておこうかとスコップを探しましたが、どうやら鍵のかかった倉庫内にあるらしい。しかも段を付けたとしても雪が融け始めれば意味がなくなるので計画中止。しかし菅原さん来ないなー‥となれば!



ご存じの通り駒の湯の湯量は豊富ですからそこそこ待てば溜まります。というわけで半分くらい貯めたところで入浴(シアワセ)。で、そこそこタンノーして湯を抜き冬季モードにセット(まだ営業開始までは約1ヶ月あるのです)、身体を拭き始めたところでご主人が到着なさいました。いいタイミングでよかったぁ。

で、スノーモービルのリアシートに乗せてもらっての帰路となるわけです。ちょっと寄り道した動画をご覧下さいませ。




さてベース帰着後はお昼ごはん、そのあとは倉庫から木々を運び入れての薪作りです(少しは働くんですよ)。いやしかし、今の時代薪作りもこんなに便利になっているんですねぇ。油圧電動式だそうです。



こういう丸太をセットした上でボタンを押すだけなのです(びっくり)。



つまりはこの丸太がこうなるわけです。時代は変わったなぁ。

でも材木には木目とか節があるわけで、そういう部位となるとこいつでもなかなか難しいのだなと。1989、NZの田舎で居候生活をしていたときのことをふと思い出しました。薪割り、下手だったよなぁ(苦笑)。



ということで「一筋縄ではいかない輩」に対し、やはり最後は人力となります。クサビをかましていくわけですが、このクサビがねじれ形状になっていて、打ち込めば打ち込むほどねじ込みの力が加わるという優れもの。でもね、やっぱり真っ直ぐなクサビに比べればずっと高価なのだとか(そりゃそうだよなとしみじみ納得)。

というわけで薪作り動画をちらりとご覧いただきましょう。




そんなわけで用意しておいた丸太は無事全て薪として使える状態になりました。ちなみに少し上画像の丸太全部で何日分くらい持つのか伺ったところ「1週間くらいですかね」とのこと。うーむ、となるとひと冬トータルで使う薪となればとてつもない量になるわけですね。やっぱり大変だぁ。

さて薪作りが終わった頃には、先ほどまでの青空はどこに?という感じでしっかり雪が降り始めていました。やっぱり山の春はまだ遠いなぁと思った次第です。



明けて翌朝はうっすらと雪化粧。水分多めの雪が降ったあとで気温が下がったらしく、車の窓に張り付いた雪は凍っていました。落書きしても形が崩れないもんね(上画像でマウスオン‥しなくてもいいです)。



午前中は「離れの小屋」への通路を開削します。といっても自分はスコップでよけいな雪を除雪機の前に落とすぐらいしかできませんでしたが、それでも汗がしたたったくらいですから‥やっぱり雪国住まいの人は身体はもちろん「心も強いなぁ」と思った次第です。

お昼ごはんにお蕎麦をいただき、今回のお手伝い(というかろくに何も出来ないのでご夫妻にとっては「ありがた迷惑」だっただけかもしれませんが)も終了&出発です。次回はGWにおじゃまいたしますのでよろしくお願い申し上げます。

さてこの日は土曜日でしたので宿泊はどこも混んでいるはずと考えてちゃんと宿を事前予約しておりました。これまで泊まったことのある宿はといえば今は無き「葉山館」と、「村井六助」のみ。新しい宿にチャレンジしても良かったんですが、前回居心地が良かったんで再度村井六助さんに予約を入れていたわけです(チャレンジしないTakema)。

で、まずは鳴子を目指しますが、その前に「そういえば」というわけで旧くりこま田園鉄道の終着駅である細倉マインパーク前駅に寄り道してみることにしました。



2007年4月に廃止された路線とはいえ、駅舎もホームもそのまま保存されており状態は良好です。



でも通路部分の線路は切り取られており、トロッコでもこのホームに進入することは叶わぬ夢のようです。

路線廃止からほぼ10年になるくりはら田園鉄道(旧称が栗原電鉄であることから愛称は「くりでん」だった)ですが、実はこの駅には廃止前の2006/11にも訪問しています(その時のページはこちら)。当時も無人駅だったので「入場券とかが買えなかった」と書いていますが、車内補充券とかも買えなかったのかな?今となってはまさに後の祭りですが。

で、当時の運行車両はどうなったのかなと思って検索してみたら、何と2017/4の関係記事発見!驚くべきことに他社に売却されたわけではなく「くりはら田園鉄道公園 くりでんミュージアム」で動態保存されているというではありませんか!(詳しくはこちら)。しかも体験乗車のための運行が月一回行われる予定だとか。ちょっとびっくりしました。この公園は栗原市が整備したとのことですから、これからも継続して運用される可能性が高いと思われます。

でも、もうここ細倉地区まで保存車両がやってくることは未来永劫なさそうですが‥。



さてこのあとは、駒の湯に行く前に下調べなしでロストしたこちらの前森温泉へ。入浴は13:00からなんですよね。上画像は入浴後に撮影したものですが、到着時には5-6台の車が停まっており「あちゃーそこそこ混んでるな」と覚悟したわけですが、そもそもこちらの湯は畜産会社が所有する保養所施設を一般にも開放しているわけで部屋もたくさんあります。どうやらその一室で会合が行われていたらしく、車はその参加者各氏のものだったよう。ゆえに‥





加水ありですがかけ流しの湯が投入されています。湯ざわりはカルシウム成分のためか弱キシ感ありというところですが、それほど強い特徴はありません。でも湯に浸かるとピシッとしますよ(何のこっちゃ)。



どなたもおられぬのをいいことに窓を満開にします。時期柄雪囲いばかりが見えていますが、建物の裏は池を配置した庭園になっているのです。これで3-4回目の訪問ですがここはやっぱり落ち着くわぁ(しみじみ)。国道近くの大堀温泉は循環塩素系の湯ですから、やっぱりここに足を延ばす価値は大いにありますね。

このあとは瀬見温泉の誘惑に打ち勝ち(面倒だっただけともいう)、一気に肘折温泉へと向かいました。

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