- 2018GW(5) なぜここに来た?同名の地名に引っかかった+αの巻 -



おとうと自分は、なぜこの滝を見ることになったのでしょうか?しかも「おバカなおまけ付き」まで(苦笑)。



GW中日の5/4、朝は実にいいお天気でありました。じゅんさい沼には別のキャンパーさんが持ち込んだカヌーが。確か管理人さんとの会話をちらりと聞いたところでは30年前のカヌーだとか?さすが個人経営(=私有地内)のキャンプ場ですから融通が利きますね。これはいい!



管理人室にはキャンプ場の猫さんたちが窓際で興味津々系にてこちらを見ておりました。なおこのあと天気は悪化し、朝風呂でおじゃましたやまの湯っこでは雨が降っていましたよ(お天気不安定)。



4人で朝風呂タンノー。湯温は45.3度と44.2度でしたが、われわれはもちろんのこと温泉力のついたおとうも余裕の入浴です(笑)。

さてこの日の予定は‥特にどこに行きたいという思いもなかったので(さすがに15年以上この界隈でキャンプし続けているのでだいたい行き尽くしてます)、温泉師匠&○頭さんの「麺活」にお付き合いすることといたしました。何でも「湯の台温泉」の脇にあるラーメン屋さんなのだとか?

湯の台温泉。何年か前に日本海側を南下する途中に立ち寄って温泉駐車場まで行ったことがありますが、その時は駐車場の混み具合に「うーん、今回はパスかな、混んでるみたいだし」ということで入浴はしませんでした。今回はまぁ混んでいても入ろうと心に決めつつカーナビに「湯の台温泉」と入力します。その時、



と、自分なりに気をつけてはいたつもりでした。ええ、自分なりにはね(笑)。

温泉師匠と○頭さんが乗った車は、こちらが三途川橋脇の駐車場でナビをセットしているうちにさっさと出発していきました。ま、目的地はおんなじなのでいいのか(苦笑)。それにしてもあの界隈のラーメン屋さんで行列が出来るって思いもかけないことでした(というかラーメン屋さんがあった記憶自体なし)。そういやこの三途川橋のすぐ裏にかつて「地獄ラーメン」というお店が営業していたことがあるのを知る人はもう少ないだろうなぁ。

というわけでわれわれ(おとう&Takema)も遅れて出発です。師匠、速いからなぁ(特にコーナーリングが)というわけで追いつこうとはせずマイペースで進みます。



途中、真室川ではマラソンのため交通規制中の渋滞。あれー全然通してくれないんですがっ!しかもその先も車列は動かない‥幸い先人の車が不思議な行動をしたのでダメモトでついていくと、ラッキーなことに抜け道でした。

で、ここから峠を越えて、いよいよ鳥海山麓へと進んでいきます。あれ、どんどん登っていくんですけれど?







自分の記憶のある湯の台温泉って、もっと平らな場所で集落の中だったわけですが、ここは山の中腹、しかも上画像の「鳥海山荘」以外に何もない場所ですがな。もちろん師匠も○頭さんもいるはずがありません。というわけで師匠一行に電話をしてみると‥



とのことでした。え?どういうこと?‥実はこういうことだったのです。





もちろん本来目指すべきだったのは秋田県にかほ市側の湯の台温泉でありました。あー、「湯の台と湯ノ岱を間違えないようにしなきゃ」以上のトラップ、「秋田の湯の台温泉と山形の湯の台温泉を間違えるな」にはまってしまったTakemaでありました。ナビにお任せしまくったことによる大失敗、同行のおとう、すみませぇーん(正座陳謝)。

近いように見えますが、ナビで確認してみたら鳥海山の麓をぐるりと回る関係上1時間以上かかるようです。よって師匠と○頭さんには「すみません、本日別行動でお願いします」と再度連絡。ふうぅ。

さてしかし、ここ鳥海山荘はいちおう温泉なんですよね。ここまで来たんだし(もう来ることはなさそうだし)というわけで、とりあえずの一湯ということに。



タイミング的にはぴったしでした(この時ほぼ11:00=右上画像マウスオン)。

で、まごうことなき一番湯だったのですが、悲しいかなというか予想通りというか、





鳥海山はもちろん火山であるはずなのに、その山麓にほとんど高温泉が湧き出していないのは不思議です。東北の脊梁山脈から外れているがゆえに、脊梁がパワー炸裂していた時のおこぼれパワーによる「一発屋」だったのかな?あ、でも1974年には水蒸気噴火をしているようだし、そもそも火山活動をわれわれ人間の一生という短い間隔で考えちゃいけないんですけれどね。

こちらの温泉、加温循環湯だけにペロ味見もしませんでしたが炭酸水素塩泉とのことです。湯ざわりはそれほど特徴なくさらりとした感じ。ちなみに先人の記録によると塩素臭はしなかったともあり、これは「掃除の直後系」だったからなのかどうなのか?(清掃時のみ塩素投入=あとになればなるほど臭いは薄くなるという温泉もそこそこあるようですし)。

さらに別の先人の記録によると「現在の施設は平成14年に建てられたものだが以前はこの宿自体がもう少し下にあり、その当時も加温ではあったがお湯は赤く濁っていた」ですとぉ!くわー、その頃に来ておくんだった!

ま、この日Takemaは主に露天風呂でくつろいでおりました(塩素臭からの解放)。ちなみにわれわれが上がる頃には複数のグループが入れ違いでやって来たのでとりあえず何よりです。

さて「湯の台ラーメン」の夢は儚く散りましたが(苦笑)、われわれもそろそろお昼ごはんといきたいところです。ここ鳥海山荘にもレストランはあるのですが、そういえばすぐ下に蕎麦屋があったよなぁと衆議一決(2人しかいませんが)。というわけで「手打ち蕎麦 鳳来」さんへ。



実に地味な外観ですが、このあたりはおそらく開拓集落なのかな?何軒かの家があるようです。鳥海山荘は通年営業のようなので除雪も入るということなのですが、うーむ、宮城駒の湯界隈のハイルザーム栗駒と同じような感じですね。しかも終点に宿しかなくスキー場とかのウィンタースポーツ施設などがないところまでそっくりです(イロイロタイヘン‥のはず)。

店内には先客さんが1人と奥のほうで女性2人が蕎麦打ち体験中のご様子。とりあえずおとうと自分とは二八の「大盛り」「普通盛り」をそれぞれ注文しました(確か天ぷらのメニューはなかったかと=山の上ゆえ時期柄まだ山菜収穫には早いはず)。



ええっとですね、先付けで出された左上画像の大根漬け物がむっちゃ美味しいんですけれど!お茶とこの漬け物だけでバンバンいけるという北東北マジックにはまってしまいそうな代物でした!で、その後に配膳されたお蕎麦なんですが‥



大盛りを頼んだおとうがびっくりしていました。「噛んでも噛んでもかみ切れないよ」。しかも関東圏とはレベルの違う愛情系大盛り具合ということで、何とTakemaが一部サルベージすることに。自分としては好みの蕎麦なので問題ありませんでしたが。東根の伊勢そばほど太くはないのでその分「強麺さ」もマイルドで美味しくいただきました。

さてこの日の行動計画はもうなきに等しいのでどうしようかと思ったところ、「そういえば近くに滝の看板があったよな」というわけで行ってみることに。おとうは「長く歩くんだったらいやだよ」と話していましたが、グーグルマップで見る限りそこそこ近くまで車で行かれ、そこには直売所?もあるようです。ではでは、行ってみましょう玉簾(たますだれ)の滝!



産直ららら(タイプミスに非ず)のある駐車場から滝まではおよそ350mとのことで、山道でもなく遊歩道ですからこれくらいの歩きはお許し下さいませ。整備された遊歩道沿いには八重桜が植えられ、花はほぼ終わりに近いようでしたが、そのぶん歩道がピンク色にライトアップされているように見え、これはこれでまぁよいかな。

滝の近くまで来ると御嶽神社があり、その奥に滝があります。ということは、この玉簾の滝こそが神社のご神体ということなのでしょう。このあたりは修験の山だしねぇ。というわけで、





玉簾というよりは立派な大滝チックですが、この時期は山の雪解け水で水量が増えているからのようです(ネット上の画像の多くはもっと滝が細く「確かに簾かな」という感じでした)。そのおかげで水しぶきの跳ね上がりも多く、滝壷まで近づくのはやめておきました。



再び駐車場まで戻ってきたところでおとうが玉こんにゃく100円也を購入。まだ蕎麦を食べてからさほど経っていませんが好物なのだとか。20年近い付き合いになるわれわれですがそれは知らなかったなぁ(笑)。

さてここからは本格的にこのあとどうしよう大作戦となるわけですが、同じ道を戻ってもあまり面白くないので鳥海山の北側、つまり秋田側をぐるっと回って帰ることにしました。となると秋田の湯の台温泉近くを経由することになりそうなので、よぉっし行ってみますか本来の目的地!というわけです。というわけで約1時間をかけて‥




(このあと巻き起こるトラブルの関係で、画像はこの1枚しか撮っていませんでした)。

もちろん師匠や番○さんの姿はどこにもなく(そりゃそうですわ)、ラーメン屋さんは‥あれかなと思いましたがあまり詳しくは覚えておりません。というのも、この直後に巻き起こった土下座レベルのトラブル未遂がそれ以外の記憶を一気にミュートしてしまったからなのです。ではではその顛末、いってみましょう♪

さて湯の台温泉鶴泉荘到着後、まぁラーメンは時間的にもナニなので(まだお腹減ってない)おとうに「とりあえずお風呂入りましょう」とお声掛けし、おとうはその言葉通りにずんずんと施設内へ。自分は上画像をデジカメで撮ったあとスマホを‥



確かインパネの下の小物置き場みたいな場所に置いていたはずなのですが、なぜかないのです。ありゃりゃ?さっき滝の駐車場で後部ドアも開けたからそっちに置いたのかもしれないと思ってそちらも確認しましたがそこにもないようです。あれれれ?

でもまぁ、ガラケーはありますから電話をかけてみれば車内のどこかで鳴るはずでしょう。というわけで発信してみますが‥



ついでにいえばどこかに置き忘れたという場合、たとえば先ほどの玉コンのお店でちょいと置き忘れたという場合、近くにいる(拾得した)人がとりあえず電話口に出てくれそうなものですが‥



運転席は椅子の下も含めてしっかり探しましたから車内にはないはず、しかもコールして誰も出ないということは人知れぬ場所にあるとしか考えられません。滝ではスマホでも撮影していましたから滝まであったのは確実、そして玉コンの駐車場からはノンストップでやって来ましたから途中で云々はあり得ません。となると‥



このような状況となればもはや「戻るしかない」という結論しか残されてはおりません。しかしおとうはすでに温泉に‥。苦渋の決断をせざるを得なくなりました。

受付の方に「入浴中の人に伝えたいことがあるので」ということで入館の許可を得て(ついでに地元ネットワークがあればと思って玉簾の滝の産直らららの話もしましたが、さすがに県も違うし鳥海山を挟んだ反対側だし個人的な繋がりはないようでした=まぁ当然です)、脱衣場に向かい、そして浴室の扉を開けて‥(幸い他のお客さんの姿はなかったと記憶しています。おとうによると「もう1人いたよ」ということでしたが。テンパるとこんなものなのでしょう)、



おとうもびっくりしていたようです(そりゃそうです)。あーあ、なんてうっかりなんでしょう自分って。

そんなわけでおとうが戻ってくる間、無駄だとは思いますがもう一度車内を捜索してみましょう。運転席界隈くまなく確認、やっぱりないや。運転席側の後部座席(荷物あり)、ここもないし。助手席側は自分が乗り込むわけじゃないの‥の、の、NO!い、いや違ったイェース!





うはぁ落としたんじゃなかったんだとまずは安堵。たぶん振動でセンターボックスから落ちただけだったんでしょう。これで当然もう戻る必要はなくなりました。となれば次に行うべき行動といえば‥



しかしここでTakemaのやましさ?が行動に現れ出ます。「すでにセットしていたお風呂セットを手にして」玄関へと向かったわけです。

すでにおとうはライダーブーツを片足履いたところでした。そこにTakemaが「おとう、すみません、ありました」と、お風呂セットを手にしてやって来たのですから‥



とおっしゃったのも当然のことです(土下座)。あとで聞けば湯に浸かっていたのはほんの30秒ほどで、深刻な顔をしたTakemaが浴室扉から顔を出したので「戻るとすれば時間もかかるし、ここは今すぐ上がらねば!」ということですぐさま上がり、急いで靴紐を結んでいたらTakemaがお風呂セットを手にして再登場‥



なお、そんな愚者Takemaの所行に天の神様も「喝!」ということだったのかどうなのか、鶴泉荘を出ようとしたらつい先ほどまでとは全然違いものすごい風雨(寒冷前線が通過中)となっておりました(少し待っていたら落ち着きましたが)。で、ここからはじゅんさい沼に向けて「ほぼ直帰」です。



寄り道は左上画像の道の駅と湯沢市内のスーパー「バザール」(hash&こゆうさんと遭遇)だけでした。

どうやら湯の台温泉のみならずこの一帯を寒冷前線が抜けていったらしく、至るところ雨のあとでしたがまぁ止んでいたのでよしとしましょう。で、じゅんさい沼に戻ってこの日の宴会開始です(Takemaネタが話の枕となったことは言うまでもありません)。で、管理人さんからいただいた魔法の液体もこの日が飲み頃らしいのでいただきましたよ。



そして夜は馬肉鍋!というか6人でのキャンプ宴会なんですがみんな各自で好き勝手なもんを食べているんですけれどね。こちらの鍋はhash&こゆうさんたちのものです(もちろんおすそ分けいただきました)。月末のTakemaオフには参加できないということですが、いやいやここの2泊はなかなか濃厚でした、お付き合いいただきありがとうございました!(実はまだ続くんですが)。

ところでおとうは前夜に引き続きこの日も早々と引き上げました。本日の心労によるお疲れ‥ではなく、師匠も翌朝は「頭が痛い」と言っていましたから一酸化炭素or酸素不足の関係だったのかな?これからはそれぞれ換気に気を使いましょう(ちなみにTakemaは何の自覚症状もありませんでしたが)。

というわけでキャンプはここまで、明日の最終日はいつもの東鳴子泊まりといたします。が、その前に?(微笑)。

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