- 2019/10、4日間タンノーしてきました (2)新千歳空港到着後十勝平原エリアへと移動 -



ほぼ無人の狩勝峠、台風はまだ遠くいい感じで紅葉してました。

(2019年10月11日-14日 その2)

さて、体育の日絡みの週末は世の中三連休(土日月)、わたしは金曜日休み、土曜日は本来出勤日なのですが有給休暇を取得し、出発の2週間くらい前に思い立って予約しちゃいました。それにしても、出発日は金曜日だからまだわかるとして、帰りの連休最終日は2週間前というタイミングでよく予約が取れたよなぁ。ま、もちろん安くはありませんでしたが。

新千歳からのレンタカーも、さすがにコンパクトカーは空きなしでしたが、標準タイプ(1500cc)だったらまだ空きがあったので予約OK。わが妻おしんこどんは週末に予定があるのでTakema1人での行動です。しかしそんなことよりもですね、



でも、わが家は鉄っコンキンクリートだし、自分ら夫婦が住む3Fは二重窓(外側窓は古いけれど鉄線入り)だし、9月の台風15号の時も屋上の植物鉢やプランターは何とかなったしというわけで予定通り出発することにしました。「妻と老いた実母を置いて自分だけ疎開」という人でなしな感じになりましたがまぁしゃーない。ちなみに結果として被害はほぼなく、前回同様屋上の鉢が倒れたくらいでした。

でも、死者と行方不明者を合わせて100名を超えることとなった19号大災害。まずは被災なさった方々にお見舞い申し上げます。ただこの台風では北海道における極端な天候悪化がなかったため、このあとの旅行記では「人ごとのように」台風情報を扱っていますが、そりゃしょうがないということでお許し下さいませ。さてさて、では旅行記をスタートさせましょう!



:三連休前日の金曜日、ヒコーキが羽田7:00フライトということで、余裕をこいて5:00前の総武線に乗り込み、モノレール経由で羽田空港へ。自分の住む千葉県市川市からだと成田と羽田はほぼ同じような時間で到着するのですが、京成だと乗り換えゼロの成田に比べてJR経由で行く羽田は乗り換え2回で面倒ですねぇ(そのかわり時刻表を調べなくとも来た電車に乗ればそのまま行かれますが)。

羽田空港に到着しましたが、さっさと手荷物チェックを受けてしまったのが運の尽き、朝食を食べられるお店はどこも列ができておりまして、並んでまでして食べたくもないので(これはいわゆる「グルメ系有名店」に関しても同じ感覚です。あの「並ぶ」というのが嫌いなんですよ。他に選択肢がないならいざ知らず)、サンドウィッチを購入しそこらの椅子に座って食べました。



やがて搭乗時間となり機内へ。古い機材なのかWiFi設備はありませんでしたが、まぁそもそもずっとそんなサービスはありませんでしたから特に問題なし、飛んでくれるだけでありがたいのです。というのも‥



この三連休で首都圏から北海道を目指していた観光客は相当多かったと思いますが、その方々は旅行そのものを断念せざるを得なかったはず。わたしは前日出発だったので何とかなったというわけです。ちなみにこの時点ですでに翌日&翌々日の欠航が決まっていたためか、このANA51便は完全満席のようでした(そりゃそうだ)。



というわけで無事に新千歳空港到着。ボーディングブリッジに付けられた広告がロイズだったりするところが北海道らしいですね。

このあとタイムズレンタカーの新千歳空港支店までバスで移動しますが、そういえば政府専用機って新千歳に留置されているんだったっけ。お姿を拝見しました。



無事レンタカーを借り出しました。念のためスタッドレスタイヤ装着車をリクエスト(追加料金ゼロだったので)。と、旅行最終日あたりには「冷え込みがきつくなり、峠道では積雪の可能性もあり」という予報が出されたのですが、その時でもある程度安心できました(結局全然降りませんでしたが)。

で、さっそく湯へと思ってくるみの湯に寄ったのですが、あちゃまー営業時間は正午からだったのね。まだ数時間あるのであっさり断念。ま、最終日にはくるみの湯か祝梅温泉のどちらかで〆湯とするつもりなので、この時は千歳近辺の湯を諦めてあっさり道東道に乗り込み東進開始です。



だいぶ色付いてきてはいますがまだ紅葉の本調子までには時間がかかりそう。占冠PAで豚串を注文し小腹を満たします(小さく見えますが、薄い面を写してしまってちょっと失敗)。まぁこれで少しお腹ももつでしょう。



このPAには小さなガーデンもありなかなかいい感じ。というか道東道の他のPAはトイレしかなかったりするので。もっともここもPAとしての恒久的な飲食施設はなく、いくつかある施設はみな戸建てのプレハブなんですけれどね。でも連休前日でもそこそこ賑わっていました。



トマムICで高速を下りて、ここからは狩勝峠経由で然別湖を目指します。うーん、そこそこ色付いていますがまだ緑の勢力が過半数かなというところです。R38に出てからは、くるくるパンダさんが潜んでいるのではないかとやや警戒しつつ峠道を上っていきます。でも交通量は‥極少。やっぱり道東道の存在は大きいんだなぁ。十勝の平原区間を先行開通させた時は「?」でしたが、その後山越え区間も開通、日勝峠越えの国道が大きな被害を受けた時には道東道がバイパスとして有効に活用されたことを思い出します。





ほぼ無人というのは、休憩中の材木を積んだトラックが駐まっていたからですが、出歩く人の姿はなし。平原の向こうには石狩岳やニペソツ山などの東大雪山塊がしっかり姿を見せていました。ニペソツ山、登ったのはもう30年以上前のこと、中腹の岩ゴロゴロの広場ではナキウサギが走り回っていたことを今でも覚えています。懐かしいなぁ。



このあと佐幌ダムにダムカード目当てで立ち寄ってみたのですが、残念ながら平日における現地でのカード配布は正午まで。30分ほど過ぎていたのですでに職員氏の姿はなし。午後は十勝平原のどこぞで配布ということだったので「まぁいいか」と断念したわけだったのですが、いま改めて確認してみると鹿追町の役場からすぐのところだったのか!しかもこの日は役場近くのコンビニ(セブン)で夕ごはんを買い出したので、そこからならすぐ近くだったのに!(無念)。ちゃんと調べればヨカッタ。



で、ここからはショートカットしてオソウシ温泉へ。4回目くらいの訪問でしょうか。一時期は休業したこともあったようですが、「今日なら空いているだろう!」という狙いは的中!終始どなたもおらず貸切で湯浴みを楽しめました。



剥製のエゾシカ君はともかく、現役の宿犬くんも暇そう‥(名前は知りませんが)。

というわけでいざお風呂へ!先客さんがいないことはわかっているので余裕の湯浴みなのですが、さてまずはどうする?





ハイ、結論は決まりきっております。まずは温かいほうからいきますよ。自分はぬるすぎる湯は案外苦手なんです(ま、それでも知床峠下の10度台後半野湯にも浸かったりしましたが=夏だったし)。冷水浴とセットといえばサウナですが、そもそもサウナ自体が苦手だし、そうなるとますますもってぬる湯(20度台)は警戒します(笑)。





ところで、初めてこちらの湯に浸かった時にはその「ヌル感」にびっくりしたものですが、今回あらためて入ってみると「あれ?もっとヌルっとしていなかったっけ?」と感じました。とはいえ源泉の素性に変化があったわけではなく、おそらくは自分があちこち他のヌル系湯に浸かってきたので比較対象が増え、それ故にそう感じただけなのでしょう。いずれにせよいいお湯なのは間違いありません。



続いて露天風呂へ。夏の時期だと「アブたたきバトル」必定なのですがさすがにこの時期はシーズン終了で問題なし‥なのですが、かなーりぬるい‥30度台前半かな。内風呂と露天風呂との間にボイラー室があり、定期的にボイラーが稼働しているようなのですが、この日は平日ということもあり、加温レベルを下げて内風呂中心に加温湯を供給しているのかな。もっとも内風呂の源泉湯浴槽より温度は高かったです。



そしてこの奥には源泉枡直送と思われる浴槽もありましたが、外気温の関係もありやめておきました。内風呂の源泉浴槽より温度が低いことは確かだし、ずいぶん葉っぱも浮いておりましたんで‥。

さてオソウシ温泉のあとは‥おっといけないまだお昼ごはん食べてない!ついでにいえばこの日の宿は素泊まりなので夕朝食も買い出ししておかなければ!(調理することは全く考えず単純にお総菜を買い込むだけですが)。

というわけでオソウシから近い場所といえば鹿追、あ、そういえば鹿追では去年立ち寄ったレストランがあったなと思い出しいざ!でも14:00を回っていたのでランチタイム終わって休憩タイムに入ってるかな?







無事店内へ。ふと思うに、北海道(の地方部)では、あまりランチタイム云々で営業を区切らずずっと営業しているお店が多いような?(そのかわり日没とともに営業終了)。そもそもランチ専用メニューなども提供されていない気がするのですが、道内在住の皆さま、このあたりはどうなのでしょう。

レストラン内にはナキウサギの写真展が開かれていました。どうやら期間を区切って町内の各所で開かれているイベントらしく、たまたま自分が訪問したタイミングにおいてこちらのお店で展示されていた要なのです。これはラッキー!

ナキウサギ(ウサギ目ナキウサギ科)。北海道の高山にしか生息しておらず、また生息域も限られるため見たことがある人は山屋さんに限られるかもしれません。自分は東大雪ニペソツ山の中腹広場と、日高戸蔦別岳のこれまた少し降りたところで目にしたことがあります。案外警戒心は薄かったような気がします。また見に行きたいなとも思いますが、どっちも健脚向きの山ですよね。最近全然登ってないからなー。



なお、似ていますがこのハイラックスはゾウの親戚だったりします(ケニアで撮影/1995)。



そんなわけでこの日は地元牛のロースステーキといたしました。いや、この日の晩はちょっとのお総菜だけだし翌朝もちょこっとしか食べないのでここで食いだめというわけです(しかしご飯の量はぐっと減らしてもらっています@少食人種Takemaなので)。

それでもお腹いっぱいになりまして最後のほうは苦しいモード。でも残すという選択肢は避けたいので頑張って完食。この数ヶ月前の夏、ジョージアではそれも諦めたんですが(苦笑)。

窓の外に見える芝の平地はキャンプ場。ちょっと道路から近かったりしますが(車の走行音云々)、昨夏訪問時にはいくつもテントが張られていて、ハンモックで寛いでいる人もいたっけなぁ。ここにかけ流し温泉湧かないかなぁ、そうしたら!(自炊する気なし満々ですが)。

このあとは鹿追町中心部まで南下し、セブンで夕&朝ご飯を買いだしたわけですが‥失敗。いやセブンが悪いわけでは全然ないのですが、わたし、普段のお昼ごはんがセブンの弁当なんですよ。全国共通の見慣れた(食べ慣れた)いろんなモノが並んでいるのを見て「うーむ‥」と思ったわけなのです。すぐ先にセイコマ店舗が見えていたのにセブンを選んだのは単純にプリペイドカードを持っていたからなのですが‥「日常感」しか感じられないんですよね。セブンの弁当品揃えって基本的に地域差がないことも実感しました。

それなのに、あぁそれなのにそれなのに、すぐ先のセイコマに移動せずセブンで夕朝食を買ってしまったのはここだけのヒミツです。ま、おつまみ系は平日は買わないしね。

このあとは然別湖を目指します。この時点で15:00を回り午後も遅めの時間になってきましたが、何とかあそこには立ち寄りたいというわけで北上!





そのうち何とかしなきゃなぁ‥と思っていたら、2軒の宿のうち地場スーパーのふくはらが経営するお宿がまさかの廃業!どちらも大規模施設だし観光地の然別湖畔に立地する宿だしというわけで油断しておりました。つまり「温泉は逃げる」んですよ。入れるうちに入っておかないといつの間にかなくなっちゃう。この界隈でいけば山田温泉がそれですね(公営で復活という話もありましたが、このあとで車窓から見たところ数年前と全く変わらぬ閉鎖状態でした)。

さて話を戻し、現状で唯一の湖畔宿である「ホテル風水」さん。入浴料は高いですが(1000円)、唯一の宿であるからには他に選択肢はありません(笑)。なおタオルは持参していたにもかかわらず頂けました。ま、入浴料金に含まれているのでしょうが。



先客さんがおられたので湯浴みだけの自分は先に上がり‥あ、その方が露天風呂に行かれた!というタイミングで1枚だけパチリというのが右上画像の内風呂です。

初めての入浴なのでお許し頂きたいのですが、これまでここ然別湖畔の湯は勝手にMTMM臭)」なんじゃないの?と思い込んでいたわけです。つまりは現在閉鎖中の山田温泉と同じイメージで。

しかし実際は全然違いました。



露天風呂もあり、なかなかでした。入れて良かったなーというわけで先を急ぎます。買い出しは終わっているけれど、暗くなる前に到着したいですからね。そんなわけで先を急ぎますが、ここまでを動画にまとめてみました。



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