- 2019/10、4日間タンノーしてきました (4)北見から尾岱沼、さらに多和平からオーロラへ -



まさかまさか、うっすら紅葉と黄色い菜花の合わせ技!

(2019年10月11日-14日 その4)

さて峠を下り北見エリアに降りてきたところで湯めぐり再開といたしましょう。まずは昨年訪問したこちらの湯から。そこそこ山奥に入りますんで周辺に人家はありません。



川沿いにあるこちらの某湯。到着時には軽自動車が1台止まっていたため「あー、さすがに連休ゆえ先客さんがいるんだな」と思いましたが、到着してみると扉は外側から物理ロックされていて内部には人はいないはず。あの車の持ち主はどこへ行っていたんでしょうか?

まぁとにかく浸からせてもらいますが、脇には自治体関係の「違法構築物ですよ」系警告看板が。確かに一時は完全に閉鎖されていたようですし、ここもいつまであってくれることやら‥。感謝して浸からせてもらいます。というかこの場所におけるせめぎ合いってもう10数年以上前からですよね(苦笑)。







何だか自分の足まで美しく見える気が(そんなことないか)。

ここの湯を終始独占でタンノーさせていただいたあとは、「北の大地の湯治宿」ともいえるとても良心的な料金&絶妙湯であるこちらのお宿湯へ。



「寿苑」さん。見てくださいこの良心的なお値段!(税込みですよ)。実はこのお宿、前年(2018年)にひょんなことから泊まることになったのですが(仕事絡みで予約していた宿がポンプ故障ということで探し当てた宿)、それがもう大当たりで気に入りSNSでつぶやいたところ、その後何人もの方々がこちらを目指すこととなりました。お湯もいいし食事も手造り系で美味しいのです。

今回お話を伺ってみると「今年はお客さんが増えています」ということなので、コアな旅行者や湯めぐり人に人気の宿になりつつあるのかな。

さてしかし今回は立ち寄り入浴だけです。先客さんの車はなかったので安心して湯ったり浸かりましょう。





この界隈、ツルツルを標榜する湯が多いのですが、ここも負けていませんというか、鮮度という意味では一番かもしれません。緑がかって見えますが実際はそうでもないかなという気もします。味は微妙に土類臭があるような気がしますがうっすらと甘みを感じる柔らかなお湯。ちなみに加水も加温もしていないお湯なのです。



湯上がり後はしばしソファーで休憩させていただきつつ備え付けの新聞も読ませてもらいました。玄関には、小ぶりの規格外B品(A品は売り切れたようでした)とはいえ、「この1袋で500円って!」とビックラこくようなお値段のタマネギ直売品が置かれていました。保存が利きますから買いたいのは山々でしたが、さすがにヒコーキで帰るとなるとねぇ(苦笑)。



さて、北見市街はパスするつもりだったのでお昼ごはんは‥と思っていたら、道内のお蕎麦チェーン店である福住さんがあったので開店と同時に立ち寄りました(もちろんこの日最初の客です)。

天ざるを頼みましたが、結構盛りがいいのと天ぷらの量が多めだったのでかなーりお腹いっぱいになりました。少食人種たるTakemaとしてはエビは1尾で十分なんですけれどね(笑)。

さてこのあとは東藻琴、斜里方面へと向かいます。この日の宿を考えれば屈斜路湖系湯でもよかったのですが、久々にあそこの湯に寄ってみたかったのです。



途中、東藻琴の乳酪館に立ち寄り物品購入。日曜日ですがチーズの製造作業中でした。



そんなわけでやって来たのは越川温泉。夏の北海道にバイクで来るようになった1990年代前半、まだTマップルにも記載がなかった頃、道路沿いに立てられた白く塗られたドラム缶に「これは何の施設だろう?」と気になって進んでいくと温泉だったわけですね。もちろん当時は左上画像のような立派な看板などなく、母屋まで行ってみて初めて温泉施設だとわかった次第。当時は脱衣場は別でしたが浴室は1つだったような気もします。

1度のツーリング中に何度も立ち寄ったりしていましたから(ウトロのキャンプ場をベースにしていました)、かれこれ20回近くは入浴していたんじゃないかと思いますが、その後はすっかり足が遠のき、間違いなくここ10年は来ておりませんでした。



休憩室の装いは昔のままですが、たぶんソファーなども何代目かに入れ替わっているんでしょうね。コンクリで固められた料金箱も形状は以前のままですが、確か以前は壁と一体化はしていなかったような気もします。先客さんもおられず、それでは温泉をいただきましょう!





ほぼ無色透明なんですが、僅かに白く見えるのは気泡のなせるわざでしょうか。源泉はやや熱めなので緑色のホースで沢水が同時投入されています。お湯そのものはやや塩気があり、バルブ部分はカルシウム成分でこんもりと覆われておりました。湯ざわりはツルすべといったところで、湯上がりは汗がなかなか引かない温まり系のお湯です。



浴室部分はあとから整備され直してあるのですが、昔の浴室画像、探せばどこかにあるかなぁ(まだフィルムカメラ時代だったので探すの大変)。いずれにせよ、いいお湯を久々にタンノーできました。地域の方々によって管理されているわけですが、いつまでもこの環境が保たれますように。

さてここからは峠を越えて標津側へと向かいます。で、薫別は無理でも川北は入れるだろうと思って進んでみると‥





まぁこれも仕方がないことですね。というかこの台風で関東から東北の太平洋側はとんでもない規模の被害が出たわけで、予防措置としてのこの事前閉鎖は当然のことでしょう。大雪国道から鹿の子ダムに抜ける林道も同じ理由で閉じられていたのかも知れません。

というわけで予定よりも早くなりましたが本日のお宿に向かいましょう。標津町内の温泉宿は3連休中日ということもあり軒並み満室でしたんで、前に泊まったことのある近隣の温泉宿へ。知名度的にはやや劣るかなと思って連絡してみたところ宿泊予約が取れました。



尾岱沼シーサイドホテル、ジャスト16:00に到着です。

この時間なら温泉もまだ空いて‥いません。地域の共同湯としても機能しており、自分が到着して荷物をまとめている間にも2組の湯浴み客さんが入っていきましたからね。ま、泊まりですから朝方に期待することにいたしましょ(初湯じゃないしがっつかない)。



お部屋はまさかの洋室でした。ま、1人だし、すでにいつでも就寝スタンバイOKなのですから問題はありません。そんなわけでセイコマまでビールとかを買いに行き、明日は台風もこっちに近づいてくるので念のためマソリンガンタン。さすがにこのあたりのガソリンはお高め価格ですがしょうがないですね。



この日の宿泊だけは2食付きとしていましたんでね。これでも自分にはやや量が多く、鍋は少し残してしまいました。やっぱりこのあたりだと冷酒も根室の「北の勝」なのだなぁ。

このあとは部屋に戻ってのんびりなのですが‥





妻と実母を千葉の自宅において自分だけ今回の疎開行‥いや、ヒコーキを予約した2週間前にはこんな台風が来るなんて思ってもみなかったし、まぁ家は鉄筋だし住まいは2階と3階なので大丈夫でしょう。というわけで本格的に飲み始めます(ダメ行動)。あ、でも途中で電話を入れたところ「特に問題ない、前回よりも風はマシかも」ということでしたんで安心したんですけれどね。

というわけで朝です。さぁってお風呂に行きますか!あ、もちろん昨夜も2回入りましたが、やっぱり明るくないとねぇ。







食塩泉ですが多少モール系の茶色感もあります。共同浴場の「浜の湯」と同じような感じです。露天風呂はかなりぬるめとなっていましたが入れないほどではありません。しかしさすがに雨が降ってきましたねぇ。

朝ご飯をいただいたあと出発です。この日の泊まりは帯広なので別に急ぐ必要もありません。太平洋側に出ると台風の進路に近くなるため、気休めですが内陸沿いに進むことに。雨が強くなったり弱くなったりする中、やってきたのは‥



「中標津 保養所温泉旅館」。どこかの会社の保養所を一般にも開放しているのかと思っていましたが、どうやらそうでもないようです。ずっと昔からその存在は知っていましたが、まさかこんなに大きな建物とは。お風呂も広く、半屋根付き露天風呂もあり(雨だったので重宝しました)。お湯そのものに大きな特徴はない無色透明湯でしたが、こんな湯が近くにあればいいよなぁ。

さてこのあとはどうする?というわけで国道&道道を避けつつ(こんな日にくるくるパンダさんが絶賛営業しているとは到底思えませんでしたが念のため)、あそこに行ってみることに。







ここに来たのは3度目だったかな。養老牛温泉で放牧牛乳を飲み、おしんこどんとともに「直売店があるなら行こう!」と意見が一致してやって来たのが最初だったと思います。というわけでソフトクリームを購入。濃厚すぎず、ちゃんとミルクの味がする逸品です。ついでに牛乳の宅配もお願いしましたよ。

この日は10/13(日)。直売所もこの翌日で今シーズンの営業終了とのこと。ぎりぎり間に合ってよかったヨカッタ。

お店を出ると、ん?雨が止み加減?ならばということであそこに行ってみましょう!





いや、実はこのあと進む界隈にもほとんどお食事処がない気がしたので(標茶くらい)、せっかくなら大好きな多和平のセンターハウスでいただこうと考えたわけです。台風は直近部をすでに通過したようで、ここまで上がってくる途中で雨は止みました。よしよし。



この日のランチはピザとドリンクヨーグルト。ごちそうさまでした。

お店もガラガラだったので、店員さんに「その昔、まだここのキャンプ場が無料だった頃からここに来ているんですよ。13連泊したこともありました」と申し上げると「いやぁ、そりゃまたずいぶん昔から!」とおっしゃって下さいました。おしんこどんとの初キャンプもここだったしなぁ。あの時はおしんこどんが風邪を引いてちょっと大変だったんだっけ。

さて、食事を終えて外に出てみると‥





ただし風はまだ相当に強く、展望台まで行こうという気にはなりませんでしたが、ま、やっぱり多和平は気持ちいい場所だったということで満足です。ではでは、次の目的地へと向かいましょう。



ここも好きなんですよね。4回目の訪問だと思います。ダート路を上がって行く途中にエゾシカと対面。右上の画像を撮影したあと前方に車を走らせ始めたら、しっかり別のシカが飛び出してきました。「1頭を見つけたら必ず近くに別の個体がいると思え」の鉄則通りでしたね。もちろんゆっくり加速し始めたところだったので問題はありませんでした。前方にシカを見つけたら「避けちゃダメ、一旦止まれ」です。クマの場合も‥同じでしょうね、たとえ車であっても。



そんなわけでお風呂代をお支払いしてずずいっと奥へ。手前の混浴露天には車が止まっていたので奥の男女別内湯&露天湯へ。こちらにも先客さんがいるようでしたが、扉を開けるとすでに着衣中でした。いいタイミング!(お互いに)。





やっぱりここには一度は泊まらなきゃなぁとあらためて実感。というか前回もそう思ったのだから今回ここ泊まりにすればよかったのに、すっかり失念しておりました。まぁ台風も来てたしねぇ(ここはある意味「陸の孤島」なので)。

お隣の「犬専用温泉」も無事運用されているのを確認し、手前の混浴内風呂へ。



今回こちらはちゃちゃっと浸かるだけで終了。湯上がりに表のベンチで寛いでいたところで次の車(ご夫婦)がやってきました。今回のレンタカーは北見ナンバーだったので、皆さん「北見からですか?」と声をかけて下さるのですが「いえこれはレンタカーで、自分は千葉からです」と返答するとさらに驚かれるパターンが多かったように思います。

この時もそうでしたっけ。先に下りてきた奥さんと上記の話をしたあと、あとから来た旦那さんに奥さんが「この方、千葉からだって」とお伝えすると、聞き間違えた旦那さん「え、この人、今から(入る)って?」。その直後一同大笑い。いやぁ秋の午後、いい感じじゃないですか♪

そんなわけでオーロラ温泉入浴終了、このあとは一路帯広へと向かいます。

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