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- お風呂掃除と薪作りのあとお蕎麦をいただき一気に帰宅 -



本日のお仕事前に仲のいい夫婦をアピール(何のこっちゃ)。


(2020年10月30日~11月1日 その6)

さていよいよ最終日です。



先代の駒の湯温泉幕は布製でしたが経年劣化(退色)が早いのでビニールシート系に変えたわけですが、御覧のように光を反射してしまうので近くから撮影するにはイマイチですね(一応自分が絡んだ選択なので書いても許されるかと)。



旧幕の裏側は左上画像の通り初期の色を保っています。しかし関東圏の方なら一時の那須湯本温泉街の旅館前に掛けられている(いた)同色白抜き字の幕が年を追うごとに茶色を失っていったのを覚えているかもしれません。ま、消耗品ですからしょうがないかと(赤色系は退色が早いんです)。

また浴室入口の暖簾も新しくなりました。でも2020シーズンはこの暖簾をくぐって駒の湯のお湯をタンノーした湯客はゼロだったわけで(撮影のために掛けられています)。わざわざオリジナルのロゴをあしらった暖簾なのに‥まぁこれについてはコロナの収束を待つしかありません。





2020シーズンを「全面休業」にせざるを得なかった湯守ご夫妻のお気持ちは十分にわかります。特に奥さまは数年前に重病に罹ったわけですし、「山」たる栗駒耕英地区には医療施設があるはずもなく、「里」たる栗原市全体としてもコロナ患者の受け入れ態勢に関してはお寒い限りのようです。ご夫妻のブログには「貯金を取り崩す云々」という記載がありました。あたりまえのことですが、好きこのんで休業しているわけでは決してないのです。



この日朝一番のお仕事はお風呂掃除。営業はしていませんがこの日自噴源泉は営業時同様浴槽に湛えられ掛け流されていました。浴室に湯を通しておくことによって屋根に積もる雪の厚みも(少し)減るのだとか(ただし冬季閉鎖時は湯は溜められておらず流しっぱなしにしています=湯花が溜まるので)。この時期はまだ湯小屋での作業があるので湯守ご夫妻も入るわけですし。



以前のレポートでも書きましたが駒の湯のお湯は湯花が析出しやすい泉質で、掃除を怠けると白い湯花だらけになってしまいます。駒の湯の入浴体験がある方は「湯花のほとんどない透明湯」を思い出すのではないかと存じますが、あれは湯守や応援団の方々による不断の清掃によって維持されているわけです。というわけで湯を抜いてゴシゴシとね(浴槽内ステップ上にはすでに湯花が積もっていました)。



朝食後ちょっと休憩。いろいろなところに手が入っています。今年度は休業ということで、さまざまな補修や周辺環境の手入れなどが行われたようです。右上画像は山水パイプですが、器具の洗い場ということでしょうか。



湯小屋周辺の森にはもうすっかり落ち葉が積もっています。もうすぐこの上に雪がしんしんと‥



さてここからは湯小屋とご自宅周辺との2箇所に別れての作業です。おしんこどんは1シーズンぶりのガーデニング。チューリップの植え付け作業&草抜き。この日はわれわれ以外にも別のご家族が来ていて(Mさんご夫婦とお嬢さん2人、なおMさんとは数年ぶりの再会でした)、おしんこどんと合わせて4人での作業となりました(お子さん2人は「よーく頑張った」そうです。パチパチパチ♪)。

そして男衆3人は薪造りの作業です。今回の薪は諸般の事情ですでによく乾いているものが多いので、今シーズン最初から使えそう、ゆえにカットしたものはそのまま倉庫(屋根&壁あり)に運び込みます。作業場所と倉庫は少々離れているので一輪車で運び込み積み上げるのがTakemaの仕事となりました。

湯守は薪をカット(電気式油圧マシン)、Mさんはそのサポートに就いています。自分は運び入れ&積み上げの繰り返しなのでなかなか大変‥と思いきや、Mさんによるサポートもいやいやどうしてはるかにナニだったようです。というのも‥



カット作業をする湯守のもとにMさんが材を移動するとき、見えない部位にはカメムシが大量に潜んでいたそうです。当然移動のため持ち上げる際にはその部位をつかんで持ち上げる‥嗚呼、Mさんの軍手はあまりにも「香ばしいことに」(悲惨)。

湯守はそのあと「カメムシ対策スプレー」でそのご本尊を即死させるわけで(本当にソッコーで動かなくなります)、おかげで一輪車に載せる薪は「あのニオイが少しあるな」くらいのレベルだったわけですが、いやぁMさんはさぞかし大変だったと思いますよ。

なお、湯守はこれ系のスプレーを使っていたと思います(画像はアース製薬公式サイトのものを縮小して表示していますが、どうもこれではなかったような気もします)。いずれにせよ瞬間凍結による「超即効性」で、殺虫成分が含まれていないので衣類にかかっても大丈夫とのこと。別会社(「緊張」とか)のものは成分が云々なのでこういうのを愛用とのことです。もう今秋だけで10本(以上)使ったそうです。

しかしこの製品は地元のホームセンターなどでは取り扱いがなく、通販で購入しているのだとか。確かに駒の湯の立地を考えればまとめ買い通販はありかも。でもそうなると地元の売買高が落ちる‥難しいところです。瞬殺効果は絶大だったのを確認したので是非栗駒岩ヶ崎界隈でも散り扱ってほしいところです(と、なぜか口を出す千葉県人)。

さてお仕事のほうはといえば‥




(右上画像はまだ途中段階)



出来るだけ無駄空間を作らぬよう、でも乾燥用の隙間は大切です。ちなみに2020/3に訪問した際に(この時です)裁断して並べた生木は屋外にてそのまま乾燥中。こちらはもう少し乾かすのがいいのでしょうが、今冬には使われるのかなぁと(需給逼迫ゆえ)。



いかんせんお手伝い中は「お手伝いが本業」ということもあり、パチパチ撮影することもありませんので画像はこれだけです(左上画像は湯守が次回裁断用の丸太をチェンソーでお切りになっているところ、右上画像はガーデンのごく一角、以前腐葉土の集積場としていた一角に土を入れた場所です。来春の雪解け後にはここにチューリップが顔を出すはず)。

しかしそれぞれの作業をしているだけでもうお昼です。「お手伝いの応援団員」ということでお昼ごはん+α。





今シーズン、駒の湯に浸かれたのは「応援団費を払い、かつ維持管理のお手伝いをした」方々に限られてしまったわけです(われわれもこの時だけでした@3月はまだ積雪で下りられずじまい)。

このままコロナ禍が現状のままだと、来年の営業はかなり限定的なものになってしまうかと思います(超限定貸し切り)。現状ではそれも仕方がない選択なのかとも思います。だから製薬業界ワクチン開発是非とも頑張れ!

コロナの問題がうまく収拾すれば、400年の歴史を持つ駒の湯もこれまで通り「みんなの湯」に戻れるはず。でもそれまではもう少し辛抱かな。Takemaの「番頭稼業」も含めて(笑)。



ご自宅向かいのカエデも実にきれいに色付いておりました。



そして温泉も。休業中も床を外してのメンテナンスを行い、「来年への準備」は万端です。

さてこの時点ですでに14:00を回っており、翌日定時出勤の身としてはそろそろ出発しないとね(約500kmあるので)。というわけで14:30前に出発です。直近の若柳金成ICから真っ直ぐ帰ります!





友部SAで夕ごはん。「常陸牛焼肉丼(1630円)」と「栄光の丼(1370円)」(常陸牛焼肉丼・釜揚げしらす丼・小美玉にら丼の3ミニ丼セット)を注文しました。味は‥まぁまぁですが、やはりお値段お高めですね(場所柄仕方ないですが)。



というわけで千葉の自宅には20:40頃に到着。常磐道北部走行中には「流山IC界隈で20km(交通集中)&その手前でも10km弱(事故)渋滞中」という情報が入っていたのですが、その界隈に突入する時間が遅かったおかげで結果的に渋滞ゼロでした。今回の走行距離は1144.8kmでしたが、その多くが高速道路でしたから、例年になく早く交換したスタッドレスタイヤも一気に有効面が削られてしまったはずだな(笑)。

なお、帰着日は11/1でしたが、その10日後の駒の湯周辺はこんな感じになっていたようです(駒の湯サイトより画像を借用し縮小表示しています)。







こうして駒の湯周辺の紅葉シーズンは完全に終了、このあとは4月中旬まで、長い長い冬ごもりの時期となるわけです。またその頃にお手伝いに伺いたいと思いますが、その頃には新型コロナ、どうなっているのだろうなぁ。

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